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軌跡への遁走曲《フーガ》
至高騎士の訪問
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「いっちに、さんし………っと」
今日も今日とて修練前の柔軟に精を出す。
その横で私の動きを真似して体を動かすリアがいる。
………平和な朝だなぁ、昨日の阿鼻叫喚っぷりが嘘の様だ。
昨日、あれからフィルを凝視してる酔っ払い共を潰す為に
リーゼを呼んで飲み比べをけしかけさせたんだけど
予想以上に酷い有様になってしまった。
リーゼが来た途端マリスが
「酔っ払いのおっちゃん達~、このお姉ちゃんがさ
飲み比べに勝ったら一晩好きにしていいって言ってるよ~
その代わり酒代は全額おっちゃん達の驕りだって~」
と…いきなりとんでもない事を言い放ち、酔っ払いたちの興味を
一気にリーゼに集めちゃったんだよね。
当然ながらもう大騒ぎ、次から次へと血走った目の酔っ払いたちが
リーゼに飲み比べを挑もうとするからさぁ大変、結果的に酔っ払い達の
視線をフィルからひっぺがえす事には成功したけど、その為に馬鹿騒ぎを
起こしちゃってエウジェニーさんに怒られる羽目になったんだよね。
まぁギルド的には酒の売り上げが過去最高になったらしくて
そこまでガッツリ怒られた訳じゃなかったけど………
ちなみに結果は当然ながらリーゼが全勝だった、リーゼ自身も
心行くまでお酒を堪能出来て満足そうだったし………まぁ良しとしよう。
そんなこんなで次の日の朝、朝食後にフィルは早速ゼーレンさんの所へ
行ってしまった、同行しようかと言ったんだけど断られた。
何でも私がいるとフィルはそっちに気を取られて射撃の習熟に
支障が出そうだとゼーレンさんに言われたらしい。
フィルらしいと言えばらしい理由だね、これを機に
私を優先する癖を少しでも治してくれればいいんだけど………
マリスも何か用事があるとの事でさっさと出かけてしまった、という事で
ここ最近出来てなかったリーゼとの修練をする事にした。
『心の宿り木』の敷地内にいい感じの広場があったのでマルティーヌさんに
許可をもらって鍛錬に使わせて貰ってるんだよね。
まぁ、今日1日予定は無いからもう少し王国内を歩いて地理を頭に
叩きこもうかなとも思ったんだけど、相変わらず字が読めないままなので
地図が有効に使えないのだ。
………これもそろそろ何とかしないといけないなぁ
勉強があまり得意じゃないのがモロに出てしまってる。
思い出したくも無いけど、正直言って私の学校の成績は
中の下ぐらいでギリギリ赤点を突破してるレベルだったりする。
英語も必要に駆られたから会話は比較的早く習得できたけど
読み書きは結構てこずったっけ………今でも筆記体で読むのは苦手なんだよね。
そんな他愛もない事を考えながら柔軟を終える。
「リア、危ないから離れてて
それと、柔軟をするのはいいけど無理して体を動かしちゃだめだよ」
地面に足を広げて座って、私と同じように体を地面に付けようとして
頑張ってるリアに声をかける。
リアは少しだけ不満そうな顔をするも直ぐに立ち上がり
少し離れた場所まで移動する、私と同じように出来ないから
ちょっと悔しいのかな?
………まぁ柔軟も日々の積み重ねだ、個人差はあるけど
柔らかくなろうとしたら毎日続けるしかない。
「さて、お待たせリーゼ
暫く一緒に鍛錬できなかくてゴメンね」
「マスター…お気になさらず、それにマスターと共に戦うだけでも
自らの戦闘技術が上がっていくのが実感できております
今日はそれを存分にお見せできるかと」
私の言葉にリーゼはそう返してきて微笑みを向ける。
ほう…言うじゃない、なら言葉通り見せて貰おうかね。
私はリーゼににっと微笑を返す。
「言うね、なら今日こそ私に一撃当てて見せてよ」
「当然そのつもりです、では!!」
お互いの視線をぶつけ合い、地面を踏みしめる。
さて、今日はどんな動きを見せてくれるのかなと。
私はリーゼに肉薄する為に地面を蹴り、地面スレスレを
駆け抜けようとした瞬間………
「レンさん、ギルドからお客様が来てるみたいですよ」
とっ………
とっ………
とっ………
いきなりマルティーヌさんの声が聞こえ思わず足を止めてしまい
つんのめってしまう。
その鼻先に恐ろしい刃音を立ててリーゼの斧が通り過ぎ
地面に刃を突き立てる。
………あっぶな、後数㎝前にいたら確実に死んでたよ。
とは言えこれは私が悪い、いきなり緊張感のない知り合いの声を
聞いたからと言って思わず足を止めてしまうのは言語道断だ。
今の通り一歩間違えば普通にあの世行きになる、戦いでは
致命的過ぎる隙になる。
「マスター、ご無事ですか!?」
流石のリーゼも慌てて駆け寄って来る、まさかの牽制の攻撃が
私の頭をカチ割ろうとしたから肝を冷やしたのだろう。
「大丈夫、ゴメンりーぜ、今のは私が悪い」
駆け寄ってきたリーゼを手で制し、そしてビックリした表情の
マルティーヌさんに向いて
「驚かせてしまってすみません、大丈夫ですか?」
「え、ええ………お邪魔しちゃって申し訳ありません」
私の問いかけに少し狼狽えながらもマルティーヌさんは答える。
1歩間違えば死んでいた状況なのに平静な自分に
ちょっと引いちゃったみたいだね………
まぁ余計な心配をさせない為に敢えて何でもない風な感じで声をかけたけど。
「………息子が冒険者をしてるから知ってるつもりでしたけど
やっぱり凄いですね、あんな場面でも平然としてるなんて
私だったら確実に腰を抜かして気絶してますね」
………あれ?何か感心されてる。
まぁそれならそれでいいんだけど、あんな場面を見たのにそんな感想だなんて
マルティーヌさんって思ってた以上に肝が据わってる人なのかな?
「えっと、ギルドの人間が私達を訪ねて来たんでしたっけ?」
取り合えず話題を変える為にマルティーヌさんに水を向ける。
「あ、そうでした
何でもギルドに貴方達を訪ねてきた人がいるから、直ぐに来て欲しいそうです
………妙に緊張した面持ちでしたけど」
私達に尋ね人?
王国に来てまだ1週間も経ってないのに一体誰が………と思うも
何人か心当たりが思い浮かぶ。
その中でギルドの人間が緊張する相手と言えば………
「………成程ね、あの人達か
となれば直ぐに向かわないといけないかな」
そう言う事なら鍛錬している場合じゃない、直ぐにでもギルドに向かわないと
権力を振りかざす人達じゃないけど、それでも遅くなったら
ギルドの立場はあまりいい物にはならないだろう、だから職員さんも
緊張した面持ちなんだろう。
「リーゼ、悪いけど鍛練は中止してギルドに行くよ」
「了解しました」
鍛練をいきなり打ち切った形になったにも拘らず、リーゼは
素直に了承してくれる、これは後で埋め合わせしないとかな。
次いでリアの方へ向き
「リア、ちょっと私達と一緒にギルドに行ってくれないかな?」
そう問いかける、あの人達が来たのならリアも
連れて行かない訳にはいかないだろう。
リアは素直にこくんと頷き、私達の元へてててと駆け寄って来る。
うん、素直でいい子達だ。
「よし、それじゃあんまり待たせたら悪いからちょっと急ぐよ
リーゼ、リアの事お願い」
「分かりました」
リーゼは再び頷くとひょいっとリアを片手で抱き抱える。
「マルティーヌさん、騒がしくて済みませんが
すぐに行ってきます」
「行ってらっしゃいませ、お気をつけて」
マルティーヌさんに少し頭を下げ、私達は職員が待っている所へ向かう。
さてさて、今日も退屈な一日にはなりそうにないなぁ。
………
………………
………………………
「やぁ、久しぶり………って言うほどでもないかな?」
職員の案内でギルドの一部屋に通されると、やはりと言うか
そこには豪奢な鎧をまとった顔見知りが座っていた。
相変わらずの凄い強者の気配、あれから何回か修羅場は潜って来たけど
彼我の戦力差は縮まっていないみたいだ、まぁ当然だろうけど。
「いえ、お久しぶりでいいと思いますよ………ロテール卿」
私は微笑んで、再び相見えたグレナディーアにそう告げ
今日も今日とて修練前の柔軟に精を出す。
その横で私の動きを真似して体を動かすリアがいる。
………平和な朝だなぁ、昨日の阿鼻叫喚っぷりが嘘の様だ。
昨日、あれからフィルを凝視してる酔っ払い共を潰す為に
リーゼを呼んで飲み比べをけしかけさせたんだけど
予想以上に酷い有様になってしまった。
リーゼが来た途端マリスが
「酔っ払いのおっちゃん達~、このお姉ちゃんがさ
飲み比べに勝ったら一晩好きにしていいって言ってるよ~
その代わり酒代は全額おっちゃん達の驕りだって~」
と…いきなりとんでもない事を言い放ち、酔っ払いたちの興味を
一気にリーゼに集めちゃったんだよね。
当然ながらもう大騒ぎ、次から次へと血走った目の酔っ払いたちが
リーゼに飲み比べを挑もうとするからさぁ大変、結果的に酔っ払い達の
視線をフィルからひっぺがえす事には成功したけど、その為に馬鹿騒ぎを
起こしちゃってエウジェニーさんに怒られる羽目になったんだよね。
まぁギルド的には酒の売り上げが過去最高になったらしくて
そこまでガッツリ怒られた訳じゃなかったけど………
ちなみに結果は当然ながらリーゼが全勝だった、リーゼ自身も
心行くまでお酒を堪能出来て満足そうだったし………まぁ良しとしよう。
そんなこんなで次の日の朝、朝食後にフィルは早速ゼーレンさんの所へ
行ってしまった、同行しようかと言ったんだけど断られた。
何でも私がいるとフィルはそっちに気を取られて射撃の習熟に
支障が出そうだとゼーレンさんに言われたらしい。
フィルらしいと言えばらしい理由だね、これを機に
私を優先する癖を少しでも治してくれればいいんだけど………
マリスも何か用事があるとの事でさっさと出かけてしまった、という事で
ここ最近出来てなかったリーゼとの修練をする事にした。
『心の宿り木』の敷地内にいい感じの広場があったのでマルティーヌさんに
許可をもらって鍛錬に使わせて貰ってるんだよね。
まぁ、今日1日予定は無いからもう少し王国内を歩いて地理を頭に
叩きこもうかなとも思ったんだけど、相変わらず字が読めないままなので
地図が有効に使えないのだ。
………これもそろそろ何とかしないといけないなぁ
勉強があまり得意じゃないのがモロに出てしまってる。
思い出したくも無いけど、正直言って私の学校の成績は
中の下ぐらいでギリギリ赤点を突破してるレベルだったりする。
英語も必要に駆られたから会話は比較的早く習得できたけど
読み書きは結構てこずったっけ………今でも筆記体で読むのは苦手なんだよね。
そんな他愛もない事を考えながら柔軟を終える。
「リア、危ないから離れてて
それと、柔軟をするのはいいけど無理して体を動かしちゃだめだよ」
地面に足を広げて座って、私と同じように体を地面に付けようとして
頑張ってるリアに声をかける。
リアは少しだけ不満そうな顔をするも直ぐに立ち上がり
少し離れた場所まで移動する、私と同じように出来ないから
ちょっと悔しいのかな?
………まぁ柔軟も日々の積み重ねだ、個人差はあるけど
柔らかくなろうとしたら毎日続けるしかない。
「さて、お待たせリーゼ
暫く一緒に鍛錬できなかくてゴメンね」
「マスター…お気になさらず、それにマスターと共に戦うだけでも
自らの戦闘技術が上がっていくのが実感できております
今日はそれを存分にお見せできるかと」
私の言葉にリーゼはそう返してきて微笑みを向ける。
ほう…言うじゃない、なら言葉通り見せて貰おうかね。
私はリーゼににっと微笑を返す。
「言うね、なら今日こそ私に一撃当てて見せてよ」
「当然そのつもりです、では!!」
お互いの視線をぶつけ合い、地面を踏みしめる。
さて、今日はどんな動きを見せてくれるのかなと。
私はリーゼに肉薄する為に地面を蹴り、地面スレスレを
駆け抜けようとした瞬間………
「レンさん、ギルドからお客様が来てるみたいですよ」
とっ………
とっ………
とっ………
いきなりマルティーヌさんの声が聞こえ思わず足を止めてしまい
つんのめってしまう。
その鼻先に恐ろしい刃音を立ててリーゼの斧が通り過ぎ
地面に刃を突き立てる。
………あっぶな、後数㎝前にいたら確実に死んでたよ。
とは言えこれは私が悪い、いきなり緊張感のない知り合いの声を
聞いたからと言って思わず足を止めてしまうのは言語道断だ。
今の通り一歩間違えば普通にあの世行きになる、戦いでは
致命的過ぎる隙になる。
「マスター、ご無事ですか!?」
流石のリーゼも慌てて駆け寄って来る、まさかの牽制の攻撃が
私の頭をカチ割ろうとしたから肝を冷やしたのだろう。
「大丈夫、ゴメンりーぜ、今のは私が悪い」
駆け寄ってきたリーゼを手で制し、そしてビックリした表情の
マルティーヌさんに向いて
「驚かせてしまってすみません、大丈夫ですか?」
「え、ええ………お邪魔しちゃって申し訳ありません」
私の問いかけに少し狼狽えながらもマルティーヌさんは答える。
1歩間違えば死んでいた状況なのに平静な自分に
ちょっと引いちゃったみたいだね………
まぁ余計な心配をさせない為に敢えて何でもない風な感じで声をかけたけど。
「………息子が冒険者をしてるから知ってるつもりでしたけど
やっぱり凄いですね、あんな場面でも平然としてるなんて
私だったら確実に腰を抜かして気絶してますね」
………あれ?何か感心されてる。
まぁそれならそれでいいんだけど、あんな場面を見たのにそんな感想だなんて
マルティーヌさんって思ってた以上に肝が据わってる人なのかな?
「えっと、ギルドの人間が私達を訪ねて来たんでしたっけ?」
取り合えず話題を変える為にマルティーヌさんに水を向ける。
「あ、そうでした
何でもギルドに貴方達を訪ねてきた人がいるから、直ぐに来て欲しいそうです
………妙に緊張した面持ちでしたけど」
私達に尋ね人?
王国に来てまだ1週間も経ってないのに一体誰が………と思うも
何人か心当たりが思い浮かぶ。
その中でギルドの人間が緊張する相手と言えば………
「………成程ね、あの人達か
となれば直ぐに向かわないといけないかな」
そう言う事なら鍛錬している場合じゃない、直ぐにでもギルドに向かわないと
権力を振りかざす人達じゃないけど、それでも遅くなったら
ギルドの立場はあまりいい物にはならないだろう、だから職員さんも
緊張した面持ちなんだろう。
「リーゼ、悪いけど鍛練は中止してギルドに行くよ」
「了解しました」
鍛練をいきなり打ち切った形になったにも拘らず、リーゼは
素直に了承してくれる、これは後で埋め合わせしないとかな。
次いでリアの方へ向き
「リア、ちょっと私達と一緒にギルドに行ってくれないかな?」
そう問いかける、あの人達が来たのならリアも
連れて行かない訳にはいかないだろう。
リアは素直にこくんと頷き、私達の元へてててと駆け寄って来る。
うん、素直でいい子達だ。
「よし、それじゃあんまり待たせたら悪いからちょっと急ぐよ
リーゼ、リアの事お願い」
「分かりました」
リーゼは再び頷くとひょいっとリアを片手で抱き抱える。
「マルティーヌさん、騒がしくて済みませんが
すぐに行ってきます」
「行ってらっしゃいませ、お気をつけて」
マルティーヌさんに少し頭を下げ、私達は職員が待っている所へ向かう。
さてさて、今日も退屈な一日にはなりそうにないなぁ。
………
………………
………………………
「やぁ、久しぶり………って言うほどでもないかな?」
職員の案内でギルドの一部屋に通されると、やはりと言うか
そこには豪奢な鎧をまとった顔見知りが座っていた。
相変わらずの凄い強者の気配、あれから何回か修羅場は潜って来たけど
彼我の戦力差は縮まっていないみたいだ、まぁ当然だろうけど。
「いえ、お久しぶりでいいと思いますよ………ロテール卿」
私は微笑んで、再び相見えたグレナディーアにそう告げ
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マヤ
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マッシュ
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【作者から】
毎日投稿を目指してがんばります。
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