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いかんいかん!
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ガルバノおじさまたちが食事を終えた後、皆でマリエルちゃんたちが待つ店舗へ移動した。
「待たせてすまんかったのう。わしがガルバノじゃ」
「いっ、いえ! こちらこそ突然お邪魔して申し訳ありません」
「あらあ、ガルバノが貴女たちを待たせたことには変わりないんだから謝る必要なんてないわよ」
マリエルちゃんがぺこぺこと頭を下げるのをティリエさんが止める。
「ふぇっ? え、あの、は、はい!」
マリエルちゃんはガルバノおじさまの背後から突然現れたティリエさんを見てさらに挙動不審になった。顔が真っ赤だ。
そりゃあ目の前にいきなり見目麗しいエルフの男性が現れたら動揺もするわよね。
わかるわかる。
「え、あの、この方は……?」
マリエルちゃんが助けを求めるように私を見た。
「この方はエリスフィード領の冒険者ギルドのギルドマスターで、ええと……ティリエさんよ」
本名はティリエリエだけど、呼びづらいし、いいよね?
「ティリエよ。よろしくねぇ」
ティリエさんは気にする様子もなく、妖艶な笑みを浮かべてウインクした。
「は、はいっ! マ、マリエル・メイヤーで、です! よよ、よろしくお願いしましゅ、します!」
相変わらず人見知り発動すると噛み噛みなのよね、マリエルちゃん……
「で? そこにいる坊やたちは?」
ティリエさんが早速セイや白虎様をロックオンしたようだ。
「セイ・シキシマです。クリステア嬢の級友で、この度は鍛冶師のガルバノ殿を訪問すると伺い、同行させていただきました。隣にいるのは白虎と朱雀。僕の契約聖獣です」
「おう、白虎だ。よろしくな」
「朱雀ですわ。よしなに」
「あらまあ、貴方もクリステアちゃんと同じ、複数契約なのね。すごいわね」
「いえ、そんなことは……」
「でも貴方、どこかで見たことあるような……見た感じヤハトゥール人よね?」
ティリエさんがセイをまじまじと見つめて言う。
「え? はい、ヤハトゥールから来ましたが、それが何か……?」
「どこだったかしら……ああそうそう、バステア商会で貴方によく似た子を見たことがあるのよねぇ」
私はティリエさんの言葉にぎくりとした。
それはおセイちゃんの姿をしていた時にセイと会ったことがあるってことよね?
「……そうですか。バステア商会には一時期僕の従妹が滞在していましたからきっと彼女でしょう。従妹なだけあって、僕とよく似ていますから」
セイは動じることなくにこやかに答えた。
ヤハトゥール人は見分けがつきにくいからそれで押し通すつもりね。
「従妹ねぇ……ふうん。まあいいわ、よろしくね」
ティリエさんは何やら含みのある笑みを返した。
……ティリエさん、何か勘づいてそうなんだけど。こわっ!
「ティリエよ、おぬしも仕事があるだろうが。早よう行け」
ガルバノおじさまはティリエさんの肩をぐい、と押して出ていくよう促す。
「あん、もう! ちょっとぐらい遅れても大丈夫よぉ。別に来客の予定はないしぃ?」
ティリエさんはよろける様子も見せず、居座る気満々の様子だ。
むう……仕方ないな。
「あの、ティリエさん。黒銀が冒険者ギルドで素材を納品するために待っているのですが……」
「えっ⁉︎ ちょ、ちょっとそういうことはもっと早く言ってちょうだい! やだもうめちゃくちゃ待たせてるじゃないのおぉ! クリステアちゃんたち、また後でねえぇ!」
私の発言にティリエさんは激しく反応したかと思うと「待ってたわあぁ! 黒銀様ああああ!」と叫びながら、風のように走り去って行った。
……あれ、どう見ても身体強化魔法かけてるわよね。
皆が呆気に取られていると、ガルバノおじさまがゴホン、と咳払いした。
「まあアレのことはほっとけ。それで? 誰の装備を作りたいんじゃ?」
「あ、それは……」
「ワタシよ。ワタシの装備が欲しいの!」
マリエルちゃんが言いかけたところで、ルビィがマリエルちゃんの影から飛び出た。
「うおっ? なんじゃ、まだ聖獣がおったのか⁉︎」
ガルバノおじさまがルビィの出現に驚いたのを満足そうに見ながら、ルビィはリボンタイをちょちょいと直した。
「ええ。ワタシはマリエルと契約してるルビィよ。よろしくねぇ? ガ・ル・バ・ノ♪」
「……この聖獣、なんだかティリエのやつに似とらんか?」
あ、ガルバノおじさまも私と同じ事考えてるっぽい?
ルビィにしろティリエさんにしろ、オネエ臭漂ってるもんねぇ……
「は? あのエルフとワタシが似てるですって? バカ言ってんじゃないわよ。ワタシのほうがキュートでセクシーなんだから、一緒にしないでよねっ!」
ルビィはダンダン! と床を踏み鳴らして不満を漏らすけれど、どう見ても同族嫌悪的なアレですね……
ティリエさんがいる時に姿を見せなかったのはわざとかもしれないな、これは。
「そうかそうか。そりゃすまんかった。それで? わしゃ何を作ればええんかの?」
ガルバノおじさまはルビィを軽くいなして依頼の確認にかかる。
さすが、ティリエさんとの付き合いが長いだけあって似たタイプのあしらい方というかスルースキルがすごい。
「んもう。ちゃんとわかってるんでしょうね、まったく……ま、いいわ。マリエル、例のものを見せてあげなさい」
「あ、はいっ!」
このコンビ、どっちが主だかわからないわね……
マリエルちゃんがあたふたと持参したスケッチをガルバノおじさまに出して見せた。
「作っていただきたいのは、このステッキなんです」
「どれ。ふむ……ステッキというより、魔法杖と言うべきかの? この色石は魔石じゃろ?」
魔法杖とは、ファンタジー世界で魔法使いがよく手に持っている魔石が埋め込まれている杖のことだ。
魔法を使うときにそれを使えば、相乗効果でより強い魔法が行使できるので、大抵の宮廷魔法使いは自分に合った魔法杖を持っている……らしい。
「ええまあ……ルビィの手持ちの魔石を出すそうなんですけど、これは特に魔法杖の機能が必要なわけではなくて、あくまで飾りというか……」
「そうね、ワタシは別に魔法杖なんて必要ないしい。ねえほら、この服装で、これを使った杖を持ってたら素敵じゃない?」
……ステッキだけに? というツッコミを入れそうになるのを辛うじて抑えて、ルビィがジャラジャラと魔石を取り出すのを見守っていると、ガルバノおじさまが目を見張った。
「こ、こりゃあ……! 高ランクの魔石ばかりじゃないか! いかんいかん! こんなええ魔石をただの飾りにするとかもったいないじゃろが!」
「えー? こんなの腐るほど持ってるもの」
「バカなこと言うもんじゃねぇ。この魔石にふさわしい土台にせんと、うっかり魔力を通した途端、杖そのものが壊れてしまうわい」
えっ、そうなの⁇
「色の違う魔石を組み合わせちょるようじゃが、ただの杖にこんなもん組み込んだら、魔力を通した途端、性質の違う魔法がぶつかりあって下手すりゃ腕ごと粉砕するわい」
えええ、何それこわっ!
「ええ……? 面倒ねぇ。じゃあどうすればいいっていうのよ?」
ルビィが苛立ったようにタンタン、と床を踏む。
「ふむ、そうじゃの……魔石ごとに魔導回路を刻んで、魔力の流れを固定して……素材は……」
ガルバノおじさまがぶつぶつと呟きながら手元の用紙に書き込み始めると、あっという間に魔法杖の設計図が完成した。す、すごい……
「はーん、なるほどねぇ……確かに、それなら魔石も活かせるし、杖も粉砕しないってわけね」
ルビィがおじさまの横から設計図を覗き込み、納得したように頷いた。
「じゃろ? 使う魔法に合わせて魔石へ流れ込む魔力の方向を振り分け、発動できるようにすればええ。素材は魔鋼石とミスリルでいけるじゃろ。サイズは……お前さんに合わせるなら……」
おじさまがルビィに定規を当てて設計図にサイズを書き込んでいく。
「よし、これでええじゃろ。しかし、ひとつ問題がある」
「な、なんでしょう……? 材料の時点で、すでに問題だらけなんですが……!」
マリエルちゃんが青ざめながら聞いた。
確かに魔鉱石とミスリルだもんね……
なんちゃって杖を作るだけのつもりがかなり高額な魔法杖になってしまったので、マリエルちゃんのお小遣いではどうにもならないのでは……あ、そういえば仕立て屋のサリーからアイデア料が入るって言ってたから大丈夫かしら?
「材料? 魔鉱石とミスリルならあるわよぉ?」
ルビィはそう言うと、インベントリからガラガラっと音を立ててそれらを取り出した。
ルビィ……魔石といい、鉱石といい、どれだけ溜め込んでるのよ⁉︎
「うおっ? たまげたのぉ……お前さんのステッキならこんなにいらんじゃろうが、報酬がわりにいくらかいただいてもええかの? そろそろ素材を補充したかったところなんじゃよ」
「いいわよぉ、別に。特に使い道はないけど持ってただけだし。じゃあ、交渉成立ね?」
「うむ、しかしまだ問題がある」
素材は揃ったのに、まだ問題が?
「わしは杖を作るところまではできるが、ここまで緻密な魔導回路を書き込むのは専門の知識があるやつに頼まにゃならん」
「専門……ですか?」
「頼めばいいじゃない」
マリエルちゃんとルビィが同時に発言した。
「嬢ちゃん、あいつにおまえさんたちの素性を明かして頼むことになるが、ええかの?」
「あいつって……」
もしかして、あの人……⁉︎
「待たせてすまんかったのう。わしがガルバノじゃ」
「いっ、いえ! こちらこそ突然お邪魔して申し訳ありません」
「あらあ、ガルバノが貴女たちを待たせたことには変わりないんだから謝る必要なんてないわよ」
マリエルちゃんがぺこぺこと頭を下げるのをティリエさんが止める。
「ふぇっ? え、あの、は、はい!」
マリエルちゃんはガルバノおじさまの背後から突然現れたティリエさんを見てさらに挙動不審になった。顔が真っ赤だ。
そりゃあ目の前にいきなり見目麗しいエルフの男性が現れたら動揺もするわよね。
わかるわかる。
「え、あの、この方は……?」
マリエルちゃんが助けを求めるように私を見た。
「この方はエリスフィード領の冒険者ギルドのギルドマスターで、ええと……ティリエさんよ」
本名はティリエリエだけど、呼びづらいし、いいよね?
「ティリエよ。よろしくねぇ」
ティリエさんは気にする様子もなく、妖艶な笑みを浮かべてウインクした。
「は、はいっ! マ、マリエル・メイヤーで、です! よよ、よろしくお願いしましゅ、します!」
相変わらず人見知り発動すると噛み噛みなのよね、マリエルちゃん……
「で? そこにいる坊やたちは?」
ティリエさんが早速セイや白虎様をロックオンしたようだ。
「セイ・シキシマです。クリステア嬢の級友で、この度は鍛冶師のガルバノ殿を訪問すると伺い、同行させていただきました。隣にいるのは白虎と朱雀。僕の契約聖獣です」
「おう、白虎だ。よろしくな」
「朱雀ですわ。よしなに」
「あらまあ、貴方もクリステアちゃんと同じ、複数契約なのね。すごいわね」
「いえ、そんなことは……」
「でも貴方、どこかで見たことあるような……見た感じヤハトゥール人よね?」
ティリエさんがセイをまじまじと見つめて言う。
「え? はい、ヤハトゥールから来ましたが、それが何か……?」
「どこだったかしら……ああそうそう、バステア商会で貴方によく似た子を見たことがあるのよねぇ」
私はティリエさんの言葉にぎくりとした。
それはおセイちゃんの姿をしていた時にセイと会ったことがあるってことよね?
「……そうですか。バステア商会には一時期僕の従妹が滞在していましたからきっと彼女でしょう。従妹なだけあって、僕とよく似ていますから」
セイは動じることなくにこやかに答えた。
ヤハトゥール人は見分けがつきにくいからそれで押し通すつもりね。
「従妹ねぇ……ふうん。まあいいわ、よろしくね」
ティリエさんは何やら含みのある笑みを返した。
……ティリエさん、何か勘づいてそうなんだけど。こわっ!
「ティリエよ、おぬしも仕事があるだろうが。早よう行け」
ガルバノおじさまはティリエさんの肩をぐい、と押して出ていくよう促す。
「あん、もう! ちょっとぐらい遅れても大丈夫よぉ。別に来客の予定はないしぃ?」
ティリエさんはよろける様子も見せず、居座る気満々の様子だ。
むう……仕方ないな。
「あの、ティリエさん。黒銀が冒険者ギルドで素材を納品するために待っているのですが……」
「えっ⁉︎ ちょ、ちょっとそういうことはもっと早く言ってちょうだい! やだもうめちゃくちゃ待たせてるじゃないのおぉ! クリステアちゃんたち、また後でねえぇ!」
私の発言にティリエさんは激しく反応したかと思うと「待ってたわあぁ! 黒銀様ああああ!」と叫びながら、風のように走り去って行った。
……あれ、どう見ても身体強化魔法かけてるわよね。
皆が呆気に取られていると、ガルバノおじさまがゴホン、と咳払いした。
「まあアレのことはほっとけ。それで? 誰の装備を作りたいんじゃ?」
「あ、それは……」
「ワタシよ。ワタシの装備が欲しいの!」
マリエルちゃんが言いかけたところで、ルビィがマリエルちゃんの影から飛び出た。
「うおっ? なんじゃ、まだ聖獣がおったのか⁉︎」
ガルバノおじさまがルビィの出現に驚いたのを満足そうに見ながら、ルビィはリボンタイをちょちょいと直した。
「ええ。ワタシはマリエルと契約してるルビィよ。よろしくねぇ? ガ・ル・バ・ノ♪」
「……この聖獣、なんだかティリエのやつに似とらんか?」
あ、ガルバノおじさまも私と同じ事考えてるっぽい?
ルビィにしろティリエさんにしろ、オネエ臭漂ってるもんねぇ……
「は? あのエルフとワタシが似てるですって? バカ言ってんじゃないわよ。ワタシのほうがキュートでセクシーなんだから、一緒にしないでよねっ!」
ルビィはダンダン! と床を踏み鳴らして不満を漏らすけれど、どう見ても同族嫌悪的なアレですね……
ティリエさんがいる時に姿を見せなかったのはわざとかもしれないな、これは。
「そうかそうか。そりゃすまんかった。それで? わしゃ何を作ればええんかの?」
ガルバノおじさまはルビィを軽くいなして依頼の確認にかかる。
さすが、ティリエさんとの付き合いが長いだけあって似たタイプのあしらい方というかスルースキルがすごい。
「んもう。ちゃんとわかってるんでしょうね、まったく……ま、いいわ。マリエル、例のものを見せてあげなさい」
「あ、はいっ!」
このコンビ、どっちが主だかわからないわね……
マリエルちゃんがあたふたと持参したスケッチをガルバノおじさまに出して見せた。
「作っていただきたいのは、このステッキなんです」
「どれ。ふむ……ステッキというより、魔法杖と言うべきかの? この色石は魔石じゃろ?」
魔法杖とは、ファンタジー世界で魔法使いがよく手に持っている魔石が埋め込まれている杖のことだ。
魔法を使うときにそれを使えば、相乗効果でより強い魔法が行使できるので、大抵の宮廷魔法使いは自分に合った魔法杖を持っている……らしい。
「ええまあ……ルビィの手持ちの魔石を出すそうなんですけど、これは特に魔法杖の機能が必要なわけではなくて、あくまで飾りというか……」
「そうね、ワタシは別に魔法杖なんて必要ないしい。ねえほら、この服装で、これを使った杖を持ってたら素敵じゃない?」
……ステッキだけに? というツッコミを入れそうになるのを辛うじて抑えて、ルビィがジャラジャラと魔石を取り出すのを見守っていると、ガルバノおじさまが目を見張った。
「こ、こりゃあ……! 高ランクの魔石ばかりじゃないか! いかんいかん! こんなええ魔石をただの飾りにするとかもったいないじゃろが!」
「えー? こんなの腐るほど持ってるもの」
「バカなこと言うもんじゃねぇ。この魔石にふさわしい土台にせんと、うっかり魔力を通した途端、杖そのものが壊れてしまうわい」
えっ、そうなの⁇
「色の違う魔石を組み合わせちょるようじゃが、ただの杖にこんなもん組み込んだら、魔力を通した途端、性質の違う魔法がぶつかりあって下手すりゃ腕ごと粉砕するわい」
えええ、何それこわっ!
「ええ……? 面倒ねぇ。じゃあどうすればいいっていうのよ?」
ルビィが苛立ったようにタンタン、と床を踏む。
「ふむ、そうじゃの……魔石ごとに魔導回路を刻んで、魔力の流れを固定して……素材は……」
ガルバノおじさまがぶつぶつと呟きながら手元の用紙に書き込み始めると、あっという間に魔法杖の設計図が完成した。す、すごい……
「はーん、なるほどねぇ……確かに、それなら魔石も活かせるし、杖も粉砕しないってわけね」
ルビィがおじさまの横から設計図を覗き込み、納得したように頷いた。
「じゃろ? 使う魔法に合わせて魔石へ流れ込む魔力の方向を振り分け、発動できるようにすればええ。素材は魔鋼石とミスリルでいけるじゃろ。サイズは……お前さんに合わせるなら……」
おじさまがルビィに定規を当てて設計図にサイズを書き込んでいく。
「よし、これでええじゃろ。しかし、ひとつ問題がある」
「な、なんでしょう……? 材料の時点で、すでに問題だらけなんですが……!」
マリエルちゃんが青ざめながら聞いた。
確かに魔鉱石とミスリルだもんね……
なんちゃって杖を作るだけのつもりがかなり高額な魔法杖になってしまったので、マリエルちゃんのお小遣いではどうにもならないのでは……あ、そういえば仕立て屋のサリーからアイデア料が入るって言ってたから大丈夫かしら?
「材料? 魔鉱石とミスリルならあるわよぉ?」
ルビィはそう言うと、インベントリからガラガラっと音を立ててそれらを取り出した。
ルビィ……魔石といい、鉱石といい、どれだけ溜め込んでるのよ⁉︎
「うおっ? たまげたのぉ……お前さんのステッキならこんなにいらんじゃろうが、報酬がわりにいくらかいただいてもええかの? そろそろ素材を補充したかったところなんじゃよ」
「いいわよぉ、別に。特に使い道はないけど持ってただけだし。じゃあ、交渉成立ね?」
「うむ、しかしまだ問題がある」
素材は揃ったのに、まだ問題が?
「わしは杖を作るところまではできるが、ここまで緻密な魔導回路を書き込むのは専門の知識があるやつに頼まにゃならん」
「専門……ですか?」
「頼めばいいじゃない」
マリエルちゃんとルビィが同時に発言した。
「嬢ちゃん、あいつにおまえさんたちの素性を明かして頼むことになるが、ええかの?」
「あいつって……」
もしかして、あの人……⁉︎
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