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軌跡への遁走曲《フーガ》
再生する脅威再び・III
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「おいおいおい、マジかよ………」
ユージスさんが絶句する、無理もない。
ゼーレンさんの一撃で体半分吹き飛ばされた上にイメルダさんの魔法を
まともに喰らったのに1分もしない内に元に戻ってるって
前もって話してても絶句するだろう、私も正直ドン引きだ。
「………恐らくはあの魔法でも中の魔晶石は
破壊できなかったという訳ですか、威力不足でしょうか」
冷静に分析してる様に見えるリーゼも表情が僅かに強張ってる。
威力不足………はあり得ない、どう見たって私がトロールに仕掛けた
魔晶石の爆発より今回のイメルダさんの魔法の方が何倍も威力は上だ。
となるとあの魔晶石を破壊するのには何か別の要因が………
「マスター、来ます!!」
リーゼの叫び声で思考を引き戻す、首無しが再び触手を伸ばし
私達に攻撃を仕掛けてくる!!
「チッ、しつこい!!」
「舐めるな!!」
ユージスさんとリーゼが毒づきながらも触手を切り払う、次いで下等種の口
を伸ばして来るも2人はそれも凌ぐ。
そうして2人を釘付けにしながら首無しは自分の身体を窪みから抜け出そうとする。
「させない!!」
私は2人の脇を抜け、窪みに足をかけ登ろうとした首無しが
片足になるのを見計らって突進からの踏鳴拳打を打ち込む。
予想以上にバランスが悪かったのか首無しはぐらりと揺れ
派手な地響きを上げて再び窪みの中に倒れ込む。
「………信じられねぇ事するな、レン」
ユージスさんが呆れた顔で言ってくる。
傍から見たらそうかもだけどぶっちゃけタイミングの問題だ。
重心が後ろに引かれた状態な上、不安定な足場に片足で立った状態なら
比較的小さな力でも後ろに倒す事は可能だ、まぁタイミングが良すぎた感もあるけど。
「こんなのはただの子供だましの延長線上ですよ、私からしたら
ユージスさんのジャンプ力の方が信じられませんよ」
ユージスさんの言葉に少しだけ微笑んで返す。
「驚いてくれて何よりだ、こっちは驚かされっぱなしだから
少しは仕返し出来た様だな」
そう言って微笑み返して来るユージスさん、まだまだ戦意は萎えてない様だ。
だけどすぐに真剣な表情に戻り
「だが…実際問題どうする?
さっきの攻撃でも倒しきれないって言うんじゃかなり厳しいぞ」
確かにそうだ、純粋にドラゴンとトロールの違いが出ているのか
それとも他に要因があるのかそれが分からないとジリ貧確定だ。
粘れば王国軍の増援が来るだろうけどそれまで持ちこたえられる保証も無ければ
王国軍が来たからと言って倒せる保証も無い、どうする?
思考を巡らすも流石に現状いい考えが浮かぶ要素は無い、しかも
既に首無しは立ち上がろうとしていてあまり時間的猶予も無さげだ。
仕方のない事だったとは言えマリスを連れて来なかった事を後悔する
マリスがいたらもう少し状況は変わってたかもしれないと思い始めた時………
「レンお姉ちゃん、呼んだ~?」
視界の隅からにゅっとマリスが現れる。
「うわっ!!」
思わず後ずさる私、ユージスさんとリーゼも何事かとこちらに振り向く。
「ま、ま……マリス!?」
「んっふっふ~、ほんっとレンお姉ちゃんは面白いね~
マリスが目を離した途端こんな厄介事になってるんだもん」
突如現れたマリスはいつもと変わらぬ調子で周囲を興味深そうに眺めてる。
………いやいや、神出鬼没なのは前からだけどどっから現れたの!?
「おいレン…その魔導士みたいな恰好をした嬢ちゃんは何だ?
ていうかどっから現れた!?」
ユージスさんは心底驚いた表情で言ってくる。
いや、どっから現れたって私に言われても困るんだけど………
「おや、見慣れない兄ちゃんだねぇ
もしかしてレンお姉ちゃん、フィルお姉ちゃん以外にたらしこんじゃった?」
余りに予想外な、そしてとんでもない事をさらっと言うマリスに私は盛大に吹く。
「んな訳ないよ!!
というかこの状況を見て良くそんな事言えるね!?」
戦闘中という事も忘れて盛大にツッコむ私。
「あはは、冗談だってば
レンお姉ちゃんがちょーっと肩に力入りすぎっぽかったから
からかっただけだよん、あはははははは♪」
そう言ってあっけらかんと笑うマリス。
全く…敵わないなぁマリスには、いつもどうやって現れるのか謎だけど
………ってそうだ、マリスがここにいるって事はリアは!?
「だいじょぶ、リアならギルドですやすや寝てるよ
と言うか、急にリアが震えだした後レンお姉ちゃんを助けてって
マリスに言ってきたんだよ、その後なんか糸が切れたように寝ちゃって
取り合えずエウジェニー姉ちゃんに頼んでこっちに来たって訳」
「リアが?どうして!?」
「分かんない、実は占い師の家系だった~って可能性はあるかもだけど」
マリスは肩をすくめて首を傾げる。
しかしリアがそんな事言ってたなんて………もしかしたらリアの身内を探す
手掛かりになるかもしれない、考え様には嬉しいニュースだ。
「ま、気にはなるけど今は………」
マリスはそう言ってすっと真面目な顔になり、起き上がろうとしている
首無しを見据える。
「何と言うかまぁ、えらくグロいのと戦ってるねぇ
しかもトロールの時と同じくアンデッドの気配は全く無し
これはまたまた厄介な………」
「やっぱりマリスは分かるんだ、その通りだよ
再生能力もあの時と同じかそれ以上でゼーレンさんの一撃と
どでかい爆発魔法喰らったのに1分もしない内に再生しきっちゃってる」
「ふむふむ、そっか」
私の状況報告に頷いて返すマリス。
「兎に角駆けつけてくれて助かるよ、マリスがいてくれれば
さっき以上の攻撃をアイツに打ち込むことが出来るから
それで………」
「んにゃ、その必要は無いよん
レンお姉ちゃん達はあいつをあと5分ほど足止めしといて
そしたらマリスが何とかするから」
とんでもない事を言い出すマリス、思わずぎょっとしてマリスを凝視してしまう。
「マリス、もしかしてアイツ倒せる方法解ったの?」
「流石にそれはまだ分かんないかな~、と言うか敵の周囲ごとふっ飛ばす程の
魔法はマリスはまだ使えないし、現状倒す事は難しいとは思うよん」
若干の期待を含めた質問だけど、マリスは苦笑しながら首を振る。
「けどさ、レンお姉ちゃんは分かってると思うけど
倒せないなら倒せないなりの戦い方をするだけなんだよ
そいじゃ宜しくね~」
マリスはそう言うなりフィル達の元へ駆けていく。
いやマリス、せめて何をするか教えて欲しいんだけど………
ともあれマリスがああいう言い方をするって事は何か手立てがあるのは確実だ
となればそれを信用するしかないか。
「おいレン、あのちっこい嬢ちゃんもお前の仲間なのか?」
一部始終を見ていたユージスさんが聞いて来る、まぁいきなり現れて
私と話してたらそう思うのは当然だよね。
「うん、魔導士のマリス
ああ見えて色んなこと知ってて私達の知恵袋的な存在なんだ
しょっちゅう突拍子もない事をする変な子だけどね」
ユージスさんのそう返答して、私は腰だめに構える。
「だけど、マリスが言った事で出来なかった事なんで一度も無い
だから今回もマリスが『出来る』って言った以上指示に従うだけだよ」
そう言って首無しを見据える、アレ相手に5分時間稼ぎしろって相当無茶だけど
他に手立てが思い浮かばない以上やるしかないよね。
私の動きに呼応してリーゼも隣で戦斧を構える、まだまだやる気は満々そうだ。
「………やれやれ、次から次へと人を驚かせ続ける嬢ちゃん達だ」
苦笑しつつユージスさんは呟く。
「ま、しゃーねぇな
現状それしか手がねぇ以上乗るしかねぇわな」
そう言って槍を構え直すユージスさん、どうやら付き合ってくれるみたいだね。
「有難う御座います、それじゃ行くよ!!」
私の声が聞こえたのかこちらに体を向け、体中から触手を伸ばし始めて
再び窪みから出ようとする首無し。
―――――長くなりそうな5分間が始まった
ユージスさんが絶句する、無理もない。
ゼーレンさんの一撃で体半分吹き飛ばされた上にイメルダさんの魔法を
まともに喰らったのに1分もしない内に元に戻ってるって
前もって話してても絶句するだろう、私も正直ドン引きだ。
「………恐らくはあの魔法でも中の魔晶石は
破壊できなかったという訳ですか、威力不足でしょうか」
冷静に分析してる様に見えるリーゼも表情が僅かに強張ってる。
威力不足………はあり得ない、どう見たって私がトロールに仕掛けた
魔晶石の爆発より今回のイメルダさんの魔法の方が何倍も威力は上だ。
となるとあの魔晶石を破壊するのには何か別の要因が………
「マスター、来ます!!」
リーゼの叫び声で思考を引き戻す、首無しが再び触手を伸ばし
私達に攻撃を仕掛けてくる!!
「チッ、しつこい!!」
「舐めるな!!」
ユージスさんとリーゼが毒づきながらも触手を切り払う、次いで下等種の口
を伸ばして来るも2人はそれも凌ぐ。
そうして2人を釘付けにしながら首無しは自分の身体を窪みから抜け出そうとする。
「させない!!」
私は2人の脇を抜け、窪みに足をかけ登ろうとした首無しが
片足になるのを見計らって突進からの踏鳴拳打を打ち込む。
予想以上にバランスが悪かったのか首無しはぐらりと揺れ
派手な地響きを上げて再び窪みの中に倒れ込む。
「………信じられねぇ事するな、レン」
ユージスさんが呆れた顔で言ってくる。
傍から見たらそうかもだけどぶっちゃけタイミングの問題だ。
重心が後ろに引かれた状態な上、不安定な足場に片足で立った状態なら
比較的小さな力でも後ろに倒す事は可能だ、まぁタイミングが良すぎた感もあるけど。
「こんなのはただの子供だましの延長線上ですよ、私からしたら
ユージスさんのジャンプ力の方が信じられませんよ」
ユージスさんの言葉に少しだけ微笑んで返す。
「驚いてくれて何よりだ、こっちは驚かされっぱなしだから
少しは仕返し出来た様だな」
そう言って微笑み返して来るユージスさん、まだまだ戦意は萎えてない様だ。
だけどすぐに真剣な表情に戻り
「だが…実際問題どうする?
さっきの攻撃でも倒しきれないって言うんじゃかなり厳しいぞ」
確かにそうだ、純粋にドラゴンとトロールの違いが出ているのか
それとも他に要因があるのかそれが分からないとジリ貧確定だ。
粘れば王国軍の増援が来るだろうけどそれまで持ちこたえられる保証も無ければ
王国軍が来たからと言って倒せる保証も無い、どうする?
思考を巡らすも流石に現状いい考えが浮かぶ要素は無い、しかも
既に首無しは立ち上がろうとしていてあまり時間的猶予も無さげだ。
仕方のない事だったとは言えマリスを連れて来なかった事を後悔する
マリスがいたらもう少し状況は変わってたかもしれないと思い始めた時………
「レンお姉ちゃん、呼んだ~?」
視界の隅からにゅっとマリスが現れる。
「うわっ!!」
思わず後ずさる私、ユージスさんとリーゼも何事かとこちらに振り向く。
「ま、ま……マリス!?」
「んっふっふ~、ほんっとレンお姉ちゃんは面白いね~
マリスが目を離した途端こんな厄介事になってるんだもん」
突如現れたマリスはいつもと変わらぬ調子で周囲を興味深そうに眺めてる。
………いやいや、神出鬼没なのは前からだけどどっから現れたの!?
「おいレン…その魔導士みたいな恰好をした嬢ちゃんは何だ?
ていうかどっから現れた!?」
ユージスさんは心底驚いた表情で言ってくる。
いや、どっから現れたって私に言われても困るんだけど………
「おや、見慣れない兄ちゃんだねぇ
もしかしてレンお姉ちゃん、フィルお姉ちゃん以外にたらしこんじゃった?」
余りに予想外な、そしてとんでもない事をさらっと言うマリスに私は盛大に吹く。
「んな訳ないよ!!
というかこの状況を見て良くそんな事言えるね!?」
戦闘中という事も忘れて盛大にツッコむ私。
「あはは、冗談だってば
レンお姉ちゃんがちょーっと肩に力入りすぎっぽかったから
からかっただけだよん、あはははははは♪」
そう言ってあっけらかんと笑うマリス。
全く…敵わないなぁマリスには、いつもどうやって現れるのか謎だけど
………ってそうだ、マリスがここにいるって事はリアは!?
「だいじょぶ、リアならギルドですやすや寝てるよ
と言うか、急にリアが震えだした後レンお姉ちゃんを助けてって
マリスに言ってきたんだよ、その後なんか糸が切れたように寝ちゃって
取り合えずエウジェニー姉ちゃんに頼んでこっちに来たって訳」
「リアが?どうして!?」
「分かんない、実は占い師の家系だった~って可能性はあるかもだけど」
マリスは肩をすくめて首を傾げる。
しかしリアがそんな事言ってたなんて………もしかしたらリアの身内を探す
手掛かりになるかもしれない、考え様には嬉しいニュースだ。
「ま、気にはなるけど今は………」
マリスはそう言ってすっと真面目な顔になり、起き上がろうとしている
首無しを見据える。
「何と言うかまぁ、えらくグロいのと戦ってるねぇ
しかもトロールの時と同じくアンデッドの気配は全く無し
これはまたまた厄介な………」
「やっぱりマリスは分かるんだ、その通りだよ
再生能力もあの時と同じかそれ以上でゼーレンさんの一撃と
どでかい爆発魔法喰らったのに1分もしない内に再生しきっちゃってる」
「ふむふむ、そっか」
私の状況報告に頷いて返すマリス。
「兎に角駆けつけてくれて助かるよ、マリスがいてくれれば
さっき以上の攻撃をアイツに打ち込むことが出来るから
それで………」
「んにゃ、その必要は無いよん
レンお姉ちゃん達はあいつをあと5分ほど足止めしといて
そしたらマリスが何とかするから」
とんでもない事を言い出すマリス、思わずぎょっとしてマリスを凝視してしまう。
「マリス、もしかしてアイツ倒せる方法解ったの?」
「流石にそれはまだ分かんないかな~、と言うか敵の周囲ごとふっ飛ばす程の
魔法はマリスはまだ使えないし、現状倒す事は難しいとは思うよん」
若干の期待を含めた質問だけど、マリスは苦笑しながら首を振る。
「けどさ、レンお姉ちゃんは分かってると思うけど
倒せないなら倒せないなりの戦い方をするだけなんだよ
そいじゃ宜しくね~」
マリスはそう言うなりフィル達の元へ駆けていく。
いやマリス、せめて何をするか教えて欲しいんだけど………
ともあれマリスがああいう言い方をするって事は何か手立てがあるのは確実だ
となればそれを信用するしかないか。
「おいレン、あのちっこい嬢ちゃんもお前の仲間なのか?」
一部始終を見ていたユージスさんが聞いて来る、まぁいきなり現れて
私と話してたらそう思うのは当然だよね。
「うん、魔導士のマリス
ああ見えて色んなこと知ってて私達の知恵袋的な存在なんだ
しょっちゅう突拍子もない事をする変な子だけどね」
ユージスさんのそう返答して、私は腰だめに構える。
「だけど、マリスが言った事で出来なかった事なんで一度も無い
だから今回もマリスが『出来る』って言った以上指示に従うだけだよ」
そう言って首無しを見据える、アレ相手に5分時間稼ぎしろって相当無茶だけど
他に手立てが思い浮かばない以上やるしかないよね。
私の動きに呼応してリーゼも隣で戦斧を構える、まだまだやる気は満々そうだ。
「………やれやれ、次から次へと人を驚かせ続ける嬢ちゃん達だ」
苦笑しつつユージスさんは呟く。
「ま、しゃーねぇな
現状それしか手がねぇ以上乗るしかねぇわな」
そう言って槍を構え直すユージスさん、どうやら付き合ってくれるみたいだね。
「有難う御座います、それじゃ行くよ!!」
私の声が聞こえたのかこちらに体を向け、体中から触手を伸ばし始めて
再び窪みから出ようとする首無し。
―――――長くなりそうな5分間が始まった
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