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夕食後、再び応接室に移動した私たちはサモナール国のお米らしきイディカについて話を聞くことにした。
「カルド殿下、イディカについてわかる範囲でいいので教えていただけますか?」
本当は現物があれば話が早いんだけど。
さすがに家畜の飼料を持ち出してはしないだろうから、とりあえず私が知っているタイ米的なものかどうか聞き取り調査だ。
「うむ。栽培はラースと大して変わらんと伝え聞いている。収穫は年二回だな。ゆえに家畜の飼料には事欠かぬどころか貧しいものは余剰分を粉にして食べている状態だ」
なるほど、二期作ね。
私は調理場から精米前の玄米と生米を持って来させ、小皿に盛って並べた。
「こちらは購入した時のままのものと、食べやすくするために加工したラースです。イディカの特徴やラースとの違いで気づいたことを教えていただいてもよろしいでしょうか」
私が尋ねると、カルド殿下は興味深そうにそれぞれの小皿を手に取り、まじまじと見つめたり、匂いを嗅いだりした。
「ああ、そうだな。ええと……まず、形が違う。このラースはやや丸いが、イディカはもっと細長い。この殻を剥いたような状態を見たことはないが、明らかに違うとわかる」
ふむふむ。やはりタイ米的な長粒種で間違いないわね。
「それから、香りだ。このラースと違い、香り高い。調理前からこれほどに違いがあるなら、ラースと同じように食べるのは難しいだろうか……」
カルド殿下はラースとイディカが似ているようで明らかに別物だと思ったようで、目に見えてしょんぼりしてしまった。
もしかしたらいけるかも、という一縷の望みが絶たれたかのようなしょんぼり具合に、切実さを感じた。
これは何がなんでも美味しく食べられる方法を見つけないと。
話を聞く限りではジャスミン米とかそういうのに近い品種だと思うからいけるはず。
「あの、カルド殿下のおっしゃるイディカが私の想像しているものと同じであれば、ラースとは違う方法で食べやすくできると思います。……多分ですけど」
「! 本当か⁉︎ それは、その方法は⁉︎ ぜひ教えてほしい!」
カルド殿下がバッ!と顔を上げ、私ににじり寄りかけたものの、私の背後に立っていた黒銀と真白の威圧を受けて「グッ!」と言って固まってしまった。
ティカさんは「ひえ……っ」と声を上げて身動きも取れなかった。護衛とは……?
「黒銀、真白、落ち着いて。カルド殿下、私の従者がもうしわけございませんでしたわ。それで、イディカの調理方法ですけれど、現物があれば実際に調理して検証できるのですけれど、現状では想像の範疇で適した調理方法を記してお渡しすることしかできません」
物がないことにはいくら前世の知識があってもできることに限りがあるからね。
「現物……イディカなら持ち込んだものがある! それで試すことは可能か⁉︎」
えっ⁉︎ あるの?
「ここ数年でラースが品薄になったと聞いて、イディカも飼料として取引品目に加えられないかと思い持ってきたものがある。ラースと違うものだと家畜が食べないかもしれないという理由で断られたが……」
悔しそうにカルド殿下が言うのを、ティカさんが肩をポンポンと叩いて励ましている。
乳兄弟だからか、主従というよりも気安い関係のようだ。
「現物があるのでしたら、そちらをお分けいただけますか? いくつか調理方法を試してみたいのですが……」
「今までの会話だけでいくつか調理方法を思いついたと⁉︎ ああ、無論だ! 今回持ち込んだ分は全て進呈する! だから……!」
頼む、とカルド殿下に頭を下げられてしまったので、私は慌てて頭を上げるよう頼んだのだった。
そんなわけで、イディカの炊き方を検証することになったのだけど、現物は商隊が管理していたため、明日ティカさんを連れてイディカを引き取りに行ってから、ということで今日のところはお開きになった。
ちなみにレオン様は事の成り行きをニヤニヤ笑いながら見守るだけで「明日また来るわ」と言って城に帰った。
……明日のレオン様の分の料理は用意しなくてもいいかな⁉︎
カルド殿下を貴賓室に案内し、私たちはそれぞれの私室に戻っ……「クリステア、詳しく話を聞こうか」……れなかったあああぁ!
お父様、お母様、お兄様のアルカイックスマイルに囲まれた私は、どさくさに紛れて逃げることは叶わないことを悟り、おとなしく執務室に連行されるしかなかったのだった……
「まあ、なんだ。今回は私たちも不用意に事を進めたのは悪かった」
執務室の応接スペースに座るなり、お父様がきまり悪そうに言った。
ああ、カカオのことね。
大人たちで盛り上がってたもんね。ははは。
「しかし、カルド殿下に呼び出された際に私に相談しなかったのは其方の落ち度だということは理解しているな?」
「う、はい……」
「黒銀様や真白様が付いているとはいえ、軽はずみな行動は慎みなさい」
「はい……」
こればかりはお父様のおっしゃる通り。
お父様に一言伝えて、密かに護衛を増やしていただく事だってできたからね。
でも今回は相手が王族だったから、大捕物にでもなっていたら国際問題に発展していたかもしれないってことで不問となった。
「此度はシンが其方を呼び出したそうだが、詳しく聞いたところ荷物持ちとして同行していた使用人を半ば人質として取られていたようで、それについては改めてカルド殿下に苦情を申し立てるつもりだ。まあ、今後の取引が優位に進むのであればその限りではないが」
お父様はそう言ってニヤリと笑った。
なんて悪い笑みだ……!
どっちにしてもカルド殿下の自業自得とはいえ、可哀想な結果になりそう。気の毒に。
「説教はしようと思えばいくらでも材料はあるが、ここまでとして……其方、本当にイディカとやらをなんとかできるのか?」
お父様が不安そうに聞いてきた。
「ええ、まあ……学園でラースのことを調べた際に、イディカのようなものもあるという記載を見たような覚えがございまして。それだったらこんな調理方法ではどうだろうかなどと考えていたのです」
嘘です。ごめんなさい。
「そうか……其方の食に関しての情熱は計り知れんな」
「はは……それほどでもございませんわ」
お父様たちが呆れたように私を見るので、そっと目を逸らす私なのだった。
「まあよい。カルド殿下の滞在についてはレオン様が陛下へ内密に伝えてくださるそうなので、明日以降王宮へ移っていただくかこのまま我が家に滞在いただくか決まるだろう。それまで其方は学園に戻らずここに留まるように」
「えっ?」
なんで? 明日イディカの炊き方を伝授したらカルド殿下はとっとと……もとい、速やかに王宮へ移動願って、私はお役御免でいいじゃないの。
「料理長はある程度其方から香辛料について指導を受けたがまだ不安があるそうだ。其方が残っていれば心強いとな。学園長には王宮から依頼を受けたためしばらく休むと連絡しておく。よいな?」
「は……はいぃ……」
お父様やお母様の圧を受け、ヘビに睨まれたカエルの如く冷や汗たらたらで返事をした私なのだった。
お兄様は「かわいそうだけど、しかたないね……」とばかりに同情の目を向けながら曖昧に笑った。あうぅ……
でも、カルド殿下と私がずっと一緒にというのは外聞が悪いかもしれないということで、お兄様も一緒に残ってくださるって。
よかったー! ちょっとだけ安心した!
あ……マリエルちゃんと一緒に学園に戻る予定だったわ……
うーん、セイに連絡してマリエルちゃんと一緒に戻ってもらうようお願いしなきゃ。
明日に備えて解放された私は、セイとマリエルちゃん宛に手紙を書くべく自室へ急ぐのだった。
---------------------------
台風の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
土砂災害などまだまだ油断は禁物ですので、いざという時に備えてお過ごしくださいませ。
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なるほど、二期作ね。
私は調理場から精米前の玄米と生米を持って来させ、小皿に盛って並べた。
「こちらは購入した時のままのものと、食べやすくするために加工したラースです。イディカの特徴やラースとの違いで気づいたことを教えていただいてもよろしいでしょうか」
私が尋ねると、カルド殿下は興味深そうにそれぞれの小皿を手に取り、まじまじと見つめたり、匂いを嗅いだりした。
「ああ、そうだな。ええと……まず、形が違う。このラースはやや丸いが、イディカはもっと細長い。この殻を剥いたような状態を見たことはないが、明らかに違うとわかる」
ふむふむ。やはりタイ米的な長粒種で間違いないわね。
「それから、香りだ。このラースと違い、香り高い。調理前からこれほどに違いがあるなら、ラースと同じように食べるのは難しいだろうか……」
カルド殿下はラースとイディカが似ているようで明らかに別物だと思ったようで、目に見えてしょんぼりしてしまった。
もしかしたらいけるかも、という一縷の望みが絶たれたかのようなしょんぼり具合に、切実さを感じた。
これは何がなんでも美味しく食べられる方法を見つけないと。
話を聞く限りではジャスミン米とかそういうのに近い品種だと思うからいけるはず。
「あの、カルド殿下のおっしゃるイディカが私の想像しているものと同じであれば、ラースとは違う方法で食べやすくできると思います。……多分ですけど」
「! 本当か⁉︎ それは、その方法は⁉︎ ぜひ教えてほしい!」
カルド殿下がバッ!と顔を上げ、私ににじり寄りかけたものの、私の背後に立っていた黒銀と真白の威圧を受けて「グッ!」と言って固まってしまった。
ティカさんは「ひえ……っ」と声を上げて身動きも取れなかった。護衛とは……?
「黒銀、真白、落ち着いて。カルド殿下、私の従者がもうしわけございませんでしたわ。それで、イディカの調理方法ですけれど、現物があれば実際に調理して検証できるのですけれど、現状では想像の範疇で適した調理方法を記してお渡しすることしかできません」
物がないことにはいくら前世の知識があってもできることに限りがあるからね。
「現物……イディカなら持ち込んだものがある! それで試すことは可能か⁉︎」
えっ⁉︎ あるの?
「ここ数年でラースが品薄になったと聞いて、イディカも飼料として取引品目に加えられないかと思い持ってきたものがある。ラースと違うものだと家畜が食べないかもしれないという理由で断られたが……」
悔しそうにカルド殿下が言うのを、ティカさんが肩をポンポンと叩いて励ましている。
乳兄弟だからか、主従というよりも気安い関係のようだ。
「現物があるのでしたら、そちらをお分けいただけますか? いくつか調理方法を試してみたいのですが……」
「今までの会話だけでいくつか調理方法を思いついたと⁉︎ ああ、無論だ! 今回持ち込んだ分は全て進呈する! だから……!」
頼む、とカルド殿下に頭を下げられてしまったので、私は慌てて頭を上げるよう頼んだのだった。
そんなわけで、イディカの炊き方を検証することになったのだけど、現物は商隊が管理していたため、明日ティカさんを連れてイディカを引き取りに行ってから、ということで今日のところはお開きになった。
ちなみにレオン様は事の成り行きをニヤニヤ笑いながら見守るだけで「明日また来るわ」と言って城に帰った。
……明日のレオン様の分の料理は用意しなくてもいいかな⁉︎
カルド殿下を貴賓室に案内し、私たちはそれぞれの私室に戻っ……「クリステア、詳しく話を聞こうか」……れなかったあああぁ!
お父様、お母様、お兄様のアルカイックスマイルに囲まれた私は、どさくさに紛れて逃げることは叶わないことを悟り、おとなしく執務室に連行されるしかなかったのだった……
「まあ、なんだ。今回は私たちも不用意に事を進めたのは悪かった」
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ああ、カカオのことね。
大人たちで盛り上がってたもんね。ははは。
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「う、はい……」
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「はい……」
こればかりはお父様のおっしゃる通り。
お父様に一言伝えて、密かに護衛を増やしていただく事だってできたからね。
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「此度はシンが其方を呼び出したそうだが、詳しく聞いたところ荷物持ちとして同行していた使用人を半ば人質として取られていたようで、それについては改めてカルド殿下に苦情を申し立てるつもりだ。まあ、今後の取引が優位に進むのであればその限りではないが」
お父様はそう言ってニヤリと笑った。
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「まあよい。カルド殿下の滞在についてはレオン様が陛下へ内密に伝えてくださるそうなので、明日以降王宮へ移っていただくかこのまま我が家に滞在いただくか決まるだろう。それまで其方は学園に戻らずここに留まるように」
「えっ?」
なんで? 明日イディカの炊き方を伝授したらカルド殿下はとっとと……もとい、速やかに王宮へ移動願って、私はお役御免でいいじゃないの。
「料理長はある程度其方から香辛料について指導を受けたがまだ不安があるそうだ。其方が残っていれば心強いとな。学園長には王宮から依頼を受けたためしばらく休むと連絡しておく。よいな?」
「は……はいぃ……」
お父様やお母様の圧を受け、ヘビに睨まれたカエルの如く冷や汗たらたらで返事をした私なのだった。
お兄様は「かわいそうだけど、しかたないね……」とばかりに同情の目を向けながら曖昧に笑った。あうぅ……
でも、カルド殿下と私がずっと一緒にというのは外聞が悪いかもしれないということで、お兄様も一緒に残ってくださるって。
よかったー! ちょっとだけ安心した!
あ……マリエルちゃんと一緒に学園に戻る予定だったわ……
うーん、セイに連絡してマリエルちゃんと一緒に戻ってもらうようお願いしなきゃ。
明日に備えて解放された私は、セイとマリエルちゃん宛に手紙を書くべく自室へ急ぐのだった。
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