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本気ですか⁉︎
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午後からガルバノおじさまの工房にお邪魔しようと思っていたのに当てが外れてしまった。
ついでに領地の屋台もチェックしたかったのにな。
「クリステア」
とりあえず自室に戻ろうとしたらお兄様に呼び止められた。
「お兄様、どうなさいましたか?」
「特に用事があるわけではないのだけど、学園ではテアとゆっくりお茶を楽しむ時間がなかなかとれないから実家にいる間だけでもテアを独占したいなって思って」
ふふ、と花がほころぶような笑顔を向けられて急にドギマギしてしまった。
「ふえ⁉︎ そ、そうですわね、で、では私の部屋でお茶でもいかがですか?」
「いいのかい? じゃあ、お言葉に甘えようかな」
「は、はい。どうぞどうぞ!」
不意打ちの笑顔につい不審な動きになってしまってお兄様に笑われてしまった。ぐぬぬ。
だって、独占とか言われちゃってドキっとしたんだもの。
お兄様みたいな美形に微笑みかけられてドキッとしない女子がいたら教えてほしい。
いや、マッチョとかワイルド系が好みとかだったら違うかもだけど。
「じゃあ行こうか、テア」
「は、はい」
お兄様が私の横に並んで、すっと腕を出した。
「姫、お部屋までエスコートさせていただくことをお許しいただけますか?」
お兄様は少し気取って、でもややおどけたように私を見た。
「まあ、うふふ。ええ、喜んで」
私はお兄様の腕に手を添えて自室へ向かった。
エスコートされている間、ちょっとドキドキしてしまったのは内緒だ。
そして、途中でやきもちを焼いた黒銀と真白にベリッと引き剥がされ、二人に両サイドをがっちりガードされたダブルエスコートのような状態になってしまい、お兄様に苦笑されてしまった。うう。
自室でお兄様に飲み物のリクエストを聞くと緑茶と返ってきた。
それに合わせるならあんこ系のおやつよね、とミリアにお茶を淹れてもらう間にどら焼きと羊羹を取り出せば、即座に黒銀と真白の手がのびた。
二人とも好物だもんね。
「テアと同じ学園内にいながらなかなか会えなくてさみしいな。テアが入学する前より距離は近いはずなのにね」
「そうですわね」
確かに、同じ学園内で生活しているにも関わらず、お兄様とは滅多に顔を合わせることがない。
まず学年が違うことが大きいけれど、私が特別寮にいることもすれ違いになる一番の要因だろう。
少なくとも私が女子寮にいれば、食事の時間だけでも食堂で会う機会が増えるのだけれど、私は特別寮で自炊(?)しているのでその機会すらないのだった。
サロン棟で会えばいいのかもしれないけれど、お兄様はレイモンド王太子殿下のサポート役で忙しいので、わずかな自由時間を私に使わせるのはもうしわけない。
最近はお兄様を呼ぶとしたら殿下とセットになることが多いこともあって、気が引けてしまうのが本音だ。
「テアが生徒会に入ってくれたらいいのに」
「へ? 生徒会……ですか?」
そういえば、今の生徒会長はレイモンド王太子殿下で、お兄様は副会長だった。
二人とも公務に加えて生徒会の業務もあるせいでめちゃくちゃ忙しいのよね。
聞けばお兄様たちは最終学年だから今は来期の生徒会役員を選出して引き継ぎに入るのだという。
アデリア学園の生徒会は基本指名&推薦制で、選挙で選ばれた人が生徒会長になるとかではないらしい。
まあ、平民が立候補しても余程人気者とかでもない限り、貴族の生徒たちが投票することはないだろうし、万が一当選したとしても素直に従うとも思えない。
だから、現生徒会が次期生徒会のメンバーを選出するのが通例となっているのだそう。
そんなことをしたら、貴族でガチガチに固めたメンバー構成になって平民に優しくないのでは? となりそうだけど、代々生徒会は実力主義なので貴族・平民取り混ぜた構成に落ち着くことが多いのだという。
生徒会は学園内のあれこれに関わるため、位ばかり高くて能力のない者が居座ると仕事が滞り、不正が蔓延りいずれ大変なことになる、というかそういった事例が過去にあったため、人選にはかなり気を使うのだそうだ。
当然のように高位貴族が「自分は人の上に立つにふさわしい!」と立候補しても現生徒会のお眼鏡にかなわなければ末端にすら入れないし、ゴネまくる生徒には「体験入会」と称して当たり障りない仕事を振り分けると「自分は多忙なので生徒会の仕事まではしていられない」とか何とか言って辞退するのだそうだ。
え……生徒会ってめちゃくちゃブラックなのでは?
お兄様、実はブラック生徒会で働く社畜だった⁉︎
「いや、ちゃんと能力さえあれば普通にこなせることばかりだよ? 辞退するのは生徒会を優雅にお茶を飲んで過ごせるエリートだけが入れるサロンと勘違いしていた愚か者たちばかりさ」
お兄様はふふ、と笑ったけれど、その笑顔の性質がさっきと全く違うのが恐ろしかった。ひえ……
「そんな優秀な方ばかりが揃う生徒会なんて愚鈍な私には務まりませんわ」
この世界の常識とか、貴族のあれこれとか、いまいち馴染んでいない私としては、この世界の未来の……いや現エリートかもしれない皆さんと席を同じくするとかそんなそんな。無理でしょ。
「そんなことないと思うけどな。少なくとも入学した時の試験の結果はかなり優秀だったし、今もほとんどの授業を免除されるくらいなんだから。それに貴族・平民ともに分け隔てなく接することもできるし、生徒会に入る資格は十分にあると思うよ?」
え? お兄様何を言ってるんですか? 私ですよ? 身贔屓が過ぎません?
「生徒会のメンバーのほとんどが授業を免除される成績優秀者がほとんどだよ。それくらい優秀じゃなきゃ選出されないしね。でも、残念ながらテアはまだ年齢的に無理なんだよね」
あ、よかった。年齢制限があったのね。
少なくとも二年は学園のことになれるのが優先事項とされているので、優秀とはいえ不慣れな新入生を生徒会の仕事で忙殺させるのは……というのがその理由なのだそうだ。そりゃそうだ。
学園内でもやや引きこもりな自覚がある私としては、こんな状態で生徒会に入れと言われても右往左往する未来しか浮かばない。
「将来的には確実にスカウトされると思うけれど、無理に引き受ける必要はないよ。それに、テアの場合優秀だから飛び級してさっさと卒業するって手もあるし。何なら、僕のお嫁さんになるためにそうしてほしいくらいだよ?」
なんて、笑顔でいうものだから飲みかけていた緑茶を吹き出してしまうところだったよ。
笑顔だけど、目がマジだったから笑えない……と思いつつ「まあ、お兄様ったら。うふふ……」と笑ってごまかすしかできなかったヘタレ令嬢は私です。
そしてお兄様、少しでも私と同じ学園内にいるために院に上がって居残る宣言をしましたよ。
殿下がまだ卒業したくなさそうだったのでそそのかして居残る方向で陛下やお父様を説得中らしい。
マジですか……
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「は、はい。どうぞどうぞ!」
不意打ちの笑顔につい不審な動きになってしまってお兄様に笑われてしまった。ぐぬぬ。
だって、独占とか言われちゃってドキっとしたんだもの。
お兄様みたいな美形に微笑みかけられてドキッとしない女子がいたら教えてほしい。
いや、マッチョとかワイルド系が好みとかだったら違うかもだけど。
「じゃあ行こうか、テア」
「は、はい」
お兄様が私の横に並んで、すっと腕を出した。
「姫、お部屋までエスコートさせていただくことをお許しいただけますか?」
お兄様は少し気取って、でもややおどけたように私を見た。
「まあ、うふふ。ええ、喜んで」
私はお兄様の腕に手を添えて自室へ向かった。
エスコートされている間、ちょっとドキドキしてしまったのは内緒だ。
そして、途中でやきもちを焼いた黒銀と真白にベリッと引き剥がされ、二人に両サイドをがっちりガードされたダブルエスコートのような状態になってしまい、お兄様に苦笑されてしまった。うう。
自室でお兄様に飲み物のリクエストを聞くと緑茶と返ってきた。
それに合わせるならあんこ系のおやつよね、とミリアにお茶を淹れてもらう間にどら焼きと羊羹を取り出せば、即座に黒銀と真白の手がのびた。
二人とも好物だもんね。
「テアと同じ学園内にいながらなかなか会えなくてさみしいな。テアが入学する前より距離は近いはずなのにね」
「そうですわね」
確かに、同じ学園内で生活しているにも関わらず、お兄様とは滅多に顔を合わせることがない。
まず学年が違うことが大きいけれど、私が特別寮にいることもすれ違いになる一番の要因だろう。
少なくとも私が女子寮にいれば、食事の時間だけでも食堂で会う機会が増えるのだけれど、私は特別寮で自炊(?)しているのでその機会すらないのだった。
サロン棟で会えばいいのかもしれないけれど、お兄様はレイモンド王太子殿下のサポート役で忙しいので、わずかな自由時間を私に使わせるのはもうしわけない。
最近はお兄様を呼ぶとしたら殿下とセットになることが多いこともあって、気が引けてしまうのが本音だ。
「テアが生徒会に入ってくれたらいいのに」
「へ? 生徒会……ですか?」
そういえば、今の生徒会長はレイモンド王太子殿下で、お兄様は副会長だった。
二人とも公務に加えて生徒会の業務もあるせいでめちゃくちゃ忙しいのよね。
聞けばお兄様たちは最終学年だから今は来期の生徒会役員を選出して引き継ぎに入るのだという。
アデリア学園の生徒会は基本指名&推薦制で、選挙で選ばれた人が生徒会長になるとかではないらしい。
まあ、平民が立候補しても余程人気者とかでもない限り、貴族の生徒たちが投票することはないだろうし、万が一当選したとしても素直に従うとも思えない。
だから、現生徒会が次期生徒会のメンバーを選出するのが通例となっているのだそう。
そんなことをしたら、貴族でガチガチに固めたメンバー構成になって平民に優しくないのでは? となりそうだけど、代々生徒会は実力主義なので貴族・平民取り混ぜた構成に落ち着くことが多いのだという。
生徒会は学園内のあれこれに関わるため、位ばかり高くて能力のない者が居座ると仕事が滞り、不正が蔓延りいずれ大変なことになる、というかそういった事例が過去にあったため、人選にはかなり気を使うのだそうだ。
当然のように高位貴族が「自分は人の上に立つにふさわしい!」と立候補しても現生徒会のお眼鏡にかなわなければ末端にすら入れないし、ゴネまくる生徒には「体験入会」と称して当たり障りない仕事を振り分けると「自分は多忙なので生徒会の仕事まではしていられない」とか何とか言って辞退するのだそうだ。
え……生徒会ってめちゃくちゃブラックなのでは?
お兄様、実はブラック生徒会で働く社畜だった⁉︎
「いや、ちゃんと能力さえあれば普通にこなせることばかりだよ? 辞退するのは生徒会を優雅にお茶を飲んで過ごせるエリートだけが入れるサロンと勘違いしていた愚か者たちばかりさ」
お兄様はふふ、と笑ったけれど、その笑顔の性質がさっきと全く違うのが恐ろしかった。ひえ……
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え? お兄様何を言ってるんですか? 私ですよ? 身贔屓が過ぎません?
「生徒会のメンバーのほとんどが授業を免除される成績優秀者がほとんどだよ。それくらい優秀じゃなきゃ選出されないしね。でも、残念ながらテアはまだ年齢的に無理なんだよね」
あ、よかった。年齢制限があったのね。
少なくとも二年は学園のことになれるのが優先事項とされているので、優秀とはいえ不慣れな新入生を生徒会の仕事で忙殺させるのは……というのがその理由なのだそうだ。そりゃそうだ。
学園内でもやや引きこもりな自覚がある私としては、こんな状態で生徒会に入れと言われても右往左往する未来しか浮かばない。
「将来的には確実にスカウトされると思うけれど、無理に引き受ける必要はないよ。それに、テアの場合優秀だから飛び級してさっさと卒業するって手もあるし。何なら、僕のお嫁さんになるためにそうしてほしいくらいだよ?」
なんて、笑顔でいうものだから飲みかけていた緑茶を吹き出してしまうところだったよ。
笑顔だけど、目がマジだったから笑えない……と思いつつ「まあ、お兄様ったら。うふふ……」と笑ってごまかすしかできなかったヘタレ令嬢は私です。
そしてお兄様、少しでも私と同じ学園内にいるために院に上がって居残る宣言をしましたよ。
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