177 / 386
連載
金髪縦巻きロールさん再び
しおりを挟む
私たちはサロン棟へ向かう道すがら、お兄様に初等科の生徒が当面使用する一般教養棟の説明や実習棟などの行き方などを簡単に案内してもらい、その後は皆で昼食を摂るためにサロン棟に入った。
男子寮と女子寮の間に建てられたこのサロン棟の一階には食堂があり、基本的に皆ここで食事を摂るのだそう。
他にも学園内にカフェテリア的なスペースが点在しているそうなのだけれど、サロン棟まで戻る余裕のない専科の生徒が食事をしたり、授業の合間に貴族がお茶をする場所になっているそうだ。
サロン棟の一階にある食堂より上の階は個人的なお茶会を開いたり、話し合いをするための個室やホールが準備されている。
貴族の子女はここでお茶会を開いて貴族としての振る舞いや社交を学ぶのだ。
もちろん、ただ親しい友人との楽しいおしゃべりの場としても利用できる。
そしてこの施設はそれ以外の目的にも使われている。
卒業後、就職することになる低位の貴族や平民の子が、執事や侍女、メイドなどの職に就くための実習の場となっているのだそう。
ここで高い評価を得たというお墨付きがあれば、良い就職先を斡旋してもらえるんですって。
アデリア学園は社交の場でもあり、職業訓練校でもあるってわけね。
「テア、本当に食事は要らないのかい?」
「ええ。私が提供いたしますから、お茶だけいただけたら」
ここにいるメンバーは私がインベントリ持ちなのを知っているので備蓄から出すことにしたのだ。
試験を頑張った後のごはんがギトギトランチってのはちょっと、ねえ?
私の隣にいるマリエルちゃんは、とてもいい笑顔でうんうんと頷いていた。
「わかったよ。じゃあ受付でそのように伝えてくるから、君たちはここで待っていてくれ」
「おい、俺も行くぞ。俺の部屋に置いている茶葉を使わせよう」
お兄様とレイモンド王太子殿下が連れ立って受付に向かう間、私たちは2階のホールで待つことになった。
おお、王族御用達の茶葉かぁ……さぞかしいいお茶なんだろうなぁ、楽しみだわ。
私はそんなことを思いながら、初めて入ったサロン棟のホールをキョロキョロと見回した。
ドーム状の天井には大きなシャンデリアがぶら下がっており、そこに取り付けられたたくさんの小さな灯り用の魔石がキラキラと輝いてホール全体を照らしていた。
壁に飾られている絵画や調度品もなかなかのものだった。
「それにしてもすごいわねぇ。学園のサロンと聞いてどんなものかと思ったけれど、すごく豪華なのね」
マリエルちゃんはクスクスと笑いながら言った。
「そうですね。エリスフィード家のお屋敷ほどではありませんけど。サロン棟の運営費のほとんどは在学している貴族の親からの寄付で賄っているそうですよ」
へええ、そうなんだ。
……お父様のことだからすごい額の寄付をしているかもしれないわね。
私たちより先に校内の説明を受けていたマリエルちゃん情報によると、2階は私たちが今いるホールの他に、受付と生徒以外の実際に働いているメイドたちの控室、お茶会で出すお菓子やお茶を準備するための専用のキッチン、上階へ移動するためのエレベーターや転移部屋などがあるそう。
もちろん上階に行くための階段はあるけれど、高位の貴族ほど上の階を使うことになるため、貴族の子女はほとんど使わないみたい。
設備について簡単に説明してもらいながらホールから奥へ延びる廊下を見ていると、上階からエレベーターが降りてきた。
先客がいたのかとそちらを眺めていると、そのエレベーターから出てきたのは、例の金髪縦巻きロールさんとその取り巻きらしきグループだった。
「あっ……」
思わず私が小さく声をあげると、それが聞こえたのか彼女がこちらを見た。
「……貴女……」
金髪縦巻きロールさんは私をキッと睨むと、ツカツカと歩み寄ってきた。
「さっきレイモンド王太子殿下やノーマン様と親しげにお話していたと思ったら、今度は他の方とお茶会ですの⁉︎ なんてはしたないのかしら!」
「なっ⁉︎」
はしたないとはなんだ。失敬な。
お兄様とその学友である殿下と話すことはあって当たり前のことだし、セイは聖獣契約者として同じ寮で暮らす仲間だ。
そりゃあ、貴族のお嬢様が婚約者でもない男性と親しげにしているのは褒められたものじゃないかもしれないけれど、ここにいる経緯を知らない部外者の貴女に、はしたないとか罵られる筋合いはないよ⁉︎
ぐぬぬ……と反論しようとした私を無視して金髪縦巻きロールさんは続けた。
「大体、生まれてすぐに貴女のお父様がレイモンド王太子殿下との婚約の打診を断ったそうじゃないの。それって、貴女のお父様が殿下の婚約者として相応しくないと判断したということでしょう? なのに、聖獣契約者になったからって、未練がましく殿下のお側をうろついて……」
「……は?」
殿下の側を? 私が? 未練がましく?
……いや、むしろ殿下のほうが積極的に近寄ろうとしてると思うんだけど⁉︎ それは全くの誤解です!
反論したいけれど、下手な発言をしてそれが殿下に対して不敬になってしまうかもと思った私はぐっと黙りこんでしまった。
そんな私の態度を、金髪縦巻きロールさんは図星と受け取ったのか、勝ち誇ったように続けた。
「悪食令嬢だのとんでもない噂が流れた貴女を婚約者にしようだなんて奇特な方は、貴女のお兄様くらいではなくて? 王太子妃になろうだなんて大それたことは考えないほうがよろしくてよ!」
「……え?」
なんでそこでお兄様が出てくるの?
あ、お兄様のシスコンっぷりって、そこまで有名だってこと? えええ……
「これに懲りたら、殿下につきまとうのはおやめになってね?」
ホホホ……と子供のくせに板についた高笑いで金髪縦巻きロールさんは取り巻きと共に女子寮へ戻っていった。
「……クリステア様、大丈夫ですか?」
「下手に口出ししてはと思って庇えずにすまない……大丈夫か?」
マリエルちゃんとセイが心配そうに私を見た。
「ええ、まあ……あの方、適正検査の時も私に敵対心剥き出しだったのだけれど、何者なのかしら?」
「え? ご存知なかったんですか? 彼女はアリシア・グルージア様。グルージア侯爵家のご令嬢です」
「グルージア侯爵家の……」
確か西の領地の貴族だったかな?
あの様子から見るに、彼女は殿下の婚約者候補なのかしら。家格的にも釣り合うし……
そっか、それでか。
ぽっと出の私が殿下と親しげにしているのを見て許せなかった、と……
それなら気持ちはわからなくもないけど、あそこまで悪し様に言うことなくない?
子供の言うことだし、前世も含めて精神的に大人な私が反論するのは大人げないかもって思ったけど、さすがに気分が悪いよ。
「彼女はどうして面識のないクリステア嬢をあそこまで敵対視しているんだ?」
セイの疑問はもっともだよ。
その疑問に答えるように、マリエルちゃんが口を開いた。
「クリステア様は幼い頃からずっと魔力制御ができないという理由で領地で生活なさっていたこと、そして生後間もないうちに公爵様が殿下の婚約者の申し込みを辞退なさったことから、クリステア様は婚約者候補にならないだろうと他の貴族の皆様は考えていたのです」
うん。マリエルちゃんの言う通りだよ。
むしろならなくて正解だよ。
私にその気は全くないし。
「それがここ数年の間にクリステア様の魔力が安定したことや、ええと、その、料理に関する悪い噂やその逆の評判も流れてきて、殿下が視察を名目にエリスフィード領に向かわれたり、新年の交流パーティーで殿下と親しくされている様子に、これはもしかして婚約者候補に返り咲いたのでは……と憶測されていたんです。だから余計に例の悪評がなかなか消えなかったんですけど……」
なるほど、そこへきて入学式での聖獣契約者のお披露目とお兄様と一緒にいた殿下と親しげにしていたから一気にヘイトを集めてしまったと。うわあ、なんてこった。
「それにしたって、お兄様と婚約なんて冗談にしてもひどいわよね」
いくらお兄様が重度のシスコンでもそれはないわよ。中傷もいいとこだわ。
「え、でもクリステア様とノーマン様ならできますよね?」
「え?」
「……え? ……って、あ……」
私たちならって、どういうこと?
ドリスタン王国って、近親婚NGだったはずだけど⁉︎
「クリステア」
私が混乱していると、お兄様たちが戻ってきた。
「お兄様……」
「……? どうしたんだい?」
私の様子がおかしいことに気づいたお兄様が駆け寄った。
「お兄様と私って、婚約できるんですか?」
「な……っ! 誰がそんなことを⁉︎」
お兄様がすごい剣幕でマリエルちゃんとセイを見た。
「ひえっ! あ、あの申し訳ありません、私が……」
マリエルちゃんが青ざめた顔で謝罪しようとしたので、私は慌てて止めた。
「違います! 他の方に言われたことをマリエルさんが説明しようとしてくださっただけですわ!」
お兄様は私の制止にぐっと感情を抑えた様子で深く息を吐いた。
「……ここで話す内容ではないから、部屋に行こう」
「は……はい」
私たちは気まずい雰囲気のまま、予約していた部屋に向かったのだった。
---------------------------
気になるところで続いてしまいますが、次回更新までのお楽しみです( ´ ▽ ` )
そして、2月11日(木)はコミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」14話公開日です。
ちょっぴり原作と内容がリンクしていますのでこちらもお楽しみに!
男子寮と女子寮の間に建てられたこのサロン棟の一階には食堂があり、基本的に皆ここで食事を摂るのだそう。
他にも学園内にカフェテリア的なスペースが点在しているそうなのだけれど、サロン棟まで戻る余裕のない専科の生徒が食事をしたり、授業の合間に貴族がお茶をする場所になっているそうだ。
サロン棟の一階にある食堂より上の階は個人的なお茶会を開いたり、話し合いをするための個室やホールが準備されている。
貴族の子女はここでお茶会を開いて貴族としての振る舞いや社交を学ぶのだ。
もちろん、ただ親しい友人との楽しいおしゃべりの場としても利用できる。
そしてこの施設はそれ以外の目的にも使われている。
卒業後、就職することになる低位の貴族や平民の子が、執事や侍女、メイドなどの職に就くための実習の場となっているのだそう。
ここで高い評価を得たというお墨付きがあれば、良い就職先を斡旋してもらえるんですって。
アデリア学園は社交の場でもあり、職業訓練校でもあるってわけね。
「テア、本当に食事は要らないのかい?」
「ええ。私が提供いたしますから、お茶だけいただけたら」
ここにいるメンバーは私がインベントリ持ちなのを知っているので備蓄から出すことにしたのだ。
試験を頑張った後のごはんがギトギトランチってのはちょっと、ねえ?
私の隣にいるマリエルちゃんは、とてもいい笑顔でうんうんと頷いていた。
「わかったよ。じゃあ受付でそのように伝えてくるから、君たちはここで待っていてくれ」
「おい、俺も行くぞ。俺の部屋に置いている茶葉を使わせよう」
お兄様とレイモンド王太子殿下が連れ立って受付に向かう間、私たちは2階のホールで待つことになった。
おお、王族御用達の茶葉かぁ……さぞかしいいお茶なんだろうなぁ、楽しみだわ。
私はそんなことを思いながら、初めて入ったサロン棟のホールをキョロキョロと見回した。
ドーム状の天井には大きなシャンデリアがぶら下がっており、そこに取り付けられたたくさんの小さな灯り用の魔石がキラキラと輝いてホール全体を照らしていた。
壁に飾られている絵画や調度品もなかなかのものだった。
「それにしてもすごいわねぇ。学園のサロンと聞いてどんなものかと思ったけれど、すごく豪華なのね」
マリエルちゃんはクスクスと笑いながら言った。
「そうですね。エリスフィード家のお屋敷ほどではありませんけど。サロン棟の運営費のほとんどは在学している貴族の親からの寄付で賄っているそうですよ」
へええ、そうなんだ。
……お父様のことだからすごい額の寄付をしているかもしれないわね。
私たちより先に校内の説明を受けていたマリエルちゃん情報によると、2階は私たちが今いるホールの他に、受付と生徒以外の実際に働いているメイドたちの控室、お茶会で出すお菓子やお茶を準備するための専用のキッチン、上階へ移動するためのエレベーターや転移部屋などがあるそう。
もちろん上階に行くための階段はあるけれど、高位の貴族ほど上の階を使うことになるため、貴族の子女はほとんど使わないみたい。
設備について簡単に説明してもらいながらホールから奥へ延びる廊下を見ていると、上階からエレベーターが降りてきた。
先客がいたのかとそちらを眺めていると、そのエレベーターから出てきたのは、例の金髪縦巻きロールさんとその取り巻きらしきグループだった。
「あっ……」
思わず私が小さく声をあげると、それが聞こえたのか彼女がこちらを見た。
「……貴女……」
金髪縦巻きロールさんは私をキッと睨むと、ツカツカと歩み寄ってきた。
「さっきレイモンド王太子殿下やノーマン様と親しげにお話していたと思ったら、今度は他の方とお茶会ですの⁉︎ なんてはしたないのかしら!」
「なっ⁉︎」
はしたないとはなんだ。失敬な。
お兄様とその学友である殿下と話すことはあって当たり前のことだし、セイは聖獣契約者として同じ寮で暮らす仲間だ。
そりゃあ、貴族のお嬢様が婚約者でもない男性と親しげにしているのは褒められたものじゃないかもしれないけれど、ここにいる経緯を知らない部外者の貴女に、はしたないとか罵られる筋合いはないよ⁉︎
ぐぬぬ……と反論しようとした私を無視して金髪縦巻きロールさんは続けた。
「大体、生まれてすぐに貴女のお父様がレイモンド王太子殿下との婚約の打診を断ったそうじゃないの。それって、貴女のお父様が殿下の婚約者として相応しくないと判断したということでしょう? なのに、聖獣契約者になったからって、未練がましく殿下のお側をうろついて……」
「……は?」
殿下の側を? 私が? 未練がましく?
……いや、むしろ殿下のほうが積極的に近寄ろうとしてると思うんだけど⁉︎ それは全くの誤解です!
反論したいけれど、下手な発言をしてそれが殿下に対して不敬になってしまうかもと思った私はぐっと黙りこんでしまった。
そんな私の態度を、金髪縦巻きロールさんは図星と受け取ったのか、勝ち誇ったように続けた。
「悪食令嬢だのとんでもない噂が流れた貴女を婚約者にしようだなんて奇特な方は、貴女のお兄様くらいではなくて? 王太子妃になろうだなんて大それたことは考えないほうがよろしくてよ!」
「……え?」
なんでそこでお兄様が出てくるの?
あ、お兄様のシスコンっぷりって、そこまで有名だってこと? えええ……
「これに懲りたら、殿下につきまとうのはおやめになってね?」
ホホホ……と子供のくせに板についた高笑いで金髪縦巻きロールさんは取り巻きと共に女子寮へ戻っていった。
「……クリステア様、大丈夫ですか?」
「下手に口出ししてはと思って庇えずにすまない……大丈夫か?」
マリエルちゃんとセイが心配そうに私を見た。
「ええ、まあ……あの方、適正検査の時も私に敵対心剥き出しだったのだけれど、何者なのかしら?」
「え? ご存知なかったんですか? 彼女はアリシア・グルージア様。グルージア侯爵家のご令嬢です」
「グルージア侯爵家の……」
確か西の領地の貴族だったかな?
あの様子から見るに、彼女は殿下の婚約者候補なのかしら。家格的にも釣り合うし……
そっか、それでか。
ぽっと出の私が殿下と親しげにしているのを見て許せなかった、と……
それなら気持ちはわからなくもないけど、あそこまで悪し様に言うことなくない?
子供の言うことだし、前世も含めて精神的に大人な私が反論するのは大人げないかもって思ったけど、さすがに気分が悪いよ。
「彼女はどうして面識のないクリステア嬢をあそこまで敵対視しているんだ?」
セイの疑問はもっともだよ。
その疑問に答えるように、マリエルちゃんが口を開いた。
「クリステア様は幼い頃からずっと魔力制御ができないという理由で領地で生活なさっていたこと、そして生後間もないうちに公爵様が殿下の婚約者の申し込みを辞退なさったことから、クリステア様は婚約者候補にならないだろうと他の貴族の皆様は考えていたのです」
うん。マリエルちゃんの言う通りだよ。
むしろならなくて正解だよ。
私にその気は全くないし。
「それがここ数年の間にクリステア様の魔力が安定したことや、ええと、その、料理に関する悪い噂やその逆の評判も流れてきて、殿下が視察を名目にエリスフィード領に向かわれたり、新年の交流パーティーで殿下と親しくされている様子に、これはもしかして婚約者候補に返り咲いたのでは……と憶測されていたんです。だから余計に例の悪評がなかなか消えなかったんですけど……」
なるほど、そこへきて入学式での聖獣契約者のお披露目とお兄様と一緒にいた殿下と親しげにしていたから一気にヘイトを集めてしまったと。うわあ、なんてこった。
「それにしたって、お兄様と婚約なんて冗談にしてもひどいわよね」
いくらお兄様が重度のシスコンでもそれはないわよ。中傷もいいとこだわ。
「え、でもクリステア様とノーマン様ならできますよね?」
「え?」
「……え? ……って、あ……」
私たちならって、どういうこと?
ドリスタン王国って、近親婚NGだったはずだけど⁉︎
「クリステア」
私が混乱していると、お兄様たちが戻ってきた。
「お兄様……」
「……? どうしたんだい?」
私の様子がおかしいことに気づいたお兄様が駆け寄った。
「お兄様と私って、婚約できるんですか?」
「な……っ! 誰がそんなことを⁉︎」
お兄様がすごい剣幕でマリエルちゃんとセイを見た。
「ひえっ! あ、あの申し訳ありません、私が……」
マリエルちゃんが青ざめた顔で謝罪しようとしたので、私は慌てて止めた。
「違います! 他の方に言われたことをマリエルさんが説明しようとしてくださっただけですわ!」
お兄様は私の制止にぐっと感情を抑えた様子で深く息を吐いた。
「……ここで話す内容ではないから、部屋に行こう」
「は……はい」
私たちは気まずい雰囲気のまま、予約していた部屋に向かったのだった。
---------------------------
気になるところで続いてしまいますが、次回更新までのお楽しみです( ´ ▽ ` )
そして、2月11日(木)はコミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」14話公開日です。
ちょっぴり原作と内容がリンクしていますのでこちらもお楽しみに!
150
お気に入りに追加
14,173
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
生前SEやってた俺は異世界で…
大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん
ファンタジー
旧タイトル 前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~
※書籍化に伴い、タイトル変更しました。
書籍化情報 イラストレーター SamuraiG さん
第一巻発売日 2017/02/21 ※場所によっては2、3日のずれがあるそうです。
職業・SE(システム・エンジニア)。年齢38歳。独身。
死因、過労と不摂生による急性心不全……
そうあの日、俺は確かに会社で倒れて死んだはずだった……
なのに、気が付けば何故か中世ヨーロッパ風の異世界で文字通り第二の人生を歩んでいた。
俺は一念発起し、あくせく働く事の無い今度こそゆったりした人生を生きるのだと決意した!!
忙しさのあまり過労死してしまったおっさんの、異世界まったりライフファンタジーです。
※2017/02/06
書籍化に伴い、該当部分(プロローグから17話まで)の掲載を取り下げました。
該当部分に関しましては、後日ダイジェストという形で再掲載を予定しています。
2017/02/07
書籍一巻該当部分のダイジェストを公開しました。
2017/03/18
「前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~」の原文を撤去。
新しく別ページにて管理しています。http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/258103414/
気になる方がいましたら、作者のwebコンテンツからどうぞ。
読んで下っている方々にはご迷惑を掛けると思いますが、ご了承下さい。
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。
亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。
突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。
里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。
そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。
三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。
だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。
とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。
いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。
町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。
落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。
そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。
すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。
ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。
姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。
そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった……
これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。
※ざまぁまで時間かかります。
ファンタジー部門ランキング一位
HOTランキング 一位
総合ランキング一位
ありがとうございます!
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
子持ち主婦がメイドイビリ好きの悪役令嬢に転生して育児スキルをフル活用したら、乙女ゲームの世界が変わりました
あさひな
ファンタジー
二児の子供がいるワーキングマザーの私。仕事、家事、育児に忙殺され、すっかりくたびれた中年女になり果てていた私は、ある日事故により異世界転生を果たす。
転生先は、前世とは縁遠い公爵令嬢「イザベル・フォン・アルノー」だったが……まさかの乙女ゲームの悪役令嬢!?
しかも乙女ゲームの内容が全く思い出せないなんて、あんまりでしょ!!
破滅フラグ(攻略対象者)から逃げるために修道院に逃げ込んだら、子供達の扱いに慣れているからと孤児達の世話役を任命されました。
そりゃあ、前世は二児の母親だったので、育児は身に染み付いてますが、まさかそれがチートになるなんて!
しかも育児知識をフル活用していたら、なんだか王太子に気に入られて婚約者に選ばれてしまいました。
攻略対象者から逃げるはずが、こんな事になるなんて……!
「貴女の心は、美しい」
「ベルは、僕だけの義妹」
「この力を、君に捧げる」
王太子や他の攻略対象者から執着されたり溺愛されながら、私は現世の運命に飲み込まれて行くーー。
※なろう(現在非公開)とカクヨムで一部掲載中
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。