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早くない⁉︎
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翌日、午前の授業を受けて特別寮に戻ると、早速お父様からサモナール国についてまとめられた書類や本などが届いていた。
え、早くない……?
昨日の今日で届くっておかしくない?
そりゃあ、時間がないから少しでも早く資料が揃うのはありがたいけど……週末に私を帰るまでに用意しておけばよかったものを大急ぎでまとめてくれたのではないかと思うと申し訳ないわ。
「資料が届くまでは私も図書館で参考になるものがないか探しにいこうかと思っていたけれど、これだけあるのならこっちから見ていくほうがよさそうね」
マリエルちゃんやセイにも手伝ってもらうため山と積まれた資料をインベントリに格納して談話室に向かうと、ロビーに白虎様がいるのを見つけた。
「白虎様」
「ん? よお、お嬢。セイから聞いたぞ、何やら面倒な事に巻き込まれたって?」
面倒事を持ち込みがちな白虎様に言われたくないのですが⁇
「ええ、まあ……」
にやっと笑う白虎様を憎たらしいと思いつつ、同じ方向に向かう白虎様に並ぼうとすると、すかさず真白と黒銀が私の両脇に並んだ。
そんな二人を見て白虎様はククッと笑って私たちより少し前を進む。
「サモナール国の方のお口に合うレシピを考えないといけないのですが、いかんせん、その国に関する知識に乏しくて。これから談話室で調べものをしようかと」
「ふーん、サモナールねえ。どこにある国だったっけな」
「南の方です。私も香辛料が豊富な国だってことくらいしか知らなくて」
「食いもんの情報はしっかり握ってんだなぁ。さすがと言うか」
いやいや、私が食いしん坊みたいなこと言わないでほしい。
食材を買うなら産地を確認するのは普通のことでしょうに。
前世ではたまに遠出してファーマーズマーケットで野菜を買い込むことがあって、トマトを買うなら山田さん、生のハーブは小川さんと生産者の指名買いなんてこともしていたし、スーパーでも地産地消を意識したりは普通にしてたよ。
後でマリエルちゃんにその事を話したら、そんな事したことありませんけど……と言われたけど、するよね?
談話室に入ると、マリエルちゃんとルビィ、セイが談笑中だった。
まあ、ルビィが一方的にセイに話しかけていたというか。
困ったようにルビィを止めようとしていたマリエルちゃんは、私が談話室に入ってきたのを見てホッとしたようにルビィを無理矢理自分の膝に引き寄せた。
「あ、クリステアさん。サモナール国のことなんですけど、父に調べて貰うようルビィに伝言を頼んでおきましたから」
「ワタシをメッセンジャーとしてこき使うからには報酬ははずんでもらうわよ?」
ルビィがウインクしながら言って、マリエルちゃんが嗜めるのを笑いながらマリエルちゃんの隣に座る。
「マリエルさんありがとう。お父様からさっそく資料が届いたからまずはこれをチェックしようと思って。手伝ってもらえないかしら?」
そう言ってインベントリからドサドサッと資料を取り出すと、マリエルちゃんが唖然としてテーブルに積まれた資料を見つめた。
「いいですけど……え? こんなに⁉︎ ええ……? この量って……徹夜作業したのでは⁇」
マリエルちゃんがドン引きしている。
うん、私もそう思った。
確かに一晩で準備できる量じゃないからね。
「私が思うに、国使の方の一件から次の機会が巡ってきた時のために調べていたのではないかしら。あまりにも用意が良すぎるもの」
パラリとめくった資料をざっと流し読みしただけでも一晩で用意できたとは思えないものだったから、お父様の用意周到さに感謝しつつ私たちは資料を読み込みはじめた。
「うーん……」
資料を読み込んでいくも、ドリスタン王国に輸入されている香辛料の種類や年間の輸入量、価格の変動などが主で、サモナール国の家庭料理や宮廷料理など、肝心な情報がほとんどなかった。
「これは手強いわ」
「あ、この資料は国使の方にお出ししたメニューみたいですね。そしてそれを召し上がった時の反応も記録されてます」
「! 見せてちょうだい」
マリエルちゃんから受け取った資料には、国使の方をもてなした際のお品書き、そしてその料理に対する反応が記されていた。
出されたラインナップはというと、ほらあの、我が国では当たり前にご馳走として出されているごってりギトギト料理のオンパレードだった。
そしてその料理に対する反応はというと、一口二口と食べただけで、ほとんど召し上がらなかったようだ。
わかる、その気持ちすごくよくわかるよ。
国使の方の心情が痛いくらいわかる。
あれはキッツいでしょ……
前世の記憶が戻った当初を思い出してうぷ、となった。
いやほぼこれが原因なのでは?
普通にさっぱり目のメニュー出せば召し上がっていただけるのでは?
そう思いつつも、その資料を読み進めると肉料理の項目に目が止まった。
肉料理はサモナール国産の香辛料をたっぷり効かせたステーキを出したようだ。
もう一品、溶かしバターを仕上げに入れたギトギトのクリームシチュー的なものも出したようだけど、それにはほとんど手をつけず、ステーキだけは完食まではいないものの、他よりかはたくさん召し上がられたみたい。
「これを見る限り、我が国伝統のこってりメニューは全くダメみたいね」
「あはは、あれはさすがに難しいですよね」
「香辛料たっぷりのステーキは召し上がられたみたいだけど……」
「スパイシーな料理が好まれるのなら、カレーを出すのはどうでしょう?」
マリエルちゃんが名案!とばかりに私を見た。
「カレーね……でもあれは我が家の門外不出のメニューってことにしているから、宮廷料理人に教えるわけにはいかないわ」
それに、うっかりカレーを気に入られて、ドリスタン王国への薬草や香辛料の供給が途絶えたりでもしたら、今度はエリスフィード家が国民から批難されちゃいそうだもの。
「カレーはなしですかぁ……うーん」
スパイシーなものなら、カレー以外にもタイ料理や四川料理など、香辛料たっぷりなメニューは色々あるものね。
「どうしようかなぁ……」
私が思わず天を仰ぐと、紅茶を淹れてきてくれたミリアがワゴンの下から箱を取り出した。
「あの、資料と一緒にこの箱も届いたのですが、厨房に置いていたのでお持ちしました」
「え、何かしら?」
もしかしてサモナール国の香辛料とかの詰め合わせかな?
ちょっとワクワクしながら、箱を開けてみると、思った通り香辛料などの食材が入っていた。
「あれ、これは……」
マリエルちゃんが厳重に封をされた壺を取り出し、蓋を開けた。
「……この匂い! まさかそれ……」
マリエルちゃんの手元に顔を寄せると、前世で嗅ぎ慣れた香りがした。
---------------------------
いつもコメントandエールポチッとありがとうございます!
励みになっております。
年内の更新はここまでとし、来週31日はお休みさせていただきます。
次回更新は来年の1月7日となります。
今年もクリステアの物語にお付き合いくださり、誠にありがとうございました!
来年も頑張りますので何卒よろしくお願いいたします。
え、早くない……?
昨日の今日で届くっておかしくない?
そりゃあ、時間がないから少しでも早く資料が揃うのはありがたいけど……週末に私を帰るまでに用意しておけばよかったものを大急ぎでまとめてくれたのではないかと思うと申し訳ないわ。
「資料が届くまでは私も図書館で参考になるものがないか探しにいこうかと思っていたけれど、これだけあるのならこっちから見ていくほうがよさそうね」
マリエルちゃんやセイにも手伝ってもらうため山と積まれた資料をインベントリに格納して談話室に向かうと、ロビーに白虎様がいるのを見つけた。
「白虎様」
「ん? よお、お嬢。セイから聞いたぞ、何やら面倒な事に巻き込まれたって?」
面倒事を持ち込みがちな白虎様に言われたくないのですが⁇
「ええ、まあ……」
にやっと笑う白虎様を憎たらしいと思いつつ、同じ方向に向かう白虎様に並ぼうとすると、すかさず真白と黒銀が私の両脇に並んだ。
そんな二人を見て白虎様はククッと笑って私たちより少し前を進む。
「サモナール国の方のお口に合うレシピを考えないといけないのですが、いかんせん、その国に関する知識に乏しくて。これから談話室で調べものをしようかと」
「ふーん、サモナールねえ。どこにある国だったっけな」
「南の方です。私も香辛料が豊富な国だってことくらいしか知らなくて」
「食いもんの情報はしっかり握ってんだなぁ。さすがと言うか」
いやいや、私が食いしん坊みたいなこと言わないでほしい。
食材を買うなら産地を確認するのは普通のことでしょうに。
前世ではたまに遠出してファーマーズマーケットで野菜を買い込むことがあって、トマトを買うなら山田さん、生のハーブは小川さんと生産者の指名買いなんてこともしていたし、スーパーでも地産地消を意識したりは普通にしてたよ。
後でマリエルちゃんにその事を話したら、そんな事したことありませんけど……と言われたけど、するよね?
談話室に入ると、マリエルちゃんとルビィ、セイが談笑中だった。
まあ、ルビィが一方的にセイに話しかけていたというか。
困ったようにルビィを止めようとしていたマリエルちゃんは、私が談話室に入ってきたのを見てホッとしたようにルビィを無理矢理自分の膝に引き寄せた。
「あ、クリステアさん。サモナール国のことなんですけど、父に調べて貰うようルビィに伝言を頼んでおきましたから」
「ワタシをメッセンジャーとしてこき使うからには報酬ははずんでもらうわよ?」
ルビィがウインクしながら言って、マリエルちゃんが嗜めるのを笑いながらマリエルちゃんの隣に座る。
「マリエルさんありがとう。お父様からさっそく資料が届いたからまずはこれをチェックしようと思って。手伝ってもらえないかしら?」
そう言ってインベントリからドサドサッと資料を取り出すと、マリエルちゃんが唖然としてテーブルに積まれた資料を見つめた。
「いいですけど……え? こんなに⁉︎ ええ……? この量って……徹夜作業したのでは⁇」
マリエルちゃんがドン引きしている。
うん、私もそう思った。
確かに一晩で準備できる量じゃないからね。
「私が思うに、国使の方の一件から次の機会が巡ってきた時のために調べていたのではないかしら。あまりにも用意が良すぎるもの」
パラリとめくった資料をざっと流し読みしただけでも一晩で用意できたとは思えないものだったから、お父様の用意周到さに感謝しつつ私たちは資料を読み込みはじめた。
「うーん……」
資料を読み込んでいくも、ドリスタン王国に輸入されている香辛料の種類や年間の輸入量、価格の変動などが主で、サモナール国の家庭料理や宮廷料理など、肝心な情報がほとんどなかった。
「これは手強いわ」
「あ、この資料は国使の方にお出ししたメニューみたいですね。そしてそれを召し上がった時の反応も記録されてます」
「! 見せてちょうだい」
マリエルちゃんから受け取った資料には、国使の方をもてなした際のお品書き、そしてその料理に対する反応が記されていた。
出されたラインナップはというと、ほらあの、我が国では当たり前にご馳走として出されているごってりギトギト料理のオンパレードだった。
そしてその料理に対する反応はというと、一口二口と食べただけで、ほとんど召し上がらなかったようだ。
わかる、その気持ちすごくよくわかるよ。
国使の方の心情が痛いくらいわかる。
あれはキッツいでしょ……
前世の記憶が戻った当初を思い出してうぷ、となった。
いやほぼこれが原因なのでは?
普通にさっぱり目のメニュー出せば召し上がっていただけるのでは?
そう思いつつも、その資料を読み進めると肉料理の項目に目が止まった。
肉料理はサモナール国産の香辛料をたっぷり効かせたステーキを出したようだ。
もう一品、溶かしバターを仕上げに入れたギトギトのクリームシチュー的なものも出したようだけど、それにはほとんど手をつけず、ステーキだけは完食まではいないものの、他よりかはたくさん召し上がられたみたい。
「これを見る限り、我が国伝統のこってりメニューは全くダメみたいね」
「あはは、あれはさすがに難しいですよね」
「香辛料たっぷりのステーキは召し上がられたみたいだけど……」
「スパイシーな料理が好まれるのなら、カレーを出すのはどうでしょう?」
マリエルちゃんが名案!とばかりに私を見た。
「カレーね……でもあれは我が家の門外不出のメニューってことにしているから、宮廷料理人に教えるわけにはいかないわ」
それに、うっかりカレーを気に入られて、ドリスタン王国への薬草や香辛料の供給が途絶えたりでもしたら、今度はエリスフィード家が国民から批難されちゃいそうだもの。
「カレーはなしですかぁ……うーん」
スパイシーなものなら、カレー以外にもタイ料理や四川料理など、香辛料たっぷりなメニューは色々あるものね。
「どうしようかなぁ……」
私が思わず天を仰ぐと、紅茶を淹れてきてくれたミリアがワゴンの下から箱を取り出した。
「あの、資料と一緒にこの箱も届いたのですが、厨房に置いていたのでお持ちしました」
「え、何かしら?」
もしかしてサモナール国の香辛料とかの詰め合わせかな?
ちょっとワクワクしながら、箱を開けてみると、思った通り香辛料などの食材が入っていた。
「あれ、これは……」
マリエルちゃんが厳重に封をされた壺を取り出し、蓋を開けた。
「……この匂い! まさかそれ……」
マリエルちゃんの手元に顔を寄せると、前世で嗅ぎ慣れた香りがした。
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