141 / 208
軌跡への遁走曲《フーガ》
再生する脅威再び・II
しおりを挟む
「嬢ちゃん!!デカいの行くぞい!!」
後方からゼーレンさんの声が聞こえる。
次の瞬間、私の真横を大きな光の筋が高速音と共に横切り
首無しへと向かっていく。
「!?」
攻撃の大きさに流石の首無しも驚いた様で
とっさに触手を壁にして防ごうとするがそれより先に
光の筋が首無しへ着弾する!!
走る爆発音、まるで至近距離でプラスチック爆弾を爆発させられたような
盛大な音が私の耳をつんざく。
「ッ!!」
とっさに指で目を押さえ耳を塞ぎ口を開けて伏せる、幾度の修羅場で
体が覚えてしまった対爆防御だ。
直ぐに音は収まり爆発で起こった土埃は晴れる、私は立ち上がり状況を確認する
目の前にはリーゼが私を庇う様に立っている、とっさに
盾になってくれてたみたいだ、その奥にはゼーレンさんの攻撃を
もろに喰らって上半身を吹っ飛ばされた首無しの姿があった。
「………人間がこれほどの一撃を放つとは
あの年老いた雄の認識を改めねばなりませんか」
リーゼがそんな事を呟く、流石にこの一撃はリーゼも認めざるを得ないよね。
とは言えまだ油断はできない、私はリーゼの横に並び注意深く
首無しの状態を眺める………と、残った腹部の中心辺りに
黒いものが鈍く光ってる。
「マスター、あれを!!」
「うん…確認した、イメルダさん!!」
別の要因の可能性も考えていたけど、今回もあの黒い魔晶石とやらの仕業か
となれば首無しの再生が始まる前に吹っ飛ばすのが最善だ。
私は大声でイメルダさんに合図をする。
「了解、大きいの行くからみんな離れてて!!」
既に詠唱を完了したらしきイメルダさんが巨大な魔法陣を展開させる。
うわすっご、これを見るだけでも大掛かりな魔法だって事が分かる
やっぱりベテランって言うだけはあるね。
私とリーゼ、そしてユージスさんは首無しから全力で離れる。
私達が十数m程離れたのを見計らって、イメルダさんが懐から赤い宝石を出し
それを杖にこつんと当てた後、杖を首無しに翳し
「塵も残さず吹き飛ばしてあげるよ!!『凝縮爆裂』!!」
イメルダさんの叫びに反応した魔法陣が赤い光の柱を昇らせ、そして
左手に持っていた赤い宝石か砕け散る。
すると首無しの周りに小さい赤い粒子の様なものが集まっていく、その粒子は
爆発的に増えながら徐々に首無しの空間に満ちて行き、やがて周囲は
まるで炉心の様な赤色に染め上げられていく。
「解放!!」
イメルダさんが杖を天に掲げ叫ぶ、それに呼応し空間を赤色に染め上げていた
粒子は一瞬でその範囲を狭め首無しの中心部に集まる。
次の瞬間、首無しの身体が赤く輝いたかと思うと………盛大な爆発音を立てて
首無しの内部から赤い閃光を巻き散らして爆発する!!
「うおわっ!!」
再び対爆防御の構えをとる私、その上に覆いかぶさるようにリーゼが
私を抱え込む、視界を塞いでいるのに赤い光が網膜を照らす
耳を塞いでるのに強烈な爆発音が鼓膜を震えさせる。
結構距離が開いてたはずなのにこの衝撃とは、すんごい魔法を放ったもんだね。
爆発の規模からして前回トロールに埋め込んだ魔晶石以上なのは確実だろう。
これなら………
やがて瞼から漏れて見える赤い光や塞いだ耳ですら容赦なく鼓膜を振るわせてくる
爆音もおさまり、上で覆いかぶさっていたリーゼがどいてくれる。
『マスター、どうやら治まったようです』
耳を塞いでる私に気を遣ってか、テレパシーで伝えてくるリーゼ。
それを聞いて防御態勢を解いて立ち上がり、周囲を確認する。
濛々と立ちあがる煙、所々爆発によりめくれあがってる地面。
そして、首無しがいたであろう地面に至っては深くえぐれて
周囲がドロドロに溶けてしまってる。
「これが人間の扱う魔法の力ですか………成程
流石にこれを受けたら我も無事に済む自信はありませんね」
リーゼが感心したように呟く、リーゼが他人を褒めるなんて珍しい
それ程イメルダさんの魔法の威力が凄まじいって事だね。
イメルダさんの方へ向くと肩で息をしながら杖を支えにして座り込んでしまってる。
あれだけの爆発を起こす魔法だ、流石に無理をさせてしまったんだろうか。
「大丈夫だ、ありゃ魔力をすっからかんにしちまっただけだ
あんなデカい魔法をぶっ放せる機会なんてそうそう無いから
張り切り過ぎたんだろうよ
ああ見えてアイツは派手な魔法をぶっ放すのが大好きだからな
………とは言え、秘蔵の宝石1つ使っちまうなんて大盤振る舞いだな」
いつの間にか横に来ていたユージスさんが苦笑しながらそんな事を言ってくる。
その態度から命に別状はないっぽい事が分かる、なら安心かな。
そして砕けた宝石は値打ちモノだったみたいだね、どんな原理かは知らないけど
魔法を使ったら砕けちゃう代物みたいだ。
「さてと、あの化け物の方はどうなったか………
神弓のゼーレンの一撃とイメルダの全力魔法を受けてタダで済むとは
思いたくはないが………」
そう言って爆心地………首無しがいた所を見つめ、槍を構えるユージスさん。
自分の攻撃が一瞬で再生されたのを見て警戒してるんだろう
あれだけの攻撃を見て気を抜かないのは流石だね。
「リーゼ、見える?」
爆心地は未だ煙に包まれて見えない、私は目のいいリーゼに聞いてみる。
「流石にまだ何も見えません、とは言え警戒を怠らない方が賢明かと」
そう言って私の前に立ち戦斧を構える、「止めを刺したからと言って油断するな」
って鍛錬中に散々私が言ってた事を実践してくれてる様だね、偉い偉い。
………とと、なごんでる場合じゃない、私も警戒しないと。
私は何時でも動けるように構えたままじりじりと未だ煙を上げている
爆心地へと近づく、さて…まだ動ける状態なのかなと。
「マスター、来ます!!」
突如リーゼが叫び私を後方へ押し戻す、すると煙の中から下等種の口が
3つほど私達に向かって襲い掛かる。
「ちぃっ!!」
とっさに下等種の口を槍で串刺しにするユージスさん。
力任せに2つの口を薙ぎ払うリーゼ、だけど直後に煙の中から
触手達が姿を現し、凄い勢いで私達の横を通り過ぎていく。
「しまった!!」
口で私達を足止めして、狙いは後衛か!!
考える間もなく走り出す私、だけど触手の延びる速度の方が遥かに早く
次の瞬間にはフィル達に到達しそうな勢いだ。
初動が遅れたのが致命的になってしまった、間に合わない!!
「!!」
刹那、フィル達に向かっているの触手にいくつかの光の筋が入るのが見えた。
それが剣筋だという事に気付いた瞬間、触手は1本残らずバラバラにされ
地面に転がっていく。
「やれやれ、流石に老体にこの動きはきついわい」
いつの間にやら刃渡り30cm程のナイフを両手に持っていたゼーレンさんが
苦笑交じりに呟いてる。
まぁ、流石に武器が弓だけじゃないとは思ってたけど。
それにしたってあの剣筋は見事なものだ、とても60過ぎた人の動きとは………
思えないって思えないのは私だけなんだろうか。
「こちらの事は気にせんでええ、触手程度なら儂だけでも何とかなる
レン嬢ちゃんは自分の役割を全うする事に全力を注いてくれ」
ゼーレンさんはそれだけ言うとナイフをしまい、再び弓を取り出す。
「分かった、それじゃフィルをお願いねゼーレンさん」
私はそうゼーレンさんに言うと再び前線に戻る。
あの様子なら後衛は大丈夫そうだ、とは言えそれを過信するのもいけない。
想定外な事が起こるのが戦場だから、思考は悲観的なぐらいが丁度いいからね。
「リーゼ、状況はどう!?」
前線に辿り着くなりリーゼに問いかける。
その足元には下等種の口だった残骸が散乱してる
ユージスさんの所も同じような状態だ、1分くらいしか離れてなかったのに
見事なものだね。
「未だ噴煙が上がっていて中の状況は分かりません、ですが恐らく………」
「ああ、正直考えたくはないがな」
リーゼの答えにユージスさんが続けて呟く。
まぁ、あんな攻撃をしてくるんだからやっぱりそうだよね。
やがて噴煙が薄くなり視界が晴れてくる、その奥には―――――
先ほどと寸分変わらぬ姿の首無しが鎮座していた。
後方からゼーレンさんの声が聞こえる。
次の瞬間、私の真横を大きな光の筋が高速音と共に横切り
首無しへと向かっていく。
「!?」
攻撃の大きさに流石の首無しも驚いた様で
とっさに触手を壁にして防ごうとするがそれより先に
光の筋が首無しへ着弾する!!
走る爆発音、まるで至近距離でプラスチック爆弾を爆発させられたような
盛大な音が私の耳をつんざく。
「ッ!!」
とっさに指で目を押さえ耳を塞ぎ口を開けて伏せる、幾度の修羅場で
体が覚えてしまった対爆防御だ。
直ぐに音は収まり爆発で起こった土埃は晴れる、私は立ち上がり状況を確認する
目の前にはリーゼが私を庇う様に立っている、とっさに
盾になってくれてたみたいだ、その奥にはゼーレンさんの攻撃を
もろに喰らって上半身を吹っ飛ばされた首無しの姿があった。
「………人間がこれほどの一撃を放つとは
あの年老いた雄の認識を改めねばなりませんか」
リーゼがそんな事を呟く、流石にこの一撃はリーゼも認めざるを得ないよね。
とは言えまだ油断はできない、私はリーゼの横に並び注意深く
首無しの状態を眺める………と、残った腹部の中心辺りに
黒いものが鈍く光ってる。
「マスター、あれを!!」
「うん…確認した、イメルダさん!!」
別の要因の可能性も考えていたけど、今回もあの黒い魔晶石とやらの仕業か
となれば首無しの再生が始まる前に吹っ飛ばすのが最善だ。
私は大声でイメルダさんに合図をする。
「了解、大きいの行くからみんな離れてて!!」
既に詠唱を完了したらしきイメルダさんが巨大な魔法陣を展開させる。
うわすっご、これを見るだけでも大掛かりな魔法だって事が分かる
やっぱりベテランって言うだけはあるね。
私とリーゼ、そしてユージスさんは首無しから全力で離れる。
私達が十数m程離れたのを見計らって、イメルダさんが懐から赤い宝石を出し
それを杖にこつんと当てた後、杖を首無しに翳し
「塵も残さず吹き飛ばしてあげるよ!!『凝縮爆裂』!!」
イメルダさんの叫びに反応した魔法陣が赤い光の柱を昇らせ、そして
左手に持っていた赤い宝石か砕け散る。
すると首無しの周りに小さい赤い粒子の様なものが集まっていく、その粒子は
爆発的に増えながら徐々に首無しの空間に満ちて行き、やがて周囲は
まるで炉心の様な赤色に染め上げられていく。
「解放!!」
イメルダさんが杖を天に掲げ叫ぶ、それに呼応し空間を赤色に染め上げていた
粒子は一瞬でその範囲を狭め首無しの中心部に集まる。
次の瞬間、首無しの身体が赤く輝いたかと思うと………盛大な爆発音を立てて
首無しの内部から赤い閃光を巻き散らして爆発する!!
「うおわっ!!」
再び対爆防御の構えをとる私、その上に覆いかぶさるようにリーゼが
私を抱え込む、視界を塞いでいるのに赤い光が網膜を照らす
耳を塞いでるのに強烈な爆発音が鼓膜を震えさせる。
結構距離が開いてたはずなのにこの衝撃とは、すんごい魔法を放ったもんだね。
爆発の規模からして前回トロールに埋め込んだ魔晶石以上なのは確実だろう。
これなら………
やがて瞼から漏れて見える赤い光や塞いだ耳ですら容赦なく鼓膜を振るわせてくる
爆音もおさまり、上で覆いかぶさっていたリーゼがどいてくれる。
『マスター、どうやら治まったようです』
耳を塞いでる私に気を遣ってか、テレパシーで伝えてくるリーゼ。
それを聞いて防御態勢を解いて立ち上がり、周囲を確認する。
濛々と立ちあがる煙、所々爆発によりめくれあがってる地面。
そして、首無しがいたであろう地面に至っては深くえぐれて
周囲がドロドロに溶けてしまってる。
「これが人間の扱う魔法の力ですか………成程
流石にこれを受けたら我も無事に済む自信はありませんね」
リーゼが感心したように呟く、リーゼが他人を褒めるなんて珍しい
それ程イメルダさんの魔法の威力が凄まじいって事だね。
イメルダさんの方へ向くと肩で息をしながら杖を支えにして座り込んでしまってる。
あれだけの爆発を起こす魔法だ、流石に無理をさせてしまったんだろうか。
「大丈夫だ、ありゃ魔力をすっからかんにしちまっただけだ
あんなデカい魔法をぶっ放せる機会なんてそうそう無いから
張り切り過ぎたんだろうよ
ああ見えてアイツは派手な魔法をぶっ放すのが大好きだからな
………とは言え、秘蔵の宝石1つ使っちまうなんて大盤振る舞いだな」
いつの間にか横に来ていたユージスさんが苦笑しながらそんな事を言ってくる。
その態度から命に別状はないっぽい事が分かる、なら安心かな。
そして砕けた宝石は値打ちモノだったみたいだね、どんな原理かは知らないけど
魔法を使ったら砕けちゃう代物みたいだ。
「さてと、あの化け物の方はどうなったか………
神弓のゼーレンの一撃とイメルダの全力魔法を受けてタダで済むとは
思いたくはないが………」
そう言って爆心地………首無しがいた所を見つめ、槍を構えるユージスさん。
自分の攻撃が一瞬で再生されたのを見て警戒してるんだろう
あれだけの攻撃を見て気を抜かないのは流石だね。
「リーゼ、見える?」
爆心地は未だ煙に包まれて見えない、私は目のいいリーゼに聞いてみる。
「流石にまだ何も見えません、とは言え警戒を怠らない方が賢明かと」
そう言って私の前に立ち戦斧を構える、「止めを刺したからと言って油断するな」
って鍛錬中に散々私が言ってた事を実践してくれてる様だね、偉い偉い。
………とと、なごんでる場合じゃない、私も警戒しないと。
私は何時でも動けるように構えたままじりじりと未だ煙を上げている
爆心地へと近づく、さて…まだ動ける状態なのかなと。
「マスター、来ます!!」
突如リーゼが叫び私を後方へ押し戻す、すると煙の中から下等種の口が
3つほど私達に向かって襲い掛かる。
「ちぃっ!!」
とっさに下等種の口を槍で串刺しにするユージスさん。
力任せに2つの口を薙ぎ払うリーゼ、だけど直後に煙の中から
触手達が姿を現し、凄い勢いで私達の横を通り過ぎていく。
「しまった!!」
口で私達を足止めして、狙いは後衛か!!
考える間もなく走り出す私、だけど触手の延びる速度の方が遥かに早く
次の瞬間にはフィル達に到達しそうな勢いだ。
初動が遅れたのが致命的になってしまった、間に合わない!!
「!!」
刹那、フィル達に向かっているの触手にいくつかの光の筋が入るのが見えた。
それが剣筋だという事に気付いた瞬間、触手は1本残らずバラバラにされ
地面に転がっていく。
「やれやれ、流石に老体にこの動きはきついわい」
いつの間にやら刃渡り30cm程のナイフを両手に持っていたゼーレンさんが
苦笑交じりに呟いてる。
まぁ、流石に武器が弓だけじゃないとは思ってたけど。
それにしたってあの剣筋は見事なものだ、とても60過ぎた人の動きとは………
思えないって思えないのは私だけなんだろうか。
「こちらの事は気にせんでええ、触手程度なら儂だけでも何とかなる
レン嬢ちゃんは自分の役割を全うする事に全力を注いてくれ」
ゼーレンさんはそれだけ言うとナイフをしまい、再び弓を取り出す。
「分かった、それじゃフィルをお願いねゼーレンさん」
私はそうゼーレンさんに言うと再び前線に戻る。
あの様子なら後衛は大丈夫そうだ、とは言えそれを過信するのもいけない。
想定外な事が起こるのが戦場だから、思考は悲観的なぐらいが丁度いいからね。
「リーゼ、状況はどう!?」
前線に辿り着くなりリーゼに問いかける。
その足元には下等種の口だった残骸が散乱してる
ユージスさんの所も同じような状態だ、1分くらいしか離れてなかったのに
見事なものだね。
「未だ噴煙が上がっていて中の状況は分かりません、ですが恐らく………」
「ああ、正直考えたくはないがな」
リーゼの答えにユージスさんが続けて呟く。
まぁ、あんな攻撃をしてくるんだからやっぱりそうだよね。
やがて噴煙が薄くなり視界が晴れてくる、その奥には―――――
先ほどと寸分変わらぬ姿の首無しが鎮座していた。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
調香師・フェオドーラの事件簿 ~香りのパレット~
鶯埜 餡
ファンタジー
この世界における調香師とは、『香り』を扱うことができる資格を持つ人のこと。医師や法曹三資格以上に難関だとされるこの資格を持つ人は少ない。
エルスオング大公国の調香師、フェオドーラ・ラススヴェーテは四年前に引き継いだ調香店『ステルラ』で今日も客人を迎え、様々な悩みを解決する。
同時に彼女は初代店主であり、失踪した伯母エリザベータが彼女に遺した『香り』を探していた。
彼女と幼馴染であるミール(ミロン)はエリザベータの遺した『香り』を見つけることができるのか。そして、共同生活を送っている彼らの関係に起こる――――
※作中に出てくる用語については一部、フィクションですが、アロマの効果・効能、アロマクラフトの作成方法・使用方法、エッセンシャルオイルの効果・使用法などについてはほぼノンフィクションです。
ただし、全8章中、6~8章に出てくる使用方法は絶対にマネしないでください。
また、ノンフィクション部分(特に後書きのレシピや補足説明など)については、主婦の友社『アロマテラピー図鑑』などを参考文献として使用しております(詳しくは後書きにまとめます)。
※同名タイトルで小説家になろう、ノベルアップ+、LINEノベル、にも掲載しております。
※表紙イラストはJUNE様に描いていただきました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私のわがままな異世界転移
とみQ
ファンタジー
高校三年生の夏休み最後の日。
君島隼人は恋人である高野美奈の家で、友人椎名めぐみと工藤淳也の宿題につきあってやっていた。
いつもと変わらぬ日常を送っていた四人に突如降りかかった現実は、その平穏な日々を激変させてしまう出来事で……。
想いが人を強くする。
絆が織りなす異世界転移、バトルファンタジーここに開幕!
人の想いの強さをテーマにしております。
読む人の心を少しでも熱く、震わせられる作品にできたらなあと思って書いています。
よろしくお願いいたします。
アルファポリスでの更新を久しぶりに再開させていただきました。
これまでご拝読くださった方々、ありがとうございます。
よろしければまたお付き合いください。

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
クックドゥードゥルが鳴いた
和ノ白
ファンタジー
毎週金曜日更新
『クックドゥードゥルが鳴いた』内容紹介
世界観:
物語は、現実世界と不思議な空想世界が交わる場所で展開します。昼と夜で別人のように変わる少年、長篠イクサは、家族を失い、一人でその秘密を解き明かす旅に出ます。彼が進む先には、危険な勢力や不思議な仲間たちが待ち受け、彼自身も自分の力と向き合わせられることに…。
あらすじ:
イクサは、昼間は臆病で弱気な少年「しん」、夜になると全く異なる人格「かく」が目を覚ます。仲間たちを探し続ける中で、しんはさまざまな人々と出会い、心の葛藤に悩まされながら成長していきます。彼を取り巻くのは、ヒューマノイドと人間が対立する世界で、どちらの道を選ぶべきか試される場面が続きます。
内容紹介:
昼と夜で人格が変わる少年しんは、失われた仲間たちと記憶を取り戻すために冒険の旅を続ける。出会う仲間や敵、そして明らかになる世界の真実に、イクサ達はどのように立ち向かうのか?壮大な世界で繰り広げられる、心揺さぶる成長と冒険の物語が今、始まる───────
『クックドゥードゥルが鳴いた』の世界観
物語の舞台には、二つの異なる世界に広がります。
えんけい世界
• ヒューマンは普通の人間、ヒューマノイドは異能力を持つ人間に似た存在で、両者は対立しています。
• トラスト教会(ヒューマン側)とミミクリーサーカス団(ヒューマノイド側)という二大勢力が、激しい権力闘争を繰り広げています。
(みつかど世界)
• とある人物が創造した空想の世界
• この世界が作られたことで、後にえんけい世界がヒューマンとヒューマノイドの対立によって歪み、現在の状態が生まれました。
勢力構図と役職
トラスト教会(ヒューマン側)
• 目的:ヒューマノイドを排除し、ヒューマンだけの世界を作る。
• 特徴:異能力を持たず、聖なる道具を駆使してヒューマノイドを駆逐。
• 役職:
• 9人の教皇:教会の最高位。
• 枢機卿:教皇に唯一謁見できる人物。
• 大司教:司教を統括。
• 司教:各地区の教会を統括。
• 神父:地域の責任者。
• 執行人:ヒューマノイドを駆逐する実行者。
• ポーター:教会や信者を守る志願兵。
ミミクリーサーカス団(ヒューマノイド側)
• 目的:ヒューマンへの復讐、世界支配。
• 特徴:サーカス団の形態を取り、虐殺や誘拐など非道な活動を行う。
• 役職:サーカス団員は各役職(歌姫、猛獣使い、曲芸師など)に従事し、それぞれが特別な能力を持つ。
それぞれ異なるルールと存在が絡み合い、物語を形作っています。トラスト教会とミミクリーサーカス団が繰り広げる対立の中で、主人公たちは自らの役割を果たし、運命に立ち向かっていきます。
カクヨムにも掲載中です!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)
@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」
このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。
「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。
男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。
「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。
青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。
ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。
「カクヨム」さんが先行投稿になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる