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軌跡への遁走曲《フーガ》
第三の至高騎士
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「ボルクハルト卿!?今お戻りになったのですか?」
ロテールさんが男性を見て言う。
ふむ、まぁ格好からしてそうかとは思ったけど
ロテールさんの様子からしてこの人もグレナディーアみたいかな。
「つい今し方帰還した所だ
ファアル連邦との会合が思いのほかスムーズに行ってな
予定よりも早く戻ることが出来た」
ロテールさんの質問に眉ひとつ動かさず答える男性。
グレナディーアの象徴らしき豪奢な鎧は着けているけど
醸し出す雰囲気はもんの凄く渋い、ダンディなオジサマそのものだ。
しかし何と言うか………どこかで見たような感じがする。
間違いなく初対面な筈だけど、どういう事かな?
「何時もの様にお前が金輝騎士団の指導に苦労しているかと
思い覗いてみればこれは一体どういう事だ?」
私の視線も気にせずに男性………ボルクハルトさんだっけ?
ボルクハルトさんはロテールさんの前で膝まづいたままの
騎士の子らを眺めて言う。
「いえ、説明をすると長くなるのですが………」
いつもと違い、少々歯切れの悪い返答をするロテールさん。
まぁ確かに説明すると長くなりそうだよね。
「そうか、だが流石にこのままでは少々拙いのではないか?」
だけどボルクハルトさんは深くを聞こうとはせず会話を続ける。
流石にこの状況は他の人から見ても拙いみたいだね。
「そうですね………
君達の気持ちはよく分かった、だがそのままでは指導も出来ない
立ち上がってくれないか?」
取り合えずロテールさんは跪いてる騎士の子達に語りかける。
「許して………頂けるのですか?」
騎士の子の1人が顔を上げてそうロテールさんに言って来る。
何か態度の変わりようがすんごいんだけど………それだけ衝撃的だったのかな?
「許すもなにも最初から怒ってはいないよ
君達の立場なら仕方のない事だからね」
なおも恐縮する騎士の子に優しく語り掛けるロテールさん。
その声に幾人かの子らが頭を上げて目を輝かせながらロテールさんを見る。
………言い方は悪いけど何か宗教的な人心掌握を見てるみたい。
もしかして私をここに引っ張ってきたのはこれが目的………な訳はないか。
騎士の子らが膝まづいた時明らかに焦っていたしね。
「………有難う御座います
これからは指示に従いますので指導の方をよろしくお願いします」
騎士の子らはそう言うと再びロテールさんに向かって
再び頭を垂れた後、立ち上がる。
その様子にロテールさんはホッとした様に小さく息を吐く。
………何とか厄介な事態は回避できたようだね。
「やれやれ、こんな事態は流石に想定外だったよ
模擬戦の時と言い君はいつも予想外な事をしてくるね」
ロテールさんは私に向き直して苦笑する。
いや、今回の事は私がやった事じゃないんだけど………
「早速指示を………と言いたい所だけど、少しの間自主練をしていてくれるかな
彼女をボルクハルト卿に紹介しないといけないからね」
「了解致しました!!」
最初の態度は何処へやら、騎士の子らは歯切れのいい返事をして
再び思い思いの場所に散って行き、鍛錬を始める。
「………本当に何があった?彼らがここまで素直に
君の言う事を聞く光景など初めて見たぞ」
僅かながらも驚いたような雰囲気で言葉を紡ぐボルクハルトさん。
その様子からロテールさんがいかに彼らに手を焼いていたかが
少しだけ分かる。
まぁ、貴族の坊ちゃん達だし素直に言う事は聞きそうに無いよね。
「詳しい説明をすると長くなるのですが………
端的に言えば彼女のお陰ですよ」
そんなボルクハルトさんの問いに、私の方へ視線を向けながら
とんでもない事を言い出すロテールさん。
「はい?い、いや私は何もしてませんよ
ただ単にあの子達がロテールさんの強さを知って
ロテールさんへの見方を変えただけですよ」
「その切っ掛けを作ったのはレン、君じゃないか
まさか違うとは言わないよね?」
慌てて否定する私に言葉をかぶせて来るロテールさん。
いや確かに切っ掛けは私かも知れないけどさ………
「ふむ、まぁいい
どんな理由にせよ、彼らが君の言う事を素直に聞く様になったのは僥倖だ
貴族連中の突き上げも少しは治まるだろう」
私とロテールさんのやり取りを打ち切るようにボルクハルトさんが言う。
そして私に視線を向けて
「そうか、君がロテールの言っていた異世界人の『レン=キミヅカ』か
我が国民の救う為に力を貸してくれた事、深く感謝する」
そう言って私に向かい、頭を下げる。
これは『奴隷娼婦』の件での事かな、ならば私も
きちっと返答しないといけないね。
「いえ、私1人の力ではありませんし
何より全ての方を救出する事は出来ませんでした、申し訳ありません」
そう言って頭を下げた後、直ぐに頭を上げる。
そんな私の返答に、目の前のボルクハルトさんの表情が僅かに驚きに変わり
「………君は他の冒険者とは違い、手柄を自慢しないのだな
その姿は少し好ましいな」
そう言って、表情を笑みに変える。
………良かった、少し謙遜しすぎかなとも思ったけど
好印象を持ってくれたようだ。
「申し遅れた、我が名は『ボルクハルト=ドレフニオク』
王国の盾『グレナディーア』の第1位を務めている」
ボルクハルトさんはそう言って手を出して来る、私は迷うことなくその手を取り
「冒険者の『レン=キミヅカ』です
お会いできて光栄です」
笑みを浮かべて返答する、予想外な展開だけどこの国の重鎮に
顔を覚えられたことは幸いだ。
現にロテールさんから仕事の依頼も来たしね。
私とボルクハルトさんはひとしきり握手をして手を放す。
そしてボルクハルトさんは今度はリーゼに視線を移し
「という事は、そこの彼女が例の………」
「はい、彼女がそうです」
ボルクハルトさんの言葉に、ロテールさんが答える。
流石にリーゼの事も報告はしてる様だね、まぁ王国はドラゴンに
酷い目に遭わされた歴史があるみたいだから警戒するのは当然か。
「過去に前例があったが、まさか彼らが人に仕えている姿を
見る事になるとはな………」
ボルクハルトさんはそう呟きながらリーゼを見てる。
まぁ普通に考えてドラゴンが人間に仕えてるなんて
余程のレアケースだろう、私の場合は運も良かったしね。
「成程な、可能であれば騎士団に勧誘したいくらいだ
だが、それは無粋であろうな」
「そうですね、彼女は自分の世界に帰還する為に
冒険者になってるようですので、勧誘は無意味かと」
ボルクハルトさんは再び私に視線を戻してそう呟き
ロテールさんが笑いながらその言葉に続く。
そりゃそうだね、私を騎士団に入れれば自動的にリーゼが
ついてくるんだもの、国防の面から言ったらぜひ欲しい人材だろうと思うよ。
だけ私はそれを受け入れる訳にはいかない、ロテールさんの言う通り
私は元の世界に帰らなきゃいけないからね。
「………今日は君に来てもらって正解だったね
こんなに早く君の事を紹介できるとは思わなかったよ
近い内に引き合わせたいとは思ってたんだけどね」
ロテールさんが笑いながらそう言って来る。
リーゼの事もあるし、早めに引き合わせたかったのもあるんだろうけど
思わぬ格好でそれが現実になった訳だ、塞翁が馬とはこの事だね。
「さて…それではレン、当初の予定通り彼らの指導を頼むよ
予想外の展開にはなったけど、元々彼らはそれを望んでたからね」
「分かりました、それでは………」
「………済まない、少しいいだろうか?」
当初の予定通りに騎士の子らへの指導へ行こうとした矢先に
ボルクハルトさんに引き留められる。
「………私に何か御用でもおありですか?」
ボルクハルさんの方へ振り向いて返答する、一体私に何の用だろう。
ロテールさんみたいに私の実力を見たい………とかじゃないよね
私の実力はロテールさんが知ってるし報告もしてる筈。
となると何か依頼かな?
しかし次にボルクハルトさんが言った言葉は、完全に私の予想外の事だった。
「ああ、不躾で済まない
私に………彼女と手合わせする事をお願いできるだろうか?」
そう言ってボルクハルトさんはリーゼに視線を向けた。
ロテールさんが男性を見て言う。
ふむ、まぁ格好からしてそうかとは思ったけど
ロテールさんの様子からしてこの人もグレナディーアみたいかな。
「つい今し方帰還した所だ
ファアル連邦との会合が思いのほかスムーズに行ってな
予定よりも早く戻ることが出来た」
ロテールさんの質問に眉ひとつ動かさず答える男性。
グレナディーアの象徴らしき豪奢な鎧は着けているけど
醸し出す雰囲気はもんの凄く渋い、ダンディなオジサマそのものだ。
しかし何と言うか………どこかで見たような感じがする。
間違いなく初対面な筈だけど、どういう事かな?
「何時もの様にお前が金輝騎士団の指導に苦労しているかと
思い覗いてみればこれは一体どういう事だ?」
私の視線も気にせずに男性………ボルクハルトさんだっけ?
ボルクハルトさんはロテールさんの前で膝まづいたままの
騎士の子らを眺めて言う。
「いえ、説明をすると長くなるのですが………」
いつもと違い、少々歯切れの悪い返答をするロテールさん。
まぁ確かに説明すると長くなりそうだよね。
「そうか、だが流石にこのままでは少々拙いのではないか?」
だけどボルクハルトさんは深くを聞こうとはせず会話を続ける。
流石にこの状況は他の人から見ても拙いみたいだね。
「そうですね………
君達の気持ちはよく分かった、だがそのままでは指導も出来ない
立ち上がってくれないか?」
取り合えずロテールさんは跪いてる騎士の子達に語りかける。
「許して………頂けるのですか?」
騎士の子の1人が顔を上げてそうロテールさんに言って来る。
何か態度の変わりようがすんごいんだけど………それだけ衝撃的だったのかな?
「許すもなにも最初から怒ってはいないよ
君達の立場なら仕方のない事だからね」
なおも恐縮する騎士の子に優しく語り掛けるロテールさん。
その声に幾人かの子らが頭を上げて目を輝かせながらロテールさんを見る。
………言い方は悪いけど何か宗教的な人心掌握を見てるみたい。
もしかして私をここに引っ張ってきたのはこれが目的………な訳はないか。
騎士の子らが膝まづいた時明らかに焦っていたしね。
「………有難う御座います
これからは指示に従いますので指導の方をよろしくお願いします」
騎士の子らはそう言うと再びロテールさんに向かって
再び頭を垂れた後、立ち上がる。
その様子にロテールさんはホッとした様に小さく息を吐く。
………何とか厄介な事態は回避できたようだね。
「やれやれ、こんな事態は流石に想定外だったよ
模擬戦の時と言い君はいつも予想外な事をしてくるね」
ロテールさんは私に向き直して苦笑する。
いや、今回の事は私がやった事じゃないんだけど………
「早速指示を………と言いたい所だけど、少しの間自主練をしていてくれるかな
彼女をボルクハルト卿に紹介しないといけないからね」
「了解致しました!!」
最初の態度は何処へやら、騎士の子らは歯切れのいい返事をして
再び思い思いの場所に散って行き、鍛錬を始める。
「………本当に何があった?彼らがここまで素直に
君の言う事を聞く光景など初めて見たぞ」
僅かながらも驚いたような雰囲気で言葉を紡ぐボルクハルトさん。
その様子からロテールさんがいかに彼らに手を焼いていたかが
少しだけ分かる。
まぁ、貴族の坊ちゃん達だし素直に言う事は聞きそうに無いよね。
「詳しい説明をすると長くなるのですが………
端的に言えば彼女のお陰ですよ」
そんなボルクハルトさんの問いに、私の方へ視線を向けながら
とんでもない事を言い出すロテールさん。
「はい?い、いや私は何もしてませんよ
ただ単にあの子達がロテールさんの強さを知って
ロテールさんへの見方を変えただけですよ」
「その切っ掛けを作ったのはレン、君じゃないか
まさか違うとは言わないよね?」
慌てて否定する私に言葉をかぶせて来るロテールさん。
いや確かに切っ掛けは私かも知れないけどさ………
「ふむ、まぁいい
どんな理由にせよ、彼らが君の言う事を素直に聞く様になったのは僥倖だ
貴族連中の突き上げも少しは治まるだろう」
私とロテールさんのやり取りを打ち切るようにボルクハルトさんが言う。
そして私に視線を向けて
「そうか、君がロテールの言っていた異世界人の『レン=キミヅカ』か
我が国民の救う為に力を貸してくれた事、深く感謝する」
そう言って私に向かい、頭を下げる。
これは『奴隷娼婦』の件での事かな、ならば私も
きちっと返答しないといけないね。
「いえ、私1人の力ではありませんし
何より全ての方を救出する事は出来ませんでした、申し訳ありません」
そう言って頭を下げた後、直ぐに頭を上げる。
そんな私の返答に、目の前のボルクハルトさんの表情が僅かに驚きに変わり
「………君は他の冒険者とは違い、手柄を自慢しないのだな
その姿は少し好ましいな」
そう言って、表情を笑みに変える。
………良かった、少し謙遜しすぎかなとも思ったけど
好印象を持ってくれたようだ。
「申し遅れた、我が名は『ボルクハルト=ドレフニオク』
王国の盾『グレナディーア』の第1位を務めている」
ボルクハルトさんはそう言って手を出して来る、私は迷うことなくその手を取り
「冒険者の『レン=キミヅカ』です
お会いできて光栄です」
笑みを浮かべて返答する、予想外な展開だけどこの国の重鎮に
顔を覚えられたことは幸いだ。
現にロテールさんから仕事の依頼も来たしね。
私とボルクハルトさんはひとしきり握手をして手を放す。
そしてボルクハルトさんは今度はリーゼに視線を移し
「という事は、そこの彼女が例の………」
「はい、彼女がそうです」
ボルクハルトさんの言葉に、ロテールさんが答える。
流石にリーゼの事も報告はしてる様だね、まぁ王国はドラゴンに
酷い目に遭わされた歴史があるみたいだから警戒するのは当然か。
「過去に前例があったが、まさか彼らが人に仕えている姿を
見る事になるとはな………」
ボルクハルトさんはそう呟きながらリーゼを見てる。
まぁ普通に考えてドラゴンが人間に仕えてるなんて
余程のレアケースだろう、私の場合は運も良かったしね。
「成程な、可能であれば騎士団に勧誘したいくらいだ
だが、それは無粋であろうな」
「そうですね、彼女は自分の世界に帰還する為に
冒険者になってるようですので、勧誘は無意味かと」
ボルクハルトさんは再び私に視線を戻してそう呟き
ロテールさんが笑いながらその言葉に続く。
そりゃそうだね、私を騎士団に入れれば自動的にリーゼが
ついてくるんだもの、国防の面から言ったらぜひ欲しい人材だろうと思うよ。
だけ私はそれを受け入れる訳にはいかない、ロテールさんの言う通り
私は元の世界に帰らなきゃいけないからね。
「………今日は君に来てもらって正解だったね
こんなに早く君の事を紹介できるとは思わなかったよ
近い内に引き合わせたいとは思ってたんだけどね」
ロテールさんが笑いながらそう言って来る。
リーゼの事もあるし、早めに引き合わせたかったのもあるんだろうけど
思わぬ格好でそれが現実になった訳だ、塞翁が馬とはこの事だね。
「さて…それではレン、当初の予定通り彼らの指導を頼むよ
予想外の展開にはなったけど、元々彼らはそれを望んでたからね」
「分かりました、それでは………」
「………済まない、少しいいだろうか?」
当初の予定通りに騎士の子らへの指導へ行こうとした矢先に
ボルクハルトさんに引き留められる。
「………私に何か御用でもおありですか?」
ボルクハルさんの方へ振り向いて返答する、一体私に何の用だろう。
ロテールさんみたいに私の実力を見たい………とかじゃないよね
私の実力はロテールさんが知ってるし報告もしてる筈。
となると何か依頼かな?
しかし次にボルクハルトさんが言った言葉は、完全に私の予想外の事だった。
「ああ、不躾で済まない
私に………彼女と手合わせする事をお願いできるだろうか?」
そう言ってボルクハルトさんはリーゼに視線を向けた。
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