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決着
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城の地下に泊まって3日目。
魔車の森について話た次の日に、魔車の森がこの国を襲いそうなときは俺が収納することにあっさりと決まった。
ただ、森を全て収納出来るかわからない…と言うか、収納の上限が分からないので出来るだけ中身を減らしておこうと訓練場で魔物討伐訓練、それと檻水槽で中型までを窒息。
訓練内容よりも在庫処分がメインなので綺麗に殺すことを考えたりしない。
魔車の木は硬いらしく大型魔獣でも簡単に壊せないとかで、大型魔獣を出すときに上に一緒に出して身動き取れないようにし、急所へ攻撃なんてこともした。
それから、森を収納する時に魔車だけを収納するようにしたいと言うことで詳しい人も一緒に乗せていくと言う話なったが、それなら水の精霊を連れて行きたいと呼んでもらった。
魔車の成獣を見つけることが出来るか確認したら問題ないとのこと。
陛下は国境付近と隣国内部にも偵察隊を出したらしい。
砂漠の国はそこそこ距離が有るので砂漠の国と隣国の国境に森が接触するのはあと7日くらいじゃないかと予想しているようだ。
水のない砂漠を移動したら少しは枯れて森が小さくなるのではないかと考えているのだが、実際のところ分からない。
話を聞いた限りだと、魔車について詳しく調べてる資料はなく、素材の使い方や被害状況から生態を推測したものが多いようだ。
砂漠の国や隣国からやってくる難民に対しての準備もそれなりに始めている。
隣国に入る前に俺が収納しても良い気がするけど、国家間の問題なので救援要請が無いのに動くわけにもいかない。
酷い国だと何故か助けた側に賠償請求をしたりすることもあると言うし。その時砂漠の国とかですか?と聞いたら、よくわかりますねって言われた。森が来ると教えたのが不味いことにならなければ良いが…。
*
「会いたかった」
「そう?」
水の精霊が城に来た。
数日離れただけなのにすごい久しぶりに感じる。
彼女はそんなでもなさそうだけど。
*
隣国から救援要請が来た。
隣の国は砂漠の国との国境付近に軍を出したそうだが間に合わなかったそうだ。
水分不足で動きが鈍ると思ってたのだが、逆に水を求めて急いだみたいだ。
それを見たこの国の偵察隊の人が城に使者を出して交渉、そしてすぐに救援要請となった。
自国に入れてから対応する予定だったのだがそれだと被害が発生すると判断したらしい。
「それでは行ってきます」
「悪いね」
要請が来た次の日の早朝に出る。
言われた場所は急げば昼過ぎには行けるはずだ。
*
「どう?」
「全部で67体」
「結構居るな、見た感じ大きい木は20本もないのに」
「魔車のオスはメスほど大きくならないから」
「あの大きいのってメスなの?」
と言うか、オスメス有るのか。
「先に大きいの収納するよ」
「問題ない」
メスと思われる17本を収納と。
「オスの居場所わかる?」
「だいたいわかる」
教えてもらったところを広範囲で収納した後、普通の木をその場に出す。
それを繰り返して67体を全て収納、特に限界のようなものは感じない。
「まだ居る?」
「感じないわね」
「なら帰ろうか」
途中隣国の城に寄り魔車を処理したと報告、以前泊まった宿で一泊した後王国へ帰る。
現場に行って収納するだけなので簡単に終わったが、67体を処理するのにどれくらいの時間が掛かるのだろうか。
あと、解体した素材を置く場所は。
*
1ヶ月くらい経ち色々と魔車の森について聞いた。
隣国から感謝され詳しくは聞いてないが色々と貰ったそうだ。
それから砂漠の国から国を復興するのに手を貸して欲しいとも来たそうだが交渉は決裂したそうで、このままだとただの砂漠地帯になるかも知れない。
あと、魔車の森がこの国へ向かって来たのが理由なのか、生まれ故郷の国のお姫様は留学を辞めたそうだ。
良かったとは思うけど、俺を狙うことをやめたわけじゃないと思うので油断は出来ない。
魔車の森について話た次の日に、魔車の森がこの国を襲いそうなときは俺が収納することにあっさりと決まった。
ただ、森を全て収納出来るかわからない…と言うか、収納の上限が分からないので出来るだけ中身を減らしておこうと訓練場で魔物討伐訓練、それと檻水槽で中型までを窒息。
訓練内容よりも在庫処分がメインなので綺麗に殺すことを考えたりしない。
魔車の木は硬いらしく大型魔獣でも簡単に壊せないとかで、大型魔獣を出すときに上に一緒に出して身動き取れないようにし、急所へ攻撃なんてこともした。
それから、森を収納する時に魔車だけを収納するようにしたいと言うことで詳しい人も一緒に乗せていくと言う話なったが、それなら水の精霊を連れて行きたいと呼んでもらった。
魔車の成獣を見つけることが出来るか確認したら問題ないとのこと。
陛下は国境付近と隣国内部にも偵察隊を出したらしい。
砂漠の国はそこそこ距離が有るので砂漠の国と隣国の国境に森が接触するのはあと7日くらいじゃないかと予想しているようだ。
水のない砂漠を移動したら少しは枯れて森が小さくなるのではないかと考えているのだが、実際のところ分からない。
話を聞いた限りだと、魔車について詳しく調べてる資料はなく、素材の使い方や被害状況から生態を推測したものが多いようだ。
砂漠の国や隣国からやってくる難民に対しての準備もそれなりに始めている。
隣国に入る前に俺が収納しても良い気がするけど、国家間の問題なので救援要請が無いのに動くわけにもいかない。
酷い国だと何故か助けた側に賠償請求をしたりすることもあると言うし。その時砂漠の国とかですか?と聞いたら、よくわかりますねって言われた。森が来ると教えたのが不味いことにならなければ良いが…。
*
「会いたかった」
「そう?」
水の精霊が城に来た。
数日離れただけなのにすごい久しぶりに感じる。
彼女はそんなでもなさそうだけど。
*
隣国から救援要請が来た。
隣の国は砂漠の国との国境付近に軍を出したそうだが間に合わなかったそうだ。
水分不足で動きが鈍ると思ってたのだが、逆に水を求めて急いだみたいだ。
それを見たこの国の偵察隊の人が城に使者を出して交渉、そしてすぐに救援要請となった。
自国に入れてから対応する予定だったのだがそれだと被害が発生すると判断したらしい。
「それでは行ってきます」
「悪いね」
要請が来た次の日の早朝に出る。
言われた場所は急げば昼過ぎには行けるはずだ。
*
「どう?」
「全部で67体」
「結構居るな、見た感じ大きい木は20本もないのに」
「魔車のオスはメスほど大きくならないから」
「あの大きいのってメスなの?」
と言うか、オスメス有るのか。
「先に大きいの収納するよ」
「問題ない」
メスと思われる17本を収納と。
「オスの居場所わかる?」
「だいたいわかる」
教えてもらったところを広範囲で収納した後、普通の木をその場に出す。
それを繰り返して67体を全て収納、特に限界のようなものは感じない。
「まだ居る?」
「感じないわね」
「なら帰ろうか」
途中隣国の城に寄り魔車を処理したと報告、以前泊まった宿で一泊した後王国へ帰る。
現場に行って収納するだけなので簡単に終わったが、67体を処理するのにどれくらいの時間が掛かるのだろうか。
あと、解体した素材を置く場所は。
*
1ヶ月くらい経ち色々と魔車の森について聞いた。
隣国から感謝され詳しくは聞いてないが色々と貰ったそうだ。
それから砂漠の国から国を復興するのに手を貸して欲しいとも来たそうだが交渉は決裂したそうで、このままだとただの砂漠地帯になるかも知れない。
あと、魔車の森がこの国へ向かって来たのが理由なのか、生まれ故郷の国のお姫様は留学を辞めたそうだ。
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