181 / 386
連載
憂鬱だあ……
しおりを挟む
黒銀と真白によって自室に担ぎ込まれた私は、そのままベッドに押し込まれそうになったのだけれど、どうにか二人を説得した。
「主、休んでいたほうがよいのではないか?」
「くりすてあ、ねてないとだめだよ?」
「もう……私はなんともないんだってば。二人とも心配性なんだから。さっきはちょっと驚いてただけよ」
そう、ただお兄様の告白にびっくりして顔が赤くなっちゃっただけだからね⁉︎
病気じゃないんだから寝込んだりしないってば。
「あの、クリステア様? お身体の具合がよろしくないのですか……?」
食堂から戻ってきたミリアが心配そうに私を見た。私やセイはお腹が空いていないので、白虎様たちや先生の夕食は私の備蓄から提供することにしたので届けてもらったのだ。
黒銀と真白は私の側にいると言うので今ここで食べている。
「ううん、大丈夫。なんでもないわ」
「ですが……」
ミリアが黒銀たちをチラッと見た。二人が珍しく心配しているから気になるのだろう。
「大丈夫だってば。ちょっと色々あってね……」
「そうですか……今日の試験で何かございましたか?」
「うーん、試験は問題なかったんだけど……」
まあ、適正検査用の魔法陣の光り方が普通よりちょっと……いや、かなり強かったみたいだけど……
「試験後にちょっとね」
私がサロン棟であったことを話すと、ミリアは顔を曇らせた。
「クリステア様……申し訳ございません。お館様に口止めされておりましたので私からはお伝えできませんでした……」
「いいのよ、気にしないで。お兄様も卒業まで伝えるつもりはなかったそうだし。そうじゃなくても噂話か何かでいつか知ることになったでしょうから、早いか遅いかの違いだわ。ねえミリア、喉が渇いたからお茶をお願いできる?」
もうしわけなさそうに頭を下げるミリアを慌ててなだめ、お茶を頼んだ。
「あの……それで、クリステア様はどうなさるおつもりですか?」
ミリアがお茶を差し出しながら聞いてきた。
「どうって?」
「卒業したらノーマン様とご結婚なさるのですか?」
「……ッ! ゲホッ、え、け、けっこん?」
お兄様と結婚と聞いて、思わずむせてしまった。
いやいや、ちょっと急展開すぎない⁉︎
「ええ。クリステア様は王太子妃になるのはお嫌なのでしょう? 他にお好きな方がいらっしゃるわけでもないのでしたら、ノーマン様を選ばれるのかと思いまして」
「あのね……私は今日初めてお兄様とは従兄妹の関係だったと聞いたばかりなの。まだそんなことまで考えられないわよ」
「あ……そうですね。浅慮でした……もうしわけございません。ですが、私はクリステア様のお相手にノーマン様は最適だと思いますよ?」
「え?」
「考えてもみてください。ノーマン様はお料理が大好きで自由奔ぽ…いえ、柔軟なお考えのクリステア様のことを十分理解していらっしゃいますから、ご結婚後も叱られこそすれ頭ごなしに反対される心配はございません。ですが、他の家に嫁ぐ場合は今のように自由に料理できるとは思えません」
「そ、そうかもしれないわね」
ミリア……さりげにディスってないかな⁉︎
「それに、生半可なお相手ですとお館様やお兄様がお許しにならないかと」
「た、確かに……」
我が国のお婿さん候補としては最高峰であるはずのレイモンド王太子殿下でさえ、お父様は渋るくらいだもの。
お父様は昔から国王陛下に手を焼いてるようだから、私を義理の娘にさせてなるものかと思ってるみたいだから無理もないけど。
「しかし、我らがいるのだから主が無理に嫁ぐ必要はないのではないか?」
「くりすてあはおれたちといっしょにいたらいいよ!」
黒銀と真白が不機嫌さを隠さず言う。
「黒銀様、真白様。クリステア様は貴族のお嬢様です。聖獣たるお二方がお護りになるとはいえ、どこにも嫁がないわけにはまいりません」
そうよねぇ……お父様やお兄様はともかく、お母様は私が独身のままなんて絶対に許さないだろうし。
今でも私が王太子妃になることを諦めてないみたいだからなぁ……
「ノーマン様の場合、黒銀様や真白様のことをご存知なわけですから、お二人ともクリステア様の側でのびのびと過ごすことができるかと思いますが……」
「ぐ……」
「むむ……」
ミリアの提案に二人は黙り込んでしまった。
確かに、お兄様なら今と環境が変わることがない。二人もそれがわかるから反対材料がないのだろう。
私としては、本当に行き遅れたら領地内のどこかで黒銀や真白と一緒にひっそりと暮らすとか、宿屋や食事処を経営したりするのもいいよね! とか考えているのだけど……やっぱりそういうわけにはいかないのかなぁ。
「ミリア、このことは私も今日知ったばかりなのだから、これからゆっくり落ち着いて考えることにするわ。学園だって入学したばかりなのだもの。これからいい出会いがあるとも限らないでしょう?」
「え? ええ、まあ、そうですけれど……」
ミリアが私のためを思って言ってくれているのはよくわかる。
だけど、私まだ十歳だよ?
そりゃあ、精神年齢は前世の記憶があるからとっくに成人済みだけども。
前世喪女で現ちびっこの私にはハードルが高すぎるんだよ……!
お願いだから、もっとゆっくり考えさせて⁉︎
「それよりも、明日からの授業が憂鬱なのよね……」
例の金髪縦巻きロールさんことアリシア・グルージア様に会うのが憂鬱だわ。
「ああ……先ほどおっしゃっていたアリシア・グルージア様ですか?」
「そう。これからも敵対心燃やして噛み付いてくるかもしれないと思うと面倒で……」
精神的に大人なこちらが我慢することになりそうだけど、あまりに度を超えたことをすればお兄様が黙ってなさそうだから、そうならないように気をつけなきゃならないのも面倒だもの。相手は侯爵令嬢だから揉めたりすると拗れそうだしなぁ。
それでも、お父様やお兄様は容赦なくやらかしそうだから本当に気をつけなきゃ。
さすがに、入学早々学園を去ることになるとか外聞がよろしくないからね……
「そのような無礼者は我が始末してやろう」
「そうだよ、くりすてあにいやなおもいをさせるようなやつはきょうせいはいじょ!」
「いやダメだから! お願いだからそういう物騒な発言はやめてね⁉︎」
二人とも、お願いだから大人しくしてよう⁉︎
私が二人を宥めていると、ミリアがお皿を片付けながら思い出したように言った。
「グルージア侯爵家のお嬢様ですよね。確か、上にはお兄様がお二人いらっしゃいますが、アリシア様はかなり遅くにお生まれになったこともあって家族の皆様からかなり溺愛されてお育ちになったそうですが……」
「く、詳しいわね……」
「女子寮で働いているメイドたちが扱いにくい方だと噂して……いえ、申し送りしていましたから」
誤魔化すように笑っているけど、彼女は相当噂になってるってことかしら。
恐ろしや、メイドネットワーク。
私が女子寮にいたら、なんと噂されていたことやら……特別寮に移動になってよかったかもしれないわね。
「クリステア様の魔力が安定して、料理のことなどで噂になるまではアリシア様がレイモンド王太子殿下の婚約者候補として上位にいらしたそうです。そのせいか、クリステア様が候補に上がったのではと噂され始めた頃、グルージア侯爵家はかなり反発なさったみたいですよ」
「……お父様がよく黙っていたわね」
あの頃、私の悪評を広めた家は、お父様によってかなり痛い目にあったのではないかと思うけど……
「グルージア侯爵家は貴族の中でもかなり力のある派閥のひとつですから、お館様は変に手出しはなさらなかったのでしょう。それに……」
そこでミリアが言い淀んだ。
「それに?」
「クリステア様を婚約者候補筆頭に挙げるのは反対だという意見については大いに賛成のようでしたから、特に手を出す必要もなかったそうで……」
「……」
お、お父様ったら!
今度屋敷に帰ってもご飯作ってあげませんからね⁉︎
「とにかく、クリステア様にその気がないことをアリシア様に理解していただくより他にないかと思いますよ」
「それしかなさそうね……明日マリエルさんにも相談してみることにするわ」
「そうなさいませ」
私はミリアに彼女用の夕食分を渡して下がるように伝え、今日の疲れを癒すべくお風呂に向かったのだった。
「主、休んでいたほうがよいのではないか?」
「くりすてあ、ねてないとだめだよ?」
「もう……私はなんともないんだってば。二人とも心配性なんだから。さっきはちょっと驚いてただけよ」
そう、ただお兄様の告白にびっくりして顔が赤くなっちゃっただけだからね⁉︎
病気じゃないんだから寝込んだりしないってば。
「あの、クリステア様? お身体の具合がよろしくないのですか……?」
食堂から戻ってきたミリアが心配そうに私を見た。私やセイはお腹が空いていないので、白虎様たちや先生の夕食は私の備蓄から提供することにしたので届けてもらったのだ。
黒銀と真白は私の側にいると言うので今ここで食べている。
「ううん、大丈夫。なんでもないわ」
「ですが……」
ミリアが黒銀たちをチラッと見た。二人が珍しく心配しているから気になるのだろう。
「大丈夫だってば。ちょっと色々あってね……」
「そうですか……今日の試験で何かございましたか?」
「うーん、試験は問題なかったんだけど……」
まあ、適正検査用の魔法陣の光り方が普通よりちょっと……いや、かなり強かったみたいだけど……
「試験後にちょっとね」
私がサロン棟であったことを話すと、ミリアは顔を曇らせた。
「クリステア様……申し訳ございません。お館様に口止めされておりましたので私からはお伝えできませんでした……」
「いいのよ、気にしないで。お兄様も卒業まで伝えるつもりはなかったそうだし。そうじゃなくても噂話か何かでいつか知ることになったでしょうから、早いか遅いかの違いだわ。ねえミリア、喉が渇いたからお茶をお願いできる?」
もうしわけなさそうに頭を下げるミリアを慌ててなだめ、お茶を頼んだ。
「あの……それで、クリステア様はどうなさるおつもりですか?」
ミリアがお茶を差し出しながら聞いてきた。
「どうって?」
「卒業したらノーマン様とご結婚なさるのですか?」
「……ッ! ゲホッ、え、け、けっこん?」
お兄様と結婚と聞いて、思わずむせてしまった。
いやいや、ちょっと急展開すぎない⁉︎
「ええ。クリステア様は王太子妃になるのはお嫌なのでしょう? 他にお好きな方がいらっしゃるわけでもないのでしたら、ノーマン様を選ばれるのかと思いまして」
「あのね……私は今日初めてお兄様とは従兄妹の関係だったと聞いたばかりなの。まだそんなことまで考えられないわよ」
「あ……そうですね。浅慮でした……もうしわけございません。ですが、私はクリステア様のお相手にノーマン様は最適だと思いますよ?」
「え?」
「考えてもみてください。ノーマン様はお料理が大好きで自由奔ぽ…いえ、柔軟なお考えのクリステア様のことを十分理解していらっしゃいますから、ご結婚後も叱られこそすれ頭ごなしに反対される心配はございません。ですが、他の家に嫁ぐ場合は今のように自由に料理できるとは思えません」
「そ、そうかもしれないわね」
ミリア……さりげにディスってないかな⁉︎
「それに、生半可なお相手ですとお館様やお兄様がお許しにならないかと」
「た、確かに……」
我が国のお婿さん候補としては最高峰であるはずのレイモンド王太子殿下でさえ、お父様は渋るくらいだもの。
お父様は昔から国王陛下に手を焼いてるようだから、私を義理の娘にさせてなるものかと思ってるみたいだから無理もないけど。
「しかし、我らがいるのだから主が無理に嫁ぐ必要はないのではないか?」
「くりすてあはおれたちといっしょにいたらいいよ!」
黒銀と真白が不機嫌さを隠さず言う。
「黒銀様、真白様。クリステア様は貴族のお嬢様です。聖獣たるお二方がお護りになるとはいえ、どこにも嫁がないわけにはまいりません」
そうよねぇ……お父様やお兄様はともかく、お母様は私が独身のままなんて絶対に許さないだろうし。
今でも私が王太子妃になることを諦めてないみたいだからなぁ……
「ノーマン様の場合、黒銀様や真白様のことをご存知なわけですから、お二人ともクリステア様の側でのびのびと過ごすことができるかと思いますが……」
「ぐ……」
「むむ……」
ミリアの提案に二人は黙り込んでしまった。
確かに、お兄様なら今と環境が変わることがない。二人もそれがわかるから反対材料がないのだろう。
私としては、本当に行き遅れたら領地内のどこかで黒銀や真白と一緒にひっそりと暮らすとか、宿屋や食事処を経営したりするのもいいよね! とか考えているのだけど……やっぱりそういうわけにはいかないのかなぁ。
「ミリア、このことは私も今日知ったばかりなのだから、これからゆっくり落ち着いて考えることにするわ。学園だって入学したばかりなのだもの。これからいい出会いがあるとも限らないでしょう?」
「え? ええ、まあ、そうですけれど……」
ミリアが私のためを思って言ってくれているのはよくわかる。
だけど、私まだ十歳だよ?
そりゃあ、精神年齢は前世の記憶があるからとっくに成人済みだけども。
前世喪女で現ちびっこの私にはハードルが高すぎるんだよ……!
お願いだから、もっとゆっくり考えさせて⁉︎
「それよりも、明日からの授業が憂鬱なのよね……」
例の金髪縦巻きロールさんことアリシア・グルージア様に会うのが憂鬱だわ。
「ああ……先ほどおっしゃっていたアリシア・グルージア様ですか?」
「そう。これからも敵対心燃やして噛み付いてくるかもしれないと思うと面倒で……」
精神的に大人なこちらが我慢することになりそうだけど、あまりに度を超えたことをすればお兄様が黙ってなさそうだから、そうならないように気をつけなきゃならないのも面倒だもの。相手は侯爵令嬢だから揉めたりすると拗れそうだしなぁ。
それでも、お父様やお兄様は容赦なくやらかしそうだから本当に気をつけなきゃ。
さすがに、入学早々学園を去ることになるとか外聞がよろしくないからね……
「そのような無礼者は我が始末してやろう」
「そうだよ、くりすてあにいやなおもいをさせるようなやつはきょうせいはいじょ!」
「いやダメだから! お願いだからそういう物騒な発言はやめてね⁉︎」
二人とも、お願いだから大人しくしてよう⁉︎
私が二人を宥めていると、ミリアがお皿を片付けながら思い出したように言った。
「グルージア侯爵家のお嬢様ですよね。確か、上にはお兄様がお二人いらっしゃいますが、アリシア様はかなり遅くにお生まれになったこともあって家族の皆様からかなり溺愛されてお育ちになったそうですが……」
「く、詳しいわね……」
「女子寮で働いているメイドたちが扱いにくい方だと噂して……いえ、申し送りしていましたから」
誤魔化すように笑っているけど、彼女は相当噂になってるってことかしら。
恐ろしや、メイドネットワーク。
私が女子寮にいたら、なんと噂されていたことやら……特別寮に移動になってよかったかもしれないわね。
「クリステア様の魔力が安定して、料理のことなどで噂になるまではアリシア様がレイモンド王太子殿下の婚約者候補として上位にいらしたそうです。そのせいか、クリステア様が候補に上がったのではと噂され始めた頃、グルージア侯爵家はかなり反発なさったみたいですよ」
「……お父様がよく黙っていたわね」
あの頃、私の悪評を広めた家は、お父様によってかなり痛い目にあったのではないかと思うけど……
「グルージア侯爵家は貴族の中でもかなり力のある派閥のひとつですから、お館様は変に手出しはなさらなかったのでしょう。それに……」
そこでミリアが言い淀んだ。
「それに?」
「クリステア様を婚約者候補筆頭に挙げるのは反対だという意見については大いに賛成のようでしたから、特に手を出す必要もなかったそうで……」
「……」
お、お父様ったら!
今度屋敷に帰ってもご飯作ってあげませんからね⁉︎
「とにかく、クリステア様にその気がないことをアリシア様に理解していただくより他にないかと思いますよ」
「それしかなさそうね……明日マリエルさんにも相談してみることにするわ」
「そうなさいませ」
私はミリアに彼女用の夕食分を渡して下がるように伝え、今日の疲れを癒すべくお風呂に向かったのだった。
134
お気に入りに追加
14,171
あなたにおすすめの小説

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。


「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
新しい聖女が見付かったそうなので、天啓に従います!
月白ヤトヒコ
ファンタジー
空腹で眠くて怠い中、王室からの呼び出しを受ける聖女アルム。
そして告げられたのは、新しい聖女の出現。そして、暇を出すから還俗せよとの解雇通告。
新しい聖女は公爵令嬢。そんなお嬢様に、聖女が務まるのかと思った瞬間、アルムは眩い閃光に包まれ――――
自身が使い潰された挙げ句、処刑される未来を視た。
天啓です! と、アルムは――――
表紙と挿し絵はキャラメーカーで作成。

あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?

傍観している方が面白いのになぁ。
志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」
とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。
その彼らの様子はまるで……
「茶番というか、喜劇ですね兄さま」
「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」
思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。
これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。
「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。