8 / 9
8
しおりを挟む
「憐君、どうしたの?」
「え?」
歌い終わった七瀬が隣に腰を下ろし、憐に話しかけた。
マイクは前田と滝野に回り、ソファの上で立ち上がった2人が叫ぶように歌い始めるのを見て、七瀬は自分の声が届く様にと憐に身を寄せる。
「なんか今日ずっと元気なくない?」
「え……そうか?」
「私らと居るの、つまんない?」
「……いや? 全然。楽しい」
「ほんと? ……ねぇねぇ、憐君ってイヴに予定ある?」
更に身を寄せられ、上半身が密着する。
七瀬に顔を覗き込まれ、憐は視線を逸らしながら七瀬を避ける様に腰を上げた。
「え、あー……、今んとこ無い、けど。……わるい、ちょっと便所」
騒がしい室内から廊下に出る。店内に流されているボリュームを落としたBGMと、客室からかすかに漏れる歌声が静かに混ざり合って響いているだけで、ひとけは無い。
憐は小さく息を吐くと、部屋を離れトイレに向かう。
(あいつ、滝野の前でアピって来るの分かってやってそうでマジでうぜぇな……)
昨夜、帰宅した後に入った滝野からの誘いで、先月と同じメンバーで再び同じアミューズメント施設に遊びに来ていたが、憐は気付くと吾本の事を考えてしまっていた。
昨夜吾本の言った「僕は間違ってない」という言葉が何度も憐の頭の中を巡る。その度に、憐の中に怒りの様なものが湧き上がった。
(なんでこんなにイラつくんだ?)
気を抜くと、七瀬や他者に八つ当たりしてしまいそうだ、と憐は思った。
「……だから……男だって……やめ……っ」
「ん?」
トイレの入り口の前で、大学生らしき男が少女の腕を掴んでいるのが見えた。少女は足を踏ん張り、男に引き摺られそうになるのを耐えている様にしか見えない。
(ナンパか? 狭い通路でしてんじゃねぇよ、邪魔くせぇな。相手ガチ拒否ってんじゃねぇか……諦めろよ)
「だったら中で脱いで見せろよ!」
言うなり男が少女の頭を掴んで男子トイレのドアを開けた。
憐の目の前で、少女が男性用トイレへと引き摺り込まれる。
(───!?)
面倒事に巻き込まれたくはないが、店員のいるカウンターは一階だ。二階のトイレなど決まった時間にされるトイレチェック程度でしか訪れないだろう。
「おい。ださいナンパしてんじゃねぇよ」
憐はドアを開くなり中にいた2人に声を掛けた。
「あぁ!?」
トイレの中には個室が2つ並んでいる。片側のドアを押し開けて個室内に入ろうとしていた男が、威嚇する様に入口を振り返った。
憐の姿を見た男が明らかに怯んだのを見て、憐はズカズカと2人に近付く。
「こ、こんな奴、誰がナンパなんかするかっ!」
男が掴んでいた少女の髪を離し、憐を避ける様にトイレを出ていく。去り際、男は「クソ野郎」と吐き捨てて行った。
(女の頭、引っ張っといてなに逆ギレしてんだあいつ……殴っときゃ良かった)
苛立ちながらも、残された少女に声を掛ける。
「大丈夫? …………って、あれ?」
顎あたりまであるハイネックのニットワンピースを着た少女の、肩下まである柔らかなミルクティー色の髪が男に乱され顔にかかっている。
乱れた髪の隙間から見える顔は、憐好みの大人し目のメイクが施された清楚そうな少女だった。
(あ。可愛い……っぽい……けど。……どこかで見た様な……)
「…………どこかで……会った事ない……よな? あれ?」
少女は斜め下に視線を落としたまま憐の方を見ようとはしない。
「あ、いや、ナンパとかじゃなく……。……? いや、やっぱりどこかで会ってない?」
少女の年齢は同じく中三か、その前後に見えたが、こんな雰囲気をした知人は思い当たらない。過去にどこかで声を掛けた事があるのだろうかと記憶を巡らせるが、この少女が相手なら自分は連絡を絶やしていない気がした。
(俺の勘違いか……?)
憐が頭を傾けていると、少女が小さく聞き覚えのある声を出した。
「あの……、あ、ありがと……」
驚いた憐は、少女の顔を覗き込むと言った。
「……………………吾本?」
「…………うん」
眉間に皺を寄せて自分を上目遣いに見て来る相手の顔を、じっと観察してみる。
「お前、どんだけ変な男に絡まれるんだよ。つーかメイクすごいな、気付かねーわ。服だけじゃなくて化粧も始めたのか?」
「ここで撮影だったから、最後だし撮影終わった後そのまま遊んでた……」
「スタッフとかモデル仲間と?」
「ううん」
「まさか一人カラオケ?」
「うん」
「ははっ。さみしー奴」
「…………」
「小便するから外で待ってろ。部屋まで送ってやるから」
用を足してトイレを出ると、吾本は素直に待っていた。
憐達が借りている部屋を2つ通り過ぎた部屋が、吾本が通された部屋だった。室内には本当に誰もおらず、赤いチェックのコートが壁のコート掛けにかかっているだけだった。
「お前、おかしな奴に目ぇつけられやすいっぽいから気を付けろよ」
「うん……もう帰るよ」
「じゃあな」
部屋に戻ると、すかさず七瀬が隣に着いた。
「今の子、誰?」
「え?」
どうやらドアのガラス部分から部屋の前を通り過ぎていく憐が見えていたらしい。
滝野が「ナンパ?」と聞いて来たので違うと答えかけたが、七瀬に聞こえる様に「そう。フラれたけど」と答えた。
「憐、好みの子見つけるとすぐ声かけるよな。この前もさぁ~」
「つーか悪い。俺、先に抜ける。風邪っぽいんだよな」
「マジ? そういや憐、今日ずっとボーっとしてたよな」
コートを手にして立ち上がった憐に七瀬だけは不満の声を出したが、構わず滝野達は憐を見送った。
「カラオケ代立て替えとくから、今度でいいぞ。お大事にな~」
「悪いな。またな」
部屋を出た憐は、コートに腕を通しながら足早にフロアを駆け抜けた。
(帰るって事は、もう建物自体出てるか? さすがにまだ駅には着いてないよな)
駅に近い方の出入り口から建物の外に出ると、吾本の後ろ姿を探しながら駅まで走った。
ふわふわとした明るい髪に、赤いチェックのコート。ニット生地のスカートの後ろ姿を見つけ、後ろを追った。
手を伸ばして肩を叩こうとした時、吾本が勢いよく後ろを振り向いた。
驚いてその場に立ち止まると、何故か吾本も驚いた表情で憐を見ていた。
「あ、……ああ。なんだ三河君か。びっくりした。何してるの? 友達は?」
「ダルくて抜けて来た。降りる駅、同じだし、一緒に帰ろうぜ」
「…………。うん」
吾本は少し悩む素振りを見せたが、駅に隣接されている商業ビルを指した。
「あのさ、駅ビルの中で少しだけ買い物したいんだけど良い?」
◆
白とパルテルピンクのボーダー柄の壁には、グレーのうさ耳フードを被った黄色い動物の大きなイラストがプリントされ、入口にはウェルカムボードを持った巨大なぬいぐるみが置かれている。
憐の好きなキャラクターの専門ショップだった。
「……おい、吾本」
店舗の前で立ち止まって、眉間に深い皺を刻み自分を睨みつけている憐の手を取り、吾本は柔らかく笑った。
「今の僕と一緒なら、彼女に付き合わされてる様にしか見えないだろ」
戸惑う憐の手を引いて、吾本は店に入る。
店内には所狭しと、ぬいぐるみやグッズが並んでいる。
(う……っ、可愛い……)
「昨日と今日、助けてもらったお礼に何か買ってあげるよ」
「え? ……じゃあ入口のクソデカいやつ……」
「……あれは非売品じゃない? ていうか、さすがに僕の財布に配慮して選んでもらえるとありがたいんだけど」
吾本が近くの文具グッズを集めた棚を指したので、側に立っていた憐はそちらに視線を落とした。
「文具なら自宅で使え……あ、三河君って勉強とかする? しないよね? 文具とか持ってる?」
隠す事の無い嘲りを含んだ表情で見上げられて、思わず苦虫を噛み潰した様な表情で吾本を睨む。
「………………。あ。吾本、あっち」
吾本から視線をその後ろに向けた時に、壁面に展開されているクリスマスシリーズの商品が目に入った。
吾本の手を掴み、そちらに向かう憐の後ろで、吾本は繋がれた手を少し驚いた様に見つめていた。
「ストラップ?」
フック棚に大量に掛けられている小さなヌイグルミ素材のストラップは、キャラクターがキャンディケーンやジンジャーブレッドマン、星や氷晶などクリスマスモチーフを抱いたり齧ったりしている。
「ぬいぐるみっぽいの好きなんだよ」
「ああ、確かに可愛いかも。でも使えなくない? 飾っておくの?」
「うん」
一匹づつ手に取り眺めている憐は、隣の吾本の視線には気付かない。
「……、こっちのなら使えるんじゃない?」
吾本が二匹セットになったストラップを指で示す。
恋人同士で使用する用に作られたそれは、キャラクターが微妙に形の異なるクリスマスリースを抱いているものだった。
「これ可愛いけどカップル用だろ?」
「うん。だから、これなら持ち歩いてても彼女に着けられたって言い訳が出来るでしょ? ……今、彼女がいるなら無理だけど」
「………。…………………。…………………………」
「え?」
歌い終わった七瀬が隣に腰を下ろし、憐に話しかけた。
マイクは前田と滝野に回り、ソファの上で立ち上がった2人が叫ぶように歌い始めるのを見て、七瀬は自分の声が届く様にと憐に身を寄せる。
「なんか今日ずっと元気なくない?」
「え……そうか?」
「私らと居るの、つまんない?」
「……いや? 全然。楽しい」
「ほんと? ……ねぇねぇ、憐君ってイヴに予定ある?」
更に身を寄せられ、上半身が密着する。
七瀬に顔を覗き込まれ、憐は視線を逸らしながら七瀬を避ける様に腰を上げた。
「え、あー……、今んとこ無い、けど。……わるい、ちょっと便所」
騒がしい室内から廊下に出る。店内に流されているボリュームを落としたBGMと、客室からかすかに漏れる歌声が静かに混ざり合って響いているだけで、ひとけは無い。
憐は小さく息を吐くと、部屋を離れトイレに向かう。
(あいつ、滝野の前でアピって来るの分かってやってそうでマジでうぜぇな……)
昨夜、帰宅した後に入った滝野からの誘いで、先月と同じメンバーで再び同じアミューズメント施設に遊びに来ていたが、憐は気付くと吾本の事を考えてしまっていた。
昨夜吾本の言った「僕は間違ってない」という言葉が何度も憐の頭の中を巡る。その度に、憐の中に怒りの様なものが湧き上がった。
(なんでこんなにイラつくんだ?)
気を抜くと、七瀬や他者に八つ当たりしてしまいそうだ、と憐は思った。
「……だから……男だって……やめ……っ」
「ん?」
トイレの入り口の前で、大学生らしき男が少女の腕を掴んでいるのが見えた。少女は足を踏ん張り、男に引き摺られそうになるのを耐えている様にしか見えない。
(ナンパか? 狭い通路でしてんじゃねぇよ、邪魔くせぇな。相手ガチ拒否ってんじゃねぇか……諦めろよ)
「だったら中で脱いで見せろよ!」
言うなり男が少女の頭を掴んで男子トイレのドアを開けた。
憐の目の前で、少女が男性用トイレへと引き摺り込まれる。
(───!?)
面倒事に巻き込まれたくはないが、店員のいるカウンターは一階だ。二階のトイレなど決まった時間にされるトイレチェック程度でしか訪れないだろう。
「おい。ださいナンパしてんじゃねぇよ」
憐はドアを開くなり中にいた2人に声を掛けた。
「あぁ!?」
トイレの中には個室が2つ並んでいる。片側のドアを押し開けて個室内に入ろうとしていた男が、威嚇する様に入口を振り返った。
憐の姿を見た男が明らかに怯んだのを見て、憐はズカズカと2人に近付く。
「こ、こんな奴、誰がナンパなんかするかっ!」
男が掴んでいた少女の髪を離し、憐を避ける様にトイレを出ていく。去り際、男は「クソ野郎」と吐き捨てて行った。
(女の頭、引っ張っといてなに逆ギレしてんだあいつ……殴っときゃ良かった)
苛立ちながらも、残された少女に声を掛ける。
「大丈夫? …………って、あれ?」
顎あたりまであるハイネックのニットワンピースを着た少女の、肩下まである柔らかなミルクティー色の髪が男に乱され顔にかかっている。
乱れた髪の隙間から見える顔は、憐好みの大人し目のメイクが施された清楚そうな少女だった。
(あ。可愛い……っぽい……けど。……どこかで見た様な……)
「…………どこかで……会った事ない……よな? あれ?」
少女は斜め下に視線を落としたまま憐の方を見ようとはしない。
「あ、いや、ナンパとかじゃなく……。……? いや、やっぱりどこかで会ってない?」
少女の年齢は同じく中三か、その前後に見えたが、こんな雰囲気をした知人は思い当たらない。過去にどこかで声を掛けた事があるのだろうかと記憶を巡らせるが、この少女が相手なら自分は連絡を絶やしていない気がした。
(俺の勘違いか……?)
憐が頭を傾けていると、少女が小さく聞き覚えのある声を出した。
「あの……、あ、ありがと……」
驚いた憐は、少女の顔を覗き込むと言った。
「……………………吾本?」
「…………うん」
眉間に皺を寄せて自分を上目遣いに見て来る相手の顔を、じっと観察してみる。
「お前、どんだけ変な男に絡まれるんだよ。つーかメイクすごいな、気付かねーわ。服だけじゃなくて化粧も始めたのか?」
「ここで撮影だったから、最後だし撮影終わった後そのまま遊んでた……」
「スタッフとかモデル仲間と?」
「ううん」
「まさか一人カラオケ?」
「うん」
「ははっ。さみしー奴」
「…………」
「小便するから外で待ってろ。部屋まで送ってやるから」
用を足してトイレを出ると、吾本は素直に待っていた。
憐達が借りている部屋を2つ通り過ぎた部屋が、吾本が通された部屋だった。室内には本当に誰もおらず、赤いチェックのコートが壁のコート掛けにかかっているだけだった。
「お前、おかしな奴に目ぇつけられやすいっぽいから気を付けろよ」
「うん……もう帰るよ」
「じゃあな」
部屋に戻ると、すかさず七瀬が隣に着いた。
「今の子、誰?」
「え?」
どうやらドアのガラス部分から部屋の前を通り過ぎていく憐が見えていたらしい。
滝野が「ナンパ?」と聞いて来たので違うと答えかけたが、七瀬に聞こえる様に「そう。フラれたけど」と答えた。
「憐、好みの子見つけるとすぐ声かけるよな。この前もさぁ~」
「つーか悪い。俺、先に抜ける。風邪っぽいんだよな」
「マジ? そういや憐、今日ずっとボーっとしてたよな」
コートを手にして立ち上がった憐に七瀬だけは不満の声を出したが、構わず滝野達は憐を見送った。
「カラオケ代立て替えとくから、今度でいいぞ。お大事にな~」
「悪いな。またな」
部屋を出た憐は、コートに腕を通しながら足早にフロアを駆け抜けた。
(帰るって事は、もう建物自体出てるか? さすがにまだ駅には着いてないよな)
駅に近い方の出入り口から建物の外に出ると、吾本の後ろ姿を探しながら駅まで走った。
ふわふわとした明るい髪に、赤いチェックのコート。ニット生地のスカートの後ろ姿を見つけ、後ろを追った。
手を伸ばして肩を叩こうとした時、吾本が勢いよく後ろを振り向いた。
驚いてその場に立ち止まると、何故か吾本も驚いた表情で憐を見ていた。
「あ、……ああ。なんだ三河君か。びっくりした。何してるの? 友達は?」
「ダルくて抜けて来た。降りる駅、同じだし、一緒に帰ろうぜ」
「…………。うん」
吾本は少し悩む素振りを見せたが、駅に隣接されている商業ビルを指した。
「あのさ、駅ビルの中で少しだけ買い物したいんだけど良い?」
◆
白とパルテルピンクのボーダー柄の壁には、グレーのうさ耳フードを被った黄色い動物の大きなイラストがプリントされ、入口にはウェルカムボードを持った巨大なぬいぐるみが置かれている。
憐の好きなキャラクターの専門ショップだった。
「……おい、吾本」
店舗の前で立ち止まって、眉間に深い皺を刻み自分を睨みつけている憐の手を取り、吾本は柔らかく笑った。
「今の僕と一緒なら、彼女に付き合わされてる様にしか見えないだろ」
戸惑う憐の手を引いて、吾本は店に入る。
店内には所狭しと、ぬいぐるみやグッズが並んでいる。
(う……っ、可愛い……)
「昨日と今日、助けてもらったお礼に何か買ってあげるよ」
「え? ……じゃあ入口のクソデカいやつ……」
「……あれは非売品じゃない? ていうか、さすがに僕の財布に配慮して選んでもらえるとありがたいんだけど」
吾本が近くの文具グッズを集めた棚を指したので、側に立っていた憐はそちらに視線を落とした。
「文具なら自宅で使え……あ、三河君って勉強とかする? しないよね? 文具とか持ってる?」
隠す事の無い嘲りを含んだ表情で見上げられて、思わず苦虫を噛み潰した様な表情で吾本を睨む。
「………………。あ。吾本、あっち」
吾本から視線をその後ろに向けた時に、壁面に展開されているクリスマスシリーズの商品が目に入った。
吾本の手を掴み、そちらに向かう憐の後ろで、吾本は繋がれた手を少し驚いた様に見つめていた。
「ストラップ?」
フック棚に大量に掛けられている小さなヌイグルミ素材のストラップは、キャラクターがキャンディケーンやジンジャーブレッドマン、星や氷晶などクリスマスモチーフを抱いたり齧ったりしている。
「ぬいぐるみっぽいの好きなんだよ」
「ああ、確かに可愛いかも。でも使えなくない? 飾っておくの?」
「うん」
一匹づつ手に取り眺めている憐は、隣の吾本の視線には気付かない。
「……、こっちのなら使えるんじゃない?」
吾本が二匹セットになったストラップを指で示す。
恋人同士で使用する用に作られたそれは、キャラクターが微妙に形の異なるクリスマスリースを抱いているものだった。
「これ可愛いけどカップル用だろ?」
「うん。だから、これなら持ち歩いてても彼女に着けられたって言い訳が出来るでしょ? ……今、彼女がいるなら無理だけど」
「………。…………………。…………………………」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる