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学園長に説明を
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その場にいた全員が注目したところで、学園長は小さく咳払いをして穏やかな笑みを浮かべて話しはじめた。
「さて、今回招集した理由は、ここにいる皆がすでに承知のことと思うが、改めて確認させてもらおう。クリステア嬢、君は聖獣契約者だそうだね?」
「……はい」
「しかも、複数契約……後ろのお二方がそうなのかな?」
「はい。フェンリルの黒銀と、ホーリーベアの真白です」
「なんと、フェンリルにホーリーベア……! 我々は国から今年の入学者に契約者がいるとの報告をうけてはおらん。ということは、国がこの事実を把握していないということだ。クリステア嬢、君はそれほどの強大な力を持つ聖獣と契約したのに、国へ報告しようとしなかったのはなぜかね?」
「それは……」
チラッとお父様を見て、こくりと頷いたのを確認した私は、深呼吸をひとつして話し始めた。
二人と出会ったきっかけが白虎様の勇み足だってことはお父様にも内緒の話なので、以前お父様やティリエさんと相談した時に決めておいたお涙頂戴話をぽつりぽつりとしおらしく語った。
「なんと……そういうことだったか。しかし、聖獣契約したことを国に報告する義務を怠るのは話が別ではないかね?」
……ですよねー。やっぱりえらい人はごまかされてはくれないか。
「それについては問題ない」
学園長にどういいわけしようかと言い淀んでいたら、お父様が急に発言した。
「お父様⁉︎」
「ふむ、問題ないとはどういうことかね? 報告を怠ったことは、保護者である貴殿も義務を果たさなかったとして責任を問われ、場合によっては叛意ありと受け止められてもしかたないことだが?」
「そ、そんな……」
私のわがままで秘密にしてきたことなのに、お父様に迷惑をかけてしまうだなんて……!
私が真っ青な顔でお父様に目を向けたのにもかかわらず、当の本人は眉間のシワを少し深くしただけで、焦った様子もなかった。
「……叛意などあるわけがない。あればとっくの昔にやっているし、そんなことはするだけ無駄だ。ただでさえアレの面倒をみるだけで大変なのに、アレから国を奪うなどという面倒なことを誰がしたいものか」
お父様ああああぁ! それ不敬! 不敬罪で処される発言だからあああぁ!
国王陛下をアレとか言っちゃダメエエエエェ!
「……私は貴殿が幼少の頃から陛下と仲が良いのを知っておるからよいが、周囲に誤解を招く発言は慎みたまえよ」
学園長は苦笑いしながらお父様に釘を刺す。
「……善処しよう」
「ふう、まあいいだろう。それで? 問題ないとはどういうことだ?」
「聖獣契約について、聖獣レオン様はすでに承知している。ゆえに、それ以上の報告は不要であると判断した」
「ほう?」
「えっ! 聖獣レオン様⁉︎ 公爵様は聖獣レオン様とお会いしたことがあるのですか⁉︎ 聖獣レオン様は王宮の隠された部屋で国を護っていらっしゃるのでは⁉︎ 公爵様はお会いする機会があるということですか⁉︎」
面白そうに反応した学園長を遮るように、ニール先生がバッと立ち上がり、お父様へ矢継ぎ早に質問しはじめた。
ニール先生……ブレなさすぎぃ!
ていうか、レオン様がなんだって?
私が出会ったレオン様はそんな引きこもり生活なんてしてないよ⁉︎
我が家に屋台で買った串焼きを手土産に遊びにきたくらいだからね?
むしろ自由すぎて大丈夫かと思うくらいですけど⁉︎
なんなら、ニール先生は街中で出会ってる可能性だってあると思うよ……?
あっ……お父様の眉間のシワがグクッと深く……いかん、不機嫌度MAXっぽい!
「これ、ニール君。君が聖獣レオン様に興味津々なのはわかるが、今は控えなさい。でなければ退室させるぞ?」
「は、はい……」
学園長に注意されたニール先生は、しおしおとソファーに座り直した。でもチラチラとお父様のほうを見ているので諦めてなさそう……
「話を戻そう。聖獣レオン様がこのことをご存知であると?」
「そうだ。それに、レオン様は娘と聖獣のお二方ともお会いしている。その上で王宮に知らされていないのであれば、それは聖獣レオン様のご意志と受け取ってもよかろう」
「えっ? レオン様と⁉︎」
ニール先生の視線がババっとお父様から私に移動した。うっ、これ後でニール先生から質問ぜめにあう予感しかしないんだけど⁉︎
ていうか、お父様? レオン様に責任丸投げしてません⁉︎ そりゃ確かにレオン様は秘密にしといてくれるって約束したけど、それをレオン様のご意志って……
「ニール君、落ち着きなさい。そうか、レオン様がご存知の上、面会まで……」
「娘は魔力量が多いことから領地で他の貴族と関わることなく過ごしてきた。そんな娘が聖獣契約したことでいらぬ注目を浴び、野心のある貴族に狙われるのは必定。せめて学園に入学するまではとレオン様に陳情したのだ」
お父様ったら、ペラペラと口から出まかせを……でも全くの嘘じゃないからなあ。
「入学まで、というのは何故かね?」
学園長はお父様の言葉に疑問を持ったようで問いかける。
「学園に入学すれば、例え子ども同士といえども貴族との関わりは避けられぬ。しかし、学園内は完全なる貴族社会というわけではない。ここならば、学園が生徒を護る義務があり、例え国でも手出しはできぬはずだ。娘はここにいる間に貴族との関わりかたを学び、自分が今後どうすべきか、己の道を見つけるであろう。私はその間、外から助け、見守るつもりだ」
「お父様……」
見守るだけですよね?
助けって、学園の外で変に暗躍したりしませんよね……?
お父様のいう「助けと見守り」がどの程度のものなのか、すごーく気になるんですけど。
「ふむ、そういうことか……クリステア嬢はどうかな?」
「えっ?」
私? 私がなんだって?
「公爵殿の発言の内容は、君も同意しているといいうことでいいのかな?」
「え、あ、あの……はい。在学中に私が将来進むべき道を模索したいと思います」
学園に入学しちゃえばなんとかなるとしか思ってなかったけど、お父様の言うとおり、卒業までに身の振り方をちゃんと考えないと。
もちろん、王太子妃候補回避前提でね。
「そうか。陛下にはそのように報告しよう。公爵もそれでよいかな?」
「無論だ。今日これからの謁見は難しいゆえ、明日必ず謁見できるよう取り計ろう」
「了承した。クリステア嬢も同行するかね?」
「い、いえ私は……」
そんな面倒なところ行きたくないよ。
お断りしようとしたところへニール先生が手を上げた。
「じゃあ僕が引率で!」
「ニール君、私がいるのだから引率などいらんよ。それにクリステア嬢に行く気はないようだ」
「ええ⁉︎ レオン様にお会いできるかもしれないってのに行かないのかい?」
ニール先生が信じられない! と私を見るけれど、別に学園長は陛下に報告に行くだけでレオン様にお会いするとはひとことも言ってないからね?
「……我らは主をわざわざ他の聖獣に合わせたいとは思っておらぬ。ニールよ、つまらぬことを言うでないぞ」
「そうだそうだ。くりすてあにはおれたちがいるんだから、れおんなんかにあわなくてもいいんだからね!」
黒銀、真白! 大人しくしてようよ⁉︎
「……お二方はクリステア嬢をレオン様に会わせるのに反対のようですな」
「……申し訳ありません。聖獣は独占欲が強いので、主人を他の聖獣に近づけるのを好みません」
私が学園長に謝罪すると、黒銀はうむ、と頷いた。
「然り。そして主の意に染まぬことを強いる者も断じて許さぬ。我らは主を護るためならば、レオン相手だろうと闘う。この国が焼け野原になろうとも、だ。ゆめゆめ覚えてておくがいい」
黒銀が威圧しながらニール先生を見ると、先生はビクッとして目を伏せた。
「……なるほど。そのことも陛下に伝えておきましょう」
「よしなに頼む。我らは主が心安らかに過ごせるようにしたいだけなのでな」
「……それでは我々はこれで失礼する。陛下への謁見は明日の……そうだな、午後に予定しておく。追って時間は知らせる。クリステア、其方は我々の馬車で寮まで送ろう。ミリアが待っている」
お父様とお母様がスッと立ち上がり、学園長に挨拶するとさっさと部屋を出て行こうとするので、私は慌てて後に続いた。
「あっ! 僕も一緒に……」
焦ってついてこようとするニール先生の肩をマーレン師がガシッと掴んだ。
「まあまあ、ニールよ、久しぶりに会ったんじゃから、ちいとわしと話そうじゃないか」
「えっ? あの、その、僕は……」
マーレン師が私に向かってウインクしたので、ニール先生を引き止めてくれているのだとわかり、私はそれに甘えてそそくさと学園長室を出たのだった。
「さて、今回招集した理由は、ここにいる皆がすでに承知のことと思うが、改めて確認させてもらおう。クリステア嬢、君は聖獣契約者だそうだね?」
「……はい」
「しかも、複数契約……後ろのお二方がそうなのかな?」
「はい。フェンリルの黒銀と、ホーリーベアの真白です」
「なんと、フェンリルにホーリーベア……! 我々は国から今年の入学者に契約者がいるとの報告をうけてはおらん。ということは、国がこの事実を把握していないということだ。クリステア嬢、君はそれほどの強大な力を持つ聖獣と契約したのに、国へ報告しようとしなかったのはなぜかね?」
「それは……」
チラッとお父様を見て、こくりと頷いたのを確認した私は、深呼吸をひとつして話し始めた。
二人と出会ったきっかけが白虎様の勇み足だってことはお父様にも内緒の話なので、以前お父様やティリエさんと相談した時に決めておいたお涙頂戴話をぽつりぽつりとしおらしく語った。
「なんと……そういうことだったか。しかし、聖獣契約したことを国に報告する義務を怠るのは話が別ではないかね?」
……ですよねー。やっぱりえらい人はごまかされてはくれないか。
「それについては問題ない」
学園長にどういいわけしようかと言い淀んでいたら、お父様が急に発言した。
「お父様⁉︎」
「ふむ、問題ないとはどういうことかね? 報告を怠ったことは、保護者である貴殿も義務を果たさなかったとして責任を問われ、場合によっては叛意ありと受け止められてもしかたないことだが?」
「そ、そんな……」
私のわがままで秘密にしてきたことなのに、お父様に迷惑をかけてしまうだなんて……!
私が真っ青な顔でお父様に目を向けたのにもかかわらず、当の本人は眉間のシワを少し深くしただけで、焦った様子もなかった。
「……叛意などあるわけがない。あればとっくの昔にやっているし、そんなことはするだけ無駄だ。ただでさえアレの面倒をみるだけで大変なのに、アレから国を奪うなどという面倒なことを誰がしたいものか」
お父様ああああぁ! それ不敬! 不敬罪で処される発言だからあああぁ!
国王陛下をアレとか言っちゃダメエエエエェ!
「……私は貴殿が幼少の頃から陛下と仲が良いのを知っておるからよいが、周囲に誤解を招く発言は慎みたまえよ」
学園長は苦笑いしながらお父様に釘を刺す。
「……善処しよう」
「ふう、まあいいだろう。それで? 問題ないとはどういうことだ?」
「聖獣契約について、聖獣レオン様はすでに承知している。ゆえに、それ以上の報告は不要であると判断した」
「ほう?」
「えっ! 聖獣レオン様⁉︎ 公爵様は聖獣レオン様とお会いしたことがあるのですか⁉︎ 聖獣レオン様は王宮の隠された部屋で国を護っていらっしゃるのでは⁉︎ 公爵様はお会いする機会があるということですか⁉︎」
面白そうに反応した学園長を遮るように、ニール先生がバッと立ち上がり、お父様へ矢継ぎ早に質問しはじめた。
ニール先生……ブレなさすぎぃ!
ていうか、レオン様がなんだって?
私が出会ったレオン様はそんな引きこもり生活なんてしてないよ⁉︎
我が家に屋台で買った串焼きを手土産に遊びにきたくらいだからね?
むしろ自由すぎて大丈夫かと思うくらいですけど⁉︎
なんなら、ニール先生は街中で出会ってる可能性だってあると思うよ……?
あっ……お父様の眉間のシワがグクッと深く……いかん、不機嫌度MAXっぽい!
「これ、ニール君。君が聖獣レオン様に興味津々なのはわかるが、今は控えなさい。でなければ退室させるぞ?」
「は、はい……」
学園長に注意されたニール先生は、しおしおとソファーに座り直した。でもチラチラとお父様のほうを見ているので諦めてなさそう……
「話を戻そう。聖獣レオン様がこのことをご存知であると?」
「そうだ。それに、レオン様は娘と聖獣のお二方ともお会いしている。その上で王宮に知らされていないのであれば、それは聖獣レオン様のご意志と受け取ってもよかろう」
「えっ? レオン様と⁉︎」
ニール先生の視線がババっとお父様から私に移動した。うっ、これ後でニール先生から質問ぜめにあう予感しかしないんだけど⁉︎
ていうか、お父様? レオン様に責任丸投げしてません⁉︎ そりゃ確かにレオン様は秘密にしといてくれるって約束したけど、それをレオン様のご意志って……
「ニール君、落ち着きなさい。そうか、レオン様がご存知の上、面会まで……」
「娘は魔力量が多いことから領地で他の貴族と関わることなく過ごしてきた。そんな娘が聖獣契約したことでいらぬ注目を浴び、野心のある貴族に狙われるのは必定。せめて学園に入学するまではとレオン様に陳情したのだ」
お父様ったら、ペラペラと口から出まかせを……でも全くの嘘じゃないからなあ。
「入学まで、というのは何故かね?」
学園長はお父様の言葉に疑問を持ったようで問いかける。
「学園に入学すれば、例え子ども同士といえども貴族との関わりは避けられぬ。しかし、学園内は完全なる貴族社会というわけではない。ここならば、学園が生徒を護る義務があり、例え国でも手出しはできぬはずだ。娘はここにいる間に貴族との関わりかたを学び、自分が今後どうすべきか、己の道を見つけるであろう。私はその間、外から助け、見守るつもりだ」
「お父様……」
見守るだけですよね?
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お父様のいう「助けと見守り」がどの程度のものなのか、すごーく気になるんですけど。
「ふむ、そういうことか……クリステア嬢はどうかな?」
「えっ?」
私? 私がなんだって?
「公爵殿の発言の内容は、君も同意しているといいうことでいいのかな?」
「え、あ、あの……はい。在学中に私が将来進むべき道を模索したいと思います」
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「無論だ。今日これからの謁見は難しいゆえ、明日必ず謁見できるよう取り計ろう」
「了承した。クリステア嬢も同行するかね?」
「い、いえ私は……」
そんな面倒なところ行きたくないよ。
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「じゃあ僕が引率で!」
「ニール君、私がいるのだから引率などいらんよ。それにクリステア嬢に行く気はないようだ」
「ええ⁉︎ レオン様にお会いできるかもしれないってのに行かないのかい?」
ニール先生が信じられない! と私を見るけれど、別に学園長は陛下に報告に行くだけでレオン様にお会いするとはひとことも言ってないからね?
「……我らは主をわざわざ他の聖獣に合わせたいとは思っておらぬ。ニールよ、つまらぬことを言うでないぞ」
「そうだそうだ。くりすてあにはおれたちがいるんだから、れおんなんかにあわなくてもいいんだからね!」
黒銀、真白! 大人しくしてようよ⁉︎
「……お二方はクリステア嬢をレオン様に会わせるのに反対のようですな」
「……申し訳ありません。聖獣は独占欲が強いので、主人を他の聖獣に近づけるのを好みません」
私が学園長に謝罪すると、黒銀はうむ、と頷いた。
「然り。そして主の意に染まぬことを強いる者も断じて許さぬ。我らは主を護るためならば、レオン相手だろうと闘う。この国が焼け野原になろうとも、だ。ゆめゆめ覚えてておくがいい」
黒銀が威圧しながらニール先生を見ると、先生はビクッとして目を伏せた。
「……なるほど。そのことも陛下に伝えておきましょう」
「よしなに頼む。我らは主が心安らかに過ごせるようにしたいだけなのでな」
「……それでは我々はこれで失礼する。陛下への謁見は明日の……そうだな、午後に予定しておく。追って時間は知らせる。クリステア、其方は我々の馬車で寮まで送ろう。ミリアが待っている」
お父様とお母様がスッと立ち上がり、学園長に挨拶するとさっさと部屋を出て行こうとするので、私は慌てて後に続いた。
「あっ! 僕も一緒に……」
焦ってついてこようとするニール先生の肩をマーレン師がガシッと掴んだ。
「まあまあ、ニールよ、久しぶりに会ったんじゃから、ちいとわしと話そうじゃないか」
「えっ? あの、その、僕は……」
マーレン師が私に向かってウインクしたので、ニール先生を引き止めてくれているのだとわかり、私はそれに甘えてそそくさと学園長室を出たのだった。
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