170 / 386
連載
いざ、入場!
しおりを挟む
講堂の中に入ると、生徒たちはすでに着席し式が始まるのを待っているようだった。
私たちが入ってきた気配に気づいた生徒がチラチラとこちらを見てはヒソヒソし始めた。
「ねえ、見て……あれってもしかして……」
「ノーマン様のエスコートだなんて、羨ましい」
「あの男子生徒は誰かしら? 外国人のようだけど……」
身体強化で聴力アップしなくても私たちについて話しているのがわかるくらい聞こえる。
まあそうよねぇ……先頭には王太子殿下、続いて見慣れぬ容貌でいかにも外国人のセイ、そしてお兄様にエスコートされた私と続けば、「何あれ?」ってなるわよねぇ。新年の交流パーティーを思い出すわぁ……
あの時は貴族の子女から遠巻きにされたっけ。
そしてその後はお花摘みの帰りに迷ったあげく、交流できずにすごすごと帰ったのよね……ああ黒歴史。
でも帰り際にマリエルちゃんが私のリボンを拾って声をかけてくれたおかげでお友達になれたのよね!
マリエルちゃんとの出会いを思い出しながら進んでいると、着席した生徒たちの中に彼女を見つけた。
マリエルちゃんは口パクで「クリステアさん!」と言いながら、笑顔で手を振っていた。
ここで私も手を振り返すとマリエルちゃんが変に注目を浴びてしまうかもしれないから、にっこりと笑顔を返すに留まった。
ザワッ……!
……んん?
途端に周囲がざわついたけど、なんなの? 何かあった?
「クリステア、前を見て」
「あ、はい……」
思わずキョロキョロと周囲を見回していたらお兄様に注意されてしまった。
いけない、いけない。淑女らしくしなくっちゃ。
入学式には保護者は出席しないとはいえ、お母様にバレたら叱られちゃう。
姿勢を正して前に進むと、最前列に空席があった。
「二人ともここに座って。呼ばれたら指示に従うようにね」
私たちを座らせると、お兄様と殿下は壁際に用意された席に座った。
何人かの生徒がお兄様たちに近寄り、何かを確認すると足早に離れていった。
お兄様が不在の間に動いていた役員の人たちかな……?
「静粛に! これより、入学式を執り行います」
拡声用の魔導具から声が聞こえると、周囲の騒めきがピタリと止まり、講堂内が静寂に包まれた。
すると、講堂の舞台近くの扉が開き、学園長が入場してきた。
その後に続いて騎士たちに護衛されながら入場したのは……
こ、国王陛下にリリー様⁉︎ それに……レオン様まで⁉︎
え、どういうこと⁉︎ いや、陛下は来賓か……でも、レオン様まで⁉︎
……って、よく見たらレオン様、護衛の騎士と同じ服装みたい……ってことは変装してきてるってことぉ⁉︎
混乱しながら見ていると、私を見つけたレオン様がウインクしてきた。
いやいや、陛下の護衛騎士が生徒にウインクって、ダメでしょお⁉︎ チャラい!
あ……レイ殿下やお兄様も唖然として見てる……ってことは、初めから決まっていたことじゃないんだ……
いやいや、こういうサプライズはいらないからね⁉︎ レオン様⁉︎
私の動揺を他所に、入学式は粛々と始まった。
前世でよくある入学式に近い形で式が進行し、いよいよ終盤に差し掛かったところでその時がやってきた。
「……それでは、続けてお知らせします。この度、我が国に新たな聖獣契約者が現れました」
ザワ……!
その一言で周囲が騒めいた。
「やっぱりあの噂は……」
「てことは、契約者はまさか……?」
なんて声も聞こえてきた。それと同時に背後からものすごく視線を感じる……ひえ……
「静粛に! そして、めでたいことにその聖獣契約者の二名は我がアデリア学園の新入生であります」
わあ……! という歓声が上がる。ひえぇ……この盛り上がりの中で紹介されちゃうの⁉︎
「聖獣契約者の二名は壇上へ」
うわぁ……やっぱり。この空気の中、壇上に上がるのね……い、行きたくないぃ……!
「はい!」
「……はい」
セイが元気よく返事をして席を立ったので、私も覚悟を決めて立ち上がった。
その瞬間、会場内がしん!……と静まりかえった。うう……会場内の視線が痛い……!
セイの後に続いて壇上に向かい、学園長に呼び寄せられるままに中央に立つ。
「紹介しよう。彼らが新たな聖獣契約者、留学生のセイ・シキシマ君とクリステア・エリスフィード嬢だ」
学園長の紹介に合わせて、セイと共に一礼すると会場内から盛大な拍手が贈られた。
その拍手の大きさにびっくりしていると、学園長がスッと後ろに下がり、その位置に陛下と王妃……リリー様が立った。
陛下がスッと手を挙げると同時に会場内の全員が静かになり起立し、陛下の演説が始まった。
「我が国の歴史は初代国王と聖獣レオンによって始まったことは、国民の皆が周知のことと思う。それ以来、我が国では聖獣とその契約者は国の宝として大切にしてきた。そしてそれはこれからも変わることはない。聖獣契約者となった彼らには、国の発展のため、その力を使ってほしい。留学生のシキシマ君は、いずれ国に帰るかもしれないが、その後も友好な関係を築けることを願っている」
陛下はそう言うと、私たちを見て微笑んだ。後に控えたリリー様も、柔らかく微笑んでいた。
「聖獣とその契約者は国の宝である。そして同時に国民である君たちも私にとって宝だ。皆、お互いを尊重し、この国をより良くするための一助となってほしい。私からは以上だ」
陛下は私たちと握手すると、席に戻っていった。そしてすぐに学園長が前に進み出た。
「……過去、我が学園にも聖獣契約者や魔獣契約者が在籍していた歴史がある。そのほとんどは良好な関係を築いていたが、中には自らがその立場になりかわろうとせんとする愚か者もいた。……その者たちがどんな結末を迎えたかは想像に難くないだろう」
会場内は一瞬どよめいたものの、すぐに静寂に包まれた。
「此度の聖獣契約者はまだ若く人生においてはひよっこだ。先輩たちは彼らを良き方向へ導き、同期となる新入生の君たちは良き友となり、日々研鑽してほしい。さあ、席に戻りなさい」
学園長の言葉に従い、私たちは壇上から降り、皆の着席と同時に席についた。
ふう……なんとか無事にやり過ごせた。
ほっとしているのも束の間、その後はこれからのスケジュールなどが説明され、入学式は滞りなく終わった。
来賓の陛下や学園長が退場するのを席から見守っていると、レオン様が私たちを見てニヤッと笑って通り過ぎていった。
な、なんだったんだろう……何もしなかったのがむしろ気になって仕方ないよ⁉︎
---------------------------
先週12月10日(木)にコミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」12話が更新されております。
もうお読みいただけましたでしょうか。
そして、同時期に文庫版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」二巻が発売されております。
書き下ろし番外編も収録されておりますのでこちらもよろしくお願いいたします!( ´ ▽ ` )
私たちが入ってきた気配に気づいた生徒がチラチラとこちらを見てはヒソヒソし始めた。
「ねえ、見て……あれってもしかして……」
「ノーマン様のエスコートだなんて、羨ましい」
「あの男子生徒は誰かしら? 外国人のようだけど……」
身体強化で聴力アップしなくても私たちについて話しているのがわかるくらい聞こえる。
まあそうよねぇ……先頭には王太子殿下、続いて見慣れぬ容貌でいかにも外国人のセイ、そしてお兄様にエスコートされた私と続けば、「何あれ?」ってなるわよねぇ。新年の交流パーティーを思い出すわぁ……
あの時は貴族の子女から遠巻きにされたっけ。
そしてその後はお花摘みの帰りに迷ったあげく、交流できずにすごすごと帰ったのよね……ああ黒歴史。
でも帰り際にマリエルちゃんが私のリボンを拾って声をかけてくれたおかげでお友達になれたのよね!
マリエルちゃんとの出会いを思い出しながら進んでいると、着席した生徒たちの中に彼女を見つけた。
マリエルちゃんは口パクで「クリステアさん!」と言いながら、笑顔で手を振っていた。
ここで私も手を振り返すとマリエルちゃんが変に注目を浴びてしまうかもしれないから、にっこりと笑顔を返すに留まった。
ザワッ……!
……んん?
途端に周囲がざわついたけど、なんなの? 何かあった?
「クリステア、前を見て」
「あ、はい……」
思わずキョロキョロと周囲を見回していたらお兄様に注意されてしまった。
いけない、いけない。淑女らしくしなくっちゃ。
入学式には保護者は出席しないとはいえ、お母様にバレたら叱られちゃう。
姿勢を正して前に進むと、最前列に空席があった。
「二人ともここに座って。呼ばれたら指示に従うようにね」
私たちを座らせると、お兄様と殿下は壁際に用意された席に座った。
何人かの生徒がお兄様たちに近寄り、何かを確認すると足早に離れていった。
お兄様が不在の間に動いていた役員の人たちかな……?
「静粛に! これより、入学式を執り行います」
拡声用の魔導具から声が聞こえると、周囲の騒めきがピタリと止まり、講堂内が静寂に包まれた。
すると、講堂の舞台近くの扉が開き、学園長が入場してきた。
その後に続いて騎士たちに護衛されながら入場したのは……
こ、国王陛下にリリー様⁉︎ それに……レオン様まで⁉︎
え、どういうこと⁉︎ いや、陛下は来賓か……でも、レオン様まで⁉︎
……って、よく見たらレオン様、護衛の騎士と同じ服装みたい……ってことは変装してきてるってことぉ⁉︎
混乱しながら見ていると、私を見つけたレオン様がウインクしてきた。
いやいや、陛下の護衛騎士が生徒にウインクって、ダメでしょお⁉︎ チャラい!
あ……レイ殿下やお兄様も唖然として見てる……ってことは、初めから決まっていたことじゃないんだ……
いやいや、こういうサプライズはいらないからね⁉︎ レオン様⁉︎
私の動揺を他所に、入学式は粛々と始まった。
前世でよくある入学式に近い形で式が進行し、いよいよ終盤に差し掛かったところでその時がやってきた。
「……それでは、続けてお知らせします。この度、我が国に新たな聖獣契約者が現れました」
ザワ……!
その一言で周囲が騒めいた。
「やっぱりあの噂は……」
「てことは、契約者はまさか……?」
なんて声も聞こえてきた。それと同時に背後からものすごく視線を感じる……ひえ……
「静粛に! そして、めでたいことにその聖獣契約者の二名は我がアデリア学園の新入生であります」
わあ……! という歓声が上がる。ひえぇ……この盛り上がりの中で紹介されちゃうの⁉︎
「聖獣契約者の二名は壇上へ」
うわぁ……やっぱり。この空気の中、壇上に上がるのね……い、行きたくないぃ……!
「はい!」
「……はい」
セイが元気よく返事をして席を立ったので、私も覚悟を決めて立ち上がった。
その瞬間、会場内がしん!……と静まりかえった。うう……会場内の視線が痛い……!
セイの後に続いて壇上に向かい、学園長に呼び寄せられるままに中央に立つ。
「紹介しよう。彼らが新たな聖獣契約者、留学生のセイ・シキシマ君とクリステア・エリスフィード嬢だ」
学園長の紹介に合わせて、セイと共に一礼すると会場内から盛大な拍手が贈られた。
その拍手の大きさにびっくりしていると、学園長がスッと後ろに下がり、その位置に陛下と王妃……リリー様が立った。
陛下がスッと手を挙げると同時に会場内の全員が静かになり起立し、陛下の演説が始まった。
「我が国の歴史は初代国王と聖獣レオンによって始まったことは、国民の皆が周知のことと思う。それ以来、我が国では聖獣とその契約者は国の宝として大切にしてきた。そしてそれはこれからも変わることはない。聖獣契約者となった彼らには、国の発展のため、その力を使ってほしい。留学生のシキシマ君は、いずれ国に帰るかもしれないが、その後も友好な関係を築けることを願っている」
陛下はそう言うと、私たちを見て微笑んだ。後に控えたリリー様も、柔らかく微笑んでいた。
「聖獣とその契約者は国の宝である。そして同時に国民である君たちも私にとって宝だ。皆、お互いを尊重し、この国をより良くするための一助となってほしい。私からは以上だ」
陛下は私たちと握手すると、席に戻っていった。そしてすぐに学園長が前に進み出た。
「……過去、我が学園にも聖獣契約者や魔獣契約者が在籍していた歴史がある。そのほとんどは良好な関係を築いていたが、中には自らがその立場になりかわろうとせんとする愚か者もいた。……その者たちがどんな結末を迎えたかは想像に難くないだろう」
会場内は一瞬どよめいたものの、すぐに静寂に包まれた。
「此度の聖獣契約者はまだ若く人生においてはひよっこだ。先輩たちは彼らを良き方向へ導き、同期となる新入生の君たちは良き友となり、日々研鑽してほしい。さあ、席に戻りなさい」
学園長の言葉に従い、私たちは壇上から降り、皆の着席と同時に席についた。
ふう……なんとか無事にやり過ごせた。
ほっとしているのも束の間、その後はこれからのスケジュールなどが説明され、入学式は滞りなく終わった。
来賓の陛下や学園長が退場するのを席から見守っていると、レオン様が私たちを見てニヤッと笑って通り過ぎていった。
な、なんだったんだろう……何もしなかったのがむしろ気になって仕方ないよ⁉︎
---------------------------
先週12月10日(木)にコミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」12話が更新されております。
もうお読みいただけましたでしょうか。
そして、同時期に文庫版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」二巻が発売されております。
書き下ろし番外編も収録されておりますのでこちらもよろしくお願いいたします!( ´ ▽ ` )
132
お気に入りに追加
14,171
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。

もう、終わった話ですし
志位斗 茂家波
ファンタジー
一国が滅びた。
その知らせを聞いても、私には関係の無い事。
だってね、もう分っていたことなのよね‥‥‥
‥‥‥たまにやりたくなる、ありきたりな婚約破棄ざまぁ(?)もの
少々物足りないような気がするので、気が向いたらオマケ書こうかな?
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
子持ち主婦がメイドイビリ好きの悪役令嬢に転生して育児スキルをフル活用したら、乙女ゲームの世界が変わりました
あさひな
ファンタジー
二児の子供がいるワーキングマザーの私。仕事、家事、育児に忙殺され、すっかりくたびれた中年女になり果てていた私は、ある日事故により異世界転生を果たす。
転生先は、前世とは縁遠い公爵令嬢「イザベル・フォン・アルノー」だったが……まさかの乙女ゲームの悪役令嬢!?
しかも乙女ゲームの内容が全く思い出せないなんて、あんまりでしょ!!
破滅フラグ(攻略対象者)から逃げるために修道院に逃げ込んだら、子供達の扱いに慣れているからと孤児達の世話役を任命されました。
そりゃあ、前世は二児の母親だったので、育児は身に染み付いてますが、まさかそれがチートになるなんて!
しかも育児知識をフル活用していたら、なんだか王太子に気に入られて婚約者に選ばれてしまいました。
攻略対象者から逃げるはずが、こんな事になるなんて……!
「貴女の心は、美しい」
「ベルは、僕だけの義妹」
「この力を、君に捧げる」
王太子や他の攻略対象者から執着されたり溺愛されながら、私は現世の運命に飲み込まれて行くーー。
※なろう(現在非公開)とカクヨムで一部掲載中
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。