348 / 386
連載
本当に使えるアイテムだった……⁉︎
しおりを挟む
夕食の後は久しぶりに自室でのんびり過ごした。
学園では食事の支度をしたり、課題を片付けたり、身の回りのことをしたらあっという間に一日が終わっている印象だものね。
まあ、帰っても料理はしてるけど。
週末は自分の研鑽のために使うべし、という学園の方針で宿題とかそういったものは出されないから、週末の過ごし方は人によって様々。
私のように王都の家に戻る人もいれば、学園内の森で薬草採取をしたり、自分の研究に精を出す人もいる。
平民や商人の子たちはアルバイトや実家の手伝いをしたりするんですって。
アルバイトか……興味あるけど、私ができるお仕事ってあるかな?
……よく考えたら、今回の試作はお父様から依頼されたお仕事だった。
私にできるお仕事はやはり、料理か……
そんなことを考えながら、今夜はゆっくり黒銀と真白のブラッシングをいつもより丁寧にしたのだった。
翌朝。ピザトーストをいただいているとお父様とお母様が少し遅れて食堂にやってきた。
「お父様、お母様、おはようございます。お先にいただいております」
「……いや、遅れたのは我々だから気にすることはない。それはそうとクリステア、この後執務室にくるように」
「……え? は、はい」
お父様が言葉を濁しつつ執務室に呼び出したので、戸惑いながらも了承した。
えー……私、何かやらかした?
覚えがないのだけど。
やらかした覚えはないけれど、私が思いもよらないことで叱られるなんてのはよくあることなので、とりあえず叱られる時間が最小限に抑えられるよう頑張ろう。
……何を頑張ればよいのかはわからないけれど。
今回はただただ料理の試作のためだけに戻ってきたので、別に特筆すべき点はないはずなんだけどな。
そんなことを思いながらお父様が待つ執務室の扉の前に立った。
「お父様、クリステアです」
「うむ、入りなさい」
お父様の返事を聞いてから執務室に入ると、お母様も一緒に待っていた。
……え? お母様と揃って何のお説教なの⁉︎
いや、お説教とは限らないか。
でもお茶の席ではなくわざわざ執務室に呼び出して、さらに使用人を下げさせているなんて、お説教の予感しかないのだけど⁉︎
「そこに座りなさい」
お父様たちの対面に据えられたソファに浅く腰掛け、姿勢を正した。
叱られるのであれば真摯な態度で、反省していることをわかりやすくアピールして速やかにお説教を終息させる。これ大事。
「クリステア」
来た。一体何がいけなかったのか……
「……その、だな。昨夜料理長から報告を受けたのだが」
「はい?」
おのれ、料理長。私には覚えがないやらかしをお父様にリークしたというの⁉︎
「其方、一体どこで媚薬の存在を知った?」
「……はい?」
媚薬? 媚薬って……あ!
あれか! チョコレート!
そういえば料理長が報告してくれたんだった!
疑ってごめん、料理長!
「あの、あれは昨日たまたま帰りに寄った、サモナール国の香辛料を扱う屋台で、試作と本番に使うために大量に購入した際に意中の人と飲むといいと言われて渡されたものです」
別に媚薬って渡されたわけじゃないし。
「何⁉︎ 純真無垢な我が娘に媚薬を渡すという不届き者が営む屋台など存在すら許せぬ! 直ちに店に急行して……!」
「あなた、落ち着いて」
即座に立ち上がって扉に向かおうとするお父様の袖をお母様が摘んで引き留めた。
「……む」
お母様の声を聞いて少し落ち着いたのか、お父様は渋々といった様子でソファに座り直した。
「あのね、クリステア。幼い貴女にはまだ早いと思って閨教育はしていないのだけれど、貴女はどこであれがそういうものだと知ったの?」
「……へ?」
ねやきょういく? ……て、閨教育?
そういえばそんなの教わったことなかったよね……現世では。
……やっっば!
これって、私がどこで性の知識を得たのかって尋問の席だった⁉︎
え、どうしよう。
前世のオタク知識として、カカオはそういう効果があるとされていた、とか、その程度のものだったんだけど。
この世界じゃ閨の知識の一環で教えられるってことなのだろうか。
そうだとしたら、その教育も受けてないはずの私がなんで知ってるんだ? まさか、そういう相手でもいるのか? それとも悪いことを教える友人でもいるのか⁉︎ と思ってるに違いない。ひえっ
「あ、あの。学園で薬草学の調べ物をしていて、たまたま材料のこととその効果を偶然知ったのですわ。その際にお菓子の材料として使えるのでは? と思いましたの。あの、それで閨教育とは何なのでしょうか?」
この場合、とにかくしらばっくれるに限る!
首を傾げながらキョトンとした表情で問うと、お父様があからさまにホッとしたような表情を浮かべ「そ、そうか……薬草学か……」と力が抜けたようにソファの背もたれにもたれかかった。
「あなた、しっかりなさって。まだ話は終わっていませんわよ」
お母様がお父様の腕に手を添えると、お父様はハッとして慌てて居住まいを正した。
「そう、薬草学……それにはどのように説明されていたのかしら?」
「え? ええと……」
お母様の追求が厳しい! もしかして嘘だって疑われてる⁉︎
「え、ええとあの、パラパラっとしか見ていなかったもので、材料と作り方以外のことは詳しく覚えていないのですけれど……男女の仲を深めると書いてあったような……」
とか言ってみたり。
「男女の仲を……そう」
ちょっとホッとした様子のお母様。
よかった、信じてくださったみたい。
そりゃ性知識がないはずの幼い娘が「媚薬でお菓子を作りました!」って言い出したらびっくりもするわよね。
料理長は高位貴族の令嬢だからその手の教育の習得も早いのだなと思って事実をありのまま、素直に伝えたのだろう。
やばい、やっぱり私が知らない間にやらかしてたパターンだった。
いやでも、この展開はしかたなかったのでは⁉︎ 不可抗力だよ!
「……その本はすぐにでも禁書にすべきではなかろうか」
「あなた、落ち着いてください。クリステアはこの通りですから、心配ございませんわ」
この通りって何?
閨教育も知らない、純真無垢な乙女だとでも?
残念、前世オタクな私には、現世では後ろ指さされそうなニッチな知識だってあるのだよ。披露する気も機会もないけどね!
「あ、ああ。そうだな……」
「特に問題がなかったわけですから、ねえあなた、ほら……」
お母様に上目遣いで促されたお父様は、ゴホン、と咳払いをしてから私を見た。
「そ、それでだな。あの菓子は晩餐会では提供しないことになった。だが、陛下に報告しなくてはならない。媚薬としてではなく、少量で魔力回復の効果が高いという事実は捨ておけぬ」
「は、はあ……」
まあ出せないだろうってのはわかってたからいいけどさ。
陛下に報告かあ……軍事利用とかはしないでほしいなぁ。
「そういうわけで、あの菓子は追加で作れるのだろうか?」
「え?」
なんで?
「いや、その、効果を確かめるには量が足りないというかだな」
「足りませんか」
「う、うむ」
結構大きな塊を渡したはずなんだけどな。
お母様まで笑顔でうんうん、と頷いている……? ハッ!
「わ、わかりましたわ。材料さえあれば作り方は料理長が知っていますから。料理長に伝えておきますね」
「い、いや! 料理長が知っているなら私から伝えるからよい! もう部屋に戻りなさい」
「……はい」
お父様たちに追い立てられるように執務室から追い出された。
閉じられる寸前に見えたのは両親が寄り添う光景。
……媚薬としても優秀だったみたい?
---------------------------
いつもコメントandエール・いいねポチッとありがとうございます!
執筆の励みになっておりますー!
学園では食事の支度をしたり、課題を片付けたり、身の回りのことをしたらあっという間に一日が終わっている印象だものね。
まあ、帰っても料理はしてるけど。
週末は自分の研鑽のために使うべし、という学園の方針で宿題とかそういったものは出されないから、週末の過ごし方は人によって様々。
私のように王都の家に戻る人もいれば、学園内の森で薬草採取をしたり、自分の研究に精を出す人もいる。
平民や商人の子たちはアルバイトや実家の手伝いをしたりするんですって。
アルバイトか……興味あるけど、私ができるお仕事ってあるかな?
……よく考えたら、今回の試作はお父様から依頼されたお仕事だった。
私にできるお仕事はやはり、料理か……
そんなことを考えながら、今夜はゆっくり黒銀と真白のブラッシングをいつもより丁寧にしたのだった。
翌朝。ピザトーストをいただいているとお父様とお母様が少し遅れて食堂にやってきた。
「お父様、お母様、おはようございます。お先にいただいております」
「……いや、遅れたのは我々だから気にすることはない。それはそうとクリステア、この後執務室にくるように」
「……え? は、はい」
お父様が言葉を濁しつつ執務室に呼び出したので、戸惑いながらも了承した。
えー……私、何かやらかした?
覚えがないのだけど。
やらかした覚えはないけれど、私が思いもよらないことで叱られるなんてのはよくあることなので、とりあえず叱られる時間が最小限に抑えられるよう頑張ろう。
……何を頑張ればよいのかはわからないけれど。
今回はただただ料理の試作のためだけに戻ってきたので、別に特筆すべき点はないはずなんだけどな。
そんなことを思いながらお父様が待つ執務室の扉の前に立った。
「お父様、クリステアです」
「うむ、入りなさい」
お父様の返事を聞いてから執務室に入ると、お母様も一緒に待っていた。
……え? お母様と揃って何のお説教なの⁉︎
いや、お説教とは限らないか。
でもお茶の席ではなくわざわざ執務室に呼び出して、さらに使用人を下げさせているなんて、お説教の予感しかないのだけど⁉︎
「そこに座りなさい」
お父様たちの対面に据えられたソファに浅く腰掛け、姿勢を正した。
叱られるのであれば真摯な態度で、反省していることをわかりやすくアピールして速やかにお説教を終息させる。これ大事。
「クリステア」
来た。一体何がいけなかったのか……
「……その、だな。昨夜料理長から報告を受けたのだが」
「はい?」
おのれ、料理長。私には覚えがないやらかしをお父様にリークしたというの⁉︎
「其方、一体どこで媚薬の存在を知った?」
「……はい?」
媚薬? 媚薬って……あ!
あれか! チョコレート!
そういえば料理長が報告してくれたんだった!
疑ってごめん、料理長!
「あの、あれは昨日たまたま帰りに寄った、サモナール国の香辛料を扱う屋台で、試作と本番に使うために大量に購入した際に意中の人と飲むといいと言われて渡されたものです」
別に媚薬って渡されたわけじゃないし。
「何⁉︎ 純真無垢な我が娘に媚薬を渡すという不届き者が営む屋台など存在すら許せぬ! 直ちに店に急行して……!」
「あなた、落ち着いて」
即座に立ち上がって扉に向かおうとするお父様の袖をお母様が摘んで引き留めた。
「……む」
お母様の声を聞いて少し落ち着いたのか、お父様は渋々といった様子でソファに座り直した。
「あのね、クリステア。幼い貴女にはまだ早いと思って閨教育はしていないのだけれど、貴女はどこであれがそういうものだと知ったの?」
「……へ?」
ねやきょういく? ……て、閨教育?
そういえばそんなの教わったことなかったよね……現世では。
……やっっば!
これって、私がどこで性の知識を得たのかって尋問の席だった⁉︎
え、どうしよう。
前世のオタク知識として、カカオはそういう効果があるとされていた、とか、その程度のものだったんだけど。
この世界じゃ閨の知識の一環で教えられるってことなのだろうか。
そうだとしたら、その教育も受けてないはずの私がなんで知ってるんだ? まさか、そういう相手でもいるのか? それとも悪いことを教える友人でもいるのか⁉︎ と思ってるに違いない。ひえっ
「あ、あの。学園で薬草学の調べ物をしていて、たまたま材料のこととその効果を偶然知ったのですわ。その際にお菓子の材料として使えるのでは? と思いましたの。あの、それで閨教育とは何なのでしょうか?」
この場合、とにかくしらばっくれるに限る!
首を傾げながらキョトンとした表情で問うと、お父様があからさまにホッとしたような表情を浮かべ「そ、そうか……薬草学か……」と力が抜けたようにソファの背もたれにもたれかかった。
「あなた、しっかりなさって。まだ話は終わっていませんわよ」
お母様がお父様の腕に手を添えると、お父様はハッとして慌てて居住まいを正した。
「そう、薬草学……それにはどのように説明されていたのかしら?」
「え? ええと……」
お母様の追求が厳しい! もしかして嘘だって疑われてる⁉︎
「え、ええとあの、パラパラっとしか見ていなかったもので、材料と作り方以外のことは詳しく覚えていないのですけれど……男女の仲を深めると書いてあったような……」
とか言ってみたり。
「男女の仲を……そう」
ちょっとホッとした様子のお母様。
よかった、信じてくださったみたい。
そりゃ性知識がないはずの幼い娘が「媚薬でお菓子を作りました!」って言い出したらびっくりもするわよね。
料理長は高位貴族の令嬢だからその手の教育の習得も早いのだなと思って事実をありのまま、素直に伝えたのだろう。
やばい、やっぱり私が知らない間にやらかしてたパターンだった。
いやでも、この展開はしかたなかったのでは⁉︎ 不可抗力だよ!
「……その本はすぐにでも禁書にすべきではなかろうか」
「あなた、落ち着いてください。クリステアはこの通りですから、心配ございませんわ」
この通りって何?
閨教育も知らない、純真無垢な乙女だとでも?
残念、前世オタクな私には、現世では後ろ指さされそうなニッチな知識だってあるのだよ。披露する気も機会もないけどね!
「あ、ああ。そうだな……」
「特に問題がなかったわけですから、ねえあなた、ほら……」
お母様に上目遣いで促されたお父様は、ゴホン、と咳払いをしてから私を見た。
「そ、それでだな。あの菓子は晩餐会では提供しないことになった。だが、陛下に報告しなくてはならない。媚薬としてではなく、少量で魔力回復の効果が高いという事実は捨ておけぬ」
「は、はあ……」
まあ出せないだろうってのはわかってたからいいけどさ。
陛下に報告かあ……軍事利用とかはしないでほしいなぁ。
「そういうわけで、あの菓子は追加で作れるのだろうか?」
「え?」
なんで?
「いや、その、効果を確かめるには量が足りないというかだな」
「足りませんか」
「う、うむ」
結構大きな塊を渡したはずなんだけどな。
お母様まで笑顔でうんうん、と頷いている……? ハッ!
「わ、わかりましたわ。材料さえあれば作り方は料理長が知っていますから。料理長に伝えておきますね」
「い、いや! 料理長が知っているなら私から伝えるからよい! もう部屋に戻りなさい」
「……はい」
お父様たちに追い立てられるように執務室から追い出された。
閉じられる寸前に見えたのは両親が寄り添う光景。
……媚薬としても優秀だったみたい?
---------------------------
いつもコメントandエール・いいねポチッとありがとうございます!
執筆の励みになっておりますー!
1,523
お気に入りに追加
14,173
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
生前SEやってた俺は異世界で…
大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん
ファンタジー
旧タイトル 前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~
※書籍化に伴い、タイトル変更しました。
書籍化情報 イラストレーター SamuraiG さん
第一巻発売日 2017/02/21 ※場所によっては2、3日のずれがあるそうです。
職業・SE(システム・エンジニア)。年齢38歳。独身。
死因、過労と不摂生による急性心不全……
そうあの日、俺は確かに会社で倒れて死んだはずだった……
なのに、気が付けば何故か中世ヨーロッパ風の異世界で文字通り第二の人生を歩んでいた。
俺は一念発起し、あくせく働く事の無い今度こそゆったりした人生を生きるのだと決意した!!
忙しさのあまり過労死してしまったおっさんの、異世界まったりライフファンタジーです。
※2017/02/06
書籍化に伴い、該当部分(プロローグから17話まで)の掲載を取り下げました。
該当部分に関しましては、後日ダイジェストという形で再掲載を予定しています。
2017/02/07
書籍一巻該当部分のダイジェストを公開しました。
2017/03/18
「前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~」の原文を撤去。
新しく別ページにて管理しています。http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/258103414/
気になる方がいましたら、作者のwebコンテンツからどうぞ。
読んで下っている方々にはご迷惑を掛けると思いますが、ご了承下さい。
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。
亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。
突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。
里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。
そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。
三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。
だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。
とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。
いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。
町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。
落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。
そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。
すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。
ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。
姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。
そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった……
これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。
※ざまぁまで時間かかります。
ファンタジー部門ランキング一位
HOTランキング 一位
総合ランキング一位
ありがとうございます!
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
子持ち主婦がメイドイビリ好きの悪役令嬢に転生して育児スキルをフル活用したら、乙女ゲームの世界が変わりました
あさひな
ファンタジー
二児の子供がいるワーキングマザーの私。仕事、家事、育児に忙殺され、すっかりくたびれた中年女になり果てていた私は、ある日事故により異世界転生を果たす。
転生先は、前世とは縁遠い公爵令嬢「イザベル・フォン・アルノー」だったが……まさかの乙女ゲームの悪役令嬢!?
しかも乙女ゲームの内容が全く思い出せないなんて、あんまりでしょ!!
破滅フラグ(攻略対象者)から逃げるために修道院に逃げ込んだら、子供達の扱いに慣れているからと孤児達の世話役を任命されました。
そりゃあ、前世は二児の母親だったので、育児は身に染み付いてますが、まさかそれがチートになるなんて!
しかも育児知識をフル活用していたら、なんだか王太子に気に入られて婚約者に選ばれてしまいました。
攻略対象者から逃げるはずが、こんな事になるなんて……!
「貴女の心は、美しい」
「ベルは、僕だけの義妹」
「この力を、君に捧げる」
王太子や他の攻略対象者から執着されたり溺愛されながら、私は現世の運命に飲み込まれて行くーー。
※なろう(現在非公開)とカクヨムで一部掲載中
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。