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結末という設定

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「おまえは…アイヲン」

記憶の場の奥へ入った素瑳河は両異ディファの王として目覚めた。地下にあった器に戻り、紅枝とは体が分離された。彼はカゲを見るなり先のように告げたのだ。


記憶を失くしていたカゲの正体は月のゴッド・アイヲンだった。
素瑳河と対峙してアイオンへと戻った。旅の目的であった少女たち。

「時を操る力がのこっているか、わからない」

彼らと、両異族が置いていたケガレ、それらと関わり、見てきた暗魔法使いアイシン。
月のゴッドに己の力も足して3人を帰せないだろうか、ともちかける。

協力の下、元に戻った楔鎖盤。
水無瀬、灯斗、紅枝は、いままでの仲間に別れを告げる。

「本来、その体は紅枝のものだ。半分も奪っていて、すまなかった」
王として謝られる。

「素瑳河が存在するために必要だったというのなら、いい。
 最後に会えて良かった。これからは私だけであっちで生きていく。
 あなたも夜も生きるの。地上でも、いつか」

アイシンとアイヲン。似ている2人に見送られ、3人は出会った場所、日時へと。
それは四時前。そこにいるのは紅枝だ。

「連絡先きいてもいい? 家に戻って、これからのこと、変えなくてはいけないから」

紅枝は転入し、水無瀬も灯斗と同じ学校の転校を決める。
男女の差はあれど、学内で友達となり、2人からサポートを受けて、紅枝は今まで出来なかった学生生活を送り始める。

翠石は両異と地上をつなぐ使者となり、ゴッドとも交流。
アイヲンはカゲの姿で地下に留まる。
アイシンも変わらず、今までよりもケガレを払いに世界中(両異の国も)巡っている。
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