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第三章
07 塔の底に蠢くもの
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エルの抱える懸念、それは勿論、猫である。
この有事に何を呑気なことを、と言われるのが分かっているので(本人としては)極力口に出さないようにしているのだが、それでも、ふと一人になった時などは、考えずにはいられない。
猫の世話係は、一体どこに、どうやって猫を隠しているのだろうか。
特に隠す必要はないのかもしれない。猫というのは、鼠よりは大きいとはいえ、犬よりは小さな生き物だという話だ。ならば、この広大な塔内のどこかをうろついている猫に偶然遭遇するのは簡単なことではない。図書館内に限っても、うかつにうろつき回れば遭難しかねない広さだ。
その図書館内を、エルは少し時間ができた時など、本を眺めているふりをしながら、探索するようにしていた。目当ては勿論、猫なのだが(猫が駄目なら鼠でもよいと思っていたが、万が一にも猫の世話係の耳に入ると大変なことになるので、これは胸にしまっておいた)。
だから、ワタル達に置いてきぼりを食った時も、エルは一人で図書館内を散策していた。
吹き抜けの空間に計画性なく渡された階段の途中で、エルははたと足を止めた。下の方から微かな音が聞こえたような気がした。手すりから恐々身を乗り出して下を見ても、でたらめに重なる階段とその隙間を埋める闇以外何も見えなかった。
それでもじっと耳を澄ましていると、今度は確かに聞こえた。
――バスカヴィル!
その名を呼ぶのは、猫の世話係に違いない。エルは鼓動が速くなるのを感じた。遥か下方の階段に、白っぽい小さなものが見えた。
――バスカヴィル!
先ほどより大きな声が遠くで響いた。エルは夢中になって下を目指したが、図書館内を目当ての方向に向かって移動するのはそう簡単ではない。
まず、吹き抜けを横断する階段には連続性がない。吹き抜けの大穴のこちらの端からあちらの端にかけられていることもあれば、四階上に連絡したり、一階下と結ばれていたり、吹き抜け階段がない階というのもあり、そこから別の階に移動するためには、書架の並ぶ部屋のどこかにある階段を見つけなければならなかったり。一度通った道は忘れないワタルですら手こずる不規則さだ。
従って、興奮気味に吹き抜け階段を下り始めたエルだったが、現在の階から2レベル下へ降りたかと思うと、更に下を目指すためには反対側に見えている階段にたどり着かなければならないのだが、回廊が途中で遮られており、仕方なくホールを通過し迷路状になった書架のある部屋をいくつも通り抜けて階段を探しているうちに、完全に方向感覚を失ってしまった。
しかしこのときのエルは、ようやく猫の姿を拝めるという執念に駆られていた。動物的直観により下層への経路を探り当て、気が付けば、通り抜ける部屋はどれもがらんどうで、一冊の本も置かれていないレベルに達していた。更に下降を続けると、空気が湿っぽく感じられ、一冊の本どころか書架一つない空っぽの部屋は、こころなしか黴臭かった。
これは
小さいホールを抜けて再度吹き抜けに出ると、足元はすぐ水、屈んで手を延ばせば届きそうな位置まで水が迫っていた。昼間天候がよければ青みがかった緑色に見える水が、光に乏しいここでは真っ黒であった。
塔の最下層――水没ぎりぎりの階まで来てしまった。そう悟ったエルは背筋に冷たいものを感じた。
コミューンでは、巨大な塔内で子供が迷子になることを防ぐために、様々な寓話によって命取りになりかねない軽率な行動を戒める。入り込んではいけないところに入り込んだ子供の多くが発見されないのは、何らかの理由で水に落ち、死体が消滅するからだと言われている。
その寓話の中で、エルを含め、多くの子供達を夜眠れなくなるほどの恐怖に陥れたのが、塔の底で溺れた民の霊が今も彷徨うという、異界とこちら側との境界線、それがこの水没層である。
何か潜んでいてもおかしくない雰囲気が漂う黒い水を見て、エルは身震いした。恐怖もあったが、実際かなり冷え込んでいた。
「お前、そこで何をしている」
厳しい声は黒々とした水を挟んだ対岸から飛んできた。光の殆ど届かない闇の中、遠く離れたところに居ても、鬼の形相をしていることがはっきりわかるその人物は、無論猫の世話係だ。通常であれば震えあがって逃げ道を探すところだが、このような場所では、いかなる人物であろうとも、その存在はありがたく思えた。
「僕――」
「黙れ」
と再び厳しい叱責が飛んできて、エルは首をすくめた。
「動くな。命が惜しければ息を止めろ。絶対に動くな。バスカヴィル!」
最後の呼びかけ以外は自分に対して発せられた言葉であると認識したエルは、言われた通りに呼吸を止めて静止した。キリヤなどとは違い、エルにはこういう素直な面があり、それが幸いした。
エルの背後から、これまで耳にしたことのない音がした。
それはゴロゴロゴロ、といっているようであり、また、グルグルグル、といっているようにも聞こえた。
「バスカヴィル。それは、餌じゃない。食べたらお腹を壊すから、絶対に食べちゃダメだ」
グルグルゴロゴロと鳴る音の合間にシュ――またはシャ――という音も混じっており、それはエルの背後の、とても低い位置から発せられているようだった。
「こっちへおいで、バスカヴィル。ここはじめじめして不潔だ。僕はお前の健康管理を任されている。こんなところに長くいちゃだめだ。上へ戻ろう。みんな、お前が居なくなって寂しい思いをしている。彼らは、お前しか遊び相手がいない。お前と私の、可愛い子供達だ」
キ――――ッと何かを引き裂くような不快な高音が、エルがいるのとは反対側だが、猫の世話係が居る真正面からは少し左手側にずれた位置から聞こえ、その途端、背後でゴロゴロシューシューと不可解な音を発していたものが、躍り出てきた。
うわっと内心で叫び声を上げながら思わず頭を抱えてうずくまったエルの頭上を、巨大な黒いものが跳び越えて行った。それは吹き抜けの底を満たした水面に落ちることなく、不快な高音が発信されたと思しき位置めがけて跳躍し、対岸の手すりの向こうに着地すると、すぐさま姿が見えなくなった。
「アルトゥールめ!」
猫の世話係が忌々しそうに叫んで、踵を返した。バスカヴィルの後を追いかけていくのだろうとエルが思った時、世話係はエルの方を振り向いて叫んだ。
「こんなところに一人でのこのこやって来るとは、馬鹿者が。猫の餌になるならまだしも、鼠の餌食になるかもしれなかったのだぞ。四肢と頭がその胴体にくっついている間に、さっさと上に戻れ、愚か者」
猫の世話係はそう言い捨てて暗闇の中に姿を消し、エルは気を失った。
この有事に何を呑気なことを、と言われるのが分かっているので(本人としては)極力口に出さないようにしているのだが、それでも、ふと一人になった時などは、考えずにはいられない。
猫の世話係は、一体どこに、どうやって猫を隠しているのだろうか。
特に隠す必要はないのかもしれない。猫というのは、鼠よりは大きいとはいえ、犬よりは小さな生き物だという話だ。ならば、この広大な塔内のどこかをうろついている猫に偶然遭遇するのは簡単なことではない。図書館内に限っても、うかつにうろつき回れば遭難しかねない広さだ。
その図書館内を、エルは少し時間ができた時など、本を眺めているふりをしながら、探索するようにしていた。目当ては勿論、猫なのだが(猫が駄目なら鼠でもよいと思っていたが、万が一にも猫の世話係の耳に入ると大変なことになるので、これは胸にしまっておいた)。
だから、ワタル達に置いてきぼりを食った時も、エルは一人で図書館内を散策していた。
吹き抜けの空間に計画性なく渡された階段の途中で、エルははたと足を止めた。下の方から微かな音が聞こえたような気がした。手すりから恐々身を乗り出して下を見ても、でたらめに重なる階段とその隙間を埋める闇以外何も見えなかった。
それでもじっと耳を澄ましていると、今度は確かに聞こえた。
――バスカヴィル!
その名を呼ぶのは、猫の世話係に違いない。エルは鼓動が速くなるのを感じた。遥か下方の階段に、白っぽい小さなものが見えた。
――バスカヴィル!
先ほどより大きな声が遠くで響いた。エルは夢中になって下を目指したが、図書館内を目当ての方向に向かって移動するのはそう簡単ではない。
まず、吹き抜けを横断する階段には連続性がない。吹き抜けの大穴のこちらの端からあちらの端にかけられていることもあれば、四階上に連絡したり、一階下と結ばれていたり、吹き抜け階段がない階というのもあり、そこから別の階に移動するためには、書架の並ぶ部屋のどこかにある階段を見つけなければならなかったり。一度通った道は忘れないワタルですら手こずる不規則さだ。
従って、興奮気味に吹き抜け階段を下り始めたエルだったが、現在の階から2レベル下へ降りたかと思うと、更に下を目指すためには反対側に見えている階段にたどり着かなければならないのだが、回廊が途中で遮られており、仕方なくホールを通過し迷路状になった書架のある部屋をいくつも通り抜けて階段を探しているうちに、完全に方向感覚を失ってしまった。
しかしこのときのエルは、ようやく猫の姿を拝めるという執念に駆られていた。動物的直観により下層への経路を探り当て、気が付けば、通り抜ける部屋はどれもがらんどうで、一冊の本も置かれていないレベルに達していた。更に下降を続けると、空気が湿っぽく感じられ、一冊の本どころか書架一つない空っぽの部屋は、こころなしか黴臭かった。
これは
小さいホールを抜けて再度吹き抜けに出ると、足元はすぐ水、屈んで手を延ばせば届きそうな位置まで水が迫っていた。昼間天候がよければ青みがかった緑色に見える水が、光に乏しいここでは真っ黒であった。
塔の最下層――水没ぎりぎりの階まで来てしまった。そう悟ったエルは背筋に冷たいものを感じた。
コミューンでは、巨大な塔内で子供が迷子になることを防ぐために、様々な寓話によって命取りになりかねない軽率な行動を戒める。入り込んではいけないところに入り込んだ子供の多くが発見されないのは、何らかの理由で水に落ち、死体が消滅するからだと言われている。
その寓話の中で、エルを含め、多くの子供達を夜眠れなくなるほどの恐怖に陥れたのが、塔の底で溺れた民の霊が今も彷徨うという、異界とこちら側との境界線、それがこの水没層である。
何か潜んでいてもおかしくない雰囲気が漂う黒い水を見て、エルは身震いした。恐怖もあったが、実際かなり冷え込んでいた。
「お前、そこで何をしている」
厳しい声は黒々とした水を挟んだ対岸から飛んできた。光の殆ど届かない闇の中、遠く離れたところに居ても、鬼の形相をしていることがはっきりわかるその人物は、無論猫の世話係だ。通常であれば震えあがって逃げ道を探すところだが、このような場所では、いかなる人物であろうとも、その存在はありがたく思えた。
「僕――」
「黙れ」
と再び厳しい叱責が飛んできて、エルは首をすくめた。
「動くな。命が惜しければ息を止めろ。絶対に動くな。バスカヴィル!」
最後の呼びかけ以外は自分に対して発せられた言葉であると認識したエルは、言われた通りに呼吸を止めて静止した。キリヤなどとは違い、エルにはこういう素直な面があり、それが幸いした。
エルの背後から、これまで耳にしたことのない音がした。
それはゴロゴロゴロ、といっているようであり、また、グルグルグル、といっているようにも聞こえた。
「バスカヴィル。それは、餌じゃない。食べたらお腹を壊すから、絶対に食べちゃダメだ」
グルグルゴロゴロと鳴る音の合間にシュ――またはシャ――という音も混じっており、それはエルの背後の、とても低い位置から発せられているようだった。
「こっちへおいで、バスカヴィル。ここはじめじめして不潔だ。僕はお前の健康管理を任されている。こんなところに長くいちゃだめだ。上へ戻ろう。みんな、お前が居なくなって寂しい思いをしている。彼らは、お前しか遊び相手がいない。お前と私の、可愛い子供達だ」
キ――――ッと何かを引き裂くような不快な高音が、エルがいるのとは反対側だが、猫の世話係が居る真正面からは少し左手側にずれた位置から聞こえ、その途端、背後でゴロゴロシューシューと不可解な音を発していたものが、躍り出てきた。
うわっと内心で叫び声を上げながら思わず頭を抱えてうずくまったエルの頭上を、巨大な黒いものが跳び越えて行った。それは吹き抜けの底を満たした水面に落ちることなく、不快な高音が発信されたと思しき位置めがけて跳躍し、対岸の手すりの向こうに着地すると、すぐさま姿が見えなくなった。
「アルトゥールめ!」
猫の世話係が忌々しそうに叫んで、踵を返した。バスカヴィルの後を追いかけていくのだろうとエルが思った時、世話係はエルの方を振り向いて叫んだ。
「こんなところに一人でのこのこやって来るとは、馬鹿者が。猫の餌になるならまだしも、鼠の餌食になるかもしれなかったのだぞ。四肢と頭がその胴体にくっついている間に、さっさと上に戻れ、愚か者」
猫の世話係はそう言い捨てて暗闇の中に姿を消し、エルは気を失った。
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