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挨拶を終え皆が席に着いたところで、ミリアがお茶をサーブしていった。
初めは紅茶で、二杯目からは緑茶などお好みでリクエストしていただくことに。
そして今回の飲食はビュッフェ形式であることを説明した。
女子会では三段トレーを使ってアフタヌーンティー形式にしていたけれど、今回の招待客は男子ということもあり、女子と違ってたくさん食べるだろうから好きなものを好きなだけ取れるようビュッフェ形式にしてみたよ。
そうじゃないとサーブするミリアが大変だからね。
王太子殿下に給仕させるなんて! と叱られそうではあるけれど、アデリア学園では例え王族だろうと自分のことは自分でするのが基本だからきっとセーフ。
そもそも王宮でのパーティーにしたって晩餐会とかでもない限り立食形式なことが多いから、セーフ、うん、極々少人数の個人的なお茶会だけどセーフってことで。
「これだけ並ぶと壮観だな!」
私の心の中の言い訳と心配など知る由もないレイモンド王太子殿下はウキウキしながらお菓子が並べられているテーブルに向かっていった。
「殿下、食べすぎないよう気をつけてくださいよ?」
お兄様は呆れたようにその後をついていく。
「それはお前もだろう? クリステア嬢の手料理が食べたい食べたいといつも愚痴っているじゃないか」
「当たり前でしょう。同じ学園内にいてもクリステアとは滅多に会えないし、ましてや手料理を食べられる機会などほとんどありませんからね。どんな機会も逃さないようにしなくては」
殿下はお兄様を揶揄うように反論したものの、かなり真剣に答えられたものだから「お、おう……?」と戸惑っていた。
お兄様……さっきの挨拶の時といい、私はいつものことだから慣れているとはいえ、外でシスコン全開の発言は控えめにお願いしたいのですが。
ああほら、殿下もアリシア様がまた引いてるよ……やっぱりお兄様のあれは普通じゃなかったのね。
前世から考えてもシスコンが過ぎるのでは? と前々から思わなくもなかったけど、前世の記憶が戻る前からこんな感じだったからそこまで疑問に思わなかったというか……貴族の兄妹ってこれが普通なのかなって。
前世の常識と混ざってしまって、色々な物事の基準の判断が難しいんだよ……
そんなことを考えているとルビィが念話で『バッカねぇ。あれはしすこん? とやらじゃなく恋人に対する執着ってやつでしょうに』とため息混じりに話しかけてきた。
え? は? こ、恋人?
し、ししし執着⁉︎
とことん縁がなく耳慣れない言葉を聞いて思わず固まってしまった。
「クリステアさん? どうしましたの? お顔が赤いですわよ?」
アリシア様が心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「え? あ、あのいえ、ちょっとお茶をいただいて暑くなっただけですわ!」
思わず誤魔化してパタパタと手で顔を扇ぐと、アリシア様に「せめて扇子をお使いなさいな」とダメ出しされてしまったので、アリシア様から見えないようにインベントリから扇子を出し、パタパタと頬のほてりを覚ますことにした。
ああ、びっくりした。
そうか、そうだった。
お兄様から告白されていたことをすっかり失念していた。
溺愛っぷりはいつものことだし、あれからお兄様はあからさまに態度を変えることもなかったから……
そうだよね、あれはシスコンゆえの言動って思ってたけど、お兄様は昔から私のことが好きだったわけで……
『そうそう。そうやって少しは意識してあげないと。ワタシも見てて面白くないしぃ?』
ルビィが私が悶々と考えているのを揶揄うように念話で話しかけてきた。
ルビィったら! お兄様は私の気持ちを尊重して待っててくれてるんだから、茶化すのはやめてよね!
あと気軽に人の心を読まないで!
『はいはい。アナタの心の声は読まなくてもダダ漏れなんだけどねぇ……ま、それはそれとして、ちゃんと意識してあげないとおにーさまがかわいそうでしょ?』
う、それは……
さすがに忘れてたのは酷かったなと思ったので口籠もると、ルビィはしかたない子ねぇ、と言わんばかりに私を見てから、マリエルちゃんに自分が選んだデザートをサーブさせてさっさと席に移動していった。
「テア、どうかした? 具合でも悪いのかい?」
お兄様は俯いていた私の頬を優しく撫でて、心配そうに覗き込んできた。
「い、いいえ! 大丈夫です! 皆様のお口に合うか心配になっただけですわ」
私がパッと離れたので、お兄様は行き場のなくなった手をキュ、と握りしめて「それなら、いいけど……」と心配そうに言った。
「心配なぞ不要だぞ、クリステア嬢! どれもこれも美味い!」
レイモンド王太子殿下の声に振り向くと、お皿の空き具合からしてすでに何個目かのケーキに取り掛かっていたようだ。
「本当ですわ。前回のにんじんのお菓子も美味しかったですけれどかぼちゃも絶品ですわね」
アリシア様もパンプキンパイを優雅に食べながら笑みを浮かべた。
「にんじんのお菓子? どれだ?」
殿下がアリシア様の言葉に反応した。
「あ、あの……前のお茶会の時にいただいたのですわ。今回は無いようです」
アリシア様が申し訳なさそうに答えると殿下は「そうか……残念だが、またの機会の楽しみにしよう」と笑顔で返していた。
うんうん、いい感じ……て、殿下?
しれっと次回があるようなこと言うのやめていただけます?
「主の作るものは全て美味くて当然だ」
「うん! くりすてあのおかしもりょうりもぜーんぶおいしいんだからね! みんながいらないならおれだけでたべちゃうもんね!」
黒銀と真白がドヤ顔しつつもものすごい勢いで食べていく。
「それは困りますね。僕も楽しみにしていましたから、しっかりいただきますよ」
お兄様もおどけたように言って、私にウインクしてから席に着いた。
いつも通りの光景に私は少しホッとした。
ルビィの言う通り、ちゃんとお兄様とのことを考えなくちゃ。
待っててくださるお兄様に心の中で謝罪しつつも、私はまだまだ子どもなのだからと保留にしてしまうずるい自分がいる。
お兄様はずっと真摯に想ってくださっているのに、ごめんなさい。
もう少しだけ子どもでいさせてほしいの。
それに今は……楽しいお茶会にしなくちゃね。
「実はこの他にもとっておきがあるんです」
私はそう言ってミリアに持参したマジックボックスからかぼちゃを取り出してもらった。
「……かぼちゃ?」
殿下が皿の上にデン! と置かれたかぼちゃを見て首を傾げた。
「ふふふ、これはですね……」
かぼちゃのヘタの部分を摘んで持ち上げると、上部がパカっとふたのように外れて、中身が露わになった。
「まあ、中になにか詰まって……?」
アリシア様や殿下たちが不思議そうにかぼちゃの中を覗き込む。
「かぼちゃプリンです! なんと、これは器まで食べられるのですよ!」
私の合図で、ミリアがかぼちゃプリンを切り分けていく。
固いはずのかぼちゃは、蒸し上げられて柔らかくホクホクになっているので簡単に包丁が通る。
カットされたかぼちゃを一切れスッと引き出すと、果肉の部分はくり抜かれ、かぼちゃの色が鮮やかなプリンが詰まっていた。
皆がわっ! と歓声をあげ、早く食べたいと急かすのを落ち着かせつつ配ると、皆がさっそくプリンを口にしてとろけるような笑顔になった。
ああ、皆のこの顔が楽しみなんだよなぁ……
作ってよかった! って嬉しくなっちゃう。
さて、私もいただこう!
プリンの部分は抵抗なくスッとスプーンが入るので、パクッといただく。
いつものプリンとは違う味わいに思わず頬が緩む。
器の部分は少しだけ力が入ったけれど、難なく掬い取れた。
プリンと一緒にいただくと、かぼちゃの果肉のねっとりした感じと、控えめな甘さがうまく調和して美味しい。
プリン好きな朱雀様たちも今頃食べてるかな?
セイたちにも同席したら? と伝えたけれど、かぼちゃプリンの存在を知って朱雀様が暴走してはいけないからと辞退されちゃったのよね……確かに官能的な食レポは思春期の男子には目の毒か。
かぼちゃプリンで拍車がついて他のお菓子にも舌鼓を打っていると、ひと通り食べ終えた殿下がミリアに淹れてもらった緑茶を飲み干してから私に向き直った。
「クリステア嬢に頼みがあるのだが」
え、レイモンド王太子殿下の頼み⁉︎
嫌な予感しかしないんですけど⁉︎
---------------------------
いつもコメントandエールポチッとありがとうございます!
執筆の励みになっております!
2023年の冬至は12/22ですね。
かぼちゃと柚子湯のご用意をお忘れなく!
初めは紅茶で、二杯目からは緑茶などお好みでリクエストしていただくことに。
そして今回の飲食はビュッフェ形式であることを説明した。
女子会では三段トレーを使ってアフタヌーンティー形式にしていたけれど、今回の招待客は男子ということもあり、女子と違ってたくさん食べるだろうから好きなものを好きなだけ取れるようビュッフェ形式にしてみたよ。
そうじゃないとサーブするミリアが大変だからね。
王太子殿下に給仕させるなんて! と叱られそうではあるけれど、アデリア学園では例え王族だろうと自分のことは自分でするのが基本だからきっとセーフ。
そもそも王宮でのパーティーにしたって晩餐会とかでもない限り立食形式なことが多いから、セーフ、うん、極々少人数の個人的なお茶会だけどセーフってことで。
「これだけ並ぶと壮観だな!」
私の心の中の言い訳と心配など知る由もないレイモンド王太子殿下はウキウキしながらお菓子が並べられているテーブルに向かっていった。
「殿下、食べすぎないよう気をつけてくださいよ?」
お兄様は呆れたようにその後をついていく。
「それはお前もだろう? クリステア嬢の手料理が食べたい食べたいといつも愚痴っているじゃないか」
「当たり前でしょう。同じ学園内にいてもクリステアとは滅多に会えないし、ましてや手料理を食べられる機会などほとんどありませんからね。どんな機会も逃さないようにしなくては」
殿下はお兄様を揶揄うように反論したものの、かなり真剣に答えられたものだから「お、おう……?」と戸惑っていた。
お兄様……さっきの挨拶の時といい、私はいつものことだから慣れているとはいえ、外でシスコン全開の発言は控えめにお願いしたいのですが。
ああほら、殿下もアリシア様がまた引いてるよ……やっぱりお兄様のあれは普通じゃなかったのね。
前世から考えてもシスコンが過ぎるのでは? と前々から思わなくもなかったけど、前世の記憶が戻る前からこんな感じだったからそこまで疑問に思わなかったというか……貴族の兄妹ってこれが普通なのかなって。
前世の常識と混ざってしまって、色々な物事の基準の判断が難しいんだよ……
そんなことを考えているとルビィが念話で『バッカねぇ。あれはしすこん? とやらじゃなく恋人に対する執着ってやつでしょうに』とため息混じりに話しかけてきた。
え? は? こ、恋人?
し、ししし執着⁉︎
とことん縁がなく耳慣れない言葉を聞いて思わず固まってしまった。
「クリステアさん? どうしましたの? お顔が赤いですわよ?」
アリシア様が心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「え? あ、あのいえ、ちょっとお茶をいただいて暑くなっただけですわ!」
思わず誤魔化してパタパタと手で顔を扇ぐと、アリシア様に「せめて扇子をお使いなさいな」とダメ出しされてしまったので、アリシア様から見えないようにインベントリから扇子を出し、パタパタと頬のほてりを覚ますことにした。
ああ、びっくりした。
そうか、そうだった。
お兄様から告白されていたことをすっかり失念していた。
溺愛っぷりはいつものことだし、あれからお兄様はあからさまに態度を変えることもなかったから……
そうだよね、あれはシスコンゆえの言動って思ってたけど、お兄様は昔から私のことが好きだったわけで……
『そうそう。そうやって少しは意識してあげないと。ワタシも見てて面白くないしぃ?』
ルビィが私が悶々と考えているのを揶揄うように念話で話しかけてきた。
ルビィったら! お兄様は私の気持ちを尊重して待っててくれてるんだから、茶化すのはやめてよね!
あと気軽に人の心を読まないで!
『はいはい。アナタの心の声は読まなくてもダダ漏れなんだけどねぇ……ま、それはそれとして、ちゃんと意識してあげないとおにーさまがかわいそうでしょ?』
う、それは……
さすがに忘れてたのは酷かったなと思ったので口籠もると、ルビィはしかたない子ねぇ、と言わんばかりに私を見てから、マリエルちゃんに自分が選んだデザートをサーブさせてさっさと席に移動していった。
「テア、どうかした? 具合でも悪いのかい?」
お兄様は俯いていた私の頬を優しく撫でて、心配そうに覗き込んできた。
「い、いいえ! 大丈夫です! 皆様のお口に合うか心配になっただけですわ」
私がパッと離れたので、お兄様は行き場のなくなった手をキュ、と握りしめて「それなら、いいけど……」と心配そうに言った。
「心配なぞ不要だぞ、クリステア嬢! どれもこれも美味い!」
レイモンド王太子殿下の声に振り向くと、お皿の空き具合からしてすでに何個目かのケーキに取り掛かっていたようだ。
「本当ですわ。前回のにんじんのお菓子も美味しかったですけれどかぼちゃも絶品ですわね」
アリシア様もパンプキンパイを優雅に食べながら笑みを浮かべた。
「にんじんのお菓子? どれだ?」
殿下がアリシア様の言葉に反応した。
「あ、あの……前のお茶会の時にいただいたのですわ。今回は無いようです」
アリシア様が申し訳なさそうに答えると殿下は「そうか……残念だが、またの機会の楽しみにしよう」と笑顔で返していた。
うんうん、いい感じ……て、殿下?
しれっと次回があるようなこと言うのやめていただけます?
「主の作るものは全て美味くて当然だ」
「うん! くりすてあのおかしもりょうりもぜーんぶおいしいんだからね! みんながいらないならおれだけでたべちゃうもんね!」
黒銀と真白がドヤ顔しつつもものすごい勢いで食べていく。
「それは困りますね。僕も楽しみにしていましたから、しっかりいただきますよ」
お兄様もおどけたように言って、私にウインクしてから席に着いた。
いつも通りの光景に私は少しホッとした。
ルビィの言う通り、ちゃんとお兄様とのことを考えなくちゃ。
待っててくださるお兄様に心の中で謝罪しつつも、私はまだまだ子どもなのだからと保留にしてしまうずるい自分がいる。
お兄様はずっと真摯に想ってくださっているのに、ごめんなさい。
もう少しだけ子どもでいさせてほしいの。
それに今は……楽しいお茶会にしなくちゃね。
「実はこの他にもとっておきがあるんです」
私はそう言ってミリアに持参したマジックボックスからかぼちゃを取り出してもらった。
「……かぼちゃ?」
殿下が皿の上にデン! と置かれたかぼちゃを見て首を傾げた。
「ふふふ、これはですね……」
かぼちゃのヘタの部分を摘んで持ち上げると、上部がパカっとふたのように外れて、中身が露わになった。
「まあ、中になにか詰まって……?」
アリシア様や殿下たちが不思議そうにかぼちゃの中を覗き込む。
「かぼちゃプリンです! なんと、これは器まで食べられるのですよ!」
私の合図で、ミリアがかぼちゃプリンを切り分けていく。
固いはずのかぼちゃは、蒸し上げられて柔らかくホクホクになっているので簡単に包丁が通る。
カットされたかぼちゃを一切れスッと引き出すと、果肉の部分はくり抜かれ、かぼちゃの色が鮮やかなプリンが詰まっていた。
皆がわっ! と歓声をあげ、早く食べたいと急かすのを落ち着かせつつ配ると、皆がさっそくプリンを口にしてとろけるような笑顔になった。
ああ、皆のこの顔が楽しみなんだよなぁ……
作ってよかった! って嬉しくなっちゃう。
さて、私もいただこう!
プリンの部分は抵抗なくスッとスプーンが入るので、パクッといただく。
いつものプリンとは違う味わいに思わず頬が緩む。
器の部分は少しだけ力が入ったけれど、難なく掬い取れた。
プリンと一緒にいただくと、かぼちゃの果肉のねっとりした感じと、控えめな甘さがうまく調和して美味しい。
プリン好きな朱雀様たちも今頃食べてるかな?
セイたちにも同席したら? と伝えたけれど、かぼちゃプリンの存在を知って朱雀様が暴走してはいけないからと辞退されちゃったのよね……確かに官能的な食レポは思春期の男子には目の毒か。
かぼちゃプリンで拍車がついて他のお菓子にも舌鼓を打っていると、ひと通り食べ終えた殿下がミリアに淹れてもらった緑茶を飲み干してから私に向き直った。
「クリステア嬢に頼みがあるのだが」
え、レイモンド王太子殿下の頼み⁉︎
嫌な予感しかしないんですけど⁉︎
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