181 / 208
時越えの詠嘆曲《アリア》
放浪者の忠告
しおりを挟む
「オルテナウスに行くな……ですか」
セレナさんの言葉を反芻する。
名前自体は記憶のある街だ、確か聖女候補の1人が
伴った聖騎士とやらと共に消息を絶ったらしい。
ゼーレンさん曰く、元々良からぬ噂が絶えなかった街みたいなんだけど
聖教関連で何かトラブルがあったらしく、それの対処に
現時点での聖女候補の最有力だった神官と、幾人の聖騎士を
向かわせたみたいだけど、街に到着した後の消息が分からないらしい。
そもそもギルドの方も、ひと月前位のある日に突然ぷっつりと連絡が途絶えたまま
様子を見に行ったギルド員や冒険者の消息も分からなくなってるみたい。
正直言って怪し過ぎる所だねとマリスと話してたとこなんだけど……
「ええ、その街に行くのは避ける事をお勧めいたします
でなければ貴方は確実に……死にます」
セレナさんは真剣な表情のまま言い放つ。
行けば死ぬ……ねぇ、正直この世界に来て死にそうになった事なんて
数えきれないほどあるんだけど、確実に死ぬと来たか。
「……理由をお聞きしてもいいですか?」
セレナさんに質問する、死ぬと宣言された場所に好き好んで
行くほど酔狂じゃないけど、今回は依頼で行かなくちゃいけない可能性が高い。
ならば納得できる理由がないとね。
「理由は単純です
あそこには、今の貴方がたでは絶対に倒せない敵がいるからです
例え貴方の仲間が死力を尽くし奇跡を起こそうとも倒せない敵が」
セレナさんは静かに答える。
絶対に倒せない敵……ね、まぁ心当たりはあるかな。
例えばグレナディーアの3人とかはゼーレンさんを除けば
今の私達じゃ絶対に勝ち目はない。
あの人達と同等の力を持った輩が陣取っているって言うなら納得できなくもない。
けど、ゼーレンさんも含めてだとちょっと考えづらいかも知れないけど。
「一応、うちのパーティには人類最強って言われるグレナディーアと
同等の力を持った人がいるけど、その人がいても勝てない敵なの?」
一応聞いてみる、だけどセレナさんは首を振り
「ええ、存じております
その上で勝てないと申し上げているのです」
そう静かに返答する。
ふむ……ゼーレンさんがいても勝てない敵と来たか。
あの街にどんな化け物がいるのやら、とは言え現状戦い慣れした人間達が
こぞって行方不明になっている街だ、そんな化け物がいても不思議じゃない。
……これは戻ったらエウジェニーさんに報告しといたほうがいいかな。
信じて貰えるかどうかは微妙なとこだけど。
鵜呑みにする訳じゃないけど現状疑う要素が無い、ならば
たちまちはこの人の忠告には従った方が賢明か。
他の場所を回ってる際に情報が入ってくるかもしれないしね。
「……ご忠告有難う御座います
行く必要性が出てこない限り、その場所は避ける様にしますよ」
「賢明な判断です
……尤も貴方が本来の戦い方が出来れば、敵では無いでしょうけどね」
私の返答に、セレナさんは少しだけ苦笑いをして返す。
……やっぱり、この人元の世界での私の事を知ってる。
本来の戦い方か、この世界に来てから一切できない状態だから
半年くらいブランクが出来た状態なのは少し気になる。
とは言え、現状どうしようもない事ではあるんだけど。
「認識出来なかったとはいえ、彼女も急ぎ過ぎた様ですね
藁をもすがる気持ち、と言うのは理解は出来ますが」
セレナさんはふいっと横を向いて呟く。
彼女……ね、言葉からしてその彼女とやらが
私をこの世界に連れて来た元凶っぽい感じなんだけど。
そう言えばこの人も元の世界の私を知ってるみたいだし、いくつか
質問してみるのもいいかもしれない。
「彼女……ですか、貴方の言い方だとその彼女とやらが
私をこの世界に連れて来たみたいに聞こえるんですが」
「……その認識で間違いありませんよ、尤も彼女について聞かれましても
私が話せる事はありませんし、引き合わせる事も出来ませんのでご了承を」
……予想通りか、そしてその彼女とやらの情報は明かせないと来たか。
まぁそんな事だろうとは予想をしてた、その彼女とやらに
コンタクトが取れるならこんな忠告をせずにとっとと私を
元の世界に戻した後、また呼び戻せばいい訳だしね。
「ちなみに愚問になるでしょうが、貴方が私を元の世界に戻したりは……」
「ええ、お察しの通り不可能です
私はあくまで放浪者、世界を繋げて人を送り込むなんてことは出来ません
精々、世界を示す起点となる事くらいでしょうかね」
こっちもやはりか、そうそう甘い話は無いって事だね。
とは言え中々有用な手掛かりは得られた、私が元の世界に帰る為に
この人の言う「彼女」を探し出せばいい訳だ。
まぁ、手掛かりが全くない状態には変わりないけど
それでも明確な道しるべが出来た事は大きい、この人の言う事を
全面的に信用したら、の話だけど。
「突然こんな所に飛ばされたのはアレだけど
色々有用そうな情報を有難う御座います
ですが、流石に裏取りしないと全面的に信用は出来ませんが」
「ええ、当然です
戻りましたら彼女達に私の事を話して見て下さい
そうすれば私の話の信憑性が上がるかと」
む、セレナさんの事をフィル達に聞いてみろって事か。
そんな事を言って来るなんてこの人はこの世界にの人間にとって
それなりに信頼のおける人物って事なんだろうかね。
「分かりました、ではそうさせて頂きます」
私はふっと表情を緩め、警戒を解く。
まだ完全に信用は出来ないけど、私達に有用な情報をくれた事は事実だ。
なら、最低限の礼儀は払わないとね。
私の気配を察したのか、セレナさんはにっこりと笑う。
……ほんと見れば見るほど漫画とかに出てくるエルフそのまんまだね。
弓は持ってないけど格好も狩人っぽいし、長い金髪もサラサラの
ストレートヘヤーだ、けどエルフじゃないって本人は言ってる以上
エルフじゃないんだろう、違和感物凄いけど。
「では、そろそろ元の場所へお返しいたします
……手荒な方法で突然お呼び立てして申し訳ありませんでした」
セレナさんはそう言って瀟洒に礼をする。
フィルやマリーさんもそうだけど、美人がこんな礼をすると絵になるね。
私だと寸胴だからこんな礼をしても似合わないし、素直に羨ましい。
「全くですよ
ですが、まぁ今のところは貴方に害意は無いのは分かりましたし
それにお互い、また話さなければならない事も出てくるでしょう
その時は、事前に連絡して頂けると助かりますけどね」
「ふふっ、その時は是非そうさせて頂きます」
私の軽口に頭を上げたセレナさんが微笑みながら返す。
これで今回みたくいきなり飛ばされることはほぼ無いだろう。
まぁ、転移の主導権はこの人にあるからまた突然……って事も
あり得なくはないが。
「それでは転移を始めます、が
最後に私に聞きたい事はありますか?
答えられる範囲、に限りますが」
セレナさんはそう私に問いかける。
聞きたい事……か、色々あるけど差し当たって聞きたい事柄が
たった1つだけある、この人に答えられるかどうかは分からないが。
「……私をこの世界に召喚したのは、貴方の言う『彼女』と言う
存在なんですよね?」
「ええ、尤も『彼女』の詳細はまだ話すことは出来ませんが」
まだ話せない……ね、となるとその時になったら話してくれるって事かな。
それは兎も角、私が聞きたいのは……
「ならば、その『彼女』とやらが私をこの世界に連れてきた理由は何ですか?」
そう、今1番知りたいのはこれだ。
『彼女』とやらを探し出して元の世界に戻る、取り敢えずの大目標はできたけど
何故彼女が私をエルシェーダに連れて来たのか、そして
私に何をさせたいのかが分かってないと恐らく元の世界には戻れない。
『彼女』とやらは、目的があって私をここに連れて来たんだろうから
それが果たされない限り元の世界には返してくれないだろう。
ならば、その目的でも知っておけばこの先の行動指針になる筈。
そう思い、セレナさんに『彼女』とやらの意向を尋ねる。
さて、答えてくれるだろうか……そう思いながらセレナさんをじっと見つめる。
セレナさんは一瞬、悲しそうな顔をするも真剣な表情をして
「『彼女』が貴方に望むことはただ1つ、自らに迫る
滅びの危機から救って欲しい……ただそれだけですよ」
セレナさんは静かに、だけどはっきりと言い放った。
セレナさんの言葉を反芻する。
名前自体は記憶のある街だ、確か聖女候補の1人が
伴った聖騎士とやらと共に消息を絶ったらしい。
ゼーレンさん曰く、元々良からぬ噂が絶えなかった街みたいなんだけど
聖教関連で何かトラブルがあったらしく、それの対処に
現時点での聖女候補の最有力だった神官と、幾人の聖騎士を
向かわせたみたいだけど、街に到着した後の消息が分からないらしい。
そもそもギルドの方も、ひと月前位のある日に突然ぷっつりと連絡が途絶えたまま
様子を見に行ったギルド員や冒険者の消息も分からなくなってるみたい。
正直言って怪し過ぎる所だねとマリスと話してたとこなんだけど……
「ええ、その街に行くのは避ける事をお勧めいたします
でなければ貴方は確実に……死にます」
セレナさんは真剣な表情のまま言い放つ。
行けば死ぬ……ねぇ、正直この世界に来て死にそうになった事なんて
数えきれないほどあるんだけど、確実に死ぬと来たか。
「……理由をお聞きしてもいいですか?」
セレナさんに質問する、死ぬと宣言された場所に好き好んで
行くほど酔狂じゃないけど、今回は依頼で行かなくちゃいけない可能性が高い。
ならば納得できる理由がないとね。
「理由は単純です
あそこには、今の貴方がたでは絶対に倒せない敵がいるからです
例え貴方の仲間が死力を尽くし奇跡を起こそうとも倒せない敵が」
セレナさんは静かに答える。
絶対に倒せない敵……ね、まぁ心当たりはあるかな。
例えばグレナディーアの3人とかはゼーレンさんを除けば
今の私達じゃ絶対に勝ち目はない。
あの人達と同等の力を持った輩が陣取っているって言うなら納得できなくもない。
けど、ゼーレンさんも含めてだとちょっと考えづらいかも知れないけど。
「一応、うちのパーティには人類最強って言われるグレナディーアと
同等の力を持った人がいるけど、その人がいても勝てない敵なの?」
一応聞いてみる、だけどセレナさんは首を振り
「ええ、存じております
その上で勝てないと申し上げているのです」
そう静かに返答する。
ふむ……ゼーレンさんがいても勝てない敵と来たか。
あの街にどんな化け物がいるのやら、とは言え現状戦い慣れした人間達が
こぞって行方不明になっている街だ、そんな化け物がいても不思議じゃない。
……これは戻ったらエウジェニーさんに報告しといたほうがいいかな。
信じて貰えるかどうかは微妙なとこだけど。
鵜呑みにする訳じゃないけど現状疑う要素が無い、ならば
たちまちはこの人の忠告には従った方が賢明か。
他の場所を回ってる際に情報が入ってくるかもしれないしね。
「……ご忠告有難う御座います
行く必要性が出てこない限り、その場所は避ける様にしますよ」
「賢明な判断です
……尤も貴方が本来の戦い方が出来れば、敵では無いでしょうけどね」
私の返答に、セレナさんは少しだけ苦笑いをして返す。
……やっぱり、この人元の世界での私の事を知ってる。
本来の戦い方か、この世界に来てから一切できない状態だから
半年くらいブランクが出来た状態なのは少し気になる。
とは言え、現状どうしようもない事ではあるんだけど。
「認識出来なかったとはいえ、彼女も急ぎ過ぎた様ですね
藁をもすがる気持ち、と言うのは理解は出来ますが」
セレナさんはふいっと横を向いて呟く。
彼女……ね、言葉からしてその彼女とやらが
私をこの世界に連れて来た元凶っぽい感じなんだけど。
そう言えばこの人も元の世界の私を知ってるみたいだし、いくつか
質問してみるのもいいかもしれない。
「彼女……ですか、貴方の言い方だとその彼女とやらが
私をこの世界に連れて来たみたいに聞こえるんですが」
「……その認識で間違いありませんよ、尤も彼女について聞かれましても
私が話せる事はありませんし、引き合わせる事も出来ませんのでご了承を」
……予想通りか、そしてその彼女とやらの情報は明かせないと来たか。
まぁそんな事だろうとは予想をしてた、その彼女とやらに
コンタクトが取れるならこんな忠告をせずにとっとと私を
元の世界に戻した後、また呼び戻せばいい訳だしね。
「ちなみに愚問になるでしょうが、貴方が私を元の世界に戻したりは……」
「ええ、お察しの通り不可能です
私はあくまで放浪者、世界を繋げて人を送り込むなんてことは出来ません
精々、世界を示す起点となる事くらいでしょうかね」
こっちもやはりか、そうそう甘い話は無いって事だね。
とは言え中々有用な手掛かりは得られた、私が元の世界に帰る為に
この人の言う「彼女」を探し出せばいい訳だ。
まぁ、手掛かりが全くない状態には変わりないけど
それでも明確な道しるべが出来た事は大きい、この人の言う事を
全面的に信用したら、の話だけど。
「突然こんな所に飛ばされたのはアレだけど
色々有用そうな情報を有難う御座います
ですが、流石に裏取りしないと全面的に信用は出来ませんが」
「ええ、当然です
戻りましたら彼女達に私の事を話して見て下さい
そうすれば私の話の信憑性が上がるかと」
む、セレナさんの事をフィル達に聞いてみろって事か。
そんな事を言って来るなんてこの人はこの世界にの人間にとって
それなりに信頼のおける人物って事なんだろうかね。
「分かりました、ではそうさせて頂きます」
私はふっと表情を緩め、警戒を解く。
まだ完全に信用は出来ないけど、私達に有用な情報をくれた事は事実だ。
なら、最低限の礼儀は払わないとね。
私の気配を察したのか、セレナさんはにっこりと笑う。
……ほんと見れば見るほど漫画とかに出てくるエルフそのまんまだね。
弓は持ってないけど格好も狩人っぽいし、長い金髪もサラサラの
ストレートヘヤーだ、けどエルフじゃないって本人は言ってる以上
エルフじゃないんだろう、違和感物凄いけど。
「では、そろそろ元の場所へお返しいたします
……手荒な方法で突然お呼び立てして申し訳ありませんでした」
セレナさんはそう言って瀟洒に礼をする。
フィルやマリーさんもそうだけど、美人がこんな礼をすると絵になるね。
私だと寸胴だからこんな礼をしても似合わないし、素直に羨ましい。
「全くですよ
ですが、まぁ今のところは貴方に害意は無いのは分かりましたし
それにお互い、また話さなければならない事も出てくるでしょう
その時は、事前に連絡して頂けると助かりますけどね」
「ふふっ、その時は是非そうさせて頂きます」
私の軽口に頭を上げたセレナさんが微笑みながら返す。
これで今回みたくいきなり飛ばされることはほぼ無いだろう。
まぁ、転移の主導権はこの人にあるからまた突然……って事も
あり得なくはないが。
「それでは転移を始めます、が
最後に私に聞きたい事はありますか?
答えられる範囲、に限りますが」
セレナさんはそう私に問いかける。
聞きたい事……か、色々あるけど差し当たって聞きたい事柄が
たった1つだけある、この人に答えられるかどうかは分からないが。
「……私をこの世界に召喚したのは、貴方の言う『彼女』と言う
存在なんですよね?」
「ええ、尤も『彼女』の詳細はまだ話すことは出来ませんが」
まだ話せない……ね、となるとその時になったら話してくれるって事かな。
それは兎も角、私が聞きたいのは……
「ならば、その『彼女』とやらが私をこの世界に連れてきた理由は何ですか?」
そう、今1番知りたいのはこれだ。
『彼女』とやらを探し出して元の世界に戻る、取り敢えずの大目標はできたけど
何故彼女が私をエルシェーダに連れて来たのか、そして
私に何をさせたいのかが分かってないと恐らく元の世界には戻れない。
『彼女』とやらは、目的があって私をここに連れて来たんだろうから
それが果たされない限り元の世界には返してくれないだろう。
ならば、その目的でも知っておけばこの先の行動指針になる筈。
そう思い、セレナさんに『彼女』とやらの意向を尋ねる。
さて、答えてくれるだろうか……そう思いながらセレナさんをじっと見つめる。
セレナさんは一瞬、悲しそうな顔をするも真剣な表情をして
「『彼女』が貴方に望むことはただ1つ、自らに迫る
滅びの危機から救って欲しい……ただそれだけですよ」
セレナさんは静かに、だけどはっきりと言い放った。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる