302 / 373
連載
しまったあああぁ!
しおりを挟む
特別寮では私の作る料理が当たり前に受け入れられているから、こんなふうに戸惑われるとは思ってもみなかった。
前世の日本を思わせる国ヤハトゥール出身でドリスタン王国の食に精通していないセイと、私と同じ前世持ちのマリエルちゃん、美味しいものなら気にせず何でも食べてしまう聖獣の皆様と生活しているうちに感覚が麻痺していたみたい。
え? ニール先生?
……あの人は食にこだわりがない分、未知のメニューにも躊躇しないという珍しい人なのでノーカンです。
しまったなぁ。
ただただ美味しいものを食べてもらいたくてひたすら作っちゃったけど、アリシア様や他の貴族の方々が日頃どんなお茶菓子を出しているのか調べてなかったよ。
そうだよね、馴染みのない料理とかって、手を出しづらいよね。
「ええと……」
とりあえず一つひとつ説明していこうとしたところで、ルビィがにんじんのシフォンケーキをアリシア様のお皿に転移させた。
「え、あの……?」
突然トレーから目の前の皿の上に転移した素朴な見た目のケーキを見て戸惑うアリシア様に、自らの皿にもシフォンケーキを転移させたルビィが自慢げにふんぞり返った。
「クリステアの作るお菓子や料理は特別寮でも美味しいと評判なんだから、気になるものがあればどれから食べたっていいのよ。でもね、そのケーキはワタシも作るのを手伝ったからぜひ食べてほしいわ」
「このケーキを、ルビィ様が⁉︎」
アリシア様が驚いてルビィを見ると、ルビィがウインクした。
「そうよお? ワタシも頑張ったんだからよおく味わってね?」
うん、頑張ったよね。マッチョなエプロン姿で……アリシア様には絶対教えちゃいけない気がするけど。
「まあ……そうですの。ルビィ様が……素朴ながらも可愛らしい色のケーキですわね」
ルビィはまじまじとシフォンケーキを見つめるアリシア様を満足気に見つめてから徐にケーキにかぶりついた。
「うーん、美味しい! にんじんのケーキと思うと余計に美味しく感じるわね!」
「……えっ?」
ルビィのコメントにフォークを入れかけたアリシア様の手が止まった。
……ん?
「こ、ここここれ、に、にににんじんのケーキ……ですの⁉︎」
明らかに動揺しているアリシア様の声が震えていた。
フォークを持つ手がそろりと下ろされてしまった。
え、も、もしかして……
「あの、アリシア様? その、もしかしてですが、にんじんが……?」
「……に、苦手なのですわ」
アリシア様が目を潤ませながら答えた。
やっぱりかー!
あわわわ! まずい、まずいよこれは!
いや、シフォンケーキのことではなくて!
これじゃ意地悪してわざと苦手なものを出したわけじゃないのに、嫌がらせと誤解されかねないよ!
仲直りのお茶会なのに、どうしよう⁉︎
「あらら。アリーったらにんじんが苦手なのぉ?」
「……にんじんもですが、生のお野菜も苦手ですわ」
おおっとお⁉︎ ……てことは、きゅうりのサンドイッチとBLTサンドもアウト?
「あ、あの。もうしわけございませんでしたわ。アリシア様の好みも確認しないでこんな……」
「ク、クリステアさん、普通のお茶会にはにんじんや生のお野菜を使ったお茶請けは出てきませんから。このことはさすがにアリシア様にも予想できなかったと思います」
マリエルちゃんのフォローにならないツッコミにそれもそうかと納得しながらも、ミリアにアリシア様の皿を交換するよう目配せしたところでアリシア様がフォークをグッと持ち直した。
「……いいえ、お気遣いなく。ルビィ様やクリステア様が私のために手ずから作ってくださったのですもの。い……いただきますわ!」
「うふっ。よく言ったわ。女は度胸よアリー! さあ、パクッといっちゃいなさぁい!」
ルビィのひと声を合図にアリシア様がシフォンケーキにフォークを入れた。
「えっ……す、すごくやわらかいのですわね?」
マッチョなルビィがあっという間に立ててくれたメレンゲでふんわり焼きあげたからね!
ふわふわなシフォンケーキを一口サイズに切り分け、恐る恐る口元にそれを運ぶアリシア様はさながら死地に赴く戦士のように虚な目をしていた。
いや、そこまで無理して食べなくてもいいよ⁉︎
アップルパイとか他にも食べるものはあるから!
いっそ今からでも遅くない、止めよう! と思ったその時、アリシア様がギュッと目を閉じてケーキをパクッと食べてしまった。
あーっ!
「……⁉︎ え、お、美味しい……?」
ダメそうならペッとしてもらおうと思いながらハラハラしつつ咀嚼する様子を伺っていたら、アリシア様がパッと目を見開き、口元に手を添えて驚いていた。
よ、よかった……お口にあったみたい。
「え……? 程よい甘みで、軽い口当たりでふわふわで……これ、本当ににんじんを使ったケーキですの? 信じられませんわ」
アリシア様はそう言って二口、三口と、確かめるように食べ進めていき、あっという間にシフォンケーキを食べ切ってしまった。
「ああ……もう食べ終わってしまいましたわ。夢のような美味しさでした……」
空になった皿を残念そうに見つめるアリシア様の背後で朱雀様が「そのお気持ち、私よぉくわかりましてよ!」と言わんばかりのドヤ顔でうんうんと頷いていた。
そうね、朱雀様はプリンを食べる時そんな感じだもんね……
「うふふ、だから言ったでしょお?」
ルビィがほぉらごらんなさい、と自慢げな顔でアリシア様に声をかけた。
「ええ……とても美味しゅうございました。あの、はしたないとは承知しておりますが、同じものをもう一ついただくわけには……?」
レディは小鳥が啄むように食べるもの(要は少食)でおかわりなどもってのほか、というのが淑女の教えなのだけれど、それを踏まえた上で食べたいのだと、アリシア様は頬をほんのり赤くしながら、上目遣いで私を見た。
おわあ、可愛い! 破壊力抜群だわ!
マリエルちゃんと二人してアリシア様にノックアウトされそうになった。
でも私としては他のお菓子も食べてほしいので、アリシア様のおねだりを断腸の思いで跳ね除けるのだ。
「シフォンケーキの他にも食べていただきたいものがたくさんございま……すから、シフォンケーキは帰りにお土産としてお包みいたしますね!」
「他にも」と言った瞬間にしゅんと悲しそうな顔をされてしまったので、咄嗟にお土産にすると約束してしまった。負けた。
ルビィのお代わり用に取っておいた分を渡していいかルビィに念話で確認したら「しかたないわねぇ、クリステアには色々と世話になってるから、ここらで借りを返さないとね」とオッケーをもらえた。ホッ。
---------------------------
いつもコメント、エールポチッとありがとうございます!
執筆の励みになっております~!( ´ ▽ ` )
前世の日本を思わせる国ヤハトゥール出身でドリスタン王国の食に精通していないセイと、私と同じ前世持ちのマリエルちゃん、美味しいものなら気にせず何でも食べてしまう聖獣の皆様と生活しているうちに感覚が麻痺していたみたい。
え? ニール先生?
……あの人は食にこだわりがない分、未知のメニューにも躊躇しないという珍しい人なのでノーカンです。
しまったなぁ。
ただただ美味しいものを食べてもらいたくてひたすら作っちゃったけど、アリシア様や他の貴族の方々が日頃どんなお茶菓子を出しているのか調べてなかったよ。
そうだよね、馴染みのない料理とかって、手を出しづらいよね。
「ええと……」
とりあえず一つひとつ説明していこうとしたところで、ルビィがにんじんのシフォンケーキをアリシア様のお皿に転移させた。
「え、あの……?」
突然トレーから目の前の皿の上に転移した素朴な見た目のケーキを見て戸惑うアリシア様に、自らの皿にもシフォンケーキを転移させたルビィが自慢げにふんぞり返った。
「クリステアの作るお菓子や料理は特別寮でも美味しいと評判なんだから、気になるものがあればどれから食べたっていいのよ。でもね、そのケーキはワタシも作るのを手伝ったからぜひ食べてほしいわ」
「このケーキを、ルビィ様が⁉︎」
アリシア様が驚いてルビィを見ると、ルビィがウインクした。
「そうよお? ワタシも頑張ったんだからよおく味わってね?」
うん、頑張ったよね。マッチョなエプロン姿で……アリシア様には絶対教えちゃいけない気がするけど。
「まあ……そうですの。ルビィ様が……素朴ながらも可愛らしい色のケーキですわね」
ルビィはまじまじとシフォンケーキを見つめるアリシア様を満足気に見つめてから徐にケーキにかぶりついた。
「うーん、美味しい! にんじんのケーキと思うと余計に美味しく感じるわね!」
「……えっ?」
ルビィのコメントにフォークを入れかけたアリシア様の手が止まった。
……ん?
「こ、ここここれ、に、にににんじんのケーキ……ですの⁉︎」
明らかに動揺しているアリシア様の声が震えていた。
フォークを持つ手がそろりと下ろされてしまった。
え、も、もしかして……
「あの、アリシア様? その、もしかしてですが、にんじんが……?」
「……に、苦手なのですわ」
アリシア様が目を潤ませながら答えた。
やっぱりかー!
あわわわ! まずい、まずいよこれは!
いや、シフォンケーキのことではなくて!
これじゃ意地悪してわざと苦手なものを出したわけじゃないのに、嫌がらせと誤解されかねないよ!
仲直りのお茶会なのに、どうしよう⁉︎
「あらら。アリーったらにんじんが苦手なのぉ?」
「……にんじんもですが、生のお野菜も苦手ですわ」
おおっとお⁉︎ ……てことは、きゅうりのサンドイッチとBLTサンドもアウト?
「あ、あの。もうしわけございませんでしたわ。アリシア様の好みも確認しないでこんな……」
「ク、クリステアさん、普通のお茶会にはにんじんや生のお野菜を使ったお茶請けは出てきませんから。このことはさすがにアリシア様にも予想できなかったと思います」
マリエルちゃんのフォローにならないツッコミにそれもそうかと納得しながらも、ミリアにアリシア様の皿を交換するよう目配せしたところでアリシア様がフォークをグッと持ち直した。
「……いいえ、お気遣いなく。ルビィ様やクリステア様が私のために手ずから作ってくださったのですもの。い……いただきますわ!」
「うふっ。よく言ったわ。女は度胸よアリー! さあ、パクッといっちゃいなさぁい!」
ルビィのひと声を合図にアリシア様がシフォンケーキにフォークを入れた。
「えっ……す、すごくやわらかいのですわね?」
マッチョなルビィがあっという間に立ててくれたメレンゲでふんわり焼きあげたからね!
ふわふわなシフォンケーキを一口サイズに切り分け、恐る恐る口元にそれを運ぶアリシア様はさながら死地に赴く戦士のように虚な目をしていた。
いや、そこまで無理して食べなくてもいいよ⁉︎
アップルパイとか他にも食べるものはあるから!
いっそ今からでも遅くない、止めよう! と思ったその時、アリシア様がギュッと目を閉じてケーキをパクッと食べてしまった。
あーっ!
「……⁉︎ え、お、美味しい……?」
ダメそうならペッとしてもらおうと思いながらハラハラしつつ咀嚼する様子を伺っていたら、アリシア様がパッと目を見開き、口元に手を添えて驚いていた。
よ、よかった……お口にあったみたい。
「え……? 程よい甘みで、軽い口当たりでふわふわで……これ、本当ににんじんを使ったケーキですの? 信じられませんわ」
アリシア様はそう言って二口、三口と、確かめるように食べ進めていき、あっという間にシフォンケーキを食べ切ってしまった。
「ああ……もう食べ終わってしまいましたわ。夢のような美味しさでした……」
空になった皿を残念そうに見つめるアリシア様の背後で朱雀様が「そのお気持ち、私よぉくわかりましてよ!」と言わんばかりのドヤ顔でうんうんと頷いていた。
そうね、朱雀様はプリンを食べる時そんな感じだもんね……
「うふふ、だから言ったでしょお?」
ルビィがほぉらごらんなさい、と自慢げな顔でアリシア様に声をかけた。
「ええ……とても美味しゅうございました。あの、はしたないとは承知しておりますが、同じものをもう一ついただくわけには……?」
レディは小鳥が啄むように食べるもの(要は少食)でおかわりなどもってのほか、というのが淑女の教えなのだけれど、それを踏まえた上で食べたいのだと、アリシア様は頬をほんのり赤くしながら、上目遣いで私を見た。
おわあ、可愛い! 破壊力抜群だわ!
マリエルちゃんと二人してアリシア様にノックアウトされそうになった。
でも私としては他のお菓子も食べてほしいので、アリシア様のおねだりを断腸の思いで跳ね除けるのだ。
「シフォンケーキの他にも食べていただきたいものがたくさんございま……すから、シフォンケーキは帰りにお土産としてお包みいたしますね!」
「他にも」と言った瞬間にしゅんと悲しそうな顔をされてしまったので、咄嗟にお土産にすると約束してしまった。負けた。
ルビィのお代わり用に取っておいた分を渡していいかルビィに念話で確認したら「しかたないわねぇ、クリステアには色々と世話になってるから、ここらで借りを返さないとね」とオッケーをもらえた。ホッ。
---------------------------
いつもコメント、エールポチッとありがとうございます!
執筆の励みになっております~!( ´ ▽ ` )
87
お気に入りに追加
13,937
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
妹だけを可愛がるなら私はいらないでしょう。だから消えます……。何でもねだる妹と溺愛する両親に私は見切りをつける。
しげむろ ゆうき
ファンタジー
誕生日に買ってもらったドレスを欲しがる妹
そんな妹を溺愛する両親は、笑顔であげなさいと言ってくる
もう限界がきた私はあることを決心するのだった
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。