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時越えの詠嘆曲《アリア》
聖騎士《クルセイダー》
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「なっ!? てめぇは!?」
少女の姿を見たミァザさんが目を剥いて叫ぶ。
「聖騎士……じゃと?」
それ迄成り行きを見守っていたゼーレンさんが声を低くして呟く。
この子がフィルの言っていた聖騎士とやらなの?
騎士と呼ばれてたから甲冑を着た人たちを想像してたけど……
しかし、その聖騎士とやらから感じる
この異様な気配は……何?
人間とも魔物とも違う……まるで機械の様な無機質さを酷く感じる。
人の姿をしているけど、明らかに人どころか生物の感じすら酷く希薄だ。
……これは一体何?
初めての感覚に私の額に冷たい汗が流れ始める。
未知と言うものは戦いにおいて最大の脅威だ、相手の頭の中が分かる
超能力者でもない限り、戦いとはある意味知識と経験の比べ合いでもある。
相手がどう動けばどう攻撃が来る……と言うのを把握するのは
勘の割合もそれなりに占めるけど大抵は知識と経験がものを言う。
なので初見の相手は等しく脅威だ、だけど目の前の聖騎士は
余りにも気配が異質過ぎて行動が全く読めない。
……こいつは、危険だ。
ゼーレンさんや至高騎士とは全く違い種類の
警鐘が頭の中を駆け巡る。
改めて聖騎士と呼ばれた少女を凝視する、だがフードを目深に
被っておりその視線は見えない、だけど少なくとも
私やマリス、そしてリーゼやゼーレンさんすらも意識している様子がない。
その顔向きの先にいるのはミァザさん……そしてフィルのみだ。
「そう言う事か……てめぇ等アタシを足止めする為に
旨い話を持ってたって訳か」
ミァザさんの視線が再び敵意に染まる。
……まぁそう思われても仕方のない場面ではあるけど。
「そう思うのは無理ないとは思うけどね
けど、そんな面倒な事をするなら力づくでアンタを拘束して
さっさと聖教に渡した方が楽よ」
ミァザさんの敵意満載な視線を浴びながらもフィルはさらりと言い放つ。
「さっきも言ったけど、私がアンタを説得しようとしたのは
私の愛する人がそれを望んだからそれに従った迄
まぁ、聖教の人間が何か手を打つとは思ってはいたけどね」
そう言ってフィルはくるりと聖騎士の少女の方へ向く。
「とは言え、聖騎士の派遣だなんて大盤振る舞いね
という事は色々と面倒な事が近いのかしら?」
「……私はその問いに返答できる権限は持っておりません」
フィルの質問に無機質な声で返す聖騎士の少女。
そして声を出すたびに異質な気配は強くなっていく。
これ、もしかしなくても私達を牽制してる?
「……止めなさい、それ以上レンを威嚇するなら
私も考えがあるわ」
フィルの声がすっと一段低くなる。
……今まで聞いた事のないフィルの声色だ、聖騎士の子に負けず劣らず
無機質で、そして威圧的な声。
「会話の内容から、私を妨害する可能性がありましたので
そちらが依頼を遂行するのであれば、私が敵対する理由はありません」
フィルの威圧にもたじろぐ様子を見せず淡々と答える聖騎士の女の子。
……確かに依頼内容を遵守すならばこの子は味方だ、ミァザさんの身柄引き渡しの
手間が省けただけに過ぎない、だけど……
「けど、聖女候補様は聖教から出奔したがっている様だけど?
聖教としては個人の意思を無視するのは教えに反する事だと思うんだけど?」
私の心情を悟ってくれたのかフィルがなおも食い下がる。
そしてその最中、一瞬だけ視線を聖騎士から外す。
その視線の先には……
「それは私が考慮する事柄ではありません
私の役目は聖女候補ミァザの身柄保護と聖教への帰還、または
巡礼への再開の導き、それだけです」
フィルの視線の動きに気付いてないのか、聖騎士の子は
再び淡々と返答する。
……この子、余りにも意思の揺らめきが無い。
まるで、元の世界にいた頃に仕事で対峙する羽目になった
とある薬物使用者と同じ様な感じ……アレは確か人の記憶を上書きして
操り人形化してしまう外道にも程がある代物だったけど……
けど、目の前の聖騎士にはその薬物が投与された時の
独特の仕草が見られない、しかしこの世界は魔法なんてものがある世界だ。
人を意のままに操る魔法があってもおかしくはない、そうなれば
マリスの出番なんだけど……マリスが何も言わないって事は
マリスじゃどうにもできない代物かも知れない。
「ま、貴方がここに来るって事はそう言う事よね
……ホント、どれだけ必死なのよ」
フィルが一瞬だけ視線を逸らし呟く。
必死……ね、確かに魔王をとやらが復活して好き放題させれば
人間が滅ぶみたいだし、それを防ぐための手段ならば
必死にならざるを得ない、正直言って全体的に見れば聖教の方が
言い分は正しいし、そもそも私達は聖教の依頼を受けている身だ。
依頼内容に不備があったりこちらに不利益を被る事態にならない限りは
教会の意向に従うのが筋、フィルも言ったけどミァザさんの説得は
私の偽善から発生した我儘でしかない。
だけど、それでも……
「気持ちは解るが堪えろレン嬢ちゃん、世の中には
個人の感情を無視して飲み込まねばならない事が多々あるんじゃ」
いつの間にか傍に来ていたゼーレンさんが私の頭を優しく撫でながら
そう囁いてくる。
それは分かってる、分かってるんだけど……
「それに、レン嬢ちゃんはミアを守らねばならんじゃろ
この依頼を受けたのもミアの為じゃ、それを忘れた訳ではあるまいて」
……ああ、そうだ。
私が聖教の依頼を受けたのはミアの身内を探し出す為だった。
忘れていた訳じゃない、だけど一時の感情でそれをないがしろにしていた。
感情的になり本来の目的を見失いそうになるなんて……なんて無様。
「人を助けてあげたいと考えるのは人間として正常な思考だよ
だからフィルお姉ちゃんも協力してくれたんだよ
ただ今回はそれが障害になっちゃっただけ、レンお姉ちゃんは悪くないよ」
マリスがまるで独り言のように呟く。
マリスの事だ、私がミァザさんを助けると言った時から
こんな事態になると予想はしてたんだろう。
けど……それでも私に賛同してくれた、それを是と言ってくれた。
全く……ホントに無様だね、私は。
「……ゴメン、さっさと割り切ってれば良かったね
そうすればみんなに嫌な思いをさせないで済んだし
フィルが説得なんてする必要もなかった、甘いね、ホントに」
迷いを振り切るようにそう呟くとミァザさんの方に振り向く。
……ってあれ、いない?
「いない!?」
慌てて周囲を確認する私、つい数分前までそこに立っていた
ミァザさんの姿が影も形もなくなっていた。
「……これが目的でしたか、神器」
聖騎士の子が少しだけ悔しそうな感情を込めてフィルに言う。
「何の話? 私は貴方と話をしていただけよ
私、あなたを邪魔する素振りを少しでも見せたかしら?」
「……」
飄々とした態度でそう言い放つフィル。
「追いかけるなら早くした方がいいわ、あのミァザって子は
この下民街熟知してるみたいだし、流石の貴方も探し出すのは
難しいと思うわよ?」
「……ならば依頼の続きをお願いします」
「それは無理ね、私達の依頼は聖女候補を聖教に引き渡す事
この場に貴方がいる時点でそれはもう達成された、と
見なされるんじゃないかしらね、なら依頼は完了よ
それでもこれ以上彼女に関しての仕事をさせたいのなら
新たにギルドに依頼をする事ね」
「……っ」
うわぁ、フィルなんか無茶苦茶言ってない?
確かにミァザさんと聖騎士を対面させた事によって
引き渡したと言えなくもないけど……
「……やるね、フィルお姉ちゃん
確かに聖女候補を見つけ出したのはマリス達だし、結果的にだけど
聖騎士に引き合わせもした、依頼完了と言えなくもないかな」
マリスが何やら悪い顔をしながら楽しそうに呟く。
「灰色に近い言い分じゃがの」
ゼーレンさんも苦笑しながら呟く。
「それじゃ、後はお願いね
栄光ある聖騎士様」
フィルはそう言うと聖騎士の子の方をポンと叩き
私に向かって1つウィンクをした。
少女の姿を見たミァザさんが目を剥いて叫ぶ。
「聖騎士……じゃと?」
それ迄成り行きを見守っていたゼーレンさんが声を低くして呟く。
この子がフィルの言っていた聖騎士とやらなの?
騎士と呼ばれてたから甲冑を着た人たちを想像してたけど……
しかし、その聖騎士とやらから感じる
この異様な気配は……何?
人間とも魔物とも違う……まるで機械の様な無機質さを酷く感じる。
人の姿をしているけど、明らかに人どころか生物の感じすら酷く希薄だ。
……これは一体何?
初めての感覚に私の額に冷たい汗が流れ始める。
未知と言うものは戦いにおいて最大の脅威だ、相手の頭の中が分かる
超能力者でもない限り、戦いとはある意味知識と経験の比べ合いでもある。
相手がどう動けばどう攻撃が来る……と言うのを把握するのは
勘の割合もそれなりに占めるけど大抵は知識と経験がものを言う。
なので初見の相手は等しく脅威だ、だけど目の前の聖騎士は
余りにも気配が異質過ぎて行動が全く読めない。
……こいつは、危険だ。
ゼーレンさんや至高騎士とは全く違い種類の
警鐘が頭の中を駆け巡る。
改めて聖騎士と呼ばれた少女を凝視する、だがフードを目深に
被っておりその視線は見えない、だけど少なくとも
私やマリス、そしてリーゼやゼーレンさんすらも意識している様子がない。
その顔向きの先にいるのはミァザさん……そしてフィルのみだ。
「そう言う事か……てめぇ等アタシを足止めする為に
旨い話を持ってたって訳か」
ミァザさんの視線が再び敵意に染まる。
……まぁそう思われても仕方のない場面ではあるけど。
「そう思うのは無理ないとは思うけどね
けど、そんな面倒な事をするなら力づくでアンタを拘束して
さっさと聖教に渡した方が楽よ」
ミァザさんの敵意満載な視線を浴びながらもフィルはさらりと言い放つ。
「さっきも言ったけど、私がアンタを説得しようとしたのは
私の愛する人がそれを望んだからそれに従った迄
まぁ、聖教の人間が何か手を打つとは思ってはいたけどね」
そう言ってフィルはくるりと聖騎士の少女の方へ向く。
「とは言え、聖騎士の派遣だなんて大盤振る舞いね
という事は色々と面倒な事が近いのかしら?」
「……私はその問いに返答できる権限は持っておりません」
フィルの質問に無機質な声で返す聖騎士の少女。
そして声を出すたびに異質な気配は強くなっていく。
これ、もしかしなくても私達を牽制してる?
「……止めなさい、それ以上レンを威嚇するなら
私も考えがあるわ」
フィルの声がすっと一段低くなる。
……今まで聞いた事のないフィルの声色だ、聖騎士の子に負けず劣らず
無機質で、そして威圧的な声。
「会話の内容から、私を妨害する可能性がありましたので
そちらが依頼を遂行するのであれば、私が敵対する理由はありません」
フィルの威圧にもたじろぐ様子を見せず淡々と答える聖騎士の女の子。
……確かに依頼内容を遵守すならばこの子は味方だ、ミァザさんの身柄引き渡しの
手間が省けただけに過ぎない、だけど……
「けど、聖女候補様は聖教から出奔したがっている様だけど?
聖教としては個人の意思を無視するのは教えに反する事だと思うんだけど?」
私の心情を悟ってくれたのかフィルがなおも食い下がる。
そしてその最中、一瞬だけ視線を聖騎士から外す。
その視線の先には……
「それは私が考慮する事柄ではありません
私の役目は聖女候補ミァザの身柄保護と聖教への帰還、または
巡礼への再開の導き、それだけです」
フィルの視線の動きに気付いてないのか、聖騎士の子は
再び淡々と返答する。
……この子、余りにも意思の揺らめきが無い。
まるで、元の世界にいた頃に仕事で対峙する羽目になった
とある薬物使用者と同じ様な感じ……アレは確か人の記憶を上書きして
操り人形化してしまう外道にも程がある代物だったけど……
けど、目の前の聖騎士にはその薬物が投与された時の
独特の仕草が見られない、しかしこの世界は魔法なんてものがある世界だ。
人を意のままに操る魔法があってもおかしくはない、そうなれば
マリスの出番なんだけど……マリスが何も言わないって事は
マリスじゃどうにもできない代物かも知れない。
「ま、貴方がここに来るって事はそう言う事よね
……ホント、どれだけ必死なのよ」
フィルが一瞬だけ視線を逸らし呟く。
必死……ね、確かに魔王をとやらが復活して好き放題させれば
人間が滅ぶみたいだし、それを防ぐための手段ならば
必死にならざるを得ない、正直言って全体的に見れば聖教の方が
言い分は正しいし、そもそも私達は聖教の依頼を受けている身だ。
依頼内容に不備があったりこちらに不利益を被る事態にならない限りは
教会の意向に従うのが筋、フィルも言ったけどミァザさんの説得は
私の偽善から発生した我儘でしかない。
だけど、それでも……
「気持ちは解るが堪えろレン嬢ちゃん、世の中には
個人の感情を無視して飲み込まねばならない事が多々あるんじゃ」
いつの間にか傍に来ていたゼーレンさんが私の頭を優しく撫でながら
そう囁いてくる。
それは分かってる、分かってるんだけど……
「それに、レン嬢ちゃんはミアを守らねばならんじゃろ
この依頼を受けたのもミアの為じゃ、それを忘れた訳ではあるまいて」
……ああ、そうだ。
私が聖教の依頼を受けたのはミアの身内を探し出す為だった。
忘れていた訳じゃない、だけど一時の感情でそれをないがしろにしていた。
感情的になり本来の目的を見失いそうになるなんて……なんて無様。
「人を助けてあげたいと考えるのは人間として正常な思考だよ
だからフィルお姉ちゃんも協力してくれたんだよ
ただ今回はそれが障害になっちゃっただけ、レンお姉ちゃんは悪くないよ」
マリスがまるで独り言のように呟く。
マリスの事だ、私がミァザさんを助けると言った時から
こんな事態になると予想はしてたんだろう。
けど……それでも私に賛同してくれた、それを是と言ってくれた。
全く……ホントに無様だね、私は。
「……ゴメン、さっさと割り切ってれば良かったね
そうすればみんなに嫌な思いをさせないで済んだし
フィルが説得なんてする必要もなかった、甘いね、ホントに」
迷いを振り切るようにそう呟くとミァザさんの方に振り向く。
……ってあれ、いない?
「いない!?」
慌てて周囲を確認する私、つい数分前までそこに立っていた
ミァザさんの姿が影も形もなくなっていた。
「……これが目的でしたか、神器」
聖騎士の子が少しだけ悔しそうな感情を込めてフィルに言う。
「何の話? 私は貴方と話をしていただけよ
私、あなたを邪魔する素振りを少しでも見せたかしら?」
「……」
飄々とした態度でそう言い放つフィル。
「追いかけるなら早くした方がいいわ、あのミァザって子は
この下民街熟知してるみたいだし、流石の貴方も探し出すのは
難しいと思うわよ?」
「……ならば依頼の続きをお願いします」
「それは無理ね、私達の依頼は聖女候補を聖教に引き渡す事
この場に貴方がいる時点でそれはもう達成された、と
見なされるんじゃないかしらね、なら依頼は完了よ
それでもこれ以上彼女に関しての仕事をさせたいのなら
新たにギルドに依頼をする事ね」
「……っ」
うわぁ、フィルなんか無茶苦茶言ってない?
確かにミァザさんと聖騎士を対面させた事によって
引き渡したと言えなくもないけど……
「……やるね、フィルお姉ちゃん
確かに聖女候補を見つけ出したのはマリス達だし、結果的にだけど
聖騎士に引き合わせもした、依頼完了と言えなくもないかな」
マリスが何やら悪い顔をしながら楽しそうに呟く。
「灰色に近い言い分じゃがの」
ゼーレンさんも苦笑しながら呟く。
「それじゃ、後はお願いね
栄光ある聖騎士様」
フィルはそう言うと聖騎士の子の方をポンと叩き
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