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連載
実食、実食ぅ!
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パメラさんの手招きに誘われ近づいてみると、奥には半個室のようなスペースがいくつかあり、その一つに案内された。
「おお、クリステア嬢も食べにきたのかね」
「学園長⁉︎」
中に入ると、そこにいたのは学園長だった。
「さあ皆、せっかくだからここで食べていきなさい」
学園長が空いている席を勧めてくださった。
「え、でも……」
「わしらだけで食べるより、大勢のほうが楽しいからの。老いぼれの頼みを聞いてはくれんかのう?」
パチンとウインクしながら茶目っ気たっぷりな学園長に、パメラさんも頷く。
「それに、ここなら変に注目を浴びなくてすみますよ。余計なちょっかいをかけてくる者もいないでしょうし」
あ……きっと、さっきの騒ぎが聞こえていたのね。
確かに、ここならジロジロと見られたりすることもないし、学園長の前でおかしな行動をする者もいないだろう。お二人の心遣いに嬉しくなった。
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます」
私がそういうと、セイとマリエルちゃんも「ありがとうございます」と頭を下げた。
学園長に勧められるまま席に着くと、テーブルの中央近くにプレートをはめ込む魔導具があった。
私たちはパメラさんの説明を受けながら、それぞれ自分の席に該当するスペースにプレートをカチリとはめた。
すると、プレートを取り囲むようにフレーム部分がふわりと光った。
「これで、厨房に料理をどこのテーブルに運ぶのか伝わるのよ。光っているのは、まだ料理が運ばれていない目印になっているの。全ての料理が届いたら光は消えて、プレートは回収されるわ」
ほほ~、なるほど。なかなか便利ね。
「すごいですね! あの、この魔導具って学園外では見たことありませんけど……」
マリエルちゃんが興味深そうに質問した。
「これは魔導具コースで製作した試作品じゃよ。試作品は学園内で試運転しつつ改良を繰り返し、外に出して恥ずかしくないものと判断されたら製作者の名で魔導具師ギルドに登録されることになっておる。チームで作ればもちろん連名で登録することになる」
「魔導具師ギルド?」
商業ギルドなら知ってるけど……
「うむ。魔導具師として生計を立てたい者は魔導具師ギルドに登録して、作った魔導具を登録者の名前で申請しておかねば、その仕組みを商業ギルドに販売することができんのじゃ」
「それは何故ですか?」
「誰がその魔導具を作ったのか責任者をはっきりさせておかねば、いざ事故が起こった時に対応できないこと、商業ギルドで量産化する際にその利益の一部が登録した魔導具師に入るようにするためなど、理由はさまざまじゃな」
「なるほど……」
あれ? でもうちの領地にいる魔導具師は個人で店をやっていたよね?
「あの、商業ギルドを通さず、魔導具師個人で店を構えて直接販売することはあるのでしょうか?」
まさかあの魔導具師、モグリだったとかじゃないわよね?
「うむ、腕のいい者は貴族や商人から直接依頼を受けておるのもいるな」
あ、そうなのね。それならよかったわ。
「本来、魔導具師や商業ギルドを通すのは権利や利益の分配などで魔導具師が不利益を被らんようにするのが目的じゃ。魔導具師は商売っ気のないものもおるからの。良い魔導具を価値のわからんものに買い叩かれんように魔導具師を守るためにギルドが創立され、商業ギルドと協力しあうことになったんじゃ」
確かに、専門バカってそういうとこあるわよね。
「直接個人とやりとりしている場合、一応、どの魔導具にもギルドに登録している名を記す決まりになっておる。後々トラブルが発生した場合のためにの。しかし個人で生計を立てられるほどの腕前の持ち主であれば、記名の意味はトラブル回避というより、その魔導具の価値を上げるものになるであろうな」
「そうなのですか」
……てことは、あの魔導具師は結構すごい人だったのかしら?
ガルバノおじ様やティリエさんに「腕はいいけど魔導具狂いだから嬢ちゃん(貴女)はくれぐれも近寄らないように」と言われてそれ以来、ガルバノおじ様経由でしか仕事の発注はしてなかったものね。
それからは一般教養の授業のことや、今後の選択コースのことなどを話しているうちに、給仕の者を引き連れた料理長がやってきた。
「お待たせいたしました! 皆様のお口に合えばよいのですが……」
緊張した面持ちの料理長が挨拶している間に、給仕が流れるような所作でそれぞれの席に注文した料理のトレーを配膳していった。
あら、学園長とパメラさんもごはんセットにしたんだ?
「このごはんとやらは、クリステア嬢が広めたそうじゃな?」
食前の祈りを終えた学園長が、スプーンを手に取った。
お箸はまだ浸透していないから、平皿にごはん、ミソスープ……お味噌汁はスープ皿で、スプーンを使って食べるみたい。うう、違和感が拭えない。
「はい。よくご存知でしたね」
「お父上が王宮で自ら食べてみせては、安全なものであると立証しておったそうだからな。今では安価で食べやすいと平民の間では歓迎されておるそうだよ」
あう、それは以前お仕事に行かれるときにと持たせたおにぎり弁当を「愛娘が作ってくれた愛情たっぷりの料理だ」と部下に自慢しまくりながら食べたとかいうアレですかね……?
それとも、「ここ(王都の屋敷)でもクリステアの作る料理を再現できるようになれ」と命令して試作を繰り返した挙句、使用人たちもごはんを食べさせられる羽目になって、それがきっかけで口コミで王都の庶民の間でもごはん食が広まり始めたとかいうアレですかね……⁇
お父様本人からその話を聞かされて「まあ、お父様ったら、恥ずかしいわ」と笑顔で答えながら、心中では「お父様、何しちゃってるのおぉ⁉︎」と当時は動揺しまくったっけな……
思わずスン……となりながらも学園長に「恐れ入ります」と無難に返事をした。
「寮の食事でも取り入れては? という案が出たそうなのじゃが、貴族の子女から反対の声が上がってなかなか実現せんようだ」
「まあ……」
そりゃそうだよ。なんたって「悪食令嬢」と噂された人が広めたメニューなんて、噂した側としては食べたくないでしょうよ。
「ここで人気が出たらまた状況は変わるかもしれませんわね」
パメラさんが笑顔で言うと、側で控えていた料理長の顔がさらに強ばり、手にしているコック帽をぎゅっと握りしめた。
「せ、責任重大ですね……」
……給仕の人は下がったのに、料理長はなぜか残っている。
これは、私たちが食べて感想を伝えないと帰らない、いや、気になって帰れないのかも。
早いとこ感想を述べてお引き取りいただこう。
「はは、そうじゃな。さあ、冷めないうちにいただこうじゃないか」
学園長の言葉に、皆が食べ始める。
私はまずご飯から口にした。
もっちりとした食感や噛めば噛むほど甘みを増すご飯は、レシピに忠実に作ったようで美味しかった。よかった。
肉野菜炒めも、さすがプロ。
火加減もバッチリで野菜は甘く、お肉も焼きすぎてパサパサになることもなく、ジューシーだ。うん、これは美味しい。
そして、最後にお味噌汁をスプーンですくう。うーん、違和感。
やっぱりお味噌汁はお椀から啜ってこそよねぇ。
せめてスープカップで提供するようにお願いしようかなと考えながら、お味噌汁を口に入れる。
……ん? あれ?
なんか……まずい。
学園長やパメラさんは食べたことがないからか、珍しい味だとか評しているし、特に不快そうな様子もない。
だけど、セイやマリエルちゃんを見るとなんだか微妙な表情……だよね?
「あ……あの、いかがでしょう?」
料理長が恐る恐る聞いてきた。
「うむ、面白い味わいじゃな」
「ええ、このごはんは食感が面白いですわね」
学園長とパメラさんは笑顔で答えているから本当にまずいとは思ってなさそう。
「ありがとうございます! で、あの、エリスフィード公爵令嬢様は……?」
料理長は私たちの反応がイマイチなのが気になるのだろう。
ここで美味しいと言うのは簡単だけど、レシピを売り出した側の責任がある。言うべきことは言わないと。
「あの、ごはんや肉野菜炒めは美味しいです。ですが……」
「な、なんでしょう?」
「お味噌汁が、まずいです」
「……えっ⁉︎」
私の言葉にセイとマリエルちゃんがうんうんと頷き、料理長となぜか学園長とパメラさんが驚いていた。
だってねぇ、まずいものはまずいんだもの。
これは、原因を究明して是正せねば!
---------------------------
コミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」3巻が12月末に刊行されます!
連載は2月までお休みですが、3巻の描き下ろし番外編は必読ですのでぜひ!
「おお、クリステア嬢も食べにきたのかね」
「学園長⁉︎」
中に入ると、そこにいたのは学園長だった。
「さあ皆、せっかくだからここで食べていきなさい」
学園長が空いている席を勧めてくださった。
「え、でも……」
「わしらだけで食べるより、大勢のほうが楽しいからの。老いぼれの頼みを聞いてはくれんかのう?」
パチンとウインクしながら茶目っ気たっぷりな学園長に、パメラさんも頷く。
「それに、ここなら変に注目を浴びなくてすみますよ。余計なちょっかいをかけてくる者もいないでしょうし」
あ……きっと、さっきの騒ぎが聞こえていたのね。
確かに、ここならジロジロと見られたりすることもないし、学園長の前でおかしな行動をする者もいないだろう。お二人の心遣いに嬉しくなった。
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます」
私がそういうと、セイとマリエルちゃんも「ありがとうございます」と頭を下げた。
学園長に勧められるまま席に着くと、テーブルの中央近くにプレートをはめ込む魔導具があった。
私たちはパメラさんの説明を受けながら、それぞれ自分の席に該当するスペースにプレートをカチリとはめた。
すると、プレートを取り囲むようにフレーム部分がふわりと光った。
「これで、厨房に料理をどこのテーブルに運ぶのか伝わるのよ。光っているのは、まだ料理が運ばれていない目印になっているの。全ての料理が届いたら光は消えて、プレートは回収されるわ」
ほほ~、なるほど。なかなか便利ね。
「すごいですね! あの、この魔導具って学園外では見たことありませんけど……」
マリエルちゃんが興味深そうに質問した。
「これは魔導具コースで製作した試作品じゃよ。試作品は学園内で試運転しつつ改良を繰り返し、外に出して恥ずかしくないものと判断されたら製作者の名で魔導具師ギルドに登録されることになっておる。チームで作ればもちろん連名で登録することになる」
「魔導具師ギルド?」
商業ギルドなら知ってるけど……
「うむ。魔導具師として生計を立てたい者は魔導具師ギルドに登録して、作った魔導具を登録者の名前で申請しておかねば、その仕組みを商業ギルドに販売することができんのじゃ」
「それは何故ですか?」
「誰がその魔導具を作ったのか責任者をはっきりさせておかねば、いざ事故が起こった時に対応できないこと、商業ギルドで量産化する際にその利益の一部が登録した魔導具師に入るようにするためなど、理由はさまざまじゃな」
「なるほど……」
あれ? でもうちの領地にいる魔導具師は個人で店をやっていたよね?
「あの、商業ギルドを通さず、魔導具師個人で店を構えて直接販売することはあるのでしょうか?」
まさかあの魔導具師、モグリだったとかじゃないわよね?
「うむ、腕のいい者は貴族や商人から直接依頼を受けておるのもいるな」
あ、そうなのね。それならよかったわ。
「本来、魔導具師や商業ギルドを通すのは権利や利益の分配などで魔導具師が不利益を被らんようにするのが目的じゃ。魔導具師は商売っ気のないものもおるからの。良い魔導具を価値のわからんものに買い叩かれんように魔導具師を守るためにギルドが創立され、商業ギルドと協力しあうことになったんじゃ」
確かに、専門バカってそういうとこあるわよね。
「直接個人とやりとりしている場合、一応、どの魔導具にもギルドに登録している名を記す決まりになっておる。後々トラブルが発生した場合のためにの。しかし個人で生計を立てられるほどの腕前の持ち主であれば、記名の意味はトラブル回避というより、その魔導具の価値を上げるものになるであろうな」
「そうなのですか」
……てことは、あの魔導具師は結構すごい人だったのかしら?
ガルバノおじ様やティリエさんに「腕はいいけど魔導具狂いだから嬢ちゃん(貴女)はくれぐれも近寄らないように」と言われてそれ以来、ガルバノおじ様経由でしか仕事の発注はしてなかったものね。
それからは一般教養の授業のことや、今後の選択コースのことなどを話しているうちに、給仕の者を引き連れた料理長がやってきた。
「お待たせいたしました! 皆様のお口に合えばよいのですが……」
緊張した面持ちの料理長が挨拶している間に、給仕が流れるような所作でそれぞれの席に注文した料理のトレーを配膳していった。
あら、学園長とパメラさんもごはんセットにしたんだ?
「このごはんとやらは、クリステア嬢が広めたそうじゃな?」
食前の祈りを終えた学園長が、スプーンを手に取った。
お箸はまだ浸透していないから、平皿にごはん、ミソスープ……お味噌汁はスープ皿で、スプーンを使って食べるみたい。うう、違和感が拭えない。
「はい。よくご存知でしたね」
「お父上が王宮で自ら食べてみせては、安全なものであると立証しておったそうだからな。今では安価で食べやすいと平民の間では歓迎されておるそうだよ」
あう、それは以前お仕事に行かれるときにと持たせたおにぎり弁当を「愛娘が作ってくれた愛情たっぷりの料理だ」と部下に自慢しまくりながら食べたとかいうアレですかね……?
それとも、「ここ(王都の屋敷)でもクリステアの作る料理を再現できるようになれ」と命令して試作を繰り返した挙句、使用人たちもごはんを食べさせられる羽目になって、それがきっかけで口コミで王都の庶民の間でもごはん食が広まり始めたとかいうアレですかね……⁇
お父様本人からその話を聞かされて「まあ、お父様ったら、恥ずかしいわ」と笑顔で答えながら、心中では「お父様、何しちゃってるのおぉ⁉︎」と当時は動揺しまくったっけな……
思わずスン……となりながらも学園長に「恐れ入ります」と無難に返事をした。
「寮の食事でも取り入れては? という案が出たそうなのじゃが、貴族の子女から反対の声が上がってなかなか実現せんようだ」
「まあ……」
そりゃそうだよ。なんたって「悪食令嬢」と噂された人が広めたメニューなんて、噂した側としては食べたくないでしょうよ。
「ここで人気が出たらまた状況は変わるかもしれませんわね」
パメラさんが笑顔で言うと、側で控えていた料理長の顔がさらに強ばり、手にしているコック帽をぎゅっと握りしめた。
「せ、責任重大ですね……」
……給仕の人は下がったのに、料理長はなぜか残っている。
これは、私たちが食べて感想を伝えないと帰らない、いや、気になって帰れないのかも。
早いとこ感想を述べてお引き取りいただこう。
「はは、そうじゃな。さあ、冷めないうちにいただこうじゃないか」
学園長の言葉に、皆が食べ始める。
私はまずご飯から口にした。
もっちりとした食感や噛めば噛むほど甘みを増すご飯は、レシピに忠実に作ったようで美味しかった。よかった。
肉野菜炒めも、さすがプロ。
火加減もバッチリで野菜は甘く、お肉も焼きすぎてパサパサになることもなく、ジューシーだ。うん、これは美味しい。
そして、最後にお味噌汁をスプーンですくう。うーん、違和感。
やっぱりお味噌汁はお椀から啜ってこそよねぇ。
せめてスープカップで提供するようにお願いしようかなと考えながら、お味噌汁を口に入れる。
……ん? あれ?
なんか……まずい。
学園長やパメラさんは食べたことがないからか、珍しい味だとか評しているし、特に不快そうな様子もない。
だけど、セイやマリエルちゃんを見るとなんだか微妙な表情……だよね?
「あ……あの、いかがでしょう?」
料理長が恐る恐る聞いてきた。
「うむ、面白い味わいじゃな」
「ええ、このごはんは食感が面白いですわね」
学園長とパメラさんは笑顔で答えているから本当にまずいとは思ってなさそう。
「ありがとうございます! で、あの、エリスフィード公爵令嬢様は……?」
料理長は私たちの反応がイマイチなのが気になるのだろう。
ここで美味しいと言うのは簡単だけど、レシピを売り出した側の責任がある。言うべきことは言わないと。
「あの、ごはんや肉野菜炒めは美味しいです。ですが……」
「な、なんでしょう?」
「お味噌汁が、まずいです」
「……えっ⁉︎」
私の言葉にセイとマリエルちゃんがうんうんと頷き、料理長となぜか学園長とパメラさんが驚いていた。
だってねぇ、まずいものはまずいんだもの。
これは、原因を究明して是正せねば!
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コミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」3巻が12月末に刊行されます!
連載は2月までお休みですが、3巻の描き下ろし番外編は必読ですのでぜひ!
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