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軌跡への遁走曲《フーガ》
竜の集団
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「着いたわよレン、地図が示したのはこの辺りだけど
………ってどうしたの!?」
「~~~~~っ!!」
あれから急いで依頼の準備を終え、ユージスさん達と合流し
ギルドが用意した馬に乗ってドラゴン出現地点へ急行した私達。
慣れた手つきで馬を操るフィルに感心したものの
走り出して数分後にお尻の辺りが痛み出す私。
多分馬の背中とお尻が激しくぶつかってるせいだと思うけど
これかなりしんどくない!?
痛みを堪える為に結構な力でフィルにしがみ付いちゃったけど
フィル大丈夫かな………
たちまち到着したみたいだけど、結構な痛みがお尻から伝わって来て
ちょっとすぐには動けそうにない。
「レン、大丈夫?」
直ぐに馬上から降りない私を不審に思ったのか
フィルがこちらを向いて聞いて来る。
心配そうな表情だけど、なんか心なしか頬が赤いような………
「あ、あははは………
馬なんて初めて乗ったからお尻がちょっとね」
私は苦笑いをしながらフィルに答える。
「あ………そうだったわね
御免なさい、レンにしがみ付かれるのが嬉しくって
そこまで気が回らなかったわ」
フィルは申し訳なさそうな顔で謝ってくる。
いや、フィルが謝る事じゃないとは思うけどね。
馬に乗れない私がそもそもの原因だし。
「失態だわ………レンを支えるのが私の役目なのに
自分の幸福を優先して逆にレンを痛めつけてしまうなんて」
だけどフィルは物凄く深刻に取ってしまい頭を垂れてしまう。
いやいや、そんな深刻にならないでってば。
相変わらず私の事になると暴走気味になるね、フィルってば。
「だ…大丈夫だって、もう痛みは引いたから
ほら!!」
流石に戦いの前に士気を落とさせる訳にはいかない、私はまだ
痛みの残るお尻を隠して元気よく下馬をする。
「………嬢ちゃん達、何やってんだ?」
そんな私達の様子を後から追いかけてきたユージスさんが
訝しげな表情で見つめてくる。
………まぁ、今から生死をかけた戦いに挑むってのに
こんなユルいやり取りしてたらそんな表情にもなるよね。
「あ~、ただの日常的なやり取りなので
気にしないで頂ければ………」
流石に気恥しく目線を逸らして答える私。
そんな様子にユージスさんの後ろに乗っていたイメルダさんがクスクスと笑い
「大したものだね、これからドラゴンと戦うって言うのに
そんな日常的なやり取りが出来るなんて、緊張とは無縁の様だね」
そんな事を言ってくる。
いや別に緊張してない訳じゃないんだけど………
そうこうしている内に馬に乗らず走ってきたリーゼも到着する。
「お待たせしましたマスター、そして………」
リーゼがふいっと視線を横に向ける、そこには………
「やっぱり来おったか、嬢ちゃん達」
先行していたゼーレンさんがこちらに向かって歩いてくる。
そして私達の顔を見回し
「………マリス嬢ちゃんはどうしたんじゃ?」
「マリスは別行動中でそのついでにリアを見ててくれたから
今回は連れてきてないよ、流石にドラゴンと戦うのに
リアを連れてくるわけにはいかないからね」
「ふむ………確かにの」
私の返答にゼーレンさんは髭をなぞりながら頷く。
「そんな感じな事は言ってたが、嬢ちゃん達
神弓のゼーレンと知り合いなのか」
そんなやり取りを見ていたユージスさんが驚いた口調で言う。
「帝国で縁があってね、色々世話になってるんだよ」
「ホント、何かしらついて回るんだからこのスケベ爺」
ユージスさんへの返答に合わせてフィルが溜息混じりに呟く。
「ははは、確かに女好きで有名なゼーレンだったら
レンちゃん達を気にかけるのも無理はないかな」
そんなやり取りを見てイメルダさんが笑う。
当然ながらゼーレンさんはイメルダさんを目に止め
「お、これまた美人な嬢ちゃんが現れたな
レン嬢ちゃん達と知り合ってから美人と会う機会が増えて重畳じゃわい」
「ふふ、お上手ですね」
ゼーレンさんの言葉をさらりと躱すイメルダさん。
………この辺りは経験の差かなぁ。
「アンタと一緒に戦えるなんて光栄だな、神弓のゼーレン
俺の名はユージス、こっちはイメルダだ
故あってレン嬢ちゃん達と臨時にパーティを組むことになった、宜しく頼む」
ユージスさんはいつの間にやら取り出した長槍を肩に担いだまま
ゼーレンさんに向かって手を差し出す。
「ほう…お主が《悪喰らい》のユージスか、評判は色々と聞いとるよ
中々に風変わりな事をする冒険者じゃとな」
「ははっ、冒険者内で最強格のアンタに知られてるとは
俺も捨てたもんじゃ無いらしいな」
ゼーレンさんとユージスさんが向かい合ってお互いに不敵な笑みを交わす。
へぇ、ユージスさんってゼーレンさんが噂に聞くほどの実力者なんだ。
何か二つ名っぽいの持ってるみたいだし。
けど、風変わりな事って何だろ?
「そしてそっちの嬢ちゃんが《宝石光》のイメルダとはな
レン嬢ちゃん達も中々の実力者を連れてきてくれたのう」
「私の事もご存じの様ですね、神弓のゼーレンの耳に入るなんて
光景の極みですよ」
そしてイメルダさんに視線を向け、笑顔を向かい合わす2人。
イメルダさんもなんか凄そうな二つ名持ってるんだね、となれば
魔導士としてはマリス以上の実力者なのかも。
「………で、そのドラゴン達は何処にいるんだ?
タッドの示した地図じゃこの辺りだったんだが」
互いの自己紹介を済ませ、話を振るユージスさん。
そう言えばドラゴンの姿形も無い、どこかに移動したみたいだけど。
「こっちじゃ、奴らはゆっくりとじゃが確実に王都に近づいておる
それに少し想定外の事態が起こっての」
「想定外?」
ゼーレンさんの言葉にイメルダさんが聞き返す。
「見たらわかる、馬から降りて静かについて来とくれ」
ゼーレンさんはそう言うと前かがみの体勢になり静かに歩き始める。
ふむ…となると近くにいる様だね、しかし想定外って何の事だろ。
ゼーレンさんのいう事だから厄介な事柄なんだろうけど。
そんな事を考えながら私達は静かにゼーレンさんいついて行く………
数分後、黙々と先頭を歩いていたゼーレンさんが立ち止まり、無言で指を差す。
その先には………タッドさんの報告通り5体のドラゴンが立ち止まっていた。
遠目からだけど、想像していたよりは小さなドラゴン達だね。
………いや、リーゼの方が大きいと考えるべきか。
その中で1番大きなドラゴンが中心に、そしてその四方に一回りほど小さい
ドラゴンが囲むような感じで鎮座して、まるで何かを探す様に
周囲を見回している。
「な………上位ドラゴン!?
しかもレッサードラゴンを引き連れているだと!?」
中心にいる大きめのドラゴンを見たユージスさんが驚きの声を出す。
グレータードラゴン?なんか強そうな名前だけど
もしかしてリーゼより強かったりする?
『………我の方が間違いなく強いです、マスター』
突然頭の中に少し不満そうなリーゼの声が響く、そう言えばリーゼと
テレパシーみたいなこと出来たっけ、となると今のリーゼより強かったり?
と言う思考も聞こえちゃってたみたいだね。
その上テレパシーで答えてくれたって事は自分がドラゴンだという事が
バレない為に気を遣ってくれてるみたい。
えっと、それならこのままテレパシーでリーゼに聞いてみよう。
『ゴメンゴメン、リーゼ以外のドラゴンと遭うのは初めてだったからさ
………リーゼがそう言うって事は私達で何とか出来るドラゴンって事?』
『はい、上位種の名の通り周囲の下級種より数段上の強さを持っております
ですが、我とマスターの敵ではありません』
そう言いきってくるリーゼ、う~ん凄い自信だ。
リーゼの自信は有難いけど私にとっては初見の相手
となればどうしても慎重になってしまう、そのグレーターとやらより
弱いみたいだけど他に4体もドラゴンがいるしね。
「見ての通りじゃ、さてどうするかのう」
ゼーレンさんは真剣な表情でドラゴン達を睨みつつ、そう呟いた。
………ってどうしたの!?」
「~~~~~っ!!」
あれから急いで依頼の準備を終え、ユージスさん達と合流し
ギルドが用意した馬に乗ってドラゴン出現地点へ急行した私達。
慣れた手つきで馬を操るフィルに感心したものの
走り出して数分後にお尻の辺りが痛み出す私。
多分馬の背中とお尻が激しくぶつかってるせいだと思うけど
これかなりしんどくない!?
痛みを堪える為に結構な力でフィルにしがみ付いちゃったけど
フィル大丈夫かな………
たちまち到着したみたいだけど、結構な痛みがお尻から伝わって来て
ちょっとすぐには動けそうにない。
「レン、大丈夫?」
直ぐに馬上から降りない私を不審に思ったのか
フィルがこちらを向いて聞いて来る。
心配そうな表情だけど、なんか心なしか頬が赤いような………
「あ、あははは………
馬なんて初めて乗ったからお尻がちょっとね」
私は苦笑いをしながらフィルに答える。
「あ………そうだったわね
御免なさい、レンにしがみ付かれるのが嬉しくって
そこまで気が回らなかったわ」
フィルは申し訳なさそうな顔で謝ってくる。
いや、フィルが謝る事じゃないとは思うけどね。
馬に乗れない私がそもそもの原因だし。
「失態だわ………レンを支えるのが私の役目なのに
自分の幸福を優先して逆にレンを痛めつけてしまうなんて」
だけどフィルは物凄く深刻に取ってしまい頭を垂れてしまう。
いやいや、そんな深刻にならないでってば。
相変わらず私の事になると暴走気味になるね、フィルってば。
「だ…大丈夫だって、もう痛みは引いたから
ほら!!」
流石に戦いの前に士気を落とさせる訳にはいかない、私はまだ
痛みの残るお尻を隠して元気よく下馬をする。
「………嬢ちゃん達、何やってんだ?」
そんな私達の様子を後から追いかけてきたユージスさんが
訝しげな表情で見つめてくる。
………まぁ、今から生死をかけた戦いに挑むってのに
こんなユルいやり取りしてたらそんな表情にもなるよね。
「あ~、ただの日常的なやり取りなので
気にしないで頂ければ………」
流石に気恥しく目線を逸らして答える私。
そんな様子にユージスさんの後ろに乗っていたイメルダさんがクスクスと笑い
「大したものだね、これからドラゴンと戦うって言うのに
そんな日常的なやり取りが出来るなんて、緊張とは無縁の様だね」
そんな事を言ってくる。
いや別に緊張してない訳じゃないんだけど………
そうこうしている内に馬に乗らず走ってきたリーゼも到着する。
「お待たせしましたマスター、そして………」
リーゼがふいっと視線を横に向ける、そこには………
「やっぱり来おったか、嬢ちゃん達」
先行していたゼーレンさんがこちらに向かって歩いてくる。
そして私達の顔を見回し
「………マリス嬢ちゃんはどうしたんじゃ?」
「マリスは別行動中でそのついでにリアを見ててくれたから
今回は連れてきてないよ、流石にドラゴンと戦うのに
リアを連れてくるわけにはいかないからね」
「ふむ………確かにの」
私の返答にゼーレンさんは髭をなぞりながら頷く。
「そんな感じな事は言ってたが、嬢ちゃん達
神弓のゼーレンと知り合いなのか」
そんなやり取りを見ていたユージスさんが驚いた口調で言う。
「帝国で縁があってね、色々世話になってるんだよ」
「ホント、何かしらついて回るんだからこのスケベ爺」
ユージスさんへの返答に合わせてフィルが溜息混じりに呟く。
「ははは、確かに女好きで有名なゼーレンだったら
レンちゃん達を気にかけるのも無理はないかな」
そんなやり取りを見てイメルダさんが笑う。
当然ながらゼーレンさんはイメルダさんを目に止め
「お、これまた美人な嬢ちゃんが現れたな
レン嬢ちゃん達と知り合ってから美人と会う機会が増えて重畳じゃわい」
「ふふ、お上手ですね」
ゼーレンさんの言葉をさらりと躱すイメルダさん。
………この辺りは経験の差かなぁ。
「アンタと一緒に戦えるなんて光栄だな、神弓のゼーレン
俺の名はユージス、こっちはイメルダだ
故あってレン嬢ちゃん達と臨時にパーティを組むことになった、宜しく頼む」
ユージスさんはいつの間にやら取り出した長槍を肩に担いだまま
ゼーレンさんに向かって手を差し出す。
「ほう…お主が《悪喰らい》のユージスか、評判は色々と聞いとるよ
中々に風変わりな事をする冒険者じゃとな」
「ははっ、冒険者内で最強格のアンタに知られてるとは
俺も捨てたもんじゃ無いらしいな」
ゼーレンさんとユージスさんが向かい合ってお互いに不敵な笑みを交わす。
へぇ、ユージスさんってゼーレンさんが噂に聞くほどの実力者なんだ。
何か二つ名っぽいの持ってるみたいだし。
けど、風変わりな事って何だろ?
「そしてそっちの嬢ちゃんが《宝石光》のイメルダとはな
レン嬢ちゃん達も中々の実力者を連れてきてくれたのう」
「私の事もご存じの様ですね、神弓のゼーレンの耳に入るなんて
光景の極みですよ」
そしてイメルダさんに視線を向け、笑顔を向かい合わす2人。
イメルダさんもなんか凄そうな二つ名持ってるんだね、となれば
魔導士としてはマリス以上の実力者なのかも。
「………で、そのドラゴン達は何処にいるんだ?
タッドの示した地図じゃこの辺りだったんだが」
互いの自己紹介を済ませ、話を振るユージスさん。
そう言えばドラゴンの姿形も無い、どこかに移動したみたいだけど。
「こっちじゃ、奴らはゆっくりとじゃが確実に王都に近づいておる
それに少し想定外の事態が起こっての」
「想定外?」
ゼーレンさんの言葉にイメルダさんが聞き返す。
「見たらわかる、馬から降りて静かについて来とくれ」
ゼーレンさんはそう言うと前かがみの体勢になり静かに歩き始める。
ふむ…となると近くにいる様だね、しかし想定外って何の事だろ。
ゼーレンさんのいう事だから厄介な事柄なんだろうけど。
そんな事を考えながら私達は静かにゼーレンさんいついて行く………
数分後、黙々と先頭を歩いていたゼーレンさんが立ち止まり、無言で指を差す。
その先には………タッドさんの報告通り5体のドラゴンが立ち止まっていた。
遠目からだけど、想像していたよりは小さなドラゴン達だね。
………いや、リーゼの方が大きいと考えるべきか。
その中で1番大きなドラゴンが中心に、そしてその四方に一回りほど小さい
ドラゴンが囲むような感じで鎮座して、まるで何かを探す様に
周囲を見回している。
「な………上位ドラゴン!?
しかもレッサードラゴンを引き連れているだと!?」
中心にいる大きめのドラゴンを見たユージスさんが驚きの声を出す。
グレータードラゴン?なんか強そうな名前だけど
もしかしてリーゼより強かったりする?
『………我の方が間違いなく強いです、マスター』
突然頭の中に少し不満そうなリーゼの声が響く、そう言えばリーゼと
テレパシーみたいなこと出来たっけ、となると今のリーゼより強かったり?
と言う思考も聞こえちゃってたみたいだね。
その上テレパシーで答えてくれたって事は自分がドラゴンだという事が
バレない為に気を遣ってくれてるみたい。
えっと、それならこのままテレパシーでリーゼに聞いてみよう。
『ゴメンゴメン、リーゼ以外のドラゴンと遭うのは初めてだったからさ
………リーゼがそう言うって事は私達で何とか出来るドラゴンって事?』
『はい、上位種の名の通り周囲の下級種より数段上の強さを持っております
ですが、我とマスターの敵ではありません』
そう言いきってくるリーゼ、う~ん凄い自信だ。
リーゼの自信は有難いけど私にとっては初見の相手
となればどうしても慎重になってしまう、そのグレーターとやらより
弱いみたいだけど他に4体もドラゴンがいるしね。
「見ての通りじゃ、さてどうするかのう」
ゼーレンさんは真剣な表情でドラゴン達を睨みつつ、そう呟いた。
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