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ルート:永遠の愛を誓おう
主人公の捕食対象と会いました
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13歳のお披露目会を息子のアルフリードとして行うことを決めた父と巫山戯るなと激昂した母による屋敷を半壊させる程の夫婦喧嘩から三ヶ月後、母の妊娠が発覚した。
魔力を使い尽くした後も滾った血は鎮まらなかったらしく、私やお姉様達それと使用人にも聞こえていると言うのに燃え盛っていたからなぁ(遠い目)。
「お母様が苦しんでる! 助けに行かないと!」と冗談で言ってみたら、私を行かせないようにと皆んなが協力してたのは面白かったです。
それにしても、魔法の有る世界の夫婦喧嘩はヤバイわ。
男としてお披露目を行うことを渋々認めた母は条件を付けた。貴族の子息としても貴族令嬢としても完璧にこなせるようにと。
ナイスアイデアと思った男として生きる選択は自由な時間を大幅に減らし、印刷魔法について考える時間が無くなった…。
やっぱり女としてだけ生きようかなぁ、でもそれだと婚約破棄からの追放イベントとかが発生してしまう可能性が有るし。
せめて婚約者になる公爵子息の名前を思い出せれば…、王子が主人公の女に紹介した時しか名前呼ばなかったので覚えていないんだよ、親友ならもっと連呼しろよ王子。
それから半年くらい経って母が男児を産んだ。
待望の跡継ぎ男子誕生に家族に親戚一同大喜び、もちろん私も! 「男として生きるのなら跡を継ぐのはアルになるのかな…」とボソッと父が言ってるの聞いてからは男児誕生を誰よりも願ったよ、当主とかめんどくさいことこの上ないからね!
これで次期当主になる心配は回避、後は婚約者になることを回避だ!
*
10歳になり儀式を受けた。
儀式では下級中級魔法は全属性で火属性は上級の焔魔法に適性があることと、魔法制御と魔力操作と言う能力を持っているのがわかった。
この数年間独学でやり繰りしてたことが能力として身に付いたのかな。焔まで使えるのは指パッチンで炎を飛ばす練習をしてたからなのか温水シャワー魔法を毎日使ってたからなのか。
この結果を見て父が魔法の先生を呼んでくれると言うので今から楽しみである。
「何を教えたら良いのかわかりません」
魔法の先生が初日そんなことを言って辞めた。
なんでだよ! 両親が夫婦喧嘩で使った魔法を先生に見て貰っただけなのに!
その後魔法の先生は頼まれることがないままだった。
パパンは目を逸らしながら、代わりに服を作ってあげるからとか言い出したのでバーテンみたいな男物の衣装を頼んだ。
いや、戦闘スタイルが格闘技よりな私はお嬢様衣装だと動き難いし暴れると色々見えたりしちゃうのでスーツっぽいのが欲しかったのよ。
流石にお嬢様がジャージはダメだし、この家の主人の親族としては執事や騎士と重なる衣装になるわけにも行かないしさ。貴族男の服もなんか無駄が多くて動いてると引っかかるから嫌なのよね。
儀式を受けた後、父や母の友人が近い年齢の子を連れて会いにくるようになった。
儀式を受ける前の子は他家の子と会わせないと言ったルールが有るようで、儀式前に姉の友人たちが訪ねてきた時などは部屋から出ないようにと言われることもあったのよね。
その理由は説明されなかったけれど、儀式でわかる内容次第では処分されたりするのかも。貴族とは魔法が使える特別な人らしいので、儀式で魔法の才能が無いとわかったら貴族として扱われなくなるくらいはあってもおかしく無いわね。
*
「はぁ、アルテミス様が本当に男性でいらしたら良いのに」
最近、そんなことを言われる機会が増えた。
バーテン姿をし始めた頃はそんなことを言われたりしなかったのだが、12歳を過ぎた辺りからぽつぽつと言われ始めた。
本来胸に行くべき栄養素が身長に入っているようで、同じ歳の男性よりも高いのが原因だろうか…。
女は父親に似るって言うからか、顔の作りも父よりなんだよね。
父は得意な魔法が氷属性なのもあって、氷の貴公子と言われて学園でモテていたそうだ。
その時の姿絵を見せてもらったけど、確かに似ているような気もする…が、それって女としてはどうなんだ? 美形男子似の女子って結婚相手の男はキツく無い? もしかして婚約の話とか全く来ないのはそれが理由? 意図せずフラグ回避しちゃった?
それにしてもパパンが氷の貴公子とか言われていたなんてね。
家の中ではそんな雰囲気全く無いし。
*
今年13歳になる貴族子女が一同に集まるお披露目会場へは男の姿で行くことにした。
一応ドレスも作って貰ったのだが、男装が標準になっていたからかドレス姿での動きを忘れてしまっていたのだ。
最初は渋った両親たちも父を相手にダンスをした際の動きを見て諦めた。それはそれで女として傷つくのだけども…。
家族はともかく、他家の人から変な目で見られるかな…と不安に思っていたが、わりと好意的に受け入れられたと思う。
ダンスの時間は男役として令嬢たちと踊り続けたし、男? 近寄ってこないからどうでも良いわ。
踊り続けて疲れたので飲み物を貰ってテラスで涼んでいると歳の近い男に話しかけられた。
もしかしたら私の婚約相手になる公爵子息かも知れない。
ゲーム中ではドレスを着た私が涼んでいてそこで彼と出会い関係を重ねて婚約をするとかなのかも?
恋愛をしての婚約だったなら、主人公の女に靡く婚約者を見て良い気はしないだろうしな。
「お前、女なのにカッコいいな」
「女性だからこそさ、理想の男性像を演じるんだからかっこ良くもなる」
「なるほどな」
「反対に、理想の女性像を持つ男性は可愛い女性を演じれるのかも知れないね」
「はは、それは面白そうだな」
「意外とドレスが似合うかもよ」
「本当か?」
「冗談だ」
そして後日、王子との婚約話が来た…何故だ?! 王子の相手は公爵家の女だっただろう!
お披露目の時に何人かの候補の中から王子が気に入った相手を選んだらしいのだけれど、私は男装して踊ってただけで王子の相手なんかしてなかったのに!
*
今日はお城に来ている。
婚約の話は断ったけど、友人として招きたいと言うなら断るのは失礼に当たるので。
今日はドレスだ。そうしなさいと母が言うので。
あの時はスーツでも良くて今回はダメな理由がわからない、貴族社会のルール?
「よう、良く来たな」
「あの時の。貴方も呼ばれてたの?」
「いや、オレはここに住んでるんだ」
「へ~」
お前が王子なのかよ!
「今日はドレスなんだな、意外と似合っているぞ」
「登城する時は正装をしなさいと母に言われてね、お披露目は男装でも良かったのによくわからないな」
「おそらくだが、あの時は仮装として扱われたのだろう。他にも変わった衣装を身に付けた者が居たからな。まぁ、お披露目する令嬢が男装したのは初めてだと思うがな」
「なるほど、そう言うことか。城に仮装をして入っても良いってのは無さそうだものな」
「そう言うことだ」
「次に来るときはスーツでも良いかと、お前の父親に話しといてくれないか?」
「ドレス姿も似合ってると思うがな、そんなに嫌なのか?」
「嫌ではないんだが、落ち着かない。それに言葉が女になりそうだ」
彼は何かがツボに刺さったのが、吹き出してしばらく笑い続けた。
「ドレスなんだから、女の言葉でも良いじゃないか」
「…おかしくはないか? 私は女に見えているか?」
「その姿で男だと思う奴は居ないだろう、スーツ姿の時でも俺には女に見えたぞ」
「そうか。…やはり無理があったんじゃないパパン」
「何が無理なんだ?」
私が男装を始めた経緯を王子…と思われる少年に話す。
どうでも良いけど、自己紹介してないけど良いのかしら? 暗黙の了解ってやつ? まぁ、父親に話をしとけって言った時点でお前が王子で父親が王なのはわかってるぞって言ったようなもんだしね。
「相当追い詰められてたんだな、侯爵は…」
「まあね。今思うと跡継ぎとかどうするのよって話だし」
「女同士で子供は出来ないからなぁ」
「ホントよね、弟が産まれて良かったとしみじみ思うわよ」
私と王子のお茶会?は結局自己紹介をすることなく終わった。
母に仕込まれた貴族らしい挨拶とか言葉遣いを1度も使わなかったけど大丈夫よね? お付きの人たちも特に何も言わなかったし。
**
「あれが貴方の言った娘なのね」
「ええ、面白いでしょう」
「そうね。侯爵家の令嬢としてはどうかと思うけど」
「調べたところによると、格闘術と魔法の才能が高く侯爵家の騎士団に混ざり魔物の間引きを行っているのだとか」
「女に生まれたのが惜しいわ、男だったら私が嫁いでも良かったのに」
「姉上は理想が高過ぎですよ」
「貴方と違って相手は好きに選んで良いって言われてるんだもの、理想の相手と結ばれたいじゃない?」
「…そうですね」
「彼女は無理よ、諦めなさい。公爵家に近い年齢の娘が数人居る以上候補にはなれても王妃には絶対になれないわ」
「分かってはいるのですがね」
「まぁ、気持ちはどうしようもないからね。側室にならなれるでしょうが、それを彼女が求めるとは思わないわ」
「そうですね」
魔力を使い尽くした後も滾った血は鎮まらなかったらしく、私やお姉様達それと使用人にも聞こえていると言うのに燃え盛っていたからなぁ(遠い目)。
「お母様が苦しんでる! 助けに行かないと!」と冗談で言ってみたら、私を行かせないようにと皆んなが協力してたのは面白かったです。
それにしても、魔法の有る世界の夫婦喧嘩はヤバイわ。
男としてお披露目を行うことを渋々認めた母は条件を付けた。貴族の子息としても貴族令嬢としても完璧にこなせるようにと。
ナイスアイデアと思った男として生きる選択は自由な時間を大幅に減らし、印刷魔法について考える時間が無くなった…。
やっぱり女としてだけ生きようかなぁ、でもそれだと婚約破棄からの追放イベントとかが発生してしまう可能性が有るし。
せめて婚約者になる公爵子息の名前を思い出せれば…、王子が主人公の女に紹介した時しか名前呼ばなかったので覚えていないんだよ、親友ならもっと連呼しろよ王子。
それから半年くらい経って母が男児を産んだ。
待望の跡継ぎ男子誕生に家族に親戚一同大喜び、もちろん私も! 「男として生きるのなら跡を継ぐのはアルになるのかな…」とボソッと父が言ってるの聞いてからは男児誕生を誰よりも願ったよ、当主とかめんどくさいことこの上ないからね!
これで次期当主になる心配は回避、後は婚約者になることを回避だ!
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10歳になり儀式を受けた。
儀式では下級中級魔法は全属性で火属性は上級の焔魔法に適性があることと、魔法制御と魔力操作と言う能力を持っているのがわかった。
この数年間独学でやり繰りしてたことが能力として身に付いたのかな。焔まで使えるのは指パッチンで炎を飛ばす練習をしてたからなのか温水シャワー魔法を毎日使ってたからなのか。
この結果を見て父が魔法の先生を呼んでくれると言うので今から楽しみである。
「何を教えたら良いのかわかりません」
魔法の先生が初日そんなことを言って辞めた。
なんでだよ! 両親が夫婦喧嘩で使った魔法を先生に見て貰っただけなのに!
その後魔法の先生は頼まれることがないままだった。
パパンは目を逸らしながら、代わりに服を作ってあげるからとか言い出したのでバーテンみたいな男物の衣装を頼んだ。
いや、戦闘スタイルが格闘技よりな私はお嬢様衣装だと動き難いし暴れると色々見えたりしちゃうのでスーツっぽいのが欲しかったのよ。
流石にお嬢様がジャージはダメだし、この家の主人の親族としては執事や騎士と重なる衣装になるわけにも行かないしさ。貴族男の服もなんか無駄が多くて動いてると引っかかるから嫌なのよね。
儀式を受けた後、父や母の友人が近い年齢の子を連れて会いにくるようになった。
儀式を受ける前の子は他家の子と会わせないと言ったルールが有るようで、儀式前に姉の友人たちが訪ねてきた時などは部屋から出ないようにと言われることもあったのよね。
その理由は説明されなかったけれど、儀式でわかる内容次第では処分されたりするのかも。貴族とは魔法が使える特別な人らしいので、儀式で魔法の才能が無いとわかったら貴族として扱われなくなるくらいはあってもおかしく無いわね。
*
「はぁ、アルテミス様が本当に男性でいらしたら良いのに」
最近、そんなことを言われる機会が増えた。
バーテン姿をし始めた頃はそんなことを言われたりしなかったのだが、12歳を過ぎた辺りからぽつぽつと言われ始めた。
本来胸に行くべき栄養素が身長に入っているようで、同じ歳の男性よりも高いのが原因だろうか…。
女は父親に似るって言うからか、顔の作りも父よりなんだよね。
父は得意な魔法が氷属性なのもあって、氷の貴公子と言われて学園でモテていたそうだ。
その時の姿絵を見せてもらったけど、確かに似ているような気もする…が、それって女としてはどうなんだ? 美形男子似の女子って結婚相手の男はキツく無い? もしかして婚約の話とか全く来ないのはそれが理由? 意図せずフラグ回避しちゃった?
それにしてもパパンが氷の貴公子とか言われていたなんてね。
家の中ではそんな雰囲気全く無いし。
*
今年13歳になる貴族子女が一同に集まるお披露目会場へは男の姿で行くことにした。
一応ドレスも作って貰ったのだが、男装が標準になっていたからかドレス姿での動きを忘れてしまっていたのだ。
最初は渋った両親たちも父を相手にダンスをした際の動きを見て諦めた。それはそれで女として傷つくのだけども…。
家族はともかく、他家の人から変な目で見られるかな…と不安に思っていたが、わりと好意的に受け入れられたと思う。
ダンスの時間は男役として令嬢たちと踊り続けたし、男? 近寄ってこないからどうでも良いわ。
踊り続けて疲れたので飲み物を貰ってテラスで涼んでいると歳の近い男に話しかけられた。
もしかしたら私の婚約相手になる公爵子息かも知れない。
ゲーム中ではドレスを着た私が涼んでいてそこで彼と出会い関係を重ねて婚約をするとかなのかも?
恋愛をしての婚約だったなら、主人公の女に靡く婚約者を見て良い気はしないだろうしな。
「お前、女なのにカッコいいな」
「女性だからこそさ、理想の男性像を演じるんだからかっこ良くもなる」
「なるほどな」
「反対に、理想の女性像を持つ男性は可愛い女性を演じれるのかも知れないね」
「はは、それは面白そうだな」
「意外とドレスが似合うかもよ」
「本当か?」
「冗談だ」
そして後日、王子との婚約話が来た…何故だ?! 王子の相手は公爵家の女だっただろう!
お披露目の時に何人かの候補の中から王子が気に入った相手を選んだらしいのだけれど、私は男装して踊ってただけで王子の相手なんかしてなかったのに!
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今日はお城に来ている。
婚約の話は断ったけど、友人として招きたいと言うなら断るのは失礼に当たるので。
今日はドレスだ。そうしなさいと母が言うので。
あの時はスーツでも良くて今回はダメな理由がわからない、貴族社会のルール?
「よう、良く来たな」
「あの時の。貴方も呼ばれてたの?」
「いや、オレはここに住んでるんだ」
「へ~」
お前が王子なのかよ!
「今日はドレスなんだな、意外と似合っているぞ」
「登城する時は正装をしなさいと母に言われてね、お披露目は男装でも良かったのによくわからないな」
「おそらくだが、あの時は仮装として扱われたのだろう。他にも変わった衣装を身に付けた者が居たからな。まぁ、お披露目する令嬢が男装したのは初めてだと思うがな」
「なるほど、そう言うことか。城に仮装をして入っても良いってのは無さそうだものな」
「そう言うことだ」
「次に来るときはスーツでも良いかと、お前の父親に話しといてくれないか?」
「ドレス姿も似合ってると思うがな、そんなに嫌なのか?」
「嫌ではないんだが、落ち着かない。それに言葉が女になりそうだ」
彼は何かがツボに刺さったのが、吹き出してしばらく笑い続けた。
「ドレスなんだから、女の言葉でも良いじゃないか」
「…おかしくはないか? 私は女に見えているか?」
「その姿で男だと思う奴は居ないだろう、スーツ姿の時でも俺には女に見えたぞ」
「そうか。…やはり無理があったんじゃないパパン」
「何が無理なんだ?」
私が男装を始めた経緯を王子…と思われる少年に話す。
どうでも良いけど、自己紹介してないけど良いのかしら? 暗黙の了解ってやつ? まぁ、父親に話をしとけって言った時点でお前が王子で父親が王なのはわかってるぞって言ったようなもんだしね。
「相当追い詰められてたんだな、侯爵は…」
「まあね。今思うと跡継ぎとかどうするのよって話だし」
「女同士で子供は出来ないからなぁ」
「ホントよね、弟が産まれて良かったとしみじみ思うわよ」
私と王子のお茶会?は結局自己紹介をすることなく終わった。
母に仕込まれた貴族らしい挨拶とか言葉遣いを1度も使わなかったけど大丈夫よね? お付きの人たちも特に何も言わなかったし。
**
「あれが貴方の言った娘なのね」
「ええ、面白いでしょう」
「そうね。侯爵家の令嬢としてはどうかと思うけど」
「調べたところによると、格闘術と魔法の才能が高く侯爵家の騎士団に混ざり魔物の間引きを行っているのだとか」
「女に生まれたのが惜しいわ、男だったら私が嫁いでも良かったのに」
「姉上は理想が高過ぎですよ」
「貴方と違って相手は好きに選んで良いって言われてるんだもの、理想の相手と結ばれたいじゃない?」
「…そうですね」
「彼女は無理よ、諦めなさい。公爵家に近い年齢の娘が数人居る以上候補にはなれても王妃には絶対になれないわ」
「分かってはいるのですがね」
「まぁ、気持ちはどうしようもないからね。側室にならなれるでしょうが、それを彼女が求めるとは思わないわ」
「そうですね」
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