121 / 386
連載
学園に着いた……のかな?
しおりを挟む いましめ太郎といましめ花子と名付けた2匹の太ったマルモットは、ヒエラの助言とサマリエの頑張りによってダイエットが成功しつつあった。ヒエラから提案された、水中散歩が功を奏し、2匹は足腰を痛めることなく、運動ができるようになり、ゆっくりではあるが体重の数値は下降していった。
(まだまだ勉強することが山積みね……!)
自分1人では解決できなかったことを痛感して、サマリエはモンスターたちの世話をしつつ、図書室通いも続けていた。そこで攻略対象であるハントを度々、見かけるが、触らぬ神に祟りなし。サマリエはあくまで図書室を利用する一生徒として、目立たぬように静かに行動していた。
一方、ハントは、相変わらず、改造した作業着を着こなし、いつも違う女生徒を連れていた。ある日はギャル系、ある日は控えめなお嬢様系、ある日は至って普通の女の子、ある日は誰かを呪い殺せそうな魔女系とハントの女性の好みは幅が広かった。
サマリエが持つハントの情報は、極度の女好きであるということ。浮気症で、いつも複数の女性と付き合っていること。
(私は壁……私は空気……)
図書室にいるときは常にそう心で唱え、サマリエはハントに目をつけられることなく、日々を過ごせていた。
その日も、サマリエは図書室に寄ってからモンスター舎に向かっていた。と、草むらから微かな鳴き声が聞こえる。
(なんだ? 何かいるのかな?)
軽い気持ちで草むらを覗いたサマリエは手で口を覆った。
草むらに身を隠すようにしていたのは、ひどく弱った青い鱗のドラゴンもどきだった。ピーキー……と弱々しく鳴き、白く濁った瞳でサマリエを見上げた。下半身から大量に出血していて、立てないようだ。ドラゴンもどきのいる場所は血溜まりが出来ている。
「ひどい……!」
サマリエは呟いて、そっとドラゴンもどきに手を差し伸べた。刺激しないように、まずは匂いを嗅がせて安心させようとしたが、ドラゴンもどきは鼻を動かす元気もないらしい。
「大丈夫……大丈夫よ……」
囁くような声で言いながら、サマリエはドラゴンもどきを抱え上げた。ドラゴンもどきの血が作業着に滴る。血の臭いが一層濃くなった。
(なんて軽いんだろう……)
翼を持つドラゴンもどきが空を飛べないのは、翼に対して体が重すぎるからだという。なのに、このドラゴンもどきは自身の翼を使って飛べそうなほどに体が軽かった。
(出血のせい……?)
とにかくモンスター医に診せるため、サマリエはドラドンもどきを抱えて、駆け出そうとした。と、その時、ヒエラが目の前に飛び出してきた。
「大丈夫ですか……!? サマリエさん!」
それまでで1番大きな声を出したヒエラに、驚くサマリエ。
(な、なんだコイツ……! なんでこう変なタイミングで遭遇するんだ?)
ゾワゾワとしたものを感じながら、サマリエはついていくと言って聞かないヒエラと共に、モンスター医の元へ向かった。
アカデミーには育成科と調教科と、もう1つ、治療科がある。
育成科ではモンスターを育てる育成師を、調教科ではモンスターを操る調教師を、そして治療科ではモンスターを治療するモンスター医を育てている。
育成科でも、モンスターの治療に関することは学ぶが、それはごく初歩的な擦り傷切り傷の手当てや、薬の飲ませ方だけだ。大量に出血している場合は、育成科のサマリエにはどうすることもできない。
「サマリエさん、制服が……」
血に染まっていくサマリエの作業着を見て、ヒエラは青い顔をしている。
「制服なんて、今、どうでもいいでしょう!?
それより、早く連れて行かないと!!」
半ば怒鳴るように言ったサマリエに、ヒエラは頬を赤らめた。
「治療なら、ライミ先生がいるはず、です」
アカデミーの教師兼、モンスター医のライミは、優秀という噂だが、科の違うサマリエは彼の授業を受けたこともなく、顔を知っている程度だ。ゲームでの知識もない。
ヒエラの先導で、治療科へ急ぐ。サマリエの腕の中で、ドラゴンもどきはぐったりとしていた。
血だらけのドラゴンもどきを抱いて駆け込んだサマリエを見て、ライミはすぐに手術の準備を始めた。ドラゴンもどきは手術台に連れて行かれ、サマリエは簡単に事情を聞かれた。が、草むらで見つけた以外、何も有益な情報を持っていなかった。
サマリエは、ドラゴンもどきの様子が気になったが、血だらけの作業着を着替えなければいけなかったし、マル太郎たちの世話もしなければならなかったので、手術が始まってすぐにヒエラに帰るよう言われた。
まずは寮に戻って着替えを済ませてから、サマリエは心ここにあらずといった様子でマル太郎たちの世話をし、陽が沈んで夜が来る頃にもう1度、治療科に足を運んだ。
もしかしたら、もう誰もいないかもしれないと思いつつ、しかし、足は駆け出していた。
「あ、サマリエさん! 手術は先ほど、終わりましたよ」
治療科の建物の前でヒエラが待ち受けていたように言った。暗がりから急に出てきたので、サマリエは心臓が飛び出そうなほど驚いた。
「ひっ! 暗がりから急に現れないでくださいよ!!」
「あ、ごめんなさい……癖で」
(どんな癖だよ!)
心の中で激しくツッコミを入れ、それよりも、ドラゴンもどきの容態が気になって、サマリエは治療科の建物を仰ぎ見た。堅牢な石造りの建物が、済ました顔で佇んでいる。
「危ないところだったみたいですけど、手術は無事成功したようです……」
いくらか気落ちした様子で、ヒエラが言った。
「そうなんですね! 良かった……」
ほぅっと息を吐き、サマリエはその場にしゃがんだ。
(また救えなかったら、どうしようかと思った……)
サマリエの瞳に、涙が滲む。そこに、低い声が降ってきた。
「お前、本当に、あのドラゴンもどきのこと知らないんだな?」
落ち着いているが、怒りを含んだ声に顔を上げると、ライミが手巻きタバコをふかしながら、しゃがんでいたサマリエを見下ろしていた。
流した前髪に左目が隠れている。身長はヒエラと同じくらいだが、並ぶと、ヒエラのひょろひょろ具合が際立った。ライミは鍛えているのか、白衣を着ていても、厚い胸板がその存在を主張している。
「ドラゴンもどき、大丈夫なんですか?」
すでに涙は引っ込んでいた。ライミは吸い込んだタバコの煙を、サマリエにかからないよう、顔を背けて吐き出してから、話し始めた。
「とりあえず、出血は止めた。治療科で飼ってるドラゴンもどきから輸血もした。今のところは落ち着いてる」
「あの子、なんであんな怪我をしてたんだろう……」
「うん? あれは出産のさせすぎだ。どこの誰だか知らないが、産めるだけ産ませて、もう使えないと思ったから捨てたんだろう」
「誰がそんなことを?!」
「さぁな、俺はお前を疑ってたが、どうやら、その様子じゃ、ドラゴンもどきの飼い主はお前じゃないみたいだな」
(疑われてたのか……まぁ、でも、そうか、殺人事件なんかじゃ、第一発見者を疑うのが鉄則だもんね……これ、殺人事件じゃないけど)
1人で納得するサマリエに、ライミの尋問が続く。
「ドラゴンもどきを見つけた場所は?」
「図書室からの帰り道です。あそこはちょうど、育成科の男子寮に行く道と女子寮に行く道の分岐点でした」
「犯人は生徒の中にいるってことか」
言われて、はたと気づいた。校舎から寮までは、アカデミーの私有地となっている。そこにわざわざ、外部の人間がモンスターを捨てにくるとは考えにくい。行き交う人間はほとんどアカデミーの関係者で見知った顔がほとんどだ。見たことのない人間がうろついていると嫌でも目立つ。授業中ならば、人通りが全くと言っていいほどないが、ドラゴンもどきの出血具合から見て、捨てられたのは、授業が終わった後と思われる。
「おそらく、ドラゴンもどきを捨てたのは、育成科の生徒だ。アカデミーで管理しているモンスター記録とモンスター舎にいるモンスターを確認すれば、犯人がわかるんじゃないか?」
ライミはヒエラを横目で睨みながら言った。ヒエラは萎縮して、地面を見つめている。
「ヒエラ先生! 犯人、探してくれますよね?」
「あ、はい……! アカデミーから貸与されているモンスターを傷つけるのは、退学処分にあたりますしね」
(いや、そうゆうことじゃないだろ……)
サマリエは喉元まで出かかった言葉をグッと飲み込んだ。余計なことを言って、せっかくやる気になっているヒエラの気力を削ぐのはまずい。
サマリエとヒエラのやり取りを、タバコをふかしながら眺めていたライミも、眉をピクリと動かして、何か言いたげだったが、おそらく、サマリエと同じ考えだったのだろう。何も言うことはなかった。
(まだまだ勉強することが山積みね……!)
自分1人では解決できなかったことを痛感して、サマリエはモンスターたちの世話をしつつ、図書室通いも続けていた。そこで攻略対象であるハントを度々、見かけるが、触らぬ神に祟りなし。サマリエはあくまで図書室を利用する一生徒として、目立たぬように静かに行動していた。
一方、ハントは、相変わらず、改造した作業着を着こなし、いつも違う女生徒を連れていた。ある日はギャル系、ある日は控えめなお嬢様系、ある日は至って普通の女の子、ある日は誰かを呪い殺せそうな魔女系とハントの女性の好みは幅が広かった。
サマリエが持つハントの情報は、極度の女好きであるということ。浮気症で、いつも複数の女性と付き合っていること。
(私は壁……私は空気……)
図書室にいるときは常にそう心で唱え、サマリエはハントに目をつけられることなく、日々を過ごせていた。
その日も、サマリエは図書室に寄ってからモンスター舎に向かっていた。と、草むらから微かな鳴き声が聞こえる。
(なんだ? 何かいるのかな?)
軽い気持ちで草むらを覗いたサマリエは手で口を覆った。
草むらに身を隠すようにしていたのは、ひどく弱った青い鱗のドラゴンもどきだった。ピーキー……と弱々しく鳴き、白く濁った瞳でサマリエを見上げた。下半身から大量に出血していて、立てないようだ。ドラゴンもどきのいる場所は血溜まりが出来ている。
「ひどい……!」
サマリエは呟いて、そっとドラゴンもどきに手を差し伸べた。刺激しないように、まずは匂いを嗅がせて安心させようとしたが、ドラゴンもどきは鼻を動かす元気もないらしい。
「大丈夫……大丈夫よ……」
囁くような声で言いながら、サマリエはドラゴンもどきを抱え上げた。ドラゴンもどきの血が作業着に滴る。血の臭いが一層濃くなった。
(なんて軽いんだろう……)
翼を持つドラゴンもどきが空を飛べないのは、翼に対して体が重すぎるからだという。なのに、このドラゴンもどきは自身の翼を使って飛べそうなほどに体が軽かった。
(出血のせい……?)
とにかくモンスター医に診せるため、サマリエはドラドンもどきを抱えて、駆け出そうとした。と、その時、ヒエラが目の前に飛び出してきた。
「大丈夫ですか……!? サマリエさん!」
それまでで1番大きな声を出したヒエラに、驚くサマリエ。
(な、なんだコイツ……! なんでこう変なタイミングで遭遇するんだ?)
ゾワゾワとしたものを感じながら、サマリエはついていくと言って聞かないヒエラと共に、モンスター医の元へ向かった。
アカデミーには育成科と調教科と、もう1つ、治療科がある。
育成科ではモンスターを育てる育成師を、調教科ではモンスターを操る調教師を、そして治療科ではモンスターを治療するモンスター医を育てている。
育成科でも、モンスターの治療に関することは学ぶが、それはごく初歩的な擦り傷切り傷の手当てや、薬の飲ませ方だけだ。大量に出血している場合は、育成科のサマリエにはどうすることもできない。
「サマリエさん、制服が……」
血に染まっていくサマリエの作業着を見て、ヒエラは青い顔をしている。
「制服なんて、今、どうでもいいでしょう!?
それより、早く連れて行かないと!!」
半ば怒鳴るように言ったサマリエに、ヒエラは頬を赤らめた。
「治療なら、ライミ先生がいるはず、です」
アカデミーの教師兼、モンスター医のライミは、優秀という噂だが、科の違うサマリエは彼の授業を受けたこともなく、顔を知っている程度だ。ゲームでの知識もない。
ヒエラの先導で、治療科へ急ぐ。サマリエの腕の中で、ドラゴンもどきはぐったりとしていた。
血だらけのドラゴンもどきを抱いて駆け込んだサマリエを見て、ライミはすぐに手術の準備を始めた。ドラゴンもどきは手術台に連れて行かれ、サマリエは簡単に事情を聞かれた。が、草むらで見つけた以外、何も有益な情報を持っていなかった。
サマリエは、ドラゴンもどきの様子が気になったが、血だらけの作業着を着替えなければいけなかったし、マル太郎たちの世話もしなければならなかったので、手術が始まってすぐにヒエラに帰るよう言われた。
まずは寮に戻って着替えを済ませてから、サマリエは心ここにあらずといった様子でマル太郎たちの世話をし、陽が沈んで夜が来る頃にもう1度、治療科に足を運んだ。
もしかしたら、もう誰もいないかもしれないと思いつつ、しかし、足は駆け出していた。
「あ、サマリエさん! 手術は先ほど、終わりましたよ」
治療科の建物の前でヒエラが待ち受けていたように言った。暗がりから急に出てきたので、サマリエは心臓が飛び出そうなほど驚いた。
「ひっ! 暗がりから急に現れないでくださいよ!!」
「あ、ごめんなさい……癖で」
(どんな癖だよ!)
心の中で激しくツッコミを入れ、それよりも、ドラゴンもどきの容態が気になって、サマリエは治療科の建物を仰ぎ見た。堅牢な石造りの建物が、済ました顔で佇んでいる。
「危ないところだったみたいですけど、手術は無事成功したようです……」
いくらか気落ちした様子で、ヒエラが言った。
「そうなんですね! 良かった……」
ほぅっと息を吐き、サマリエはその場にしゃがんだ。
(また救えなかったら、どうしようかと思った……)
サマリエの瞳に、涙が滲む。そこに、低い声が降ってきた。
「お前、本当に、あのドラゴンもどきのこと知らないんだな?」
落ち着いているが、怒りを含んだ声に顔を上げると、ライミが手巻きタバコをふかしながら、しゃがんでいたサマリエを見下ろしていた。
流した前髪に左目が隠れている。身長はヒエラと同じくらいだが、並ぶと、ヒエラのひょろひょろ具合が際立った。ライミは鍛えているのか、白衣を着ていても、厚い胸板がその存在を主張している。
「ドラゴンもどき、大丈夫なんですか?」
すでに涙は引っ込んでいた。ライミは吸い込んだタバコの煙を、サマリエにかからないよう、顔を背けて吐き出してから、話し始めた。
「とりあえず、出血は止めた。治療科で飼ってるドラゴンもどきから輸血もした。今のところは落ち着いてる」
「あの子、なんであんな怪我をしてたんだろう……」
「うん? あれは出産のさせすぎだ。どこの誰だか知らないが、産めるだけ産ませて、もう使えないと思ったから捨てたんだろう」
「誰がそんなことを?!」
「さぁな、俺はお前を疑ってたが、どうやら、その様子じゃ、ドラゴンもどきの飼い主はお前じゃないみたいだな」
(疑われてたのか……まぁ、でも、そうか、殺人事件なんかじゃ、第一発見者を疑うのが鉄則だもんね……これ、殺人事件じゃないけど)
1人で納得するサマリエに、ライミの尋問が続く。
「ドラゴンもどきを見つけた場所は?」
「図書室からの帰り道です。あそこはちょうど、育成科の男子寮に行く道と女子寮に行く道の分岐点でした」
「犯人は生徒の中にいるってことか」
言われて、はたと気づいた。校舎から寮までは、アカデミーの私有地となっている。そこにわざわざ、外部の人間がモンスターを捨てにくるとは考えにくい。行き交う人間はほとんどアカデミーの関係者で見知った顔がほとんどだ。見たことのない人間がうろついていると嫌でも目立つ。授業中ならば、人通りが全くと言っていいほどないが、ドラゴンもどきの出血具合から見て、捨てられたのは、授業が終わった後と思われる。
「おそらく、ドラゴンもどきを捨てたのは、育成科の生徒だ。アカデミーで管理しているモンスター記録とモンスター舎にいるモンスターを確認すれば、犯人がわかるんじゃないか?」
ライミはヒエラを横目で睨みながら言った。ヒエラは萎縮して、地面を見つめている。
「ヒエラ先生! 犯人、探してくれますよね?」
「あ、はい……! アカデミーから貸与されているモンスターを傷つけるのは、退学処分にあたりますしね」
(いや、そうゆうことじゃないだろ……)
サマリエは喉元まで出かかった言葉をグッと飲み込んだ。余計なことを言って、せっかくやる気になっているヒエラの気力を削ぐのはまずい。
サマリエとヒエラのやり取りを、タバコをふかしながら眺めていたライミも、眉をピクリと動かして、何か言いたげだったが、おそらく、サマリエと同じ考えだったのだろう。何も言うことはなかった。
136
お気に入りに追加
14,173
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
生前SEやってた俺は異世界で…
大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん
ファンタジー
旧タイトル 前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~
※書籍化に伴い、タイトル変更しました。
書籍化情報 イラストレーター SamuraiG さん
第一巻発売日 2017/02/21 ※場所によっては2、3日のずれがあるそうです。
職業・SE(システム・エンジニア)。年齢38歳。独身。
死因、過労と不摂生による急性心不全……
そうあの日、俺は確かに会社で倒れて死んだはずだった……
なのに、気が付けば何故か中世ヨーロッパ風の異世界で文字通り第二の人生を歩んでいた。
俺は一念発起し、あくせく働く事の無い今度こそゆったりした人生を生きるのだと決意した!!
忙しさのあまり過労死してしまったおっさんの、異世界まったりライフファンタジーです。
※2017/02/06
書籍化に伴い、該当部分(プロローグから17話まで)の掲載を取り下げました。
該当部分に関しましては、後日ダイジェストという形で再掲載を予定しています。
2017/02/07
書籍一巻該当部分のダイジェストを公開しました。
2017/03/18
「前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~」の原文を撤去。
新しく別ページにて管理しています。http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/258103414/
気になる方がいましたら、作者のwebコンテンツからどうぞ。
読んで下っている方々にはご迷惑を掛けると思いますが、ご了承下さい。
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。
亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。
突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。
里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。
そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。
三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。
だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。
とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。
いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。
町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。
落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。
そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。
すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。
ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。
姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。
そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった……
これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。
※ざまぁまで時間かかります。
ファンタジー部門ランキング一位
HOTランキング 一位
総合ランキング一位
ありがとうございます!
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
子持ち主婦がメイドイビリ好きの悪役令嬢に転生して育児スキルをフル活用したら、乙女ゲームの世界が変わりました
あさひな
ファンタジー
二児の子供がいるワーキングマザーの私。仕事、家事、育児に忙殺され、すっかりくたびれた中年女になり果てていた私は、ある日事故により異世界転生を果たす。
転生先は、前世とは縁遠い公爵令嬢「イザベル・フォン・アルノー」だったが……まさかの乙女ゲームの悪役令嬢!?
しかも乙女ゲームの内容が全く思い出せないなんて、あんまりでしょ!!
破滅フラグ(攻略対象者)から逃げるために修道院に逃げ込んだら、子供達の扱いに慣れているからと孤児達の世話役を任命されました。
そりゃあ、前世は二児の母親だったので、育児は身に染み付いてますが、まさかそれがチートになるなんて!
しかも育児知識をフル活用していたら、なんだか王太子に気に入られて婚約者に選ばれてしまいました。
攻略対象者から逃げるはずが、こんな事になるなんて……!
「貴女の心は、美しい」
「ベルは、僕だけの義妹」
「この力を、君に捧げる」
王太子や他の攻略対象者から執着されたり溺愛されながら、私は現世の運命に飲み込まれて行くーー。
※なろう(現在非公開)とカクヨムで一部掲載中
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。