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1.訪れの時
16.恋愛の始まりなんて、神にも悪魔にも分からない
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「神波くん・・・。」「森澤さん・・・。」いつしか二人は一つに溶け合って抱きあっていた。が時間がしばらく経過してから二人は無言のまま、静かに別れて立ち去った。二人にとって互いの心の整理と落ち着くための時間が必要だったからだ。(しかし、なんで俺はアイツを抱きしめてしまったのだろう・・・。)という言い知れぬ疑問と感情にしばらく神波の心は動揺を隠せなかった。
一方、早瀬 守の方は、完全に女子達の虜というかペットと化していた。オモチャの様に弄ばれ、いい様になぶられていたのだ。雪野という小柄な女は例の雪女だったしもう一人の女もやはり何らかの組織の一員だったからだ。守自身も抵抗すべく戦おうとしたのだが、雪野の冷凍攻撃が一瞬、速かった。たちまち白っぽく体が凍り付く。が、すんでのところで何とか冷気の渦から逃れることができた。
「ボ、ボクをどうする気!?。」と悲痛な声で叫ぶ守。
「ウフフフ、アンタの精子を無理にでももらうのよ。」と冷徹な表情の雪女。
「い、一体、なんのためにそんな事をするんだ。」
「それを知る必要はアンタにはないわ。さあ、アタシの冷気をおとなしく浴びるのよ、オホホホホホ。」
雪女の口から白い雪の様な粉がバーッと吐き出される。何とかかわすが、雪女は次々と冷気を吐き出して守に浴びせようとしてくる。一体、この雪女は腹にどれだけこんな冷気を貯め込んでいるんだ、と考える余裕すら守には無かったが、それにしても季節は真夏だというのに凄まじい冷たさだ。さらに相村という長い艶やかな黒髪の女子がムチを振り回して連続攻撃を仕掛けてくる。それもただのムチではない様だ。伸縮自在な上にムチで叩かれた所からは火花が飛び散った。
「アタシの電磁ムチの威力を味わせてあげる!。」と側面からの連続攻撃が厳しい。ムチで逃げ場を失い、さらに冷気で追い詰められ、いよいよ、守が絶対絶命のピンチを迎えた時だった。
いきなり女達の背後から声がかかった。
「待て!お前らよくもパーティの仲間をやってくれたな!。」
二人の女が振り向くと、神波、恋町、人形坂の3人が手に武器を携えて立っていた。
「チッ、森澤の奴、失敗したな。」と舌を噛む雪女だったが、4人が同時に相手では形勢不利と見たのだろうか。ムチを振り回す女は、恋町と人形坂が間合いを詰めての攻撃をしかけてくるので、近距離攻撃に不向きなムチの死角を攻め立てられる形になり苦戦模様だ。一方、神波は暗がりや木陰を利用して例の量子迷彩服の効果を活かし、雪女の視覚をくらませながら背後を狙っていた。冷気を浴びせたくても相手の所在位置が視認できないと攻撃できないのが、雪女の弱点である。キョロキョロと辺りを見回したり、物音を感じられないか探っている様な様子を見せたが、相手はどこにいるのかはっきり分からない。思しき場所に何度か冷気を吹きかけてみたが、反応は無かった。
焦燥の色合いが濃くなる表情になった時、突然背後から火傷の様な痛みと激しい脱力感に襲われる。神波が、雪女の不意をついて、背後から電撃をお見舞いしたのだ。
「ぎゃあああ・・・。」と妖怪の叫び声をあげるや、ふらつく体を持ちこたえて逃げ出した。それを見たムチ女も慌てて一目散に逃げだす。どうやら、一難は去った様だ。
「大丈夫か、マモル。」
早瀬の体は雪女の冷気でほぼ真っ白になり、少し凍傷がある様だったが命に別状は無く、意識もしっかりしていた。
「危なかったよ、ボク・・もう少しで精子を抜き取られちゃうところだった。」と弱々しい声音で呟いた。まだ童顔でいかにも少年というあどけなさだったが、持ちこたえられたのは若さと普段やっているテニスで鍛えた敏捷性のおかげもあったのかも知れない。神波と人形坂に両肩を支えられながら、守を含めパーティ一行は宿泊地の別荘へと引き揚げることにした。
「しかし、アイツらは男子の精子を狙っている所を見ると何かの生物学的な実験とかをやってる組織なんじゃないかしら。」と恋町がこれまでの経緯を整理して推論を組み立てる。「特に以前の事件は裏で財団Zが関係している線が濃厚だったわね。となるとバイオテクノロジーの分野での研究や業界の動向とかも探っておく必要がありそうね。」としたり顔で結論付ける恋町。たしかに敵に関しては不思議な所が幾つかあった。普通、犯罪的な組織と言えば金銭や財産を獲得したりすることが目的とするはずだが、人間の生殖細胞を欲しがるというのは異例の目的だった。
それに攻撃手段も銃やナイフの様なものは無く、相手の体を封じるような手段が多い。まあ、精液採取の為に相手の動きを封じることが主な目的なのだろうけれども、少し異様ではあった。
(それにしても、なんで俺はアイツにキスなんかしてしまったのだろう・・・?)
一瞬、顔が赤くなるのが自分でも分かった。キスはしてしまったものの、悪い気分や悔悟の念というよりもあの時の自分自身が分からない、敵対関係にある女性を抱きしめてキスまでしてしまったある意味スゴイ事をやってしまえる自分という人間の奔放さに、呆れもするし理解もできないのが不思議でもあり苦悩でもあった。もつれあって一緒に彼女と倒れ込んだ時、彼女の顔の表情に戸惑いというか、一種の縋りつく様な女らしい表情が現れていたのを認識していたものの、そこに魅かれてしまったのだろうかと思った。あるいは勢いも手伝ってあんな事を!?
(なんて、バカなんだ俺は。相手は敵なんだぞ・・・)と頭をふって考え直そうともがいてみたが、頭の中でもズルズルと彼女をもっと知りたい、どんな人なんだろうという興味の方が感情的に優ってしまうのだった。何よりも自分と同世代の人間同士というところも親近感を覚える理由にもなってしまっていたのも確かだったが。
「どうしたの?。ボーツとして・・少し顔が赤い様だけど・・。」と神波の表情に気づいた人形坂が声をかける。しかし、神波は「ううん、何でもない、少し疲れただけさ。」とはぐらかすのだった。
一方、所は変わって沖縄のとある農村地帯に佇む異様な化学工場の一室では、奇妙な会話が複数人の間で取り交わされていた。会話の構成員は、金髪女性の女吸血鬼ことワルキューラ、電撃女子高生の森澤、ムチ女の相村、小柄な雪女の雪野雪奈、財団Zの妖艶な女秘書中務の姿もあった。そして、彼女らから少し距離を置いて瘠せた体型の若い男が腕組みをして一人立たずんでいた。
「また失敗したわね。どうしてアノ連中の事になるとこうもダメなのかしら。」と中務が冷徹な声で口を開く。
「アノ連中は科学的な武装もしているし、頭もイイわ。素材となるには恰好の男のコもいるけど、すぐには手を出せないワ。」と女吸血鬼が言いにくそうに弁解をする。「マモルという男の子もいいけど、あの神波という子の遺伝子にはある特殊な情報が埋め込まれているのよ。あの素材は、ウチの組織にとっては最高の優先的課題なのよ。何としても篭絡しなければならないわ。」と中務。
「それにしても一体、どんな遺伝的情報を持っているというの?教えてくれないのかな?。」と今度は森澤が訊いてくる。
「それは組織の最高機密。アナタ達には伝えられないレベルの情報だわ。だから、四の五の言わず命令通り、精子を集めてくればいいのよ。」それを聞いたムチ女の相村がハッと顔を上げる。
「そんな⁉あんな見知らぬ男たちに媚まで売って、精液を取ってこいだなんて!アタシ、もう耐えられないし、イヤだわ!。」と相村が突然、狂った様に鳴りたてた。とたんに、中務の目が陰湿に光りだした。
「それでは、あなたに今回の失敗の責任を取ってもらうとしましょう。処分は乳吸いの刑。乳吸い、刑を執行よ。」
と中務が背後にいた例の男の方を振り向く。ユラリとその男は女達の輪に近づくと、まだ恐怖でひきつっている相村の方へ目にも止まらぬ速さでサッと近づき、いきなり彼女の体に抱きついた。
「イ、イヤああああ~っ!」
男はその風貌とは思えない程の怪力で彼女を抱きすくめ、共にその場に倒れ込む。相村もスポティッシュな少女で普通の男よりは力があったのだが、その抵抗も男の前ではまるで無力だった。ビリビリッと着ていたTシャツを引き裂きブラをはぎ取ると、男は小麦色に焼けた豊満な彼女の左胸の乳房にいきなりチュツと吸い付いたのだ。
きゃああああああ~っ!!!耳をつんざく絶叫が辺りに響き渡る。しかし男は、チューチューと音を立てて女の胸を吸い続けている。まだ乳液すら出ていない女の胸をどんどん吸っていく。やがて女は悶えるのを止め、気絶してしまった。が、なおも男はチュー、チューと音をたてて、まるでジュースでも飲んでいるかの様に乳を吸い続けている。
やがて女の体に変化が起こった。吸われている女の乳房がみるみる干からびていって、細長い帯の様な皮だけになっていったのだ。それはもう豊満な乳ではなく歳を経たババアよりヒドイ、皮だけのしなびた袋の様な帯状のモノが胸からぶら下がっているだけだった・・・。やがて黄色い脂肪液体だらけの口を片手で拭うともう片方の乳にむしゃぶりついた。チュー、チュー、チュー、といやらしい音を立てながらなおも吸い続ける男。やがて、女の胸にはしなびて干からびて皮ばかりとなった細長いモノが二つぶらさがっているだけになってしまった。満足そうに男が立ち上がった後には、乳を吸われて胸だけが『ペチャパイ』になった若い娘の哀れな姿がそこにあるだけだった。
一方、早瀬 守の方は、完全に女子達の虜というかペットと化していた。オモチャの様に弄ばれ、いい様になぶられていたのだ。雪野という小柄な女は例の雪女だったしもう一人の女もやはり何らかの組織の一員だったからだ。守自身も抵抗すべく戦おうとしたのだが、雪野の冷凍攻撃が一瞬、速かった。たちまち白っぽく体が凍り付く。が、すんでのところで何とか冷気の渦から逃れることができた。
「ボ、ボクをどうする気!?。」と悲痛な声で叫ぶ守。
「ウフフフ、アンタの精子を無理にでももらうのよ。」と冷徹な表情の雪女。
「い、一体、なんのためにそんな事をするんだ。」
「それを知る必要はアンタにはないわ。さあ、アタシの冷気をおとなしく浴びるのよ、オホホホホホ。」
雪女の口から白い雪の様な粉がバーッと吐き出される。何とかかわすが、雪女は次々と冷気を吐き出して守に浴びせようとしてくる。一体、この雪女は腹にどれだけこんな冷気を貯め込んでいるんだ、と考える余裕すら守には無かったが、それにしても季節は真夏だというのに凄まじい冷たさだ。さらに相村という長い艶やかな黒髪の女子がムチを振り回して連続攻撃を仕掛けてくる。それもただのムチではない様だ。伸縮自在な上にムチで叩かれた所からは火花が飛び散った。
「アタシの電磁ムチの威力を味わせてあげる!。」と側面からの連続攻撃が厳しい。ムチで逃げ場を失い、さらに冷気で追い詰められ、いよいよ、守が絶対絶命のピンチを迎えた時だった。
いきなり女達の背後から声がかかった。
「待て!お前らよくもパーティの仲間をやってくれたな!。」
二人の女が振り向くと、神波、恋町、人形坂の3人が手に武器を携えて立っていた。
「チッ、森澤の奴、失敗したな。」と舌を噛む雪女だったが、4人が同時に相手では形勢不利と見たのだろうか。ムチを振り回す女は、恋町と人形坂が間合いを詰めての攻撃をしかけてくるので、近距離攻撃に不向きなムチの死角を攻め立てられる形になり苦戦模様だ。一方、神波は暗がりや木陰を利用して例の量子迷彩服の効果を活かし、雪女の視覚をくらませながら背後を狙っていた。冷気を浴びせたくても相手の所在位置が視認できないと攻撃できないのが、雪女の弱点である。キョロキョロと辺りを見回したり、物音を感じられないか探っている様な様子を見せたが、相手はどこにいるのかはっきり分からない。思しき場所に何度か冷気を吹きかけてみたが、反応は無かった。
焦燥の色合いが濃くなる表情になった時、突然背後から火傷の様な痛みと激しい脱力感に襲われる。神波が、雪女の不意をついて、背後から電撃をお見舞いしたのだ。
「ぎゃあああ・・・。」と妖怪の叫び声をあげるや、ふらつく体を持ちこたえて逃げ出した。それを見たムチ女も慌てて一目散に逃げだす。どうやら、一難は去った様だ。
「大丈夫か、マモル。」
早瀬の体は雪女の冷気でほぼ真っ白になり、少し凍傷がある様だったが命に別状は無く、意識もしっかりしていた。
「危なかったよ、ボク・・もう少しで精子を抜き取られちゃうところだった。」と弱々しい声音で呟いた。まだ童顔でいかにも少年というあどけなさだったが、持ちこたえられたのは若さと普段やっているテニスで鍛えた敏捷性のおかげもあったのかも知れない。神波と人形坂に両肩を支えられながら、守を含めパーティ一行は宿泊地の別荘へと引き揚げることにした。
「しかし、アイツらは男子の精子を狙っている所を見ると何かの生物学的な実験とかをやってる組織なんじゃないかしら。」と恋町がこれまでの経緯を整理して推論を組み立てる。「特に以前の事件は裏で財団Zが関係している線が濃厚だったわね。となるとバイオテクノロジーの分野での研究や業界の動向とかも探っておく必要がありそうね。」としたり顔で結論付ける恋町。たしかに敵に関しては不思議な所が幾つかあった。普通、犯罪的な組織と言えば金銭や財産を獲得したりすることが目的とするはずだが、人間の生殖細胞を欲しがるというのは異例の目的だった。
それに攻撃手段も銃やナイフの様なものは無く、相手の体を封じるような手段が多い。まあ、精液採取の為に相手の動きを封じることが主な目的なのだろうけれども、少し異様ではあった。
(それにしても、なんで俺はアイツにキスなんかしてしまったのだろう・・・?)
一瞬、顔が赤くなるのが自分でも分かった。キスはしてしまったものの、悪い気分や悔悟の念というよりもあの時の自分自身が分からない、敵対関係にある女性を抱きしめてキスまでしてしまったある意味スゴイ事をやってしまえる自分という人間の奔放さに、呆れもするし理解もできないのが不思議でもあり苦悩でもあった。もつれあって一緒に彼女と倒れ込んだ時、彼女の顔の表情に戸惑いというか、一種の縋りつく様な女らしい表情が現れていたのを認識していたものの、そこに魅かれてしまったのだろうかと思った。あるいは勢いも手伝ってあんな事を!?
(なんて、バカなんだ俺は。相手は敵なんだぞ・・・)と頭をふって考え直そうともがいてみたが、頭の中でもズルズルと彼女をもっと知りたい、どんな人なんだろうという興味の方が感情的に優ってしまうのだった。何よりも自分と同世代の人間同士というところも親近感を覚える理由にもなってしまっていたのも確かだったが。
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「それにしても一体、どんな遺伝的情報を持っているというの?教えてくれないのかな?。」と今度は森澤が訊いてくる。
「それは組織の最高機密。アナタ達には伝えられないレベルの情報だわ。だから、四の五の言わず命令通り、精子を集めてくればいいのよ。」それを聞いたムチ女の相村がハッと顔を上げる。
「そんな⁉あんな見知らぬ男たちに媚まで売って、精液を取ってこいだなんて!アタシ、もう耐えられないし、イヤだわ!。」と相村が突然、狂った様に鳴りたてた。とたんに、中務の目が陰湿に光りだした。
「それでは、あなたに今回の失敗の責任を取ってもらうとしましょう。処分は乳吸いの刑。乳吸い、刑を執行よ。」
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「イ、イヤああああ~っ!」
男はその風貌とは思えない程の怪力で彼女を抱きすくめ、共にその場に倒れ込む。相村もスポティッシュな少女で普通の男よりは力があったのだが、その抵抗も男の前ではまるで無力だった。ビリビリッと着ていたTシャツを引き裂きブラをはぎ取ると、男は小麦色に焼けた豊満な彼女の左胸の乳房にいきなりチュツと吸い付いたのだ。
きゃああああああ~っ!!!耳をつんざく絶叫が辺りに響き渡る。しかし男は、チューチューと音を立てて女の胸を吸い続けている。まだ乳液すら出ていない女の胸をどんどん吸っていく。やがて女は悶えるのを止め、気絶してしまった。が、なおも男はチュー、チューと音をたてて、まるでジュースでも飲んでいるかの様に乳を吸い続けている。
やがて女の体に変化が起こった。吸われている女の乳房がみるみる干からびていって、細長い帯の様な皮だけになっていったのだ。それはもう豊満な乳ではなく歳を経たババアよりヒドイ、皮だけのしなびた袋の様な帯状のモノが胸からぶら下がっているだけだった・・・。やがて黄色い脂肪液体だらけの口を片手で拭うともう片方の乳にむしゃぶりついた。チュー、チュー、チュー、といやらしい音を立てながらなおも吸い続ける男。やがて、女の胸にはしなびて干からびて皮ばかりとなった細長いモノが二つぶらさがっているだけになってしまった。満足そうに男が立ち上がった後には、乳を吸われて胸だけが『ペチャパイ』になった若い娘の哀れな姿がそこにあるだけだった。
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