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第10話「四度目の正直」

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第10話「四度目の正直」

 蛍のため息に気づいた凪は、ベッドの上で正座して、蛍に向かって土下座した。
「何度も何度もすみません。役立たずの僕ですみません。僕ばっかり気持ちよくなってすみません。もう一度、もう一度チャレンジさせてください。」
と泣いて謝られた。(あー、泣かしてしもたな。さっきのため息は悪いことしてしもたな。凪君のプライドずたずたにしてしもた。こっちこそ、ごめんな…。)
「凪君、そんなに謝らんでええよ。最初っから、そうそううまくいけへんって!ちょっと、冷たいお茶でも飲んで一服しようや。」

 冷蔵庫から、ペットボトルの緑茶を二本取り出そうとしたが、一本は戻した。キャップをくるくるっと開け凪に渡した。申し訳なさそうにボトルを受け取ると凪が言った。
「蛍さんはいらないんですか?」
(来たで~!優しいとこあるんやな。キュンキュン来てしまうわー!さあ、「アレ」言うで!)
「凪君、口移しで私に飲ませてくれへん?」
「えっ?口移しでですか?」
驚いた表情の凪に、蛍は、笑顔で頷いた。

 さっきまでのディープキスと違い、凪主導での初めての口移しキスは、ほとんど口から溢れたが、不思議と悪い気はしなかった。三度、繰り返し、それなりに喉は潤った。
「次は、硬くなったら速攻、ゴムつけてチャレンジしよな。あんまり失敗をイメージせんようにな。私、凪君とゆっくりキスできて、優しく胸揉んでもらっただけで十分楽しんでるからな。あー、久しぶりに女に戻ったなーってな!ありがとね!」
と蛍が微笑みかけると、凪の顔に笑顔が戻った。

 凪がお茶を飲み干すと、蛍の背後に回り後ろから胸を揉み、肩越しにディープキスをした。ぎこちない揉み方ではあるが、丁寧で優しい手つきに蛍はうっとりし、甘い吐息と喘ぎ声を漏らした。蛍の喘ぎ声は凪を刺激し、背後から凪の分身が徐々に大きくなっていくのが触覚的に蛍に伝わった。
 蛍は振り向き、十分硬さを取り戻したことを確認すると、凪を仰向けに寝かせると、手際よくゴムをかぶせるとショーツのクロッチ部分を横にずらすと、凪の分身の上にまたがった。十分に潤いを持った蛍は凪の受け入れに十分な態勢であったがへそ側に反り返った十代の「ぴー」は手を添えてないとするっと前に逃げてしまう。(少し行儀悪いけど、両手を添えてガニ股スタイルでとにかく挿入させちゃえ!)と凪の先端を蛍の大事な部分にあてがうとゆっくりと腰を下ろした。

 三年ぶりの挿入感に蛍は思わず声が出た。(凪君の童貞ゲットだぜー!)しっかりと奥まで入ったことを確認すると、体を前に倒し、凪に唇を預け、
「凪君、入ったよ。童貞卒業おめでとう。凪君の大きくて硬くて、すごく、気持ちいいで。ちょっとはしたない声出すかわからへんけど、嫌にならんとってな!後、私乳首も性感帯やから、下から攻めてほしいねん。頼めるかな?」
「はい、僕もめちゃくちゃ気持ちいです。螢さんの中、すごく包み込まれる感じで、搾り取られるような感じがして、どこまで持つか想像できないですけど…。手は自由が利きますから、螢さんの柔らかい胸、とピンクの可愛い「ぽっち」を揉ませてもらいますね。」

 凪が人差し指と親指で突起をつまみ、中指から小指までの3本の指で優しく揉みに入ると、スイッチが入ったように、蛍の腰遣いが前後にスライドするようになり、スピードが上がった。喘ぎ声は大きくなり、凪の満足感を煽った。
「あぁん、あかん、良すぎるわぁ…、このまま、グラインドしてたらいってしまいそうや。凪君、私がいくまで我慢してな…。」
とふと自分の下の凪の顔を見ると、真っ赤になって何かに耐えている。(えっ、もう凪君がいってしまいそうなん!あと五分、いや、三分でいいからがんばって!)と射精を停めるためにお玉様に手を伸ばそうとした瞬間、
「ああん!」
と女の子のような声を凪があげ、胸を揉んでいた両手が開かれ大の字にベッドに広がると同時に、三度、下から凪に腰を突き上げられた。

 蛍は自分の中で、凪の「ぴー」が弾けたのを感じた。かすかに伝わる「射精感」を体内で感じながら、(あぁ、間に合えへんかったか…。もうちょっとで私も行けそうやったのに…。まあ、今日、童貞卒業の凪君にそれを望むのも酷やわな…。まあ、いかせてもらうのは、次回以降の課題として…。)優しく、凪の身体に覆い被さると、耳元で
「いっちゃった?」
と聞くと、息を切らせながら、
「はい…、また僕だけ気持ちよくなってすみません…。螢さんはいけてないですよね。ごめんなさい…。」
と目を潤ませて謝られた。そのしぐさが妙に可愛く、愛おしく感じた蛍は、凪をぎゅっと抱きしめ、体内で縮んでいく「ぴー」の余韻を感じながら囁いた。
「ええんよ。はじめてにしたら上出来や。ぎゅっと抱きしめてくれるかな?」

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