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越冬の休息地
しおりを挟む学園が冬期休暇に入った。生徒のほとんどが自分の領地か都にある屋敷に戻る。アデルは都へ向かった。屋敷には父と兄がいたが、2人は忙しくほとんど顔を合わせることは無い。
ある晩、アデルは舞踏会へ向かうため馬車に乗り込み、1人になると大きく溜息をついた。休暇といはいえ、冬は社交界活動が特に活発になる。アデルも人脈づくりの為に舞踏会へ出席していたが、連日ともなると辟易する。
これが本来の自分があるべき姿の筈なのに、すべてが億劫で息苦しい。早く学園に戻り、ルーザに会いたかった。彼女は今、何処で何をしているのだろう。
ルーザはアデルを下僕にしたからといって、何かを命令してくるような事はなかった。度々彼女の部屋を訪ねて躰を重ねたが、それもどちらかというとアデルが望んでしていることだ。それどころが、下僕になった途端に当たりが優しくなった。
ルーザは一体何をしたくて下僕になれ、なんて言い出したのだろう。そもそも、男装をして学園にいる理由はなんだ。そう考えを巡らせても分からない。
とにかく今すぐにでも、いつものように抱きしめて、慰めるような優しさで撫でてほしかった。行動とは裏腹に口にする皮肉さえ恋しい。
世間から向けられる全ての期待に応える為、人知れず神経をすり減らしているアデルにとって、今やルーザは唯一自分の弱さを晒し出せる相手だった。彼女の存在は強力な麻薬のようにアデルを依存させていた。
舞踏会が始まり、目ぼしい人物に挨拶をすませたアデルは会場の隅で出席者の様子をさりげなく観察していた。誰が誰と親しいのか、はたまた静かに牽制し合っているのか。自分の目で情報を得るのは大事なことだ。
ふと、美しい令嬢に目が止まる。なぜ彼女が気になったのか分からなかったが、しばらく見ていると、どことなくルーザに似ているのだと気付く。
結い上げた髪の色も、目や鼻の形も、女性らしい所作も全く違う。それなのに、ドレスから出る肩の薄さやうなじの白さが彼女を思わせる。こんな所でもルーザの面影を探しているのか、と自分が嫌になる。
アデルは目線を会場に戻し、見つけた父親の知り合いに声をかけた。そして、戻る頃にはルーザに似た令嬢の姿は消えていた。
ルーザが男装せずにいれば、あの女性の様に社交界に出席していたのだろうか。男装をしていてあの美しさだ。なんなら、化粧で女らしさを削っているルーザが本来の令嬢としての姿で舞踏会に立てば誰もが心奪われるだろう。いつかはそんな日が来るのだろうか。
それにしても、あの令嬢も美しい顔立ちをしているのに勿体ない。もっと彼女を引き立たせるような装いがあるのではないか。あれでは、まるでわざと目立たないドレスや装飾を選んでいるような……。
アデルは周りを見渡した。彼女の姿を探して会場を一周してみたが、やはりいない。
令嬢を探しバルコニーに出ようとすると、男とすれ違った。彼は乱れた襟を整えながら会場へ戻っていく。
それを横目で見ながら、広いバルコニーを進むと隅の方には女性が庭を眺めるように立っている。近づくと探していた令嬢だと分かった。彼女はこちらに気づいていないようだ。
「失礼。聞きたいことがあるんだが」
話しかけ、令嬢が振り向く。会場からもれる明りで煌めく瞳と一瞬、目が合う。
「何でしょうか」
戸惑うような表情と口ぶりで令嬢は後退りした。バルコニーは逢瀬の場所でもある。知らない令息に話しかけられれば、普通の令嬢なら怯えもするだろう。しかし、彼女の震えた睫毛に隠れる瞳の色……。
「……君は、やっぱりルーザだな」
アデルの言葉に、令嬢の口角が上がる。急に表情に変えた彼女はアデルに近づき頰を撫でる。色水晶の様な瞳がアデルを見上げる。
「正解。ご主人様がわかって偉いね。アデル」
「なんでここに君がいる?その姿は……」
戸惑うアデルの口をルーザが唇で塞いだ。舌を差し込まれ、別の生き物のように動き弄られる。唾液が混ざって音を立てる。
姿は違うが、唇の柔らかさやアデルの口内を可愛がる所作は間違いなくルーザだ。久しぶりのルーザの放つ艶かしさにあてられ、腹の奥が疼く。服の上から躰を弄られ思わず口を離す。彼女の首筋に顔を埋めると、いつもと違う香水の香りがした。その香りを吸い込みながら彼女の透き通る肌に舌を這わすと気分が高揚する。唐突にルーザに躰を引き剥がされた。
「残念だけど、私まだやらなきゃいけないことがあるの。また声かけるから、いい子で待っててね」
完全な女性となっているルーザはアデルの欲情しきった顔を見て優雅に微笑むと、会場に向かって去っていった。
一人、置き去りにされたアデルは会場にも戻れず、昂った体を持て余した。
*
舞踏会も終盤になった頃、戻ってきたルーザと共に馬車に乗り込んだ。屋敷への道のりを走り出す。
2人きりになると、ルーザは手を振り払う仕草をした。たちまち、顔立ちや髪の色が変化していき、ルーザ本来の姿に戻った。
向かい合って、座るルーザの姿に喜びで胸がざわめいた。ドレス姿の彼女は間違いなく、今まで出会った令嬢の誰よりも美しい。
アデルの頭の中には色々な疑問が浮かんだ。が、聞いたところで答えてはくれないだろう。
「久しぶりだね。元気だった?」
彼女は面白いものを見るような目をしている。
「元気じゃない。……会いたかった」
ルーザはアデルの強がりをすぐに見抜いてしまうので、少しずつ思ったことをそのまま伝えるようになってきた。それに、先に正直に気持ちを告げたほうが扱いが甘くなることを知っていた。
「すっかり可愛いくなっちゃったね。素直で従順な子は好きだよ」
ルーザは微笑み、肘まであるグローブを脱いで素手でアデルの頬に触れる。その手に自分の手を重ねる。
「ルーザが欲しい……。もっと触れてくれるか?」
「いいよ。おいで」
アデルはルーザの隣に座ると彼女の腰を引き寄せた。
*
揺れ動く馬車の中で2人は長いこと口づけをしていたが、今はルーザが自分の腹のあたりに抱きつくアデルの尻の割れ目をズボンの上から弄っている。吐息を上げて善がるアデルを眺めながら笑みを浮かべる。
「いつもにも増して興奮して敏感だね。ドレスのせい?“私”に欲情してるの?」
服の上からの刺激じゃ足りなくて、何度もねだるように上目遣いで見るがその度キスをされるだけだ。もどかしくて仕方ないが、ルーザの手で顔を包まれて、慈しむような口づけをされるとそれだけで心が満たされて何も言えなくなる。しかし躰は不満なようで、次第に無意識で腰を振るように動かしてしまう。
「腰、動いているよ」
ルーザに指摘されてしまえば、自分の欲を認めるしかない。ベルトを緩め、ズボンから局部を取り出す。それを彼女が差し出した白い手に擦りつけながら耳元で願いを囁く。
「おねだりが上手になったね、アデル、でもごめんね。僕はドレスは脱げないから、物足りないだろうけど手で我慢してね」
ルーザの手が竿を掴むとゆっくりとしごく。
もう片手で玉を揉みながら、人差し指で尻の指を刺激する。アデルは甘い声が漏らす。
「君はいいなぁ。すぐに脱ぎ着出来て。ねぇ、喘ぎ声が御者に聞こえちゃうよ?“アデル様”が女に鳴かされてるってバレちゃうね?」
ルーザがアデルの首筋を舐め、音をたてながら吸い付く。快感が高まり、全身に力が入る。
「今日は特別だよ?」
ルーザはそう言うと、アデルの肉棒を咥え口で強く吸いながらしごいた。アデルは背筋を震わせて絶頂を迎えた。
ルーザは口の中で脈動する肉棒から溢れる液を一滴も残さないように吸い出すと、喉を鳴らして飲み下した。お互いの服が汚れないようにしてくれたのだろう。
吐精の後の余韻に包まれていると、バルコニーですれ違った男の乱れた襟元が頭によぎる。ルーザはあの場で何をしていたんだろうか。なんとなく想像がついて、嫌になる。
「ルーザが、ほしい……」
ルーザの顔に手を添えて訴えると彼女は少し困った顔をした。アデルは機嫌を取るようにルーザの頬や輪郭に何度も口づける。
「僕の手を煩わすなんて、本当に我儘な子だね」
彼女はそう言いながらも、額に優しく口づけをしてくれた。
*
翌日の昼過ぎ、屋敷に男装姿で現れたルーザはアデルの学友を名乗った。
応接間に通されたルーザを迎えに行くと、彼女は壁に掛かった絵を眺めていた。田舎の田園風景と農夫を描いた絵だ。隣に立つとルーザはアデルを見て微笑む。
形式上その場でお茶を飲み、しばらく談笑してからアデルの部屋に向かった。男の学友であれば部屋で2人きりでいても不自然ではない。今はルーザが男装でいることがありがたかった。
部屋に入るとルーザは中を見渡して微笑った。
「君らしい部屋だね」
どういう意味かはわからないが、どんな意味でもよかった。
アデルはルーザを後ろから抱きしめる。そのうなじに顔を埋め、彼女の香りを吸い込む。この息苦しい屋敷の中で、久しぶりにちゃんと呼吸が出来た気がした。ずっとこうしていたい。
だが、体はそうはいかない。手がルーザの躰を弄り服の中への侵入経路を探していたし、下半身は彼女のお尻の当たりに擦りついている。彼女の顔をこちらに向かせて、口づけをする。
「キスが上手になったね」
「……キスだけか?」
ルーザを抱き上げ、寝台に下ろした。はやる気持ちを抑えきれず、彼女の服を脱がせ、自らも裸になる。自分の部屋、生活の空間にルーザがいることがこんなに嬉しいことだとは思わなかった。
彼女の髪を解くと滑らかに広がり下りる。そしてルーザの香りが強まった。たまらなくなり彼女を押し倒して首元に吸い付く。鎖骨を舐め、手で胸を包むと指の間に尖りを挟み刺激する。すでに、アデルはルーザが悦ぶ場所も、責め方もわかっていた。
胸の頂上を唇で食みながら、股に手を伸ばす。優しく撫でると秘部はすでに潤んでいた。指先を滑らせ、強弱をつけて尖りを弾くとルーザが甘い声を漏らした。
へその上あたりに強く吸い付くと白い肌に紅い花が咲く。ルーザを窺い見ると、頭が撫でられる。
「困った子……」
その優しい声と目線はアデルがしたことを許してくれている。アデルはルーザの秘部に絶えず刺激を与えながらも躰の至る所に吸い付いた。特に胸元や太ももに多くの痕を残し、知らない相手に自分の存在を主張する。
首元に吸い付きながら、強張りをルーザの秘部に擦り付ける。そして、ゆっくりと彼女の体内に入り込ませた。
久しぶりの快感に、すぐさま襲ってくる吐精感をなんとかやり過ごす。ルーザを抱きしめて、より深くで繋がろうと腰を押し付けた。強い刺激から無意識に逃げるルーザの躰を押さえて何度も押し付ける。徐々に早まる腰使いに2人の息は上がる。
ルーザの胎内がアデルをきつく締め付けると一気に絶頂感が押し寄せて快感が弾けた。
仕切りに息を吐き呼吸を整えながら、ルーザがまったく手を出してこないのは初めてだと気づく。それをいいことにアデルは体位や角度を変え何度も彼女を求めた。しばらくルーザに会えなかったアデルの肉棒は中々満足せず硬さを保っていた。
次第にルーザの膣内が痙攣して、忙しなく収縮を繰り返す。それでも構わず腰を打ち付けていると何度も背中を反らせた。強すぎる快感で辛いだろうに、彼女は喘ぐだけでアデルを止めはしない。
アデルの躰が満足する頃にはルーザの躰は汗ばみ、力無く震えていた。
艷やかな口からは甘く荒い息、透き通るような肌を紅く染めて、虚空を彷徨う熱っぽい眼差し。初めて見る、深い快楽の先の姿。
この躰の美しさを知っている奴がどれくらいいるのだろう。どんな関係でもいいから自分だけのものにしたいという気持ちが大きくなってしまう。
並んで横たわり、ルーザの絹のような髪を梳きながら、躰の熱が冷めていくのを待った。
「昨日、舞踏会で何をしていた。やらなきゃいけない事ってなんだ?俺のような下僕は何人いるんだ?」
迷った末に口にした言葉は語気が強くなった。ルーザは意外そうな顔をしてから、目を細める。
「君は本当に僕のことが好きなんだね……。駄目じゃないか。そんなことじゃ将来が心配だ」
話をはぐらかした。そう思うと腹が立つ。
「答えろよ」
急にルーザの手に首を掴まれて、息が詰まる。その手から逃れようと細い腕を掴んだが、びくともしない。
「わかったよ。でも、僕にそんな口聞いちゃ駄目だよね?やっぱり優しくされるより、虐められたいのかな?アデルは可愛いね」
意識が遠のいた頃に解放された。激しく咳き込み、空気を求めてあえぐ。髪を掴まれて顔を上げさせられるとルーザに強引に口づけされた。頭の中が霞がかりながらも、彼女の舌に応えて、細い体を引き寄せた。
今は彼女に与えられる苦痛でさえも受け入れられた。その瞬間はルーザがアデルの事だけを考えているのだから。
そんなアデルの様子を感じ取ったのか、乱暴だった舌の動きも徐々に優しくなり、ただただ甘い口づけに変わっていく。
「ごめんね、アデル。僕はこの躰を使わなきゃいけないんだ。わかってくれる?」
ルーザは眉を下げて、小さな声で問う。
アデル自身も貴族として生きていく以上、直接的にも間接的にも手を汚す事は覚悟している。しかし、まだ成人にもなっていないルーザが身を削ってまで行わなきゃいけない事とは何だ。誰がこんな事をさせてるんだ。
そう考えると漠然とした怒りが湧いてくる。その表情の変化をルーザは見ていた。
「軽蔑したかい?でもね、僕が自分で選んだのは君だけだよ」
少しだけ言い訳するような口調が意外だった。ルーザの中で自分はわずかでも特別な存在になれているのだろうか。そう成れれば、それ以上望むことはない。
「……分かった」
ルーザはアデルの薄茶色の瞳を見つめながら輪郭に指を滑らせた。
「……君は綺麗だね」
女神の彫像のように美しい顔に憂いを浮かべたルーザに、お前の方が綺麗だと言いたかった。でも、きっと彼女が言いたいのは、そういうことじゃない。
「この穢れた躰を赦してくれる?」
眉をひそめながら無理に笑っているような顔をするルーザの声が切なかった。
「……俺を下僕にしておいて何言ってる」
アデルはルーザがいつもしてくれるように彼女の頭を胸に包み込むように抱きしめて、優しく撫でた。
「そうだね。君はもう僕のものだから……」
そうだ。俺の心はルーザのものだ。でもルーザは俺のものにはなってくれない。それだけはどんなにねだっても叶えてくれないだろう。
ルーザを抱きしめる腕に力が入る。彼女もアデルの背に腕を回し、2人はお互いをかばい、慰め合うように眠りについた。
*
瞼を開けたルーザはアデルの腕の間から抜け出し、ベッドの縁に座る。そして、安らかな顔で眠るアデルの顔をしばらく見つめていた。
「こんなはずじゃなかったのに、ね……?」
そのつぶやきにアデルは気づかない。彼は久しぶりに感じる安らぎと深い眠りの中にいた。
ルーザが立ち上がり、アデルに背を向ける。彼女が手を振り払う仕草をすると、全身にアデルが残した紅い痕が体の中に沁み入るように消えていった。
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