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軌跡への遁走曲《フーガ》
勝利の代償
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「………呆れた嬢ちゃん達だ
まさか本当にやっちまうなんてな」
ユージスさんが戦闘跡を見て溜息を吐きながら呟く。
「あはは、まぁ無傷とはいかなかったですけどね」
その横で倒れたまま力なく言う私、正直痛みで動けない状態だったりする。
そんな私を睨みつけながら治療魔法をかけてくれるフィルと、申し訳なさそうに
しょぼくれてしまったリーゼ。
あ~、やっぱりフィルはかなりお怒りだね。
けど、地面に頭を付けない様膝枕してくれてるのは
ある意味フィルらしいというか何と言うか………
あの後、リーゼの全力投擲によって三度弾丸と化した私は
リーゼの精密なコントロールにより前回と同じく、ブレスを吐かれる直前に
自爆させ、グレータードラゴンを倒す事に成功した。
まぁ気絶で済んだリーゼと違って頭の上半分が吹き飛んじゃって
辺り一面グロテスクな様相を呈しちゃったんだけど………
そして私はと言うとマリスがいなかった影響かリーゼの投擲が強すぎたからなのか
激突の瞬間に頭を庇った両腕は粉砕骨折された上、リーゼの時より地面に
近かったせいか自爆の余波で勢いよく地面に叩きつけられ
立ち上がることが出来ない程深刻なダメージを受けてしまったんだよね。
そんなボロボロの状態の私を見たフィルが怒らない筈も無く………
「………ねぇレン、私戦いの前はいつも無茶しないでって言ってるわよね?
なのに何で毎度毎度酷い怪我して帰ってくるのよ」
フィルはいつものように声を荒げず、切々と訴える様に言葉を紡ぐ。
けど表情は完全にお怒りモードのままだ、フィルの様な神秘的な雰囲気を
纏った人間だとこっちの方が怖い。
「いや、だから努力はしたんだけどね………」
「リーゼから聞いたわよ、リーゼの反対を押し切って
自分から飛んでったんじゃない」
う…リーゼってばフィルに話しちゃったの?
「とっても嬉しそうだったわよ
『我のマスターは自ら先陣を切って我に道を指し示す誇るべき方だ』ってね」
フィルは表情を微動だにさせず淡々と言い放つ。
そんな大したことした覚えは無いんだけど、リーゼにとっては
感銘を受ける事だったようだ、けどフィルにそれを言うのは
やめて欲しかったかも。
「………これも毎度言ってるけど、私はレンを支える為に傍にいるの
レンがやりたい事なら全力で協力するし、レンが喜ぶなら
何だってやる覚悟もしてる。
けど…私が治せるからってレンが自分から危険に突っ込んで
傷つく事は我慢ならないの、それだけは覚えておいて」
淡々と言葉を紡ぎながらもフィルの表情が怒りから悲しみに変わってく。
………流石にフィルに甘えすぎてたかな、私。
「ゴメン、今回は流石にフィルがいるからって無茶をし過ぎたと思う」
先ずは心配させたことを素直に謝る、実際自分の我儘で
負う必要のなかったかもしれない大怪我をしてフィルに手間を
かけさせちゃってるからね。
「けれど、やっぱり私には『努力する』以上の言葉は言えないかな
フィルには苦労をかけて悪いんだけどさ」
そして自分の想いを正直に話す。
例え気休めだろうと絶対に怪我をしない、なんて出来もしない事を言うのは
私には出来ない、それが正解だとしてもね。
私の返事を聞いたフィルははぁ~~~~~っと長い溜息を吐き
「分かってるわ、レンの傷つく姿を見たくないってのは私の我儘
けど、常にそう思ってるって事を知ってて欲しかっただけだから」
「うん、分かってる
だからこそ『努力する』以上の事は言えないんだよ」
「………ホント、意地悪なんだから」
そう言ってやっと笑顔を見せてくれるフィル、やっぱり睨まれるより
笑ってくれた方がいいよね。
そんでもって次はしょぼくれたまま申し訳なさそうに私を見つめる
リーゼに声をかける。
「リーゼもそんなしょぼくれてちゃ駄目だよ
これは私がリーゼに頼んだ事の結果、リーゼには何の非も無いんだから」
「ですが………」
う~ん、自分が張り切り過ぎた事を責めてる感じだねぇ。
こんな時はお爺ちゃんのやり方だと………
「コラッ、そんなしょぼくれてないで背筋を伸ばす!!
ここはまだ戦場だよ、それに今私とフィルは動けないんだから
リーゼが戦えないと私達は血の匂いを嗅ぎつけた魔物に
やられるんだよ!?それでもいいの!?」
………何か自分の情けなさを声高に言ってる様な感じにしかならないんだけど
それでもまぁリーゼに気合を入れて貰う為に檄を飛ばす。
「い…いいえ!!マスターの身の安全の確保は我の義務です!!
………申し訳ありませんマスター、自責の念で腑抜けておりました」
私の檄にすぐさま反応し、まるで軍人の様にシャキッと背筋を伸ばすリーゼ。
お~お~、お爺ちゃん直伝の檄飛ばしはドラゴンにも有効なんだね。
「うん、宜しい
疲れてるところ悪いけどそのまま周囲の警戒をお願いね」
「了解しました、マスター」
私の言葉に従い、周囲の警戒を始めるリーゼ。
取り敢えずは完全に安全が確保できるまで暫くリーゼに警戒しててもらおう。
「相変わらず慎重じゃな、レン嬢ちゃん
まぁ、だからこんな状況でも生き残れてるんじゃろうが
じゃが、少しばかり自分の身体を大事にしなさすぎじゃの」
私達のやり取りを見ていたゼーレンさんが苦笑しながら話しかけてくる。
「あはは、耳が痛い言葉だね
けど、私がドラゴン相手に有効打を与えようとしたらこうする他なくてね」
「だからと言ってブレスを吐く直前のドラゴンに突っ込んでいくなんて
自殺行為もいい所だよ思うよ?」
そしてイメルダさん迄も会話に入って来て苦笑しながら言ってくる。
いや、私そこまで自分を粗末にしてるつもりは無いんだけどなー。
「ほら、他の人もそう言ってるじゃない」
再びジト目で私を睨みつけるフィル。
む~…ホントに自分ではそんなつもりは無いんだけど、他の人から見たら
そんな感じに見えるって事は無意識にそう言う行動をしてるって事か………
流石にこんな所で無駄死にをする訳にはいかないし、気を付けなきゃ。
「しかしゼーレンさん達もやるもんだね、私達がグレーターを倒した時には
もうレッサーを全滅させちゃってるなんてね」
少しきまりの悪くなった私は少し強引に話題を変える。
………それを察したのかフィルの視線が更にきつくなったけど。
「儂1人で全滅させるつもりじゃったらお主等もやりおるの
二射を放つ前に3体仕留めるとは思わなんだぞ」
「へへっ、まぁ後輩には無様な姿を見せられねぇからな………と言いたい所だが
正直神官の嬢ちゃん………フィルミールだったか?
アンタのかけてくれた支援魔法の存在が大きかったんだよ」
そう言ってユージスさんがフィルに視線を向ける。
「祈祷魔法を受けたのは初めてだったが………凄いもんだな
まるで自分の身体じゃないみたいな感覚だったな
可能なら正直ウチのパーティに来てもらいたい所だぜ」
初めて受けたフィルの魔法に感銘を受けたのか若干興奮気味に話すユージスさん。
「それは同感だね、けど多分いくら頼み込んでも来てくれ無さそうだよ?
フィルミールちゃんは絶対にレンちゃんから離れるつもりは無さそうだしね」
イメルダさんはクスクスと笑いながら、未だ私に
膝枕をし続けるフィルを見て言ってくる。
いや、そろそろ傷は治ったから立ちたいんだけど凄い力で
私の頭をがっちりつかんで離してくれない、どんだけ膝枕していたいのフィル!?
「はっはっは、男だったら羨ましい限りな光景だな」
「全く同感じゃな」
そんな私達を生暖かい視線で見守る男2人、正直すっごく恥ずかしい。
いつの間にやらニコニコ顔のフィル、そして意味深な笑みで
こっちを見てるイメルダさん。
頑張って敵を倒したのに何でこんな仕打ちを受けるの私―!!
私は羞恥の視線を浴びながらこの世の理不尽に憤るしかなかった。
まさか本当にやっちまうなんてな」
ユージスさんが戦闘跡を見て溜息を吐きながら呟く。
「あはは、まぁ無傷とはいかなかったですけどね」
その横で倒れたまま力なく言う私、正直痛みで動けない状態だったりする。
そんな私を睨みつけながら治療魔法をかけてくれるフィルと、申し訳なさそうに
しょぼくれてしまったリーゼ。
あ~、やっぱりフィルはかなりお怒りだね。
けど、地面に頭を付けない様膝枕してくれてるのは
ある意味フィルらしいというか何と言うか………
あの後、リーゼの全力投擲によって三度弾丸と化した私は
リーゼの精密なコントロールにより前回と同じく、ブレスを吐かれる直前に
自爆させ、グレータードラゴンを倒す事に成功した。
まぁ気絶で済んだリーゼと違って頭の上半分が吹き飛んじゃって
辺り一面グロテスクな様相を呈しちゃったんだけど………
そして私はと言うとマリスがいなかった影響かリーゼの投擲が強すぎたからなのか
激突の瞬間に頭を庇った両腕は粉砕骨折された上、リーゼの時より地面に
近かったせいか自爆の余波で勢いよく地面に叩きつけられ
立ち上がることが出来ない程深刻なダメージを受けてしまったんだよね。
そんなボロボロの状態の私を見たフィルが怒らない筈も無く………
「………ねぇレン、私戦いの前はいつも無茶しないでって言ってるわよね?
なのに何で毎度毎度酷い怪我して帰ってくるのよ」
フィルはいつものように声を荒げず、切々と訴える様に言葉を紡ぐ。
けど表情は完全にお怒りモードのままだ、フィルの様な神秘的な雰囲気を
纏った人間だとこっちの方が怖い。
「いや、だから努力はしたんだけどね………」
「リーゼから聞いたわよ、リーゼの反対を押し切って
自分から飛んでったんじゃない」
う…リーゼってばフィルに話しちゃったの?
「とっても嬉しそうだったわよ
『我のマスターは自ら先陣を切って我に道を指し示す誇るべき方だ』ってね」
フィルは表情を微動だにさせず淡々と言い放つ。
そんな大したことした覚えは無いんだけど、リーゼにとっては
感銘を受ける事だったようだ、けどフィルにそれを言うのは
やめて欲しかったかも。
「………これも毎度言ってるけど、私はレンを支える為に傍にいるの
レンがやりたい事なら全力で協力するし、レンが喜ぶなら
何だってやる覚悟もしてる。
けど…私が治せるからってレンが自分から危険に突っ込んで
傷つく事は我慢ならないの、それだけは覚えておいて」
淡々と言葉を紡ぎながらもフィルの表情が怒りから悲しみに変わってく。
………流石にフィルに甘えすぎてたかな、私。
「ゴメン、今回は流石にフィルがいるからって無茶をし過ぎたと思う」
先ずは心配させたことを素直に謝る、実際自分の我儘で
負う必要のなかったかもしれない大怪我をしてフィルに手間を
かけさせちゃってるからね。
「けれど、やっぱり私には『努力する』以上の言葉は言えないかな
フィルには苦労をかけて悪いんだけどさ」
そして自分の想いを正直に話す。
例え気休めだろうと絶対に怪我をしない、なんて出来もしない事を言うのは
私には出来ない、それが正解だとしてもね。
私の返事を聞いたフィルははぁ~~~~~っと長い溜息を吐き
「分かってるわ、レンの傷つく姿を見たくないってのは私の我儘
けど、常にそう思ってるって事を知ってて欲しかっただけだから」
「うん、分かってる
だからこそ『努力する』以上の事は言えないんだよ」
「………ホント、意地悪なんだから」
そう言ってやっと笑顔を見せてくれるフィル、やっぱり睨まれるより
笑ってくれた方がいいよね。
そんでもって次はしょぼくれたまま申し訳なさそうに私を見つめる
リーゼに声をかける。
「リーゼもそんなしょぼくれてちゃ駄目だよ
これは私がリーゼに頼んだ事の結果、リーゼには何の非も無いんだから」
「ですが………」
う~ん、自分が張り切り過ぎた事を責めてる感じだねぇ。
こんな時はお爺ちゃんのやり方だと………
「コラッ、そんなしょぼくれてないで背筋を伸ばす!!
ここはまだ戦場だよ、それに今私とフィルは動けないんだから
リーゼが戦えないと私達は血の匂いを嗅ぎつけた魔物に
やられるんだよ!?それでもいいの!?」
………何か自分の情けなさを声高に言ってる様な感じにしかならないんだけど
それでもまぁリーゼに気合を入れて貰う為に檄を飛ばす。
「い…いいえ!!マスターの身の安全の確保は我の義務です!!
………申し訳ありませんマスター、自責の念で腑抜けておりました」
私の檄にすぐさま反応し、まるで軍人の様にシャキッと背筋を伸ばすリーゼ。
お~お~、お爺ちゃん直伝の檄飛ばしはドラゴンにも有効なんだね。
「うん、宜しい
疲れてるところ悪いけどそのまま周囲の警戒をお願いね」
「了解しました、マスター」
私の言葉に従い、周囲の警戒を始めるリーゼ。
取り敢えずは完全に安全が確保できるまで暫くリーゼに警戒しててもらおう。
「相変わらず慎重じゃな、レン嬢ちゃん
まぁ、だからこんな状況でも生き残れてるんじゃろうが
じゃが、少しばかり自分の身体を大事にしなさすぎじゃの」
私達のやり取りを見ていたゼーレンさんが苦笑しながら話しかけてくる。
「あはは、耳が痛い言葉だね
けど、私がドラゴン相手に有効打を与えようとしたらこうする他なくてね」
「だからと言ってブレスを吐く直前のドラゴンに突っ込んでいくなんて
自殺行為もいい所だよ思うよ?」
そしてイメルダさん迄も会話に入って来て苦笑しながら言ってくる。
いや、私そこまで自分を粗末にしてるつもりは無いんだけどなー。
「ほら、他の人もそう言ってるじゃない」
再びジト目で私を睨みつけるフィル。
む~…ホントに自分ではそんなつもりは無いんだけど、他の人から見たら
そんな感じに見えるって事は無意識にそう言う行動をしてるって事か………
流石にこんな所で無駄死にをする訳にはいかないし、気を付けなきゃ。
「しかしゼーレンさん達もやるもんだね、私達がグレーターを倒した時には
もうレッサーを全滅させちゃってるなんてね」
少しきまりの悪くなった私は少し強引に話題を変える。
………それを察したのかフィルの視線が更にきつくなったけど。
「儂1人で全滅させるつもりじゃったらお主等もやりおるの
二射を放つ前に3体仕留めるとは思わなんだぞ」
「へへっ、まぁ後輩には無様な姿を見せられねぇからな………と言いたい所だが
正直神官の嬢ちゃん………フィルミールだったか?
アンタのかけてくれた支援魔法の存在が大きかったんだよ」
そう言ってユージスさんがフィルに視線を向ける。
「祈祷魔法を受けたのは初めてだったが………凄いもんだな
まるで自分の身体じゃないみたいな感覚だったな
可能なら正直ウチのパーティに来てもらいたい所だぜ」
初めて受けたフィルの魔法に感銘を受けたのか若干興奮気味に話すユージスさん。
「それは同感だね、けど多分いくら頼み込んでも来てくれ無さそうだよ?
フィルミールちゃんは絶対にレンちゃんから離れるつもりは無さそうだしね」
イメルダさんはクスクスと笑いながら、未だ私に
膝枕をし続けるフィルを見て言ってくる。
いや、そろそろ傷は治ったから立ちたいんだけど凄い力で
私の頭をがっちりつかんで離してくれない、どんだけ膝枕していたいのフィル!?
「はっはっは、男だったら羨ましい限りな光景だな」
「全く同感じゃな」
そんな私達を生暖かい視線で見守る男2人、正直すっごく恥ずかしい。
いつの間にやらニコニコ顔のフィル、そして意味深な笑みで
こっちを見てるイメルダさん。
頑張って敵を倒したのに何でこんな仕打ちを受けるの私―!!
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