286 / 384
連載
個別授業⁉︎
しおりを挟む
ステッキの威力を検証後、的を設置していた壁を元に戻した。
「あんなに硬い壁も崩せるのかよ……」
オーウェンさんは攻撃の痕跡どころか壁そのものが跡形もなくなった地面を確認するように歩きながら、呆れたように呟いた。
地面は掘り返されたばかりのような土の色をしているけれど、それ以外は他の部分と踏み心地は大して変わらない程度の硬さにしておいたから、数日も経てば目立たなくなると思う。
「私が作ったのですから、元にだって戻せますよ?」
海の追い込み漁の時だって、ちゃんと元に戻したからね!
「いやいやいや。あの強度の壁を普通の土くれに戻すのなんざ、壁を作る以上の魔力が必要だろうに」
……そうだっけ?
大きな魔法を使う時は、ドバッと適当に魔力を流してるからその差がいまいちわからないのだけど。
「……その表情から見るに、無自覚・無意識にやってるわね?」
「クリステア、其方……魔力の必要量を意識しながら魔法展開をしているのだろうな?」
うっ、ティリエさんとお父様の的確すぎる追求が!
「え、あの……大体こんな感じかな~? くらいは意識してますよ?」
多分。
「……魔力量が多すぎるのもある意味問題ね。枯渇する辛さがないから、調整する必要がないんだものね……」
いやいや、ティリエさん? 訓練も兼ねて火魔法を使って料理する時は火加減に気をつけなきゃいけなくて、かなーり繊細に魔力を使うんですよ?
だって、注ぎすぎると火力が増して黒焦げになるから。
とろ火や弱火にしたくても、うっかり出力を誤り高火力になって料理が台無しになってしまったり。
初めの頃は本当に大変だった。
そうそう、土魔法で土鍋を作った時は魔力をコントロールするのに苦労したっけ……
うんうん……と転生後に魔法を使い始めた頃のことを思い出していると、お父様が眉間に皺を寄せてため息を吐いた。
「……マーレン先生に個別で魔法の指導をしていただくよう依頼しておく」
「えっ!」
マーレン師からはなんとなく魔法を行使するさいの魔力量について教わった気がするけれど、マーレン師の講義がとにかく長いから右から左に聞き流していたのよね。
マーレン師も途中からは私が難易度の高い魔法がサクサク使えるようになるのを面白がっていたし……今更すぎませんか⁉︎
「あの、マーレンし……先生は、学園で再び教鞭に立たれるようになってお忙しいでしょうから、そんな中で私のためにお時間を割いていただくわけには……」
たまたま休み明けの修練場使用の監督をしていただくことになっているけれど、そう頻繁に個人授業なんてする暇はないはずだし。
「構わん。マーレン先生には其方のかんし……ごほん、監督役も兼ねて戻っていただいたのだからな」
「え⁉︎」
マーレン師は、お父様の依頼で学園に復帰したの?
……ていうか、今、監視って言いませんでした⁉︎
「その証拠に担当している授業はそれほどないはずだ。復帰前同様であれば、いくつかの科目を兼任しているはずだからな」
確かに、マーレン師は魔法だけではなく魔導具や魔法薬作りなどに関しても一流だ。
だからこそ魔力暴走の危険から領地で引きこもっていた私の家庭教師として最低限の人数で最高の教育を受けることができたのだから。
マーレン師も、マナー学のレティア先生など、魔力暴走を起こしかねない私を恐れずに家庭教師役を引き受け、指導してくださったことはとても感謝している。
だからこそ、ロニー様のようにマーレン師が学園に復帰されたことを喜んでいる人たちを見て、私のせいで他の才能ある人たちが優れた指導者からの学びを得る機会を奪っていたのが申し訳ないと思っていたのに……
「マーレン先生は我が領地での隠居生活をかなり気に入っていたようだが、クリステアをかんさ……監督するのを生きがいにするのも楽しかろうと引き受けてくださったのだ」
お父様、今、観察って言いかけましたよね⁉︎
でもなんとなく納得した。
マーレン師が修練場の監督役を立候補したのは、偶々時間が空いてたからとかじゃなかったんだ。
なんだか見張られてるみたいであまり気分よくはないけれど、私が無自覚にやらかして他の先生や監督役の先輩方にそれを知られないように気を配っていただいてたってことだよね。
例えばニール先生が監督役だったら、私と聖獣契約した二人との関連性なども併せて追求しようとするだろうから。
まあニール先生の場合は、私のことより主に黒銀や真白に関心があるわけだから、さほど心配する必要はなさそうだけれど。
でも他の先生や先輩方の場合は、下手に噂されて面倒なことになりかねないわね。
気をつけなきゃ。
差し当たり、休み明けはロニー様たちもいることだし私は大人しくしているほうがよさそう。
……でもその場合、ステッキを使って魔法の練習をするマリエルちゃんが悪目立ちしない? 大丈夫?
「……クリステア。其方、聞いているのか?」
「は? ……あ、は、はい!」
やばい、お父様とお話している最中だった。
「ふう……とにかく、マーレン先生には頼んでおくので、休み明けにマーレン先生に相談しなさい」
「うぅ……はい」
しかたない。甘やかさないでほしいと頼んだばかりなのだし、そこはきちんととしなきゃ。
「うへぇ、クリステア嬢はマーレン先生の愛弟子ってやつかぁ。こりゃ俺が魔導具作りを教える機会はねぇかな」
オーウェンさんが残念そうに言うけれど、マーレン師から魔導具作りを教わる予定はないし、オーウェンさんみたいな変態じみた魔導具は作れる気がしないのですが⁉︎
「呆れた。まだ諦めてなかったの?」
ティリエさんが肩をすくめながら笑った。
「だってよぉ、クリステア嬢の相談してくるモンはどれも挑戦しがいがあっからな。発想力のあるやつに技術があればどんなすげえモンができるか考えただけでわくわくするだろ?」
少年のようなキラキラした目で語るオーウェンさんは見てて微笑ましいけれど、私を巻き込むのはやめてください。
「うむ。我が娘は才能があるからな」
ちょっとお父様、こんなところで親バカ発動するのやめてください。
私が半目で見つめると、お父様は気を取り直すように咳払いをした。
「ゴホン……さて、今日のところはこれでお開きとしよう。昼食を用意させたので食べていきなさい」
「うふふ、喜んで! 実は期待してたのよねぇ」
「うむ。もちろん美味い酒は出るんじゃろうな?」
ティリエさんとガルバノおじさまはいつものようにお父様と接しているけれど、オーウェンさんは「こ、ここ公爵家の昼食会に⁉︎ テ、テーブルマナーとか覚えてっかな……?」といきなり挙動不審になった。
いや、ただの昼ごはんなのでそんなに気負うことないんですけど……
そんな今日のランチはサンドイッチとコンソメスープだった。
そのまま手づかみでどうぞ、と勧められてホッとした様子のオーウェンさんは、天然酵母で焼いた柔らかい食パンに挟まれたオークカツのカツサンドやふっくらと焼き上げただし巻き卵を挟んだたまごサンドに「この肉、美味っ! パン柔らかっ⁉︎ え、何これこのふわふわしたの、もしかしてたまごか⁉︎」と驚きながらも気持ちいいくらいたくさん食べていた。
うちの料理人たちは、本当に腕を上げたなぁ……
うん、腕を上げたから。すごいと思ってるから。
料理長、ドアの隙間からこっそり覗いてガッツポーズしないように!
---------------------------
エールポチッとありがとうございます!
励みになっております( ´ ▽ ` )
文庫版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」四巻、書き下ろし番外編がおまけについて発売中です!よろしくお願いします!
「あんなに硬い壁も崩せるのかよ……」
オーウェンさんは攻撃の痕跡どころか壁そのものが跡形もなくなった地面を確認するように歩きながら、呆れたように呟いた。
地面は掘り返されたばかりのような土の色をしているけれど、それ以外は他の部分と踏み心地は大して変わらない程度の硬さにしておいたから、数日も経てば目立たなくなると思う。
「私が作ったのですから、元にだって戻せますよ?」
海の追い込み漁の時だって、ちゃんと元に戻したからね!
「いやいやいや。あの強度の壁を普通の土くれに戻すのなんざ、壁を作る以上の魔力が必要だろうに」
……そうだっけ?
大きな魔法を使う時は、ドバッと適当に魔力を流してるからその差がいまいちわからないのだけど。
「……その表情から見るに、無自覚・無意識にやってるわね?」
「クリステア、其方……魔力の必要量を意識しながら魔法展開をしているのだろうな?」
うっ、ティリエさんとお父様の的確すぎる追求が!
「え、あの……大体こんな感じかな~? くらいは意識してますよ?」
多分。
「……魔力量が多すぎるのもある意味問題ね。枯渇する辛さがないから、調整する必要がないんだものね……」
いやいや、ティリエさん? 訓練も兼ねて火魔法を使って料理する時は火加減に気をつけなきゃいけなくて、かなーり繊細に魔力を使うんですよ?
だって、注ぎすぎると火力が増して黒焦げになるから。
とろ火や弱火にしたくても、うっかり出力を誤り高火力になって料理が台無しになってしまったり。
初めの頃は本当に大変だった。
そうそう、土魔法で土鍋を作った時は魔力をコントロールするのに苦労したっけ……
うんうん……と転生後に魔法を使い始めた頃のことを思い出していると、お父様が眉間に皺を寄せてため息を吐いた。
「……マーレン先生に個別で魔法の指導をしていただくよう依頼しておく」
「えっ!」
マーレン師からはなんとなく魔法を行使するさいの魔力量について教わった気がするけれど、マーレン師の講義がとにかく長いから右から左に聞き流していたのよね。
マーレン師も途中からは私が難易度の高い魔法がサクサク使えるようになるのを面白がっていたし……今更すぎませんか⁉︎
「あの、マーレンし……先生は、学園で再び教鞭に立たれるようになってお忙しいでしょうから、そんな中で私のためにお時間を割いていただくわけには……」
たまたま休み明けの修練場使用の監督をしていただくことになっているけれど、そう頻繁に個人授業なんてする暇はないはずだし。
「構わん。マーレン先生には其方のかんし……ごほん、監督役も兼ねて戻っていただいたのだからな」
「え⁉︎」
マーレン師は、お父様の依頼で学園に復帰したの?
……ていうか、今、監視って言いませんでした⁉︎
「その証拠に担当している授業はそれほどないはずだ。復帰前同様であれば、いくつかの科目を兼任しているはずだからな」
確かに、マーレン師は魔法だけではなく魔導具や魔法薬作りなどに関しても一流だ。
だからこそ魔力暴走の危険から領地で引きこもっていた私の家庭教師として最低限の人数で最高の教育を受けることができたのだから。
マーレン師も、マナー学のレティア先生など、魔力暴走を起こしかねない私を恐れずに家庭教師役を引き受け、指導してくださったことはとても感謝している。
だからこそ、ロニー様のようにマーレン師が学園に復帰されたことを喜んでいる人たちを見て、私のせいで他の才能ある人たちが優れた指導者からの学びを得る機会を奪っていたのが申し訳ないと思っていたのに……
「マーレン先生は我が領地での隠居生活をかなり気に入っていたようだが、クリステアをかんさ……監督するのを生きがいにするのも楽しかろうと引き受けてくださったのだ」
お父様、今、観察って言いかけましたよね⁉︎
でもなんとなく納得した。
マーレン師が修練場の監督役を立候補したのは、偶々時間が空いてたからとかじゃなかったんだ。
なんだか見張られてるみたいであまり気分よくはないけれど、私が無自覚にやらかして他の先生や監督役の先輩方にそれを知られないように気を配っていただいてたってことだよね。
例えばニール先生が監督役だったら、私と聖獣契約した二人との関連性なども併せて追求しようとするだろうから。
まあニール先生の場合は、私のことより主に黒銀や真白に関心があるわけだから、さほど心配する必要はなさそうだけれど。
でも他の先生や先輩方の場合は、下手に噂されて面倒なことになりかねないわね。
気をつけなきゃ。
差し当たり、休み明けはロニー様たちもいることだし私は大人しくしているほうがよさそう。
……でもその場合、ステッキを使って魔法の練習をするマリエルちゃんが悪目立ちしない? 大丈夫?
「……クリステア。其方、聞いているのか?」
「は? ……あ、は、はい!」
やばい、お父様とお話している最中だった。
「ふう……とにかく、マーレン先生には頼んでおくので、休み明けにマーレン先生に相談しなさい」
「うぅ……はい」
しかたない。甘やかさないでほしいと頼んだばかりなのだし、そこはきちんととしなきゃ。
「うへぇ、クリステア嬢はマーレン先生の愛弟子ってやつかぁ。こりゃ俺が魔導具作りを教える機会はねぇかな」
オーウェンさんが残念そうに言うけれど、マーレン師から魔導具作りを教わる予定はないし、オーウェンさんみたいな変態じみた魔導具は作れる気がしないのですが⁉︎
「呆れた。まだ諦めてなかったの?」
ティリエさんが肩をすくめながら笑った。
「だってよぉ、クリステア嬢の相談してくるモンはどれも挑戦しがいがあっからな。発想力のあるやつに技術があればどんなすげえモンができるか考えただけでわくわくするだろ?」
少年のようなキラキラした目で語るオーウェンさんは見てて微笑ましいけれど、私を巻き込むのはやめてください。
「うむ。我が娘は才能があるからな」
ちょっとお父様、こんなところで親バカ発動するのやめてください。
私が半目で見つめると、お父様は気を取り直すように咳払いをした。
「ゴホン……さて、今日のところはこれでお開きとしよう。昼食を用意させたので食べていきなさい」
「うふふ、喜んで! 実は期待してたのよねぇ」
「うむ。もちろん美味い酒は出るんじゃろうな?」
ティリエさんとガルバノおじさまはいつものようにお父様と接しているけれど、オーウェンさんは「こ、ここ公爵家の昼食会に⁉︎ テ、テーブルマナーとか覚えてっかな……?」といきなり挙動不審になった。
いや、ただの昼ごはんなのでそんなに気負うことないんですけど……
そんな今日のランチはサンドイッチとコンソメスープだった。
そのまま手づかみでどうぞ、と勧められてホッとした様子のオーウェンさんは、天然酵母で焼いた柔らかい食パンに挟まれたオークカツのカツサンドやふっくらと焼き上げただし巻き卵を挟んだたまごサンドに「この肉、美味っ! パン柔らかっ⁉︎ え、何これこのふわふわしたの、もしかしてたまごか⁉︎」と驚きながらも気持ちいいくらいたくさん食べていた。
うちの料理人たちは、本当に腕を上げたなぁ……
うん、腕を上げたから。すごいと思ってるから。
料理長、ドアの隙間からこっそり覗いてガッツポーズしないように!
---------------------------
エールポチッとありがとうございます!
励みになっております( ´ ▽ ` )
文庫版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」四巻、書き下ろし番外編がおまけについて発売中です!よろしくお願いします!
151
お気に入りに追加
14,175
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。

何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~
秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」
妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。
ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。
どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

平民の娘だから婚約者を譲れって? 別にいいですけど本当によろしいのですか?
和泉 凪紗
恋愛
「お父様。私、アルフレッド様と結婚したいです。お姉様より私の方がお似合いだと思いませんか?」
腹違いの妹のマリアは私の婚約者と結婚したいそうだ。私は平民の娘だから譲るのが当然らしい。
マリアと義母は私のことを『平民の娘』だといつも見下し、嫌がらせばかり。
婚約者には何の思い入れもないので別にいいですけど、本当によろしいのですか?
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。