さようなら竜生、こんにちは人生

永島ひろあき

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レニーアと愉快な仲間達

第八話 生きようが死のうがどちらでもいい

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 儀式の場に到着する前にハディーヤの確保を目論むというロメル家の愚挙に憤りながら、アースィマはラクダを駆って一行の先頭を進んでいた。
 レニーア一人に殿を託して置いてきぼりにした形だが、この数日で実感した彼女の異常なまでの戦闘能力と霊格を考えれば、万に一つもないと自分に言い聞かせ、アースィマは砂の中に潜む刺客達に容赦なく霊刀ソレイガを振るう。

「どけどけ! このアースィマ、この状況で手加減が出来るほど、人間は出来ておらぬぞ!」

 四本の足で砂漠を疾駆するラクダの鞍上で、アースィマはソレイガの柄尻から切っ先に至るまで自身の意志を通し、刃に宿る霊力と同調。その真価を引き出して行く。
 高純度の精霊石と真銀を国内最高の鍛冶師が鍛え、数多の精霊達の祝福を得て完成したソレイガは、このシャンドラにおいて最上の業物の一つ。
 そしてアースィマはその真価を完全に引き出しうる希少な使い手であり、彼女が敵に回った事はロメル家の刺客達にとって、レニーアを敵にする次くらいには不幸な出来事であった。

「そおりゃあ! 砂刃風牙さじんふうが!」

 アースィマの霊力と言霊により、ソレイガに封じ込められている霊力が解放され、周囲の精霊達へ強力な働きかけが行われる。
 ソレイガの切っ先を振り上げ、勢いよく振り下ろした事で発生した剣圧が砂漠を叩くのと同時に、風の精霊によって周囲へと拡散された剣圧はまさしく無数の風の牙と変わり、砂の精霊達もまた無数の砂の刃を作り上げる。

 特筆するべきはアースィマの意思に従い、『砂刃風牙』による広範囲攻撃の全てが、ハディーヤやゼベ、マッファ氏族の護衛達を自ら避けて広がっていったことだろう。
 敵味方の識別が可能な広範囲攻撃、それも精霊の力と鋼鉄に匹敵する鋭さと硬さを持った刃と牙だ。対物理、対魔法の両方に優れた防御性能を持たないと、これを防ぐのは至難を極める。

 その証拠に蜃気楼を起こしてその後ろに隠れていた者や先程と同じように砂の中に隠れていた者、あるいは上空で凧や飛行生物に騎乗していた者達までもが『砂刃風牙』の影響を受けて、次々と姿を見せ始める。
 その誰もが大小の傷を負っており、無傷で済んでいる者は一人もいない。手足や腹から血を流してその場にうずくまる者は、アースィマのみならずゼベや護衛の者達も無視し、この場からの離脱と儀式場への到着を優先する。

「風よ砂よ、かの者達の足を止めて!」

 負傷してもなお攻撃を加えようと足掻く刺客達に対し、ハディーヤが素早く精霊達へと拘束を願う。
 数日間だけとはいえレニーアの重圧に晒されながら、アースィマと共に精霊術士としての力量を磨いた成果が出ており、砂の上で這いつくばる彼らの周囲の風と砂が渦を巻いて、鎖や手枷、足枷の形状を取るとそのまま刺客達の四肢を拘束して行く。
 まったく身動きできないわけではなく、手足を振り回す程度の事は出来るが、ハディーヤの精霊に対する影響力の方が大きく、拘束された刺客達が精霊魔法を行使する事は出来ない様子だ。

 ハディーヤは精霊達が自分の意思を正確に汲み取り、思ったとおりに行動してくれた事にほっと安堵の息を吐いて、視線を儀式場の方向へと戻す。
 その横顔にはレニーアに対する心配は微塵もなく、これから自分が自分の未来の為に成すべき事を成すという覚悟が宿っていた。その横顔を見るゼベが改めてアースィマの力量に感服し、同時にハディーヤの精霊術士としての力量を見直しているとは知らずに。

(ふう、困ったものね? もし贈り子が生きて帰された今回の事件が解決したとして、レニーア殿の望みの通り、アースィマ様とハディーヤ様が彼女に着いていって、この国を出て行くとしたら? これだけの逸材を失うなんて、随分な痛手なのだわ)

 マッファ氏族の次期氏族長として、シャンドラの国政の舵取りを担う一人であるゼベにとっては、精霊術士として際立った才能を持つこの二人が国を去る未来を考えると、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。
 政治的な視野や統治者としての才覚は微塵も感じられないアースィマ達だが、その戦闘能力と精霊との相性の良さはいくらでも使い道があるというもの。彼女らの力をどう有効立てるかは、統治者達が考えれば済む話だ。

 精霊の声をよく聞き、また自分達の声をよく届ける彼女らの活躍の場は戦いの場以外にいくらでもあるのだから。
 また新たに砂漠の奥深くに潜っていた大型の砂鮫の群れが勢いよく砂の海を突き破って飛び掛かってきたのを、ソレイガの一振りとそれに伴う風の刃で八つ裂きにするアースィマの姿に、ゼベは溜息が零れるのを抑えきれなかった。

「あの大きさの砂鮫一匹を仕留めるのに普通の兵士なら五人がかりよ? ましてや人間の指揮で統率の取れた砂鮫の群れ。それの奇襲を刃の一振りで片付けられるものが、どれだけいると思っているのかしら?」

 ああ、砂鮫のヒレは一度乾燥させてから、姿煮にすると美味しいのよね、とゼベは刺客に襲われている最中にも関わらず、どうにも場違いな事を頭の片隅で考えているのだった。
 まあ、実際、砂鮫のヒレの乾物はシャンドラの貴重な輸出品ではあるのだけれども。
 ゼベが悲嘆に暮れている一方、一日千秋の思いでレニーアの前に再び姿を見せたシジャは期間こそ短いが、その分、濃密に過ごした修行の成果を発揮するべく、レニーアの悪口に呆れた態度から一変し、好戦的でなおかつ楽しそうな笑みを浮かべる。

「な~んで外国人の君がここまで内輪の揉め事に首を突っ込んで来るとか、余計な真似は控えて観光して、お土産を買って、とっとと国に帰ればいいとか、色々と思うところがあったんだよねえ」

「なんだ、それは。私にとってはそれこそ余計なお世話だ。多少、抑えているところはあるが、この国に来てから今に至るまで、私は私の望む通りに振舞っているだけだ。お前達にとって苦々しい結果に繋がっているのは偶然か、お前達のこれまでの行いによるだけの話よ」

「そこらへんはね、僕も自覚はあるよ。僕個人というよりはこの国のお偉いさん達がしてきた事を考えれば、蓋をしてきた臭いモンがいよいよ抑えきれなくなったのも仕方がないと思えるし」

「はん、ハディーヤを臭いもの呼ばわりか」

「ん~どっちかっていうと贈り子なんて風習が、かなぁ? いい加減、生贄を捧げなければやっていけない国なんて時代錯誤も甚だしいでしょ。
 近隣の国でもそんなことを今も続けているところなんて、ありゃしないもの。まあ、今日まで続けるだけの恩恵があるのも確かだけど」

「偉そうに椅子の上でふんぞり返っている奴らからの命令で、自分の手を血で濡らしてきた分、不平不満が溜まっている口ぶりだな? だが私にお前の愚痴を聞く趣味はないぞ?」

「僕も別に聞かせたくて話しているわけじゃないんで。憎たらしい君とも今日でおさらばと思うと、少しは言葉を交わしておこうかなあ、なぁんて感傷が湧いただけ」

 レニーアとシジャと、二人の立つ周囲だけが異様な静寂に飲まれつつあった。シジャの凪いだ精神とは裏腹に高ぶる魔力に当てられた精霊達が、じっと身動きするのも忘れて固まっている。
 極限まで張りつめられた糸のような緊張感が周囲を満たすが、レニーアは何ともない顔をしている。

「完膚なきまで私に負けておいて、よくもまあ、そこまで自信が持てるものだな」

「その分、鍛え直してきたってこと。さて、それじゃあこの国に来たのを死の間際で後悔してもらおうか! こいつから喰らっときな、『砂砂羅丸ささらがん』!」

 シジャの左腕が振り上げられるのと同時に、レニーアの立つ周囲の砂が一斉に動き出し、人間の小指ほどの大きさに固まる。砂の弾丸とも言えるそれらがざっと二百、瞬きをする間に形作られて、一斉にレニーアを目掛けて発射された。
 本物の銃弾に匹敵する速度で群がる『砂砂羅丸』をレニーアが念動魔法を起動し、軽く振り払った時、既にシジャはその場に居なかった。高速で移動する砂の絨毯の上に乗り、レニーアの頭上を取って、袖口から黒い砂が飛び出し、それらが瞬時に巨大な槍を形作る。

 砂鉄のみならず数種類の金属と精霊石を粉末状に加工し、それを精霊に働きかけて自在に操るシジャの得意技の一つだ。砂の精霊によって形作られた槍に火の精霊が高熱を付与し、槍が一瞬で赤熱する。
 肉を炭化させる高熱にも槍は硬度を失わず、更に風の精霊によって加速された槍は、成体の竜であろうと胸部を貫く威力に達していたが、生憎と相手は成体どころか竜王や竜帝を連れてきても戦いの成立しない規格外である。

「ふーむ、複数の精霊に対する働きかけが実に滑らか。この短期間での成長具合はハディーヤよりも上か。ち、もっと厳しく鍛えておけばよかったか」

 砂除けのフードを払い、黒髪を風になびかせるレニーアが余裕と自信に満ち溢れているのを見て、シジャは事前の想定通りこの程度ではまるで届かないのを確認して、次の一手を狙い、砂の絨毯で高速移動しながら次の一手を狙う。

(思念魔法って奴は資料が無さすぎてろくに調べられなかったが、精霊魔法や理魔法以上に術者の意識の集中と術式の維持がより厳しく求められるのは間違いない。
 意識を失っても自動で発動するように術式を組んでいる可能性もあるが、まずは付け入る隙はそこでしょ)

 思念魔法は魔法によって超能力を再現しようと試みた結果、開発された魔法の一種だ。特にレニーが好んで用いる『念動』は術者の意識が保たれていないと、すぐさま解除される類のものだから、シジャの考えは彼が思うよりも有効的だった。
 相手がレニーアであるという一点に目を瞑ればの話だが。
 砂塵を巻き上げ、大気をかき乱しながら砂の絨毯で空を飛ぶシジャを、レニーアの冷徹な瞳が捉えた。その瞬間、シジャの全身に悪寒の電流が走る。ただ視線を向けられただけで、ここまでの恐怖と悪寒が襲ってくる事実に、シジャは乾いた笑いが零れそうになる。

(駄目だ、これは、付け入る隙なんぞどうあがいても作れそうにない。となると……)

 直後、シジャの乗る砂の絨毯が見えない巨大な魔神の手で叩き落とされたように砕け散り、無数の砂粒が飛び散る中、シジャは咄嗟に砂を再支配して靴の裏に敷き、即席の空飛ぶ靴を作り上げる。
 そのまま重力に身を任せて落ちれば、レニーアに頭を潰されるか、胴体を千切られるか。

「っっっ!」

 言葉にならない悲鳴と悪罵を吐き出して、シジャは空中を疾走する。骨や内臓に痛んだ様子はない。ないが、こちらに考える余裕も与えないか、とシジャは怒りを触媒にして唇を吊り上げる。

「そうでこそだ、こんのクソガキ!」

「だぁれが、クソガキだ。このクソザコ。氏族の言いなりの飼い犬が。与えられる餌の味と寝床の寝心地の良さに堕落した分際で、私の時間を浪費させるな」

 レニーアが拳を握った左手を高速移動するシジャへと向けると、ピンと音の出そうな勢いで人差し指を弾く。シジャの魔力を通した瞳と周囲に展開した砂塵の警戒網は、レニーアの指先から放たれた不可視の念動弾を感知していた。
 それもレニーアが指を弾く度に怖気がするほどの力が圧縮された念動弾が発射されている。並みの魔法使いがあらん限りの魔力を振り絞っても、この念動弾一発にも及ぶまい。

砂黄壁さこうへき!」

 シジャが両手を下から上へと振り上げる動作と言霊を発し、詠唱の代わりとして精霊魔法を起動。シジャの前方に黄色く染まった砂の分厚い防壁が出来上がる。
 城砦攻撃に用いられる大砲の砲弾も防ぐが、レニーアの念動弾が相手となると一秒と持ちこたえる事も出来ない。シジャにとってはそれだけあれば射線から逃れるには十分だ。

「っとに、バケモンが好き勝手やってくれてよ!」

 足元の砂漠へ急降下し、激突する直前で砂の靴を解除して足から着地したシジャは両手を砂につけ、周囲一帯の砂に潜む精霊達に呼びかける。

「砂ん底で干からびろ!」

 待ち伏せしていた時から密かに、決して気取られぬようにと慎重に慎重を重ねて干渉し続けた事で、ある程度の深さから下の周辺の砂漠はシジャの支配下に置かれている。
 レニーアの足元を中心に砂漠が一気にすり鉢状にへこみ、即席の蟻地獄が出来上がる。砂はすさまじい速さで渦を巻き、レニーアを飲み込んで流そうと試みる。更には渦の外側の砂が四方から噴き出し、レニーアの頭上を覆い尽くしてそのまま落ちてくる。
 レニーアを砂の底に沈めて殺すか、あるいは頭上の砂を落として潰して殺すか。

「風、水、火の精霊達よ! あんの忌々しいガキをぶっ殺すのにありったけの力をくれ! 僕の人生史上、一番のお願いってやつだ!」

 天地から砂に潰されようとしているレニーアに対し、シジャから無慈悲な追い打ちが掛かる。レニーアの周囲から急速に酸素が奪われ、その間に砂が急速に熱を帯びて赤砂と化す。
 圧死、窒息死、焼死のどれかを、あるいは全てを味わわせる為のシジャが必殺を期して用意した攻撃だ。轟音を立てて砂の天蓋が落下し、レニーアを完全に砂が覆い尽くす。
 天地どちらの砂も高速で回転させており、迂闊に触れよう者なら肉も骨も無数に砕かれる渦が出来上がる。赤砂の熱量と摩擦によって炎が発生し、渦の直上に巨大な炎の竜巻が発生するまでに至る。

「どうだ、顔も心臓も、いや、骨も肉も全部、跡形もなく……!?」

 シジャが勝利を確信して愉悦の笑みを浮かべたが、まるでそれを待っていたかのように炎の竜巻が内から破裂するように四散し、さらに砂の渦が動きを止めて一粒も動かなくなる。
 変わらず精霊達にシジャの声は届き、精霊達からもシジャに声は届いている。にもかかわらず砂も風もなにもかもがシジャの思う通りに動かない。精霊よりも更に強大な力が周囲の砂を完全に固定し、支配している。
 シジャの浮かべていた笑みが見る見るうちに歪んでゆき、冷たい汗で頬を濡らしながら、シジャは目の前で持ち上がってゆく膨大な量の砂を見て、絶望を言葉に変えた。

「精霊を上回る支配力? いや、精霊達を力づくで抑え込んでいるのか! つくづくバケモンがっ!?」

 レニーアの規格外にもほどがある思念魔法により、シジャが蟻地獄化させていた足元の砂も、頭上から覆いかぶさってきた砂も、その全てが頭上はるか高くへと持ち上げられている。
 浮かび上がってゆく砂の中から、傷一つないレニーアと微動だにしないラクダが姿を見せた。レニーアは右手だけを空へと向けて伸ばしており、右手の動きが頭上に持ち上げた砂と連動しているようだった。

「おい、ロメル・シジャよ。ほんの数日でここまで力量を上げた執念と努力は、まあまあ大したものだ。ま、私には欠片どころか露ほども通用していないし、まったくの無駄、徒労そのものだったわけだが、そこのところだけは認めてやるぞ」

 レニーアとしては一切虚飾の無い素直な感想であり、それだけにシジャにとって屈辱極まりない内容の発言だった。血が出るほど唇を噛み締めるシジャの瞳には、地獄の炎もかくやと言わんばかりの憎悪が燃え盛っていた。
 だが残酷なまでに二人の間には力の差があり、格が違いすぎ、シジャがその憎悪を晴らす事は不可能なのだった。

「さて、まあ殺す気はないが、生かす気も特にない。精霊の力を使わずにどうにか生き残って見せるがいい」

 レニーアはからかい混じりにシジャへと冷酷に告げて、右手を振り下ろした。それに合わせてシジャの視界を埋め尽くすほどの砂が、津波の如く襲い掛かる。
 精霊すら抗えないレニーアの念動によって動かされる砂の津波に、シジャは断末魔の叫びをあげる暇もなく呑み込まれていった。

<続>

まだ終わらなかったー! 
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