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襲われる馬車
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新しい街や村を作る手伝いをする合間に高等学校入学に向けての個人授業や色彩鯉集めとかしたり。
個人的な用事での移動も増えつつあり、何時迄も竜騎士さんに乗せてもらうわけにも行かないなと考えている。
収納の中に乗れそうな大きさの鳥が居るが言うこと聞いてくれるとは思えないしなぁ。
授業は詰め込み気味。
国内の地理と周辺国、それとこの大陸の大まかな歴史などの知識、それから気を付ける家とその関係者の情報を詰め込まれていった。
学校生活を出来るだけ穏便に済ませる内容がメインだったのは気のせいだろうか?
あとは警戒するスキルとかか。
これはスキル辞典を何度も読んで居たから簡単に覚えられた。
それにしても、時間が無いからってそれ以外の家は無視して問題無しってのは割り切りすぎなのでは?
中央の貴族が変な価値観を持ったのも相手にされなくて拗ねたからじゃなかろうかと思ってしまう、味方をする気にはならないけど。
決まった額の年金で生活してる彼らにしたら領地の運用次第で桁違いの資産を持てる相手は羨ましいだろう。高等学校が制服なのは服を多く作れない彼らに合わせたと言っていたし、わりと余裕ない家もあるのかも知れない。
領主様の代理で街を管理してるミリユさんの家は同じ子爵家でも中央の役職子爵とは総資産で3桁は違うみたいなこと言ってたし、それを話していた時はそれは当たり前でしょみたいな感じだった。
同じ爵位なのに華やかな生活をしている相手に対して強気になれる理由を探したとき、王の近くに住んでいることだけが強みだった悲しい人たちが子供に自信を持たせる為に言った嘘がずっと続いているだけなんじゃないのかな。
周りもそれをわかってるから見逃しているだけなのかも。
そう言ったことを踏まえて学生時代に住む家を選ぶ必要が有る。
領主様は王都の我が家に住めば良いと言ってくれたのだが、そこには領主様の両親が住んでいるらしいので拒否したい。
以前領主様の従者として王都へ行ったときに泊まったことはあるだが長期となるとちょっと…、養子に迎えてくれた義理の両親なのでどう接したら良いのかもわからないし。
家を紹介してもらうのが無難だろうか。
幸いなことに街づくりや色彩鯉関連やギルドの仕事で使えるお金は多い。
「親父たちが王都の家にお前用の離れを作ったらしいぞ」
「いきなり退路を塞がれた?!」
「あと色彩鯉を持ってきて欲しいそうだ。お前の家みたいな池も作って欲しいらしい」
「うちに入ったことあるんですか?!」
「何度か入ってるって言ってたぞ、あの庭は落ち着くと」
全然知らないんだけど?!
*
「お前も早く飛竜を持てよ、馬よりも早くて良いぞ」
「考えては居るんですけどね…」
竜騎士さんに王都へ送ってもらう事になった。
道中に出て来る盗賊目当てに乗り合い馬車で行こうと考えていたのだけれどなぁ。高等学校へ行くまでに使えそうなスキルを増やしたかった。
「ん、下を見てもらえますか!」
「あれは盗賊に襲われてるのか?」
「ですよね!」
「道が狭いから降りたくないな。馬車も含めて見えるやつ全部収納だな」
「じゃ、次の街で出しますね」
おお! 戦闘に魔法関係のスキルが手に入ったぞ!
これは盗賊に襲われてた人達の誰かが持っていたのか?
ん? 盗賊堕ちしそうな人達が持ってそうなスキルは特に増えてないな。
あれ? 馬が数頭木に繋いであるな。
「どうした?」
「馬が木に繋がれてますね」
「…それも収納してくれ」
本当に盗賊なのか怪しくなってきたな。
*
「これはこれはエリク様ではございませんか」
「…久しぶりだな」
竜騎士さんは一瞬驚きそして苦しそうな顔をした。
「立ったままでお話しするのもなんですし、ささ馬車の中へ」
「遠慮しておく」
「では夜にでも」
「いや、今から王都へ行くから」
夜ってなんですか竜騎士さん。
「あら、それでしたら娘も一緒に連れて行ってもらうのはどうでしょう」
「あの、お母様。この方達は?」
この子竜騎士さんに似てるなぁ…。
目と髪の色が同じだからだけではないと思う。
「いや、飛竜で行くからドレスの女性は無理だ」
「でしたら着替えましょう」
*
結局、馬車の中でドレスから飛竜に乗れる服に着替えるのを待っているわけで。
ちなみに彼女が王都へ持っていく荷物は既に収納済みで有る。
「わかるか?」
「似てるなとは思いました」
何をとは聞かない。
まぁ、竜騎士さんと親しい人ならすぐにわかると思う。
「そうか」
「そうなのですか?」
「生涯俺だけだという彼女の話を信じるならそうなのだろう」
「信じているのですね?」
「彼女は嘘を言わんさ」
「信頼しているですね」
「俺の先生だからな」
先生? 俺にとってのミリユさんみたいな人になるのか?
家庭教師として竜騎士さんの家にやってきた感じ?
竜騎士さんは結婚はしてないから色々と有るんだろうな。
にしても、俺と同じ年に高等学校へ入学する年齢の娘が竜騎士さんに居たとは。
俺自身はライナスさんに誘われてそういう店へ行ったことがあるけど、貴族子女はその辺りどうなんだろう?
平民と貴族じゃその辺り考え方が違う気もするし、ミリユさんからは何も言われていないしな。
深く踏み込まない、これだな。
「何も聞かないのか?」
「兄がモテるのは弟として誇らしいと思います」
驚いた顔してますね、竜騎士さん。
「そうか」
普段の竜騎士さんに戻った…かな?
*
馬車から出てきた彼女は乗馬する時に女性が着るような服装だ。
竜騎士さんに似ている顔立ちをしているだけあって、可愛いというよりカッコいい感じかな。
それをそのまま女性に伝えるのは失礼になると詰め込み教育のおかげでわかっているので口には出さない。
「あの、どうでしょう?」
「似合うと思いますよ」
無難なところを狙う。
「無事に送り届けるから安心してくれ」
「信頼しております」
「そうか…。アメリア、今度お前のうちへ行く」
「……それは本当でございますか」
「嘘は言わん」
「はい! はい!」
なんだろう、2人にしかわからないことなのか?
お嬢様も首を傾げてるし。
*****
竜騎士さんはエリクさんと言う名前らしいぞ
個人的な用事での移動も増えつつあり、何時迄も竜騎士さんに乗せてもらうわけにも行かないなと考えている。
収納の中に乗れそうな大きさの鳥が居るが言うこと聞いてくれるとは思えないしなぁ。
授業は詰め込み気味。
国内の地理と周辺国、それとこの大陸の大まかな歴史などの知識、それから気を付ける家とその関係者の情報を詰め込まれていった。
学校生活を出来るだけ穏便に済ませる内容がメインだったのは気のせいだろうか?
あとは警戒するスキルとかか。
これはスキル辞典を何度も読んで居たから簡単に覚えられた。
それにしても、時間が無いからってそれ以外の家は無視して問題無しってのは割り切りすぎなのでは?
中央の貴族が変な価値観を持ったのも相手にされなくて拗ねたからじゃなかろうかと思ってしまう、味方をする気にはならないけど。
決まった額の年金で生活してる彼らにしたら領地の運用次第で桁違いの資産を持てる相手は羨ましいだろう。高等学校が制服なのは服を多く作れない彼らに合わせたと言っていたし、わりと余裕ない家もあるのかも知れない。
領主様の代理で街を管理してるミリユさんの家は同じ子爵家でも中央の役職子爵とは総資産で3桁は違うみたいなこと言ってたし、それを話していた時はそれは当たり前でしょみたいな感じだった。
同じ爵位なのに華やかな生活をしている相手に対して強気になれる理由を探したとき、王の近くに住んでいることだけが強みだった悲しい人たちが子供に自信を持たせる為に言った嘘がずっと続いているだけなんじゃないのかな。
周りもそれをわかってるから見逃しているだけなのかも。
そう言ったことを踏まえて学生時代に住む家を選ぶ必要が有る。
領主様は王都の我が家に住めば良いと言ってくれたのだが、そこには領主様の両親が住んでいるらしいので拒否したい。
以前領主様の従者として王都へ行ったときに泊まったことはあるだが長期となるとちょっと…、養子に迎えてくれた義理の両親なのでどう接したら良いのかもわからないし。
家を紹介してもらうのが無難だろうか。
幸いなことに街づくりや色彩鯉関連やギルドの仕事で使えるお金は多い。
「親父たちが王都の家にお前用の離れを作ったらしいぞ」
「いきなり退路を塞がれた?!」
「あと色彩鯉を持ってきて欲しいそうだ。お前の家みたいな池も作って欲しいらしい」
「うちに入ったことあるんですか?!」
「何度か入ってるって言ってたぞ、あの庭は落ち着くと」
全然知らないんだけど?!
*
「お前も早く飛竜を持てよ、馬よりも早くて良いぞ」
「考えては居るんですけどね…」
竜騎士さんに王都へ送ってもらう事になった。
道中に出て来る盗賊目当てに乗り合い馬車で行こうと考えていたのだけれどなぁ。高等学校へ行くまでに使えそうなスキルを増やしたかった。
「ん、下を見てもらえますか!」
「あれは盗賊に襲われてるのか?」
「ですよね!」
「道が狭いから降りたくないな。馬車も含めて見えるやつ全部収納だな」
「じゃ、次の街で出しますね」
おお! 戦闘に魔法関係のスキルが手に入ったぞ!
これは盗賊に襲われてた人達の誰かが持っていたのか?
ん? 盗賊堕ちしそうな人達が持ってそうなスキルは特に増えてないな。
あれ? 馬が数頭木に繋いであるな。
「どうした?」
「馬が木に繋がれてますね」
「…それも収納してくれ」
本当に盗賊なのか怪しくなってきたな。
*
「これはこれはエリク様ではございませんか」
「…久しぶりだな」
竜騎士さんは一瞬驚きそして苦しそうな顔をした。
「立ったままでお話しするのもなんですし、ささ馬車の中へ」
「遠慮しておく」
「では夜にでも」
「いや、今から王都へ行くから」
夜ってなんですか竜騎士さん。
「あら、それでしたら娘も一緒に連れて行ってもらうのはどうでしょう」
「あの、お母様。この方達は?」
この子竜騎士さんに似てるなぁ…。
目と髪の色が同じだからだけではないと思う。
「いや、飛竜で行くからドレスの女性は無理だ」
「でしたら着替えましょう」
*
結局、馬車の中でドレスから飛竜に乗れる服に着替えるのを待っているわけで。
ちなみに彼女が王都へ持っていく荷物は既に収納済みで有る。
「わかるか?」
「似てるなとは思いました」
何をとは聞かない。
まぁ、竜騎士さんと親しい人ならすぐにわかると思う。
「そうか」
「そうなのですか?」
「生涯俺だけだという彼女の話を信じるならそうなのだろう」
「信じているのですね?」
「彼女は嘘を言わんさ」
「信頼しているですね」
「俺の先生だからな」
先生? 俺にとってのミリユさんみたいな人になるのか?
家庭教師として竜騎士さんの家にやってきた感じ?
竜騎士さんは結婚はしてないから色々と有るんだろうな。
にしても、俺と同じ年に高等学校へ入学する年齢の娘が竜騎士さんに居たとは。
俺自身はライナスさんに誘われてそういう店へ行ったことがあるけど、貴族子女はその辺りどうなんだろう?
平民と貴族じゃその辺り考え方が違う気もするし、ミリユさんからは何も言われていないしな。
深く踏み込まない、これだな。
「何も聞かないのか?」
「兄がモテるのは弟として誇らしいと思います」
驚いた顔してますね、竜騎士さん。
「そうか」
普段の竜騎士さんに戻った…かな?
*
馬車から出てきた彼女は乗馬する時に女性が着るような服装だ。
竜騎士さんに似ている顔立ちをしているだけあって、可愛いというよりカッコいい感じかな。
それをそのまま女性に伝えるのは失礼になると詰め込み教育のおかげでわかっているので口には出さない。
「あの、どうでしょう?」
「似合うと思いますよ」
無難なところを狙う。
「無事に送り届けるから安心してくれ」
「信頼しております」
「そうか…。アメリア、今度お前のうちへ行く」
「……それは本当でございますか」
「嘘は言わん」
「はい! はい!」
なんだろう、2人にしかわからないことなのか?
お嬢様も首を傾げてるし。
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竜騎士さんはエリクさんと言う名前らしいぞ
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