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対価を要求します!
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カルド殿下とティカさんがしばらく無言でイディカを咀嚼しているのを見守る。
ど、どうかな?
私は美味しいと思ったんだけど……
「……う、まい……」
「うん、こりゃ美味いっすよ!」
「ああ、これならいける!」
二人がはしゃぐ姿を見てホッとした。
散々ラースとは別物、だから調理法も変えると念を押していたものの、いざ実食したら「ラースみたいに美味くないじゃないか! 話が違う!」と機嫌を損ねる可能性もあったわけだからね……ヒヤヒヤしたよ。
「お口にあったようでよかったですわ。では、せっかくですから先ほど洗って浸水させておいたイディカで実際に調理なさってみますか?」
ひととおり炊き上がるまでの工程は見せたけれど、実際に体験してみるとわかる違いもあるだろう。
カルド殿下が説明役で、ティカさんが実演できるようになっていればいいわけだし。
「うむ、そうだな。ぜひやらせてくれ」
「えっ⁉︎ カルド殿下が?」
まさかカルド殿下が手伝うと言っていたとはいえ調理まで手を出そうとするとは思いもしなかった。
いやティカさん、殿下の後ろで「おー!」と言いながらパチパチ拍手してないで「ここは自分が……」とか言って止めるところでは?
私がジトッとティカさんを見ると、ティカさんは拍手を止めて降参とばかりに手を挙げた。
「いやぁ、こういうことは殿下のほうが器用にこなすんっすよねー。俺は何回か焦がす自信あるっす。ははは……」
それでいいの? 従者だよね⁇
「こいつにやらせるのはせっかくの材料が無駄になるから却下だ。こいつ本当に大雑把なんだよ。大丈夫、俺が覚えたらこいつにもできるようになるまでとことん叩き込むから」
「あー……やっぱクリステア様に優しく教えていただきたいっす! 殿下ってばめっちゃ厳しいし、細かいとこまでうるさいんっす!」
「やかましい! とりあえずお前は横でしっかり見てろ」
「イテッ⁉︎ はあぁ……了解っす」
ティカさんはカルド殿下に軽く叩かれた後頭部をさすりながら渋々返事をしたのだった。
序盤で洗ってみせたイディカの浸水時間が程よい頃だったので、それを使ってカルド殿下が実際に調理を始めた。
ティカさんが言った通り、カルド殿下は物事をそつなくこなせるタイプのようで、私のアドバイスはほとんど不要なくらい上手にイディカを炊いてみせた。
途中、ティカさんが「あ、そこであーしてこーして」とか「あ、もうちょっと火加減を弱めて」とか、私より早く口を出してきて「うるさい! わかってるって!」と殿下が反論するまでがセットで、私が口出しする暇がなかったともいう……
ティカさんは実践は不得手だけど観察は得意な方と見た。
「……できた! ……よな?」
炊き上がりのタイミングを見極めたカルド殿下が、私のほうをチラッと見て様子をうかがう。
「はい。できたと思います」
「初めてにしてなかなかやるっすね、殿下!」
「なんでお前が偉そうなんだよ!」
この二人、ボケツッコミが常なのだろうか……?
あ、殿下の炊いたイディカも美味しくできてました。
「さて、イディカの基本的の調理法がわかったわけですが、これだけ食べるのでは物足りないので、これを使ったメニューを考えたいと思います」
「え⁉︎ いいのか?」
「マジっすか! イディカが食べられるものになっただけでもありがたいっすのに⁉︎」
え? どうせなら美味しく食べられたほうがいいじゃない?
あ、レシピも渡してもらえると思ってる?
さすがにここからは殿下方には部屋に戻っていただいてあれこれ検証しようと思ってたんだけど……
レシピをタダで献上するまでしたらさすがにサービス良すぎなのでは?
今さら「じゃあ止めときます」なんて言えないし、うーむ……あ、そうだ。
「もちろんレシピをお教えしてもよろしいですけれど、私のレシピには対価が発生いたしますの」
うふふ、と淑女の微笑みを浮かべながら嘯いてみる。
殿下たちの後ろで料理長たちが「ひえっ⁉︎」と慄いた。
まあ他国の王子にレシピを売り付けようっていうんだから無理もない。
私も普段なら面倒ごとは避けたいからやりたくない。
でもね、今回、私めーっちゃ頑張ったと思うの。
国賓相手のレシピ作りに始まり、お忍びでやってきたカルド殿下の無茶振りに応えたり、今日だって殿下相手に料理指南だってしてるんだもん。
ちょっとくらいはいいよね?
「……クリステア嬢の功績を考えたら対価を払うのは妥当だろう。いくらだ?」
「殿下、安請け合いはしちゃダメっすよ⁉︎」
「年相応には見えないほど落ち着いているとはいえ、これほどに幼き令嬢を使っておいてそのまま捨て置くほうがいかんだろう。対価は俺の私財から出す。国には迷惑をかけんから安心しろ」
「いやそういう問題じゃ……ああもう!」
カルド殿下がこうと決めたら曲げない性格なのをよく知っているからだろう、ティカさんが折れた。
見ていて飽きない主従だけど、これ以上心配かけさせるのもなんだわね。
「あの、対価と言いましてもお金ではないのです」
「「は?」」
私の発言に二人がキョトンとした。
「今後、香辛料や薬草の取引の際、ちょっとだけ私……いえ、我が公爵家を優遇していただきたいのと、レシピの提供はあくまでエリスフィード公爵家であって、私個人だということをできるだけ伏せてほしいのです」
「……そんなことでいいのか?」
「はい」
そんなこととは言っても、貴重な香辛料や薬草を優先して買えるのはめちゃくちゃありがたいのよね。
在庫を気にしながら料理しなくていいのって最高じゃない?
それに、悪食令嬢の汚名がようやく返上できた矢先に、今度は外交関係で何かやらかしたらしいとか噂されたりするのはいやだし。
あと、もっとイディカに合うメニューを寄越せとか直接要求されたくないもんね。
「……そのくらいなら、お安い御用だ。エリスフィード公爵家からの要望の品は我が領の最高品を用意すると約束しよう。レシピ提供については、敢えて王家に明確な情報を伝えるつもりはないが……いずれ知られるのではないか?」
「俺もそう思うっす」
二人とも何言ってんだ、こいつ? みたいな目で見ないでほしい。
いいんですよ。作ったのが私って言及さえしなければ。
うっかり私が作ったって知られて「エリスフィード公爵家のクリステア嬢を我が国に連れてきて新たなレシピを作らせろ」とかそういう無茶振りされる可能性を潰せたらそれでいいんですよ。
そんなことにでもなったら黒銀と真白が黙ってないだろうし。
「とりあえず殿下方から私の名を出さないでいただければそれでかまいませんわ。私この通り社交界デビューもしておりませんので、変に目立つことは避けたいのです」
そうよ。元々カルド殿下たちと遭遇してなきゃそれで済んでたんだから。
「そんなことでいいなら、構わんが……イディカのことを国に持ち帰れは褒賞ものだぞ? いいのか?」
「いえ! それはもう謹んで辞退いたしますわ!」
んなもん貰ったら、ドリスタン王国だって何もしないわけにいかないじゃないの。
悪目立ちが過ぎる!
お願いだから平凡な生活をさせてください!
「そ、そうか……」
「えー? もったいないっすよ?」
いいんです、いいんですよ、それで。
「……で、丸くおさまったところで、メシはまだ?」
「え……? て、おわあ⁉︎ レオン様⁉︎」
令嬢にあるまじき声を上げてしまったけれど、仕方ないじゃない。
いつのまにか背後にレオン様がいたんだから‼︎
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散々ラースとは別物、だから調理法も変えると念を押していたものの、いざ実食したら「ラースみたいに美味くないじゃないか! 話が違う!」と機嫌を損ねる可能性もあったわけだからね……ヒヤヒヤしたよ。
「お口にあったようでよかったですわ。では、せっかくですから先ほど洗って浸水させておいたイディカで実際に調理なさってみますか?」
ひととおり炊き上がるまでの工程は見せたけれど、実際に体験してみるとわかる違いもあるだろう。
カルド殿下が説明役で、ティカさんが実演できるようになっていればいいわけだし。
「うむ、そうだな。ぜひやらせてくれ」
「えっ⁉︎ カルド殿下が?」
まさかカルド殿下が手伝うと言っていたとはいえ調理まで手を出そうとするとは思いもしなかった。
いやティカさん、殿下の後ろで「おー!」と言いながらパチパチ拍手してないで「ここは自分が……」とか言って止めるところでは?
私がジトッとティカさんを見ると、ティカさんは拍手を止めて降参とばかりに手を挙げた。
「いやぁ、こういうことは殿下のほうが器用にこなすんっすよねー。俺は何回か焦がす自信あるっす。ははは……」
それでいいの? 従者だよね⁇
「こいつにやらせるのはせっかくの材料が無駄になるから却下だ。こいつ本当に大雑把なんだよ。大丈夫、俺が覚えたらこいつにもできるようになるまでとことん叩き込むから」
「あー……やっぱクリステア様に優しく教えていただきたいっす! 殿下ってばめっちゃ厳しいし、細かいとこまでうるさいんっす!」
「やかましい! とりあえずお前は横でしっかり見てろ」
「イテッ⁉︎ はあぁ……了解っす」
ティカさんはカルド殿下に軽く叩かれた後頭部をさすりながら渋々返事をしたのだった。
序盤で洗ってみせたイディカの浸水時間が程よい頃だったので、それを使ってカルド殿下が実際に調理を始めた。
ティカさんが言った通り、カルド殿下は物事をそつなくこなせるタイプのようで、私のアドバイスはほとんど不要なくらい上手にイディカを炊いてみせた。
途中、ティカさんが「あ、そこであーしてこーして」とか「あ、もうちょっと火加減を弱めて」とか、私より早く口を出してきて「うるさい! わかってるって!」と殿下が反論するまでがセットで、私が口出しする暇がなかったともいう……
ティカさんは実践は不得手だけど観察は得意な方と見た。
「……できた! ……よな?」
炊き上がりのタイミングを見極めたカルド殿下が、私のほうをチラッと見て様子をうかがう。
「はい。できたと思います」
「初めてにしてなかなかやるっすね、殿下!」
「なんでお前が偉そうなんだよ!」
この二人、ボケツッコミが常なのだろうか……?
あ、殿下の炊いたイディカも美味しくできてました。
「さて、イディカの基本的の調理法がわかったわけですが、これだけ食べるのでは物足りないので、これを使ったメニューを考えたいと思います」
「え⁉︎ いいのか?」
「マジっすか! イディカが食べられるものになっただけでもありがたいっすのに⁉︎」
え? どうせなら美味しく食べられたほうがいいじゃない?
あ、レシピも渡してもらえると思ってる?
さすがにここからは殿下方には部屋に戻っていただいてあれこれ検証しようと思ってたんだけど……
レシピをタダで献上するまでしたらさすがにサービス良すぎなのでは?
今さら「じゃあ止めときます」なんて言えないし、うーむ……あ、そうだ。
「もちろんレシピをお教えしてもよろしいですけれど、私のレシピには対価が発生いたしますの」
うふふ、と淑女の微笑みを浮かべながら嘯いてみる。
殿下たちの後ろで料理長たちが「ひえっ⁉︎」と慄いた。
まあ他国の王子にレシピを売り付けようっていうんだから無理もない。
私も普段なら面倒ごとは避けたいからやりたくない。
でもね、今回、私めーっちゃ頑張ったと思うの。
国賓相手のレシピ作りに始まり、お忍びでやってきたカルド殿下の無茶振りに応えたり、今日だって殿下相手に料理指南だってしてるんだもん。
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「……クリステア嬢の功績を考えたら対価を払うのは妥当だろう。いくらだ?」
「殿下、安請け合いはしちゃダメっすよ⁉︎」
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カルド殿下がこうと決めたら曲げない性格なのをよく知っているからだろう、ティカさんが折れた。
見ていて飽きない主従だけど、これ以上心配かけさせるのもなんだわね。
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二人とも何言ってんだ、こいつ? みたいな目で見ないでほしい。
いいんですよ。作ったのが私って言及さえしなければ。
うっかり私が作ったって知られて「エリスフィード公爵家のクリステア嬢を我が国に連れてきて新たなレシピを作らせろ」とかそういう無茶振りされる可能性を潰せたらそれでいいんですよ。
そんなことにでもなったら黒銀と真白が黙ってないだろうし。
「とりあえず殿下方から私の名を出さないでいただければそれでかまいませんわ。私この通り社交界デビューもしておりませんので、変に目立つことは避けたいのです」
そうよ。元々カルド殿下たちと遭遇してなきゃそれで済んでたんだから。
「そんなことでいいなら、構わんが……イディカのことを国に持ち帰れは褒賞ものだぞ? いいのか?」
「いえ! それはもう謹んで辞退いたしますわ!」
んなもん貰ったら、ドリスタン王国だって何もしないわけにいかないじゃないの。
悪目立ちが過ぎる!
お願いだから平凡な生活をさせてください!
「そ、そうか……」
「えー? もったいないっすよ?」
いいんです、いいんですよ、それで。
「……で、丸くおさまったところで、メシはまだ?」
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