352 / 384
連載
頼み事
しおりを挟む
〝大人の事情〟により旅人の間を追い出された私たちは、天気が良かったこともあり庭園にあるガゼボでお茶をしようということになった。
その場にいたメイドにお茶の準備を頼んで移動することに。
あ、もちろんお茶はミリアに淹れてもらうつもり。私好みのお茶を一番上手に淹れてくれるのはミリアだからね!
色鮮やかな花々が咲き誇る庭園をそぞろ歩きながらガゼボに向かう道すがら、マリエルちゃんに屋敷に戻ってからの経緯を教えた。
「え、チョコ⁉︎ この世界で作れたんですか⁉︎」
「ええまあ、私たちの知ってるものとは格段に落ちるけどそれっぽいものはできたわ」
前世のオタク、蘇(古代のチーズ)の再現やバレンタインシーズンにはカカオからチョコ作りとか、色々と再現するのに挑戦しがちだから、動画だのSNSだのを見て工程だけは知ってたのよね。
そのおかげで私もチョコっぽいものは作れたわけだけど、正直なところ極められる気がしない。
切に前世の技術がほしい……
「えー、いいなぁ……あ、でも効果がやばいんですよね? 私が食べるのは無理かなぁ」
こちらの世界ではチョコが魔力を大きく回復させたり、その結果、媚薬としての効果は有りそうだということも伝えたのでマリエルちゃんは残念そうに言った。
「マリエルさんも最近魔力量が増えたことだし、少しだけなら大丈夫だと思うけど……」
そうは言っても前世の美味しいチョコを知っているから食べてもがっかりするだけだとおもうから強くは勧められない。
「ううん、やめとく。チョコ好きだったからひとかけらじゃ治まらないなんてことになったら大変だし、妄想だけに留めておくわ」
「……妄想?」
「題材として大変捗ります」
「……そう」
マリエルちゃんの輝かんばかりの笑顔を見て、追求するのはやめておこう、とそっと目を逸らしたのだった。
「そういえばクリステアさん、試食は上手くいったの?」
緑茶で一息つきつつ、マリエルちゃんが聞いてきた。手は目の前の羊羹に伸びている。
「ええ。お父様たちには好評だったわ。基本のスパイスとそれを使った料理のレシピは料理長に託したから晩餐会では上手くやってくれるのではないかしら」
とりあえず披露したメニューの他にも作れそうなレシピは渡しておいたので料理長やシンが必要に応じて作るに違いない。
これで私の役割は終わりってことで肩の荷が降りてほっとしている。
「クリステアさんは晩餐会の日に監督として行ったりは……」
「しないしない。レシピを譲ることになってもレシピの開発者が誰なのかは公にはしない方向でお願いしたもの」
晩餐会で「この料理を作ったのは誰だァッ!」とか呼び出されたりでもしたら面倒だし。
そこんところはちゃんと王家で責任持って請け負ってもらわないとね。
さすがに成人もしてない公爵令嬢にスパイスの調合からレシピ開発まで一人でやってもらいました、だなんて王家の威信にかけても言えないだろうし。
私はスパイスを優先して融通してもらえるのならそれが一番の報酬だし、それに加えて追加報酬がいただければ尚よしですわよ。ほほほ。
「クリステアさんがレシピ提供者であることを公表しない……てことは、今後スパイス関連はうちの商会が全面的に矢面に立つことになる……?」
……ふっ、気づいてしまいましたか。
「マリエルさん……私たち、ズッ友だよね?」
「え? あ、え、ええそうですね、これからもズッ友です……よ?」
よし、言質はとった。
「大丈夫。何かあればエリスフィード家が守るから!」
「えええ……はなから巻き込む気満々でしたよね⁉︎ いや知ってたけど!」
ふはは、末永くよろしくお願いします!
「ぐぬう……でもまあいいですよ。メイヤー商会が矢面に立とうが、エリスフィード公爵家の庇護がある上に内容が内容ですから出処は明白ですからね?」
「うぐ、それは否定できない……」
確かに、いくらレシピ提供者を秘匿したところで、メイヤー商会で珍しい料理のスパイスやレシピを販売すれば、貴族であれば私やエリスフィード公爵家が一枚噛んでいるだろうことは容易に想像できるはずだ。
ショートブレッドも初めは私がレシピを提供したことは秘密にして販売を始めて、私の料理をゲテモノ扱いする敵対貴族たちが称賛し虜になったところでネタバレしてギャフンと言わせたことがあるのでまたそういうだろうとわかる人にはわかるだろうし。
まあ、敵対貴族たちがわざわざ私の手柄になるような情報をサモナール国に教えるわけがないだろうから大丈夫よね、うん。
それからはこれから取る単位の話だったり、マリエルちゃんの淑女教育の特訓についてスケジュールを立てたりしていると、お父様とメイヤー男爵との話し合いが終わったようでメイドが知らせにきたのでそこでガゼボでのお茶会はお開きになった。
明日学園に戻る際はマリエルちゃんを拾って行く約束をしてメイヤー商会の馬車を見送った。
今日の夕食は渡したスパイスやレシピを使って料理長たちが挑戦するそうなので、調理場には向かわなくてもいいのよね。
夕食の時間まで黒銀と真白のブラッシングでもしようかしら。
そう考えていると「お嬢! ……様」と声をかけられた。
「あら、シン。どうしたの?」
様がついたのは、私の後ろに控えていたミリアにジロッと睨まれたからのようだ。
「ヤベッ」とばかりに私の背後を気にしていたからバレバレだ。
ミリアはシンが「平民から取り立てられた使用人として贔屓されている」と周りからやっかまれないよう私に対する言葉遣いから何からシンに厳しく指導しているようなのよね。
それ以外では普通に仲良くしているみたいだから、シンのことを心配してのことなのだろうと思って私は口を出さないようにしている。
「ええと、お嬢……様に頼みがあって」
「頼み? 何かしら」
シンから頼み事だなんて珍しい。
あ、レシピでわからないところがあって教えてほしいとか?
「……香辛料を手に入れた屋台についてきてほしいんだ」
「え?」
あの屋台に? なんで?
---------------------------
いつもコメントandエール・いいねポチッとありがとうございます( ´ ▽ ` )
執筆の励みになっております!
その場にいたメイドにお茶の準備を頼んで移動することに。
あ、もちろんお茶はミリアに淹れてもらうつもり。私好みのお茶を一番上手に淹れてくれるのはミリアだからね!
色鮮やかな花々が咲き誇る庭園をそぞろ歩きながらガゼボに向かう道すがら、マリエルちゃんに屋敷に戻ってからの経緯を教えた。
「え、チョコ⁉︎ この世界で作れたんですか⁉︎」
「ええまあ、私たちの知ってるものとは格段に落ちるけどそれっぽいものはできたわ」
前世のオタク、蘇(古代のチーズ)の再現やバレンタインシーズンにはカカオからチョコ作りとか、色々と再現するのに挑戦しがちだから、動画だのSNSだのを見て工程だけは知ってたのよね。
そのおかげで私もチョコっぽいものは作れたわけだけど、正直なところ極められる気がしない。
切に前世の技術がほしい……
「えー、いいなぁ……あ、でも効果がやばいんですよね? 私が食べるのは無理かなぁ」
こちらの世界ではチョコが魔力を大きく回復させたり、その結果、媚薬としての効果は有りそうだということも伝えたのでマリエルちゃんは残念そうに言った。
「マリエルさんも最近魔力量が増えたことだし、少しだけなら大丈夫だと思うけど……」
そうは言っても前世の美味しいチョコを知っているから食べてもがっかりするだけだとおもうから強くは勧められない。
「ううん、やめとく。チョコ好きだったからひとかけらじゃ治まらないなんてことになったら大変だし、妄想だけに留めておくわ」
「……妄想?」
「題材として大変捗ります」
「……そう」
マリエルちゃんの輝かんばかりの笑顔を見て、追求するのはやめておこう、とそっと目を逸らしたのだった。
「そういえばクリステアさん、試食は上手くいったの?」
緑茶で一息つきつつ、マリエルちゃんが聞いてきた。手は目の前の羊羹に伸びている。
「ええ。お父様たちには好評だったわ。基本のスパイスとそれを使った料理のレシピは料理長に託したから晩餐会では上手くやってくれるのではないかしら」
とりあえず披露したメニューの他にも作れそうなレシピは渡しておいたので料理長やシンが必要に応じて作るに違いない。
これで私の役割は終わりってことで肩の荷が降りてほっとしている。
「クリステアさんは晩餐会の日に監督として行ったりは……」
「しないしない。レシピを譲ることになってもレシピの開発者が誰なのかは公にはしない方向でお願いしたもの」
晩餐会で「この料理を作ったのは誰だァッ!」とか呼び出されたりでもしたら面倒だし。
そこんところはちゃんと王家で責任持って請け負ってもらわないとね。
さすがに成人もしてない公爵令嬢にスパイスの調合からレシピ開発まで一人でやってもらいました、だなんて王家の威信にかけても言えないだろうし。
私はスパイスを優先して融通してもらえるのならそれが一番の報酬だし、それに加えて追加報酬がいただければ尚よしですわよ。ほほほ。
「クリステアさんがレシピ提供者であることを公表しない……てことは、今後スパイス関連はうちの商会が全面的に矢面に立つことになる……?」
……ふっ、気づいてしまいましたか。
「マリエルさん……私たち、ズッ友だよね?」
「え? あ、え、ええそうですね、これからもズッ友です……よ?」
よし、言質はとった。
「大丈夫。何かあればエリスフィード家が守るから!」
「えええ……はなから巻き込む気満々でしたよね⁉︎ いや知ってたけど!」
ふはは、末永くよろしくお願いします!
「ぐぬう……でもまあいいですよ。メイヤー商会が矢面に立とうが、エリスフィード公爵家の庇護がある上に内容が内容ですから出処は明白ですからね?」
「うぐ、それは否定できない……」
確かに、いくらレシピ提供者を秘匿したところで、メイヤー商会で珍しい料理のスパイスやレシピを販売すれば、貴族であれば私やエリスフィード公爵家が一枚噛んでいるだろうことは容易に想像できるはずだ。
ショートブレッドも初めは私がレシピを提供したことは秘密にして販売を始めて、私の料理をゲテモノ扱いする敵対貴族たちが称賛し虜になったところでネタバレしてギャフンと言わせたことがあるのでまたそういうだろうとわかる人にはわかるだろうし。
まあ、敵対貴族たちがわざわざ私の手柄になるような情報をサモナール国に教えるわけがないだろうから大丈夫よね、うん。
それからはこれから取る単位の話だったり、マリエルちゃんの淑女教育の特訓についてスケジュールを立てたりしていると、お父様とメイヤー男爵との話し合いが終わったようでメイドが知らせにきたのでそこでガゼボでのお茶会はお開きになった。
明日学園に戻る際はマリエルちゃんを拾って行く約束をしてメイヤー商会の馬車を見送った。
今日の夕食は渡したスパイスやレシピを使って料理長たちが挑戦するそうなので、調理場には向かわなくてもいいのよね。
夕食の時間まで黒銀と真白のブラッシングでもしようかしら。
そう考えていると「お嬢! ……様」と声をかけられた。
「あら、シン。どうしたの?」
様がついたのは、私の後ろに控えていたミリアにジロッと睨まれたからのようだ。
「ヤベッ」とばかりに私の背後を気にしていたからバレバレだ。
ミリアはシンが「平民から取り立てられた使用人として贔屓されている」と周りからやっかまれないよう私に対する言葉遣いから何からシンに厳しく指導しているようなのよね。
それ以外では普通に仲良くしているみたいだから、シンのことを心配してのことなのだろうと思って私は口を出さないようにしている。
「ええと、お嬢……様に頼みがあって」
「頼み? 何かしら」
シンから頼み事だなんて珍しい。
あ、レシピでわからないところがあって教えてほしいとか?
「……香辛料を手に入れた屋台についてきてほしいんだ」
「え?」
あの屋台に? なんで?
---------------------------
いつもコメントandエール・いいねポチッとありがとうございます( ´ ▽ ` )
執筆の励みになっております!
1,402
お気に入りに追加
14,173
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
もう、終わった話ですし
志位斗 茂家波
ファンタジー
一国が滅びた。
その知らせを聞いても、私には関係の無い事。
だってね、もう分っていたことなのよね‥‥‥
‥‥‥たまにやりたくなる、ありきたりな婚約破棄ざまぁ(?)もの
少々物足りないような気がするので、気が向いたらオマケ書こうかな?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。