鬼紅

赤弥

俺の名前は赤弥(あかや)。
見ての通り、執事をしている。

そんな俺が仕えてるお嬢様。
名前は絵美お嬢様。

可愛いらしくて、大好きな
俺だけのお嬢様。

『すー……すー……』

お嬢様がまだ眠っているベットに
俺がお嬢様の上に覆いかぶさる。

そして、耳元で囁くように言う。

赤弥「……絵美お嬢様。もう朝ですよ？起きて下さい」

俺がそう言うと、ふぎゃっ！？と何とも女の子らしくはない叫びをして飛び上がる絵美お嬢様。
因みに絵美お嬢様の顔は真っ赤だ。

『あ、あああ、赤弥っ！？』

赤弥「クス、おはようございます。お嬢様」

そう言って微笑む。

『あ、お、おはよう……』

まだ顔が赤い絵美お嬢様を見て
俺の心は満たされる。

赤弥「朝食が出来ていますよ。お着替えになられてから、来て下さいね」

『分かった。……って、出て行かないの！？』

赤弥「？手伝おうと……」

そう言いかける俺だが、お嬢様から枕を顔面に投げられしぶしぶお嬢様の部屋から出て行く。

何をそんなに恥ずかしがる事があるのだろうか。
昔は一緒にお風呂入っていたのに……。

こんな日常が
俺にとっては当たり前だった。