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1.訪れの時
25.吸乳鬼対浪人生!
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ドガッ!と鈍い音がして、一瞬クラクラッと吸乳鬼の意識が遠のく・・・。彼の頭にコンクリートの塊が凄い速さで横からぶち当たって数メートル吹っ飛んだ恰好だ。
「おい、しっかりしろ!大丈夫か?。」こちらも薄れゆく意識の中で、絶望的な感情でいっぱいだった森澤あかねの眼に心配そうに顔を覗き込む神波の顔が認識できたのは、それから数秒後のことだった。
「あ、アタシ・・・・。」と言って自分の胸をしげしげと見る。どうやら吸乳鬼に胸を吸われる直前だったらしく、あの無残なペチャパイにはなっていないようだ。
「た、助かったのね。アリガト・・・。」と森澤はホッと安堵の表情を浮かべる。
(アア・・・ペチャパイにならなくてホント、ヨカッタワ!)
一方、ぶっ倒れていた吸乳鬼が頭を押さえながら、フラフラと立ち上がる。出血がヒドイところを見ると相当なダメージを被ったのにもかかわらず、意識はあるようだ。
「イッてえなあ。てめえかあ、あかねにちょっかいをかける奴ってのは・・。」
とフラフラしながらも鋭い眼光で神波を睨む。
「こちらこそ、南極ではパーティメンバーの一人がお前のせいで再起不能寸前にされちまったな。そのお礼をしたいと思ってたんだよ。」と神波。
「お礼なんていらねえが、代わりにオレの進化した姿を拝ませてやるぜ!。」
吸乳鬼の顔面が突然、グワッと前面に突き出した。ニューツと伸びていくかの様に顔が変形していく・・。と今度は両手がどんどん縮んで体の中に吸収されていく。そしてもともと長身だった背丈がさらに伸びていく。まるで大蛇を思わせる体へと変貌していき、両足も手と同様に体の中にのめり込む様に細く、短くなっていった。さらに臀部も延びて、尻尾の様に細長く変形していく。
「イヒヒヒヒヒ、見たか、オレの進化した姿を・・・。」
やがて尻尾の先から青白い火花がバチバチバチッとスパークした。放電をしたのだ。
「オレは遺伝子編集手術を受けた際にアマゾンに棲息する電気ウナギの遺伝子を埋め込まれて、肉体を改造してもらったのだ。この尻尾から発電する数百万ボルトの電流をうければ、たちまちお前らは黒焦げになってあの世生きだああ、イヒヒヒヒ。」
完全に電気ウナギ人間と化した吸乳鬼に森澤あかねの超高圧電流攻撃の効果が無かったのも無理はない。彼自身も電気を自由自在に操る遺伝子改造人間だったからだ。つまり電気攻撃は意味をなさなかったのだ。それどころか、森澤よりも高電圧、大電流の電気攻撃を仕掛けてくるやっかいな存在となってしまっていた。
「そりゃああ!。」電気ウナギ人間の尻尾から、青白い放電が放たれる。バチバチバチッ!
神波は咄嗟に身を躱す。凄まじいスパークだ。食らったら、ただの感電どころでは済まないだろう。全身やけどを負ってそれこそ真っ黒焦げになってしまう、恐るべき攻撃だ。
「そりゃ、そりゃああ!」次々に矢継ぎ早に放電攻撃を仕掛けてくる。神波も森澤も攻撃を躱すのに精一杯で、反撃する隙が見えない。
森澤と神波は目を合わせて、互いに反撃の機会を窺っている様にも見える。よく観察すれば、たしかに放電攻撃の威力は凄まじいが、攻撃パターンは単調でいたってシンプルなものだ。放電を尻尾から発して、ただ相手に当てるだけ。
「大体、短くて3秒といったところね。」と森澤が神波に囁く。神波も「そうだな。しかも攻撃すればする程、蓄電にかける時間が長くなって、5秒から6秒位に攻撃間隔が落ち込んでいるようだ。」と攻撃を躱しながら、神波も森澤にそっと囁く。
「どこかで仕掛ける?。」と森澤。
「そうだな。俺が合図したら、アイツの尻尾に・・・。」と何事か二人の間で一瞬の会話が成立したようだ。
一方、電気ウナギ人間と化した吸乳鬼の表情が段々と、疲れと焦燥の色が濃くなってきた。
「ハアハア、き、貴様ら、どこまでちょこまかと逃げてばかりいるんだあ・・・。」と息も絶え絶えに苦しそうだ。
すると急に逃げていた、森澤が急に飛び出してきた。
「アンタなんかにペチャパイや黒焦げにされてなるもんですか。このド変態ウナギ、悔しかったら捕まえてごらんなさいよ!。」といきなり相手を挑発する始末。
「キィ~ッ!!!。」
ウナギ男は狂った様な奇声をあげて、突進して来る。尻尾から電撃火花を放ちながら、二人の1メートル程手前まで迫って来た瞬間、パッと両方に飛び別れた二人から同時攻撃が繰り出される。
ウナギの右側に飛び込んだ神波からエレクトリックアタッチメントの電流が、そして左側の森澤からは細長いステック状の電極から同じく電流が迸る。
バチバチバチッ!
しかし、神波と森澤が放った電流は、同じ性質のものではなかった。神波がプラスの電流、森澤が放ったのはマイナスの電流だった。当然、プラスの電気とマイナスの電気が衝突してショートすれば、それらの電流が流れる物質には多大なダメージが及ぶ。ウナギ男とて同じであった。
「ウギャヤヤヤヤアアアア!。」恐ろしい断末魔の絶叫が響き渡り、まばゆい光と熱がカアーッと辺りを照らし出した瞬間、真っ黒こげと化した何かが枯れ木の様に立ちすくんでいるばかりだった。
黒焦げになった枯れ木・・・それがウナギ男の姿だったとは想像もつかない位だった。まさにウナギの蒲焼(それも真っ黒焦げの失敗作)の出来上がりといった状況だった。
「やったね!駿クン、アリガト♡」森澤は嬉しそうに神波と抱き合う。二人は熱い口づけを交わしあうと、長居は無用とばかりに静かにその場を立ち去っていく。やがて、ポツリ、ポツリと雨が降り始め、やがて、土砂降りとなっていく・・。
しかし、後に残された黒焦げの枯れ木と化した物には何の変化も無い。立ち尽くしたままである。やがて数時間が経過した。と、突然赤い目玉の様なモノがカッと光を放った。
「ウ、グググググッ・・・。」と不気味な音が漏れる。口があるのかさえも分からない黒焦げのモノは、じりじりと少しずつ動き始めたのだ。
ゆっくりとではあるが、その怪物体は動き始めたのだ。復活したのであろうか?。
「ググゥウ・・」奇怪な音を出しながら、降りしきる雨の夕暮れの中に溶け込んでいく、怪物体。やがて、公園の並木道にさしかかるとゆっくりと木立の中に入っていく。そして木々の中の一本であるかの様に擬態化して、鳴りを潜めているようだ。
するとそこへ一人の女子高生が通りかかった。体育会系の部活の帰りらしく白と赤のストライプ模様のパーカーに紺色の短パンを身に着け、白地にスポーツメーカーのロゴがポイントとして入ったやや長めのソックスを履いている。
ストライプのいい長い足や太腿が魅力的に映える。髪は男の子の様に短めでやや茶髪に染めている。肩にはスポーツバッグを背負っている長身の女の子だった。彼女は公園の中の並木道に入ると公園を通じて近道しようとしているらしく、そのまま歩き続けていく。
ザワザワザワ・・・。風も無いのに傍らの木々が揺れ動く。女子高生はハッとその方を振り返ったが、何もなかった。(なんだ、気のせいか・・・。)とホッと安堵の表情を浮かべて歩き出そうとした瞬間、異変が起こった。
揺れ動いていた木の一つが突然、彼女に襲いかかったのだ。
「アッ・・・、き、きゃあああ~っ!」
突然、黒い枯れ木が彼女に抱きかかり、その体の自由を奪った。
「な、なにすんのっ!」スポティッシュな女子らしく、すぐに相手の抱擁から逃れようともがき始める。だが、枯れ木のくせに抱き着いたまま、もがく彼女から離れようとはしなかった。それどころか、獲物を捕まえた肉食植物の様に動きを封じる力は増すばかりだった。
「ググググルルル・・・」と奇妙な声を発する枯れ木にさしものスポーツ少女も恐怖を感じ始めたようだ。
「きゃあああ~っ、だ、だれか、助けてええっ~。」しかし、雨の降る夕暮れ時の公園には人の気配は無く、彼女は枯れ木に引きずられるまま、木の生い茂る森の中へと連れ去られてゆく・・・。
「ウギィイイ~」枯れ木は森の奥深くまで少女を抱き締めながら連れてくると、いきなり少女ともどもその場に倒れ込む。そして、ずぶ濡れになってしまったパーカーを無理やり引きちぎる様に脱がせ始める。たちまち、少女のブラと胸が露わになった。
「い、いやあああああ・・。」女子は両手で胸をかきいだくが、枯れ木は容赦なくその手を力づくでほどくと、いきなりそのふくよかな乳房の一つにブチュッといやらしい音をたてて、吸い着いた。
「あ、あああああ・・・。」女子は泣き叫ぶが、もはや枯れ木が吸い着いた胸から離すことはかなわず、なすがままになる一方だった。チューッ、チューッ、チューッ・・・・・。
枯れ木は、ものすごい勢いで女子の乳房を吸い続けている。まだ、赤子に飲ませる程の量の乳液が出るはずも無いのに・・・・。
「ウウ、グルグルグル。」と満足げな奇怪な音が枯れ木から漏れる。チュー、チュー、チューッ・・・・。
次に枯れ木のもう一本の枝がスルスルと伸びて、女子の短パンに手をかける。ビリビリビリッ!と引き裂く音とともに短パンを無残にもビリビリの破片にしてしまうと白いパンティの陰部に枝の先を差し込んで、穴を開ける。
そして穴から陰部へ枝が伸びていく。
「あは・・・はあああーっ・・・」女子は何か性感でも刺激されたのかヨダレを垂らして、虎落笛声をあげる。陰部の中では凄まじい蠕動運動が行われているらしく、パンティがずり落ちていくほど激しい刺激運動が続行中だ。
だが、性的快感もそこまでだった。
やがて、少女の吸われ続けていた乳房がみるみるうちに、萎んでいってやがて干からびた皮袋へと変化していく。しなびた細長い、歳を経た老婆の様なペチャパイになってしまった。
「く、苦しい~っ、ううっ、く・る・し・い・・・。」ともがいて顔をしかめていたが、やがて目をうっすらと開け自分の胸を見ると「い、いやああああああああ!。」と絶叫した。そして枯れ木の側にも変化が起こった。真っ黒こげの形が段々、端正な男の体に変化していき、元の吸乳鬼の姿へとなっていったのである。ゆっくりと顔をもたげると黄色い乳脂肪と赤い血液が混じった液体だらけの口を手で拭うと、「オレサマ、復活!。」と吸乳鬼の口から勝ち誇った声が響き渡る。
「ふふふ、性的に悶える女の乳を吸うとよりパワーアップして俺は甦るのだ。今に見ていろ、神波に森澤。必ずリベンジしてやるからな!。」と叫んだかと思うと、女子高生のもう片方の乳房にブチュツと吸い着く吸乳鬼。
「も、もうお嫁に行けないッ!」と泣き叫び、両手で顔を覆う少女を尻目に吸乳鬼は完全復活を遂げたかの様にもう片方の乳房を血が出るほど吸い尽くしてペチャパイにしたあげく、その後はデザートとして少女の若く逞しい肢体を十二分にもてあそぶ、酒池肉林の光景が繰り広げられるのであった。
「おい、しっかりしろ!大丈夫か?。」こちらも薄れゆく意識の中で、絶望的な感情でいっぱいだった森澤あかねの眼に心配そうに顔を覗き込む神波の顔が認識できたのは、それから数秒後のことだった。
「あ、アタシ・・・・。」と言って自分の胸をしげしげと見る。どうやら吸乳鬼に胸を吸われる直前だったらしく、あの無残なペチャパイにはなっていないようだ。
「た、助かったのね。アリガト・・・。」と森澤はホッと安堵の表情を浮かべる。
(アア・・・ペチャパイにならなくてホント、ヨカッタワ!)
一方、ぶっ倒れていた吸乳鬼が頭を押さえながら、フラフラと立ち上がる。出血がヒドイところを見ると相当なダメージを被ったのにもかかわらず、意識はあるようだ。
「イッてえなあ。てめえかあ、あかねにちょっかいをかける奴ってのは・・。」
とフラフラしながらも鋭い眼光で神波を睨む。
「こちらこそ、南極ではパーティメンバーの一人がお前のせいで再起不能寸前にされちまったな。そのお礼をしたいと思ってたんだよ。」と神波。
「お礼なんていらねえが、代わりにオレの進化した姿を拝ませてやるぜ!。」
吸乳鬼の顔面が突然、グワッと前面に突き出した。ニューツと伸びていくかの様に顔が変形していく・・。と今度は両手がどんどん縮んで体の中に吸収されていく。そしてもともと長身だった背丈がさらに伸びていく。まるで大蛇を思わせる体へと変貌していき、両足も手と同様に体の中にのめり込む様に細く、短くなっていった。さらに臀部も延びて、尻尾の様に細長く変形していく。
「イヒヒヒヒヒ、見たか、オレの進化した姿を・・・。」
やがて尻尾の先から青白い火花がバチバチバチッとスパークした。放電をしたのだ。
「オレは遺伝子編集手術を受けた際にアマゾンに棲息する電気ウナギの遺伝子を埋め込まれて、肉体を改造してもらったのだ。この尻尾から発電する数百万ボルトの電流をうければ、たちまちお前らは黒焦げになってあの世生きだああ、イヒヒヒヒ。」
完全に電気ウナギ人間と化した吸乳鬼に森澤あかねの超高圧電流攻撃の効果が無かったのも無理はない。彼自身も電気を自由自在に操る遺伝子改造人間だったからだ。つまり電気攻撃は意味をなさなかったのだ。それどころか、森澤よりも高電圧、大電流の電気攻撃を仕掛けてくるやっかいな存在となってしまっていた。
「そりゃああ!。」電気ウナギ人間の尻尾から、青白い放電が放たれる。バチバチバチッ!
神波は咄嗟に身を躱す。凄まじいスパークだ。食らったら、ただの感電どころでは済まないだろう。全身やけどを負ってそれこそ真っ黒焦げになってしまう、恐るべき攻撃だ。
「そりゃ、そりゃああ!」次々に矢継ぎ早に放電攻撃を仕掛けてくる。神波も森澤も攻撃を躱すのに精一杯で、反撃する隙が見えない。
森澤と神波は目を合わせて、互いに反撃の機会を窺っている様にも見える。よく観察すれば、たしかに放電攻撃の威力は凄まじいが、攻撃パターンは単調でいたってシンプルなものだ。放電を尻尾から発して、ただ相手に当てるだけ。
「大体、短くて3秒といったところね。」と森澤が神波に囁く。神波も「そうだな。しかも攻撃すればする程、蓄電にかける時間が長くなって、5秒から6秒位に攻撃間隔が落ち込んでいるようだ。」と攻撃を躱しながら、神波も森澤にそっと囁く。
「どこかで仕掛ける?。」と森澤。
「そうだな。俺が合図したら、アイツの尻尾に・・・。」と何事か二人の間で一瞬の会話が成立したようだ。
一方、電気ウナギ人間と化した吸乳鬼の表情が段々と、疲れと焦燥の色が濃くなってきた。
「ハアハア、き、貴様ら、どこまでちょこまかと逃げてばかりいるんだあ・・・。」と息も絶え絶えに苦しそうだ。
すると急に逃げていた、森澤が急に飛び出してきた。
「アンタなんかにペチャパイや黒焦げにされてなるもんですか。このド変態ウナギ、悔しかったら捕まえてごらんなさいよ!。」といきなり相手を挑発する始末。
「キィ~ッ!!!。」
ウナギ男は狂った様な奇声をあげて、突進して来る。尻尾から電撃火花を放ちながら、二人の1メートル程手前まで迫って来た瞬間、パッと両方に飛び別れた二人から同時攻撃が繰り出される。
ウナギの右側に飛び込んだ神波からエレクトリックアタッチメントの電流が、そして左側の森澤からは細長いステック状の電極から同じく電流が迸る。
バチバチバチッ!
しかし、神波と森澤が放った電流は、同じ性質のものではなかった。神波がプラスの電流、森澤が放ったのはマイナスの電流だった。当然、プラスの電気とマイナスの電気が衝突してショートすれば、それらの電流が流れる物質には多大なダメージが及ぶ。ウナギ男とて同じであった。
「ウギャヤヤヤヤアアアア!。」恐ろしい断末魔の絶叫が響き渡り、まばゆい光と熱がカアーッと辺りを照らし出した瞬間、真っ黒こげと化した何かが枯れ木の様に立ちすくんでいるばかりだった。
黒焦げになった枯れ木・・・それがウナギ男の姿だったとは想像もつかない位だった。まさにウナギの蒲焼(それも真っ黒焦げの失敗作)の出来上がりといった状況だった。
「やったね!駿クン、アリガト♡」森澤は嬉しそうに神波と抱き合う。二人は熱い口づけを交わしあうと、長居は無用とばかりに静かにその場を立ち去っていく。やがて、ポツリ、ポツリと雨が降り始め、やがて、土砂降りとなっていく・・。
しかし、後に残された黒焦げの枯れ木と化した物には何の変化も無い。立ち尽くしたままである。やがて数時間が経過した。と、突然赤い目玉の様なモノがカッと光を放った。
「ウ、グググググッ・・・。」と不気味な音が漏れる。口があるのかさえも分からない黒焦げのモノは、じりじりと少しずつ動き始めたのだ。
ゆっくりとではあるが、その怪物体は動き始めたのだ。復活したのであろうか?。
「ググゥウ・・」奇怪な音を出しながら、降りしきる雨の夕暮れの中に溶け込んでいく、怪物体。やがて、公園の並木道にさしかかるとゆっくりと木立の中に入っていく。そして木々の中の一本であるかの様に擬態化して、鳴りを潜めているようだ。
するとそこへ一人の女子高生が通りかかった。体育会系の部活の帰りらしく白と赤のストライプ模様のパーカーに紺色の短パンを身に着け、白地にスポーツメーカーのロゴがポイントとして入ったやや長めのソックスを履いている。
ストライプのいい長い足や太腿が魅力的に映える。髪は男の子の様に短めでやや茶髪に染めている。肩にはスポーツバッグを背負っている長身の女の子だった。彼女は公園の中の並木道に入ると公園を通じて近道しようとしているらしく、そのまま歩き続けていく。
ザワザワザワ・・・。風も無いのに傍らの木々が揺れ動く。女子高生はハッとその方を振り返ったが、何もなかった。(なんだ、気のせいか・・・。)とホッと安堵の表情を浮かべて歩き出そうとした瞬間、異変が起こった。
揺れ動いていた木の一つが突然、彼女に襲いかかったのだ。
「アッ・・・、き、きゃあああ~っ!」
突然、黒い枯れ木が彼女に抱きかかり、その体の自由を奪った。
「な、なにすんのっ!」スポティッシュな女子らしく、すぐに相手の抱擁から逃れようともがき始める。だが、枯れ木のくせに抱き着いたまま、もがく彼女から離れようとはしなかった。それどころか、獲物を捕まえた肉食植物の様に動きを封じる力は増すばかりだった。
「ググググルルル・・・」と奇妙な声を発する枯れ木にさしものスポーツ少女も恐怖を感じ始めたようだ。
「きゃあああ~っ、だ、だれか、助けてええっ~。」しかし、雨の降る夕暮れ時の公園には人の気配は無く、彼女は枯れ木に引きずられるまま、木の生い茂る森の中へと連れ去られてゆく・・・。
「ウギィイイ~」枯れ木は森の奥深くまで少女を抱き締めながら連れてくると、いきなり少女ともどもその場に倒れ込む。そして、ずぶ濡れになってしまったパーカーを無理やり引きちぎる様に脱がせ始める。たちまち、少女のブラと胸が露わになった。
「い、いやあああああ・・。」女子は両手で胸をかきいだくが、枯れ木は容赦なくその手を力づくでほどくと、いきなりそのふくよかな乳房の一つにブチュッといやらしい音をたてて、吸い着いた。
「あ、あああああ・・・。」女子は泣き叫ぶが、もはや枯れ木が吸い着いた胸から離すことはかなわず、なすがままになる一方だった。チューッ、チューッ、チューッ・・・・・。
枯れ木は、ものすごい勢いで女子の乳房を吸い続けている。まだ、赤子に飲ませる程の量の乳液が出るはずも無いのに・・・・。
「ウウ、グルグルグル。」と満足げな奇怪な音が枯れ木から漏れる。チュー、チュー、チューッ・・・・。
次に枯れ木のもう一本の枝がスルスルと伸びて、女子の短パンに手をかける。ビリビリビリッ!と引き裂く音とともに短パンを無残にもビリビリの破片にしてしまうと白いパンティの陰部に枝の先を差し込んで、穴を開ける。
そして穴から陰部へ枝が伸びていく。
「あは・・・はあああーっ・・・」女子は何か性感でも刺激されたのかヨダレを垂らして、虎落笛声をあげる。陰部の中では凄まじい蠕動運動が行われているらしく、パンティがずり落ちていくほど激しい刺激運動が続行中だ。
だが、性的快感もそこまでだった。
やがて、少女の吸われ続けていた乳房がみるみるうちに、萎んでいってやがて干からびた皮袋へと変化していく。しなびた細長い、歳を経た老婆の様なペチャパイになってしまった。
「く、苦しい~っ、ううっ、く・る・し・い・・・。」ともがいて顔をしかめていたが、やがて目をうっすらと開け自分の胸を見ると「い、いやああああああああ!。」と絶叫した。そして枯れ木の側にも変化が起こった。真っ黒こげの形が段々、端正な男の体に変化していき、元の吸乳鬼の姿へとなっていったのである。ゆっくりと顔をもたげると黄色い乳脂肪と赤い血液が混じった液体だらけの口を手で拭うと、「オレサマ、復活!。」と吸乳鬼の口から勝ち誇った声が響き渡る。
「ふふふ、性的に悶える女の乳を吸うとよりパワーアップして俺は甦るのだ。今に見ていろ、神波に森澤。必ずリベンジしてやるからな!。」と叫んだかと思うと、女子高生のもう片方の乳房にブチュツと吸い着く吸乳鬼。
「も、もうお嫁に行けないッ!」と泣き叫び、両手で顔を覆う少女を尻目に吸乳鬼は完全復活を遂げたかの様にもう片方の乳房を血が出るほど吸い尽くしてペチャパイにしたあげく、その後はデザートとして少女の若く逞しい肢体を十二分にもてあそぶ、酒池肉林の光景が繰り広げられるのであった。
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