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時越えの詠嘆曲《アリア》
魔族の襲来
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「……で、何事もなく着いたはいいけど
本当にここがその『勇者の足跡』とやらなの?」
鬱蒼な森の中を見回しながらフィルは腰に手を当てて
胡散臭そうに呟く。
「ダスレのおっちゃんがくれた情報だとそうみたいだね~
ま、何もないってのは王国の人達が言ってたし予想はしてたけどさ」
マリスはフィルの呟きに答えながら何故か
足元の草をガサゴソと掻きわけて何かを探している。
あれから3日後、当初の目的を思い出した私は
フィルに説教を食らいつつも何とか旅立ちの準備を終え
リアを再び心の宿り木に残し、帝国でダスレさんが教えてくれた
『勇者の足跡』に来ていた。
道中は散発的に魔物の襲来があったけどどれも大した脅威では無く
全部リーゼの経験値とやらになった以外にはトラブルは無かった。
……まぁ、魔物の襲撃ってだけでも十分トラブルなんだろうけど
完全に慣れちゃってしまってるなぁ、油断に繋がるから気を引き締めないと。
ともあれ、無事にたどり付いたはいいんだけど……
フィルの言う通り、そこには鬱蒼とした森が広がってるだけで
特段何もない場所だった。
「ここで勇者……私と同じ異世界から来た人間が消えたって事だよね
それ自体は確定情報なの?」
「そうみたいだね~、ダスレのおっちゃんはああ見えて
裏の取れない情報を売ったりはしないし、その辺りは信頼していいと思うよ」
「盗賊を信頼……ね」
マリスの答えにフィルが不満そうに呟く。
まぁ、あの手の人は黙ってる事はあっても基本嘘は言う事は無いのは分かってる。
ただでさえ疑われる立場の人間だ、信用の重要性は身に染みて分かってるだろう
「とは言え、本当に手掛かりっぽいものは何も無さげだねぇ
時間が経ち過ぎてるっぽいから魔力の残滓も魔法陣の描き後も残ってない
これはマリスの方で手掛かりを見つけるのは無理かな~」
足元の草をガサゴソやっていたマリスが立ち上がり
腰をポンポン叩きながら呟く。
「私の方もダメね、それらしいものは何も感じない
リーゼ、貴方の方は?」
周囲を見回していたフィルもふっと息を吐いた後そう呟き
リーゼに水を向ける。
「……」
だけどリーゼはそれに答えず周囲を注意深く見まわしている。
「リーゼ?」
私はリーゼに声をかける、人間の私達より数段感覚の鋭いリーゼだ
何か見つけたのかもしれない。
「……マスター」
私の呼びかけにリーゼは答えるも視線は周囲を見回したまま
こちらを向く気配はない。
「……何もない、何も無い筈なんですが
何か、僅かながらの違和感が拭えません」
絞り出すような声で答えるリーゼ。
どう言う事かと聞こうとした瞬間……
「……ッ!?」
体中を猛烈な嫌な予感が走り抜ける。
ここにいてはマズい!!
「リーゼ!! 後ろに跳んで!!」
私はとっさに叫びながら自分も後方に跳ぶ。
突然の事にリーゼは一瞬驚くもすぐさま私の指示に従い後方へ飛ぶ。
次の瞬間、耳をつんざくような飛翔音を響かせながら
私達の立っていた地面に何かが着弾し、爆音を響かせる!!
「な……何!?」
土煙を腕で遮りながらフィルが叫ぶ。
……敵襲!?
「みんな、集まって!!」
すぐさま仲間達を集め、次の襲撃に備える。
爆発で発生した土煙で視界は悪い、ならば神経を集中させ
周囲の気配を探る……すると右後方から何者かの殺気が
複数膨れ上がって行く!!
「リーゼ!! 右後方から何かが来るよ!!」
「了解しました、マスター!!」
私が指示を飛ばすな否や、リーゼは殺気の元と吶喊していく。
次の瞬間に響く甲高い金属音、どうやらそこに襲撃者がいるようだ。
だけど未だに土煙は晴れず視界は悪いままだ、ならば!!
「マリス!!」
「おっけーい!! ぜーんぶ吹き飛ばしちゃうよ~!!
【上昇気流】それそれそれそれ~い!!」
マリスの声に合わせ、周囲から螺旋状の上昇風が発生し
周囲の土煙を掬い上げる様にして晴らしていく。
数秒後、風は止み視界はクリアになる。
そして開けた私の視界に……異形の生物が映る。
「なっ……」
驚いて絶句する私、流石にに見慣れてきた魔物達や
グロい変異をした首無しとはまた違った異形の生物がそこに立っていた。
全身赤黒くまるで鎧の様な外骨格、両手両足があり体つき自体は
人間自体とそう変わりは無いけどリーゼより二回い以上大きい。
頭もまるで兜の様な刺々しさで目も瞳孔が無く鈍い赤色を湛えており
口も牙の様な刺々しい外骨格に覆われてる。
そして腕には曲刀の様な鋭利な刃物が対になって生えている。
何……コイツ……
「魔族……『下級悪魔』!!」
フィルが敵意を込めた声を放つ、デーモン……と言うとこいつ等は
悪魔って奴なの!?
「うわお、これまた予想外な奴が出て来たねぇ……
となるとここには奴らにとって不都合な何かがあるって事なのかな?」
マリスも普段の調子を控え、真剣な表情で言う。
「ふっ!!」
背後でもう1体と鍔迫り合いをしていたリーゼが力任せに
もう1体いた下級悪魔とやらを弾き飛ばす。
「マスター、こいつ等は下級悪魔と呼ばれる魔族です
仰々しい格好をしていますが所詮我の敵ではありません、ご安心を」
下級悪魔を弾き飛ばしたリーゼがこちらを向いてそう言って来る。
リーゼ基準でそこまで強くはない……となれば私にとっては強敵に
なり得る奴って事ね。
「リーゼはああいってるけど油断しちゃダメだよ
見た目通り人間より数倍パワーあるし、外骨格も並みの鎧より頑丈と来てる
それに……」
マリスが下級悪魔とやらの事を教えてくれる。
だけどその最中に正面にいた下級悪魔の口が大きく開き
金属音に似た雄叫びを上げながら開いた口から黒いビームの様なものを
こちらに向かって放ってくる!!
「うわっと!!」
すんでの処で回避する私、何あれ!?
コイツビームなんて打つの!?
「【悪魔の咆哮】所謂そいつらの叫び声って奴だよ
見た目通り当たるとヤバいから気を付けてね!!」
マリスの助言に頷く、と言うかあんなビーム当たったらヤバいのは
無知の私でもわかる、直撃受けたら体に大穴が開きそうだ。
けど予備動作は見て取れた、なら簡単に当たってやる訳にはいかない。
背後の1体はリーゼに任せた方が良さそうだ、なら私は正面の1体を叩く!!
「シッ!!」
私は何時もの様に体勢を低くし『縮地』を駆使して下級悪魔に接近する。
下級悪魔は私を見失ったような感じで首を振る。
よし……コイツの視界は人間とそう変わらない、視覚情報も
あの赤い目からだ、ならいくらでもやりようはある。
私はそのまま下級悪魔を射程内に捕らえ
相手の胴体に掌を当てる。
「ふっ!!」
そのまま踏鳴を入れ体幹を回し、密着状態の掌から
相手の『内部』に打撃を徹す!!
「グギッ!!」
苦しそうな金切り声を上げる下級悪魔。
よし、内部になら攻撃は通る!!
流石に見た目から頑丈そうなこいつら相手に
真っ向から拳を当てるのは自殺行為だ。
ただでさえ不意打ち気味で私の拳にはフィルの強化がかかってないしね。
だからこそ発勁の真似事で打撃を徹したんだけど、予想通り内部は
外骨格ほど頑丈じゃなさそうだ。
けどダメージは事態は微小のようで、下級悪魔は
こちらに赤い目を向けた後、すぐさま腕に着いた刃物で
私を薙ぎ払おうとしてくる。
流石に予備動作が大きく、動きを読んですぐさま距離を離す。
私の姿を目で追い追撃の為に右腕を上げる下級悪魔
しかし次の瞬間私の横を白い閃光が通り過ぎる!!
「なっ!?」
思わずその場から飛び退き、閃光の元に目を向ける。
新手!? と思ったその視線の先には
白い服を靡かせながら片膝を立て
白銀の長銃を構えたフィルの姿があった。
本当にここがその『勇者の足跡』とやらなの?」
鬱蒼な森の中を見回しながらフィルは腰に手を当てて
胡散臭そうに呟く。
「ダスレのおっちゃんがくれた情報だとそうみたいだね~
ま、何もないってのは王国の人達が言ってたし予想はしてたけどさ」
マリスはフィルの呟きに答えながら何故か
足元の草をガサゴソと掻きわけて何かを探している。
あれから3日後、当初の目的を思い出した私は
フィルに説教を食らいつつも何とか旅立ちの準備を終え
リアを再び心の宿り木に残し、帝国でダスレさんが教えてくれた
『勇者の足跡』に来ていた。
道中は散発的に魔物の襲来があったけどどれも大した脅威では無く
全部リーゼの経験値とやらになった以外にはトラブルは無かった。
……まぁ、魔物の襲撃ってだけでも十分トラブルなんだろうけど
完全に慣れちゃってしまってるなぁ、油断に繋がるから気を引き締めないと。
ともあれ、無事にたどり付いたはいいんだけど……
フィルの言う通り、そこには鬱蒼とした森が広がってるだけで
特段何もない場所だった。
「ここで勇者……私と同じ異世界から来た人間が消えたって事だよね
それ自体は確定情報なの?」
「そうみたいだね~、ダスレのおっちゃんはああ見えて
裏の取れない情報を売ったりはしないし、その辺りは信頼していいと思うよ」
「盗賊を信頼……ね」
マリスの答えにフィルが不満そうに呟く。
まぁ、あの手の人は黙ってる事はあっても基本嘘は言う事は無いのは分かってる。
ただでさえ疑われる立場の人間だ、信用の重要性は身に染みて分かってるだろう
「とは言え、本当に手掛かりっぽいものは何も無さげだねぇ
時間が経ち過ぎてるっぽいから魔力の残滓も魔法陣の描き後も残ってない
これはマリスの方で手掛かりを見つけるのは無理かな~」
足元の草をガサゴソやっていたマリスが立ち上がり
腰をポンポン叩きながら呟く。
「私の方もダメね、それらしいものは何も感じない
リーゼ、貴方の方は?」
周囲を見回していたフィルもふっと息を吐いた後そう呟き
リーゼに水を向ける。
「……」
だけどリーゼはそれに答えず周囲を注意深く見まわしている。
「リーゼ?」
私はリーゼに声をかける、人間の私達より数段感覚の鋭いリーゼだ
何か見つけたのかもしれない。
「……マスター」
私の呼びかけにリーゼは答えるも視線は周囲を見回したまま
こちらを向く気配はない。
「……何もない、何も無い筈なんですが
何か、僅かながらの違和感が拭えません」
絞り出すような声で答えるリーゼ。
どう言う事かと聞こうとした瞬間……
「……ッ!?」
体中を猛烈な嫌な予感が走り抜ける。
ここにいてはマズい!!
「リーゼ!! 後ろに跳んで!!」
私はとっさに叫びながら自分も後方に跳ぶ。
突然の事にリーゼは一瞬驚くもすぐさま私の指示に従い後方へ飛ぶ。
次の瞬間、耳をつんざくような飛翔音を響かせながら
私達の立っていた地面に何かが着弾し、爆音を響かせる!!
「な……何!?」
土煙を腕で遮りながらフィルが叫ぶ。
……敵襲!?
「みんな、集まって!!」
すぐさま仲間達を集め、次の襲撃に備える。
爆発で発生した土煙で視界は悪い、ならば神経を集中させ
周囲の気配を探る……すると右後方から何者かの殺気が
複数膨れ上がって行く!!
「リーゼ!! 右後方から何かが来るよ!!」
「了解しました、マスター!!」
私が指示を飛ばすな否や、リーゼは殺気の元と吶喊していく。
次の瞬間に響く甲高い金属音、どうやらそこに襲撃者がいるようだ。
だけど未だに土煙は晴れず視界は悪いままだ、ならば!!
「マリス!!」
「おっけーい!! ぜーんぶ吹き飛ばしちゃうよ~!!
【上昇気流】それそれそれそれ~い!!」
マリスの声に合わせ、周囲から螺旋状の上昇風が発生し
周囲の土煙を掬い上げる様にして晴らしていく。
数秒後、風は止み視界はクリアになる。
そして開けた私の視界に……異形の生物が映る。
「なっ……」
驚いて絶句する私、流石にに見慣れてきた魔物達や
グロい変異をした首無しとはまた違った異形の生物がそこに立っていた。
全身赤黒くまるで鎧の様な外骨格、両手両足があり体つき自体は
人間自体とそう変わりは無いけどリーゼより二回い以上大きい。
頭もまるで兜の様な刺々しさで目も瞳孔が無く鈍い赤色を湛えており
口も牙の様な刺々しい外骨格に覆われてる。
そして腕には曲刀の様な鋭利な刃物が対になって生えている。
何……コイツ……
「魔族……『下級悪魔』!!」
フィルが敵意を込めた声を放つ、デーモン……と言うとこいつ等は
悪魔って奴なの!?
「うわお、これまた予想外な奴が出て来たねぇ……
となるとここには奴らにとって不都合な何かがあるって事なのかな?」
マリスも普段の調子を控え、真剣な表情で言う。
「ふっ!!」
背後でもう1体と鍔迫り合いをしていたリーゼが力任せに
もう1体いた下級悪魔とやらを弾き飛ばす。
「マスター、こいつ等は下級悪魔と呼ばれる魔族です
仰々しい格好をしていますが所詮我の敵ではありません、ご安心を」
下級悪魔を弾き飛ばしたリーゼがこちらを向いてそう言って来る。
リーゼ基準でそこまで強くはない……となれば私にとっては強敵に
なり得る奴って事ね。
「リーゼはああいってるけど油断しちゃダメだよ
見た目通り人間より数倍パワーあるし、外骨格も並みの鎧より頑丈と来てる
それに……」
マリスが下級悪魔とやらの事を教えてくれる。
だけどその最中に正面にいた下級悪魔の口が大きく開き
金属音に似た雄叫びを上げながら開いた口から黒いビームの様なものを
こちらに向かって放ってくる!!
「うわっと!!」
すんでの処で回避する私、何あれ!?
コイツビームなんて打つの!?
「【悪魔の咆哮】所謂そいつらの叫び声って奴だよ
見た目通り当たるとヤバいから気を付けてね!!」
マリスの助言に頷く、と言うかあんなビーム当たったらヤバいのは
無知の私でもわかる、直撃受けたら体に大穴が開きそうだ。
けど予備動作は見て取れた、なら簡単に当たってやる訳にはいかない。
背後の1体はリーゼに任せた方が良さそうだ、なら私は正面の1体を叩く!!
「シッ!!」
私は何時もの様に体勢を低くし『縮地』を駆使して下級悪魔に接近する。
下級悪魔は私を見失ったような感じで首を振る。
よし……コイツの視界は人間とそう変わらない、視覚情報も
あの赤い目からだ、ならいくらでもやりようはある。
私はそのまま下級悪魔を射程内に捕らえ
相手の胴体に掌を当てる。
「ふっ!!」
そのまま踏鳴を入れ体幹を回し、密着状態の掌から
相手の『内部』に打撃を徹す!!
「グギッ!!」
苦しそうな金切り声を上げる下級悪魔。
よし、内部になら攻撃は通る!!
流石に見た目から頑丈そうなこいつら相手に
真っ向から拳を当てるのは自殺行為だ。
ただでさえ不意打ち気味で私の拳にはフィルの強化がかかってないしね。
だからこそ発勁の真似事で打撃を徹したんだけど、予想通り内部は
外骨格ほど頑丈じゃなさそうだ。
けどダメージは事態は微小のようで、下級悪魔は
こちらに赤い目を向けた後、すぐさま腕に着いた刃物で
私を薙ぎ払おうとしてくる。
流石に予備動作が大きく、動きを読んですぐさま距離を離す。
私の姿を目で追い追撃の為に右腕を上げる下級悪魔
しかし次の瞬間私の横を白い閃光が通り過ぎる!!
「なっ!?」
思わずその場から飛び退き、閃光の元に目を向ける。
新手!? と思ったその視線の先には
白い服を靡かせながら片膝を立て
白銀の長銃を構えたフィルの姿があった。
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