208 / 373
連載
お母様とのお話 1
しおりを挟む
き、きき求婚⁉︎
お兄様は私が手を握られて動揺しているのに気づくことなく話を続ける。
「もちろん、学園にいる間は兄と妹として接します。クリステアの気持ちを無視したりはしません」
「無論、無理強いなど言語道断だ」
お父様がお兄様を睨みつけた。
いやいや、十歳のお子ちゃまに無理強いとかないでしょ……ないよね?
うーん、この世界ならありそうだな……怖いことに。
お兄様は絶対そんなことしないってわかってるけど。
「僕はテアを大切にしたい。だから、テアの幸せを一番に考えます」
お兄様はそう言って、私の手を包み込むように優しく握った。
いやだから、私はこういうのに耐性ないんだってば!
じんわりと手の平に汗が滲む。ひええ……!
お母様はスッと立ち上がり、お兄様の頬を撫で、懐かしむような、慈しむような表情で見つめた。
「貴方がそう決めているのならばいいわ。貴方達の気持ちを尊重しましょう。私としては、レイモンド王太子殿下との婚約もいいと思うのだけれど……でもねノーマン、私は貴方の幸せも願っているということを忘れないでね」
「はい、ありがとうございます……母上」
お兄様が照れ臭そうに笑みを浮かべ、私を見る。
「テア、君は今まで通り変わらず過ごせばいい。僕が君に選んでもらえるよう努力するだけだから」
「へあっ? え、あの、その……」
突然話を振られたので変な声が出てしまった。
うっ、お母様が「淑女としてなってないわよ!」と言わんばかりに睨んでくるよぅ……
「はい、わかりました……」
お兄様がにこ、と微笑んで掴んでいた手を自分の口元に引き寄せようとした。
「ンッ、ゴホン!」
手の甲に口付ける寸前にお父様の咳払いが聞こえ、お兄様がそちらを見る。
「……なんですか、父上」
「兄妹として接するのではなかったか?」
不機嫌そうなお父様の言葉に、お兄様は渋々といった様子で私の手をそっと離した。
「学園にいる間は、と申し上げましたが? それ以外の場所では僕を選んでもらう努力をするつもりですよ」
「……あくまでもクリステアの気持ちを優先せねば許さんぞ」
「もちろんです。ね、テア?」
「ふえっ⁉︎」
満面の笑顔で言われても、私にどうしろっていうの⁉︎
「えと、あの……」
「……クリステア。少し私とお話ししましょうか」
「えっ⁉︎」
お母様が笑顔で立ち上がる。
「貴女の部屋に行きますよ。さあ」
「は、はい……」
やばい、これはお説教の予感。
「淑女たるものその程度のこと、笑顔でかわせなくてどうするの!」とか怒られちゃうのかも……
私がしかたなく立ち上がると、お兄様も立ち上がった。
「部屋まで送ります」
「いいえノーマン、聖獣様方もついているのだから大丈夫よ。貴方はここに残ってお父様ともう少しお話しなさいな」
「……はい」
お母様がお兄様の肩に触れて座るように促し、私をちらりと見てからドアに向かって移動し始めたので、私も急いでその後に続く。
そういえば黒銀と真白がいたのに静かだったな……
こういう時は反対したり、邪魔してきたりするものとばかり思っていたけれど。
そっと二人を見ると、かなり不機嫌そうにしていたけれど、黙って私たちを護るようについてきた。
二人とも、どうしたんだろう。
何も言わないから気になってしかたない。
私はお父様とお兄様におやすみなさいと挨拶をしてから、落ち着かない気持ちで自室に向かった。
「お母様、どうぞ」
ミリアを先に休ませたので、私の部屋付きのメイドにお湯だけお願いし、私が緑茶を煎れ、羊羹を添えて出した。
「ありがとう。淑女たるもの、メイドの仕事は奪わないように……と言うべきところだけど、これに関して貴女に今更どうこう言っても仕方ないわね」
お母様はふう、とため息を一つ吐いて緑茶の入った茶器に手を伸ばした。
「色々と不出来な娘で申し訳ありません……」
しょんぼりしながら謝ると、お母様は頭を振った。
「いいえ、貴女は今時の貴族の子女にしては頑張っていると思うわ。勉強嫌いかと思っていたけれど、入学前には難なく教師陣から推薦を受けていたもの」
確かに、前世の記憶が戻る前は魔力の暴走が怖かったこともあって、あまり勉強熱心じゃなかったものね。
「クリステア、貴女はノーマンのことをどう思っているの?」
「え? ど、どう……とは?」
「まったく貴女は……先ほどから淑女らしくない対応ばかりして。領地にこもりきりだったから不慣れなのはしかたないとはいえ、学園内では貴女の対応次第なのだから気をつけなさいね」
「は、はい……」
「貴女には今までノーマンが実の兄ではないことを黙っていたのは悪かったと思っているわ。けれど、貴方がノーマンを兄として慕ってくれたから、私たちは家族になれたの」
「え……?」
お母様は緑茶をコクリと飲んで、茶器を置いた。
「ノーマンがクリスティーナの子というのは聞いているのよね?」
「ええと……お父様の妹の子だと……私の叔母さまの名はクリスティーナというのですか?」
「ええ。貴女の名前はクリスティーナからもらったの。クリスティーナは私にとっても妹のようなものだったわ」
お母様は私の隣に移動し、頭を撫でた。
「彼女は学園で出会った子爵家の次男と恋仲になり、意に沿わぬ結婚は嫌だと学園を卒業してすぐに駆け落ちしたのよ。貴女の行動力があるところは彼女に似ているわね」
お母様はふふ、と笑みを浮かべて私の髪をすく。
「お義父様は激怒してお義母様や私たちが止めるのも構わずクリスティーナを勘当したわ。でも数年後、私とスチュワードが結婚してしばらくしてから、彼女の居場所がわかったの。二人は真面目に働きながら慎ましく生活していたようだった。そして二人の間にノーマンが生まれていたことがわかって、やっと勘当を許されたわ。スチュワードが公爵家を継ぐから、補佐として雇う形で戻ることになって……」
優しく撫でていた手が止まった。
「領地の屋敷に向かう途中で事故にあったの。二人はノーマンを庇うようにして抱きしめていたけれど、見つかった時にはもう……」
お母様の言葉がつまり、私を抱き寄せた。
私は何も言えなくて、そっとお母様の背中に手を回した。
「それで、一人残されたノーマンを私たちの養子として引き取ることにしたわ。我が家に着いた時、幼いノーマンはとても荒れていて、手がつけられなかったわ……」
お兄様……両親を亡くしたショックで……
その時のことを想像するだけで涙が浮かんできた。
私の悲しみに同調したのか、真白と黒銀は聖獣化して寄り添ってきた。
慰めてくれてありがとう、真白、黒銀……
---------------------------
先週9/9にコミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」第20話更新されております!
ついにあの子が登場です!
そして現在電子書籍配信ストアにて、コミカライズ版がまるっと一巻分無料配信中!
こちら無料で読める期間が16日までとなっておりますので、まだコミカライズ版庶民の味一巻をお読みになっていない方はこの機会にぜひお読みくださいませ~!
お兄様は私が手を握られて動揺しているのに気づくことなく話を続ける。
「もちろん、学園にいる間は兄と妹として接します。クリステアの気持ちを無視したりはしません」
「無論、無理強いなど言語道断だ」
お父様がお兄様を睨みつけた。
いやいや、十歳のお子ちゃまに無理強いとかないでしょ……ないよね?
うーん、この世界ならありそうだな……怖いことに。
お兄様は絶対そんなことしないってわかってるけど。
「僕はテアを大切にしたい。だから、テアの幸せを一番に考えます」
お兄様はそう言って、私の手を包み込むように優しく握った。
いやだから、私はこういうのに耐性ないんだってば!
じんわりと手の平に汗が滲む。ひええ……!
お母様はスッと立ち上がり、お兄様の頬を撫で、懐かしむような、慈しむような表情で見つめた。
「貴方がそう決めているのならばいいわ。貴方達の気持ちを尊重しましょう。私としては、レイモンド王太子殿下との婚約もいいと思うのだけれど……でもねノーマン、私は貴方の幸せも願っているということを忘れないでね」
「はい、ありがとうございます……母上」
お兄様が照れ臭そうに笑みを浮かべ、私を見る。
「テア、君は今まで通り変わらず過ごせばいい。僕が君に選んでもらえるよう努力するだけだから」
「へあっ? え、あの、その……」
突然話を振られたので変な声が出てしまった。
うっ、お母様が「淑女としてなってないわよ!」と言わんばかりに睨んでくるよぅ……
「はい、わかりました……」
お兄様がにこ、と微笑んで掴んでいた手を自分の口元に引き寄せようとした。
「ンッ、ゴホン!」
手の甲に口付ける寸前にお父様の咳払いが聞こえ、お兄様がそちらを見る。
「……なんですか、父上」
「兄妹として接するのではなかったか?」
不機嫌そうなお父様の言葉に、お兄様は渋々といった様子で私の手をそっと離した。
「学園にいる間は、と申し上げましたが? それ以外の場所では僕を選んでもらう努力をするつもりですよ」
「……あくまでもクリステアの気持ちを優先せねば許さんぞ」
「もちろんです。ね、テア?」
「ふえっ⁉︎」
満面の笑顔で言われても、私にどうしろっていうの⁉︎
「えと、あの……」
「……クリステア。少し私とお話ししましょうか」
「えっ⁉︎」
お母様が笑顔で立ち上がる。
「貴女の部屋に行きますよ。さあ」
「は、はい……」
やばい、これはお説教の予感。
「淑女たるものその程度のこと、笑顔でかわせなくてどうするの!」とか怒られちゃうのかも……
私がしかたなく立ち上がると、お兄様も立ち上がった。
「部屋まで送ります」
「いいえノーマン、聖獣様方もついているのだから大丈夫よ。貴方はここに残ってお父様ともう少しお話しなさいな」
「……はい」
お母様がお兄様の肩に触れて座るように促し、私をちらりと見てからドアに向かって移動し始めたので、私も急いでその後に続く。
そういえば黒銀と真白がいたのに静かだったな……
こういう時は反対したり、邪魔してきたりするものとばかり思っていたけれど。
そっと二人を見ると、かなり不機嫌そうにしていたけれど、黙って私たちを護るようについてきた。
二人とも、どうしたんだろう。
何も言わないから気になってしかたない。
私はお父様とお兄様におやすみなさいと挨拶をしてから、落ち着かない気持ちで自室に向かった。
「お母様、どうぞ」
ミリアを先に休ませたので、私の部屋付きのメイドにお湯だけお願いし、私が緑茶を煎れ、羊羹を添えて出した。
「ありがとう。淑女たるもの、メイドの仕事は奪わないように……と言うべきところだけど、これに関して貴女に今更どうこう言っても仕方ないわね」
お母様はふう、とため息を一つ吐いて緑茶の入った茶器に手を伸ばした。
「色々と不出来な娘で申し訳ありません……」
しょんぼりしながら謝ると、お母様は頭を振った。
「いいえ、貴女は今時の貴族の子女にしては頑張っていると思うわ。勉強嫌いかと思っていたけれど、入学前には難なく教師陣から推薦を受けていたもの」
確かに、前世の記憶が戻る前は魔力の暴走が怖かったこともあって、あまり勉強熱心じゃなかったものね。
「クリステア、貴女はノーマンのことをどう思っているの?」
「え? ど、どう……とは?」
「まったく貴女は……先ほどから淑女らしくない対応ばかりして。領地にこもりきりだったから不慣れなのはしかたないとはいえ、学園内では貴女の対応次第なのだから気をつけなさいね」
「は、はい……」
「貴女には今までノーマンが実の兄ではないことを黙っていたのは悪かったと思っているわ。けれど、貴方がノーマンを兄として慕ってくれたから、私たちは家族になれたの」
「え……?」
お母様は緑茶をコクリと飲んで、茶器を置いた。
「ノーマンがクリスティーナの子というのは聞いているのよね?」
「ええと……お父様の妹の子だと……私の叔母さまの名はクリスティーナというのですか?」
「ええ。貴女の名前はクリスティーナからもらったの。クリスティーナは私にとっても妹のようなものだったわ」
お母様は私の隣に移動し、頭を撫でた。
「彼女は学園で出会った子爵家の次男と恋仲になり、意に沿わぬ結婚は嫌だと学園を卒業してすぐに駆け落ちしたのよ。貴女の行動力があるところは彼女に似ているわね」
お母様はふふ、と笑みを浮かべて私の髪をすく。
「お義父様は激怒してお義母様や私たちが止めるのも構わずクリスティーナを勘当したわ。でも数年後、私とスチュワードが結婚してしばらくしてから、彼女の居場所がわかったの。二人は真面目に働きながら慎ましく生活していたようだった。そして二人の間にノーマンが生まれていたことがわかって、やっと勘当を許されたわ。スチュワードが公爵家を継ぐから、補佐として雇う形で戻ることになって……」
優しく撫でていた手が止まった。
「領地の屋敷に向かう途中で事故にあったの。二人はノーマンを庇うようにして抱きしめていたけれど、見つかった時にはもう……」
お母様の言葉がつまり、私を抱き寄せた。
私は何も言えなくて、そっとお母様の背中に手を回した。
「それで、一人残されたノーマンを私たちの養子として引き取ることにしたわ。我が家に着いた時、幼いノーマンはとても荒れていて、手がつけられなかったわ……」
お兄様……両親を亡くしたショックで……
その時のことを想像するだけで涙が浮かんできた。
私の悲しみに同調したのか、真白と黒銀は聖獣化して寄り添ってきた。
慰めてくれてありがとう、真白、黒銀……
---------------------------
先週9/9にコミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」第20話更新されております!
ついにあの子が登場です!
そして現在電子書籍配信ストアにて、コミカライズ版がまるっと一巻分無料配信中!
こちら無料で読める期間が16日までとなっておりますので、まだコミカライズ版庶民の味一巻をお読みになっていない方はこの機会にぜひお読みくださいませ~!
93
お気に入りに追加
13,937
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
妹だけを可愛がるなら私はいらないでしょう。だから消えます……。何でもねだる妹と溺愛する両親に私は見切りをつける。
しげむろ ゆうき
ファンタジー
誕生日に買ってもらったドレスを欲しがる妹
そんな妹を溺愛する両親は、笑顔であげなさいと言ってくる
もう限界がきた私はあることを決心するのだった
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。