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軌跡への遁走曲《フーガ》
驕らず侮らず
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「いたわよレン、あそこ」
フィルが指さす方向を見る、その指の先20m前方の
街道のど真ん中に確かに巨大な黒いカマキリがいた。
うん、まんまブラックマンティスだね。
けど、周囲にそれより一回り小さい黒カマキリがうじゃうじゃいる。
うわ、これは確かに並みの冒険者じゃ逃げもするような光景だよ。
ちなみに周囲は切り立った崖で迂回できそうな道はない
あのカマキリの集団をを何とかしないとどうしようもなさげだね。
しかし何でまたあんなとこに………確か森の奥深くにいるとか
マリス言ってなかったっけ?
「ふぅむ………周辺の奴がレベル13~15、そして中央の奴がレベル63か
この状況からしてあの雌が持っとった卵が孵化したと言う所じゃな。
こりゃ少し骨が折れそうだわい」
カマキリのレベルを見たらしきゼーレンさんが呟く。
レベル63って、相変わらずレベルの見えない私にはピンとこないんだけど
結構な強さなのかな?
「うわ………ホントだ、周りの奴だけなら兎も角
普通ならマリス達が戦うなんて無謀にもほどがあるレベル差だよ」
「そうなの?」
マリスの呟きに私が質問する。
「うん、アイツとは正直レベル差が在り過ぎて話になんない感じかな
現在フィルお姉ちゃんがレベル23、マリスが21、リーゼが15
んでもってレンお姉ちゃんは0のまんま、ここまでレベル差があると
普通なら何やっても効かないし向こうの攻撃はカスっても致命傷
まともに受ければ即昇天って程の戦力差なんだよ」
ありゃ、そーなんだ。
まぁ確かにレベルが40も開いたら地力の差なんて天と地程っぽいイメージだけど。
「ゼーレン爺ちゃんのレベルはいくつか知んないけど
多分アイツに有効打を与えることが出来るのはゼーレン爺ちゃんだけだろうね
………まぁ普通なら、だけど」
ん?どういう事?
何か含みを持たせた言い方するなぁマリス。
私が疑問に思ってると、マリスはゼーレンさんの方へ向き
「ゼーレン爺ちゃん、リアを守りながらあの大きいのを倒せる射撃ってできる?」
「流石に厳しいの、リア嬢ちゃんがおらんでも
限界まで弦を引き絞った二射は欲しいとこじゃ」
ふむ、ゼーレンさんでもアレを一撃必殺は無理か。
となれば私達が周辺のカマキリごとを引き付けてる間にゼーレンさんが
仕留めるってのが分かり易い作戦だけど、周辺の子カマキリをどうにかしないと
それも難しそうだね、リーゼのブレスなら焼き尽くせそうだけど………
そんな思案を巡らせながら中央の親カマキリを観察する。
………動きからして元の世界にいたカマキリと大差ない、体つきも同様だね。
普通に虫のカマキリをそのまま人間大サイズにしたモノと考えてよさそうだ。
まぁ、それだけでも十分脅威なんだけれども………
虫の力は凄まじい、自分の体の数倍の物を持ち上げるなんてザラだ。
それがそのまま人間大サイズになったと考えればどれほど凶悪なものかは
想像に難くない、だけど………もしあのカマキリの
外骨格の構造がそのままだとしたら、私にも打つ手はあるかもしれない。
「フィル、ちょっと質問だけど私の腕力の強化ってできる?
出来れば握力が強化できるといいんだけど………」
「えっ?ええ、可能だけど………いきなりどうしたのレン?」
「何々?レンお姉ちゃんまた何か無茶な事でも思いついたの?」
私の突拍子もない質問に戸惑いながらも答えてくれるフィルと心底楽しそうに
話に割り込んでくるマリス。
と言うかマリス、毎度楽しそうに無茶なことを期待しないでよ………
「うん、ちょっとアイツを何とか出来そうな事を思いついてさ
その為には握力………物を握る力が必要だからそれを強化したいんだよ
フィルは強化魔法得意だし出来るかなと思ってね」
一先ず説明する私、けどフィルは少し考えた後私をジト目で睨み
「………レン、また危険な事をするんじゃないでしょうね」
そう言ってくる、いや戦いなんだから危険なのは当然なんだけど………
相変わらずフィルは私が傷つく事を極端に嫌うね。
「そりゃ戦いだから危険な事だよ、けど現状アイツを
どうにかしなきゃいけない訳でしょ?フィルの気持ちは嬉しいけど
そろそろ割り切ることは出来ないかな?」
「………それは無理、私はいつだってレンが傷つく姿なんて見たくないもの」
即答ね、まぁフィルらしいっちゃらしいんだけど
となれば次の科白も………
「けど、私がレンと一緒にいるのは………」
「私を支えるため、でしょ
なら今回も力を貸してくれないかな?」
フィルの科白を取って強引にお願いをする。
流石にそろそろ付き合いも長くなってきたしね、パターンは読めてくるよ。
「………意地悪ね、レン」
「そんな私に惚れちゃったんでしょ?フィルは」
「はぁ………ほんっとズルいんだから」
言葉の応酬をした後、お互いの顔を見つめてクスリと笑う。
これでフィルの了承は得た、後は………
「んっふっふ~、毎度いいものを見せてくれてあんがとね~
んで、マリスは何をすればいいのかな?」
「マリスも私へ強化魔法お願い
その後はリーゼと一緒に周辺の雑魚の殲滅かな」
「という事は、我はあの有象無象をブレスで一掃すればいいのですか?」
「察しがよくて助かるよリーゼ、マリスとの連携で一掃できれば良し
出来なければ雑魚の殲滅を優先して」
「………ほう?という事はレン嬢ちゃん1人で奴を相手取る気かの?」
それまでのやり取りを静観していたゼーレンさんが会話に入ってくる。
「うん、雑魚を殲滅するまでは私1人で相手取るつもりだよ
ゼーレンさんは私が足止めしている間に奴に攻撃をお願い
多分だけど、アイツに確実な有効打を与えることが出来るのは
ゼーレンさんだけだと思うから」
「ふむ………確かにの
しかし相変わらずレン嬢ちゃんは冷静じゃの
その年でその位の実力を持てば大抵増長するもんじゃが………」
「身近に高くなろうとした鼻をその都度木っ端微塵にしてくれた人がいたからね
お陰で自分の実力を客観的にしか見れなくなっちゃったけど」
ゼーレンさんの言葉に苦笑いで返す。
………うん、ホント少しでも自信過剰な事を見せると容赦なく
叩き潰してきたからねお爺ちゃん。
まぁ、そのお陰で戦いだらけの異世界に来ても何とか生き延びれてるから
感謝しか無いんだけど。
「はっはっは、そうかそうか
その御仁はよっぽど厳しくレン嬢ちゃんを鍛え上げた様じゃの」
ゼーレンさんはひとしきり愉快そうに笑い
「………攻撃役、しかと承った
先ほど言った通り、必ず二射で仕留めて見せようぞ」
そして顔を引き締め、老練の戦士にしか出せない凄味を含んだ声で言う。
うん、こういう所はお爺ちゃんとよく似てる、正直頼もしい事この上ないね。
「リアは絶対にゼーレンさんから離れちゃ駄目だよ
………それと、毎度怖い目に遭わせてゴメンね」
それからゼーレンさんの横で静かに私達を見つめていたリアにも語り掛ける。
王国に入ってからずっと戦い続きだし、その度にリアは怖い思いをしてるだろう。
そう思って謝ったんだけど………リアはぶんぶんと首を振り。
「大丈夫………レンやみんながいるから怖くない
けど、私だけ戦えないのが………ちょっと悲しい」
そんな事を言ってくるリア。
………参ったねホント、リアは私を焚きつけるのが上手いよね。
そんな事を言われたら絶対に負ける訳にはいかなくなるじゃない。
「………うん、有難うリア
その気持ちだけで百人力だよ」
私はそう言ってリアの頭を撫でる、リアはちょっとくすぐったそうな表情をするも
黙ってされるがままになってる。
………さて、やる気は貰った、後は勝つだけだ。
「よし、それじゃ行くよみんな!!」
私はみんなに号令をかけ、デカカマキリにに対して戦闘を開始した。
フィルが指さす方向を見る、その指の先20m前方の
街道のど真ん中に確かに巨大な黒いカマキリがいた。
うん、まんまブラックマンティスだね。
けど、周囲にそれより一回り小さい黒カマキリがうじゃうじゃいる。
うわ、これは確かに並みの冒険者じゃ逃げもするような光景だよ。
ちなみに周囲は切り立った崖で迂回できそうな道はない
あのカマキリの集団をを何とかしないとどうしようもなさげだね。
しかし何でまたあんなとこに………確か森の奥深くにいるとか
マリス言ってなかったっけ?
「ふぅむ………周辺の奴がレベル13~15、そして中央の奴がレベル63か
この状況からしてあの雌が持っとった卵が孵化したと言う所じゃな。
こりゃ少し骨が折れそうだわい」
カマキリのレベルを見たらしきゼーレンさんが呟く。
レベル63って、相変わらずレベルの見えない私にはピンとこないんだけど
結構な強さなのかな?
「うわ………ホントだ、周りの奴だけなら兎も角
普通ならマリス達が戦うなんて無謀にもほどがあるレベル差だよ」
「そうなの?」
マリスの呟きに私が質問する。
「うん、アイツとは正直レベル差が在り過ぎて話になんない感じかな
現在フィルお姉ちゃんがレベル23、マリスが21、リーゼが15
んでもってレンお姉ちゃんは0のまんま、ここまでレベル差があると
普通なら何やっても効かないし向こうの攻撃はカスっても致命傷
まともに受ければ即昇天って程の戦力差なんだよ」
ありゃ、そーなんだ。
まぁ確かにレベルが40も開いたら地力の差なんて天と地程っぽいイメージだけど。
「ゼーレン爺ちゃんのレベルはいくつか知んないけど
多分アイツに有効打を与えることが出来るのはゼーレン爺ちゃんだけだろうね
………まぁ普通なら、だけど」
ん?どういう事?
何か含みを持たせた言い方するなぁマリス。
私が疑問に思ってると、マリスはゼーレンさんの方へ向き
「ゼーレン爺ちゃん、リアを守りながらあの大きいのを倒せる射撃ってできる?」
「流石に厳しいの、リア嬢ちゃんがおらんでも
限界まで弦を引き絞った二射は欲しいとこじゃ」
ふむ、ゼーレンさんでもアレを一撃必殺は無理か。
となれば私達が周辺のカマキリごとを引き付けてる間にゼーレンさんが
仕留めるってのが分かり易い作戦だけど、周辺の子カマキリをどうにかしないと
それも難しそうだね、リーゼのブレスなら焼き尽くせそうだけど………
そんな思案を巡らせながら中央の親カマキリを観察する。
………動きからして元の世界にいたカマキリと大差ない、体つきも同様だね。
普通に虫のカマキリをそのまま人間大サイズにしたモノと考えてよさそうだ。
まぁ、それだけでも十分脅威なんだけれども………
虫の力は凄まじい、自分の体の数倍の物を持ち上げるなんてザラだ。
それがそのまま人間大サイズになったと考えればどれほど凶悪なものかは
想像に難くない、だけど………もしあのカマキリの
外骨格の構造がそのままだとしたら、私にも打つ手はあるかもしれない。
「フィル、ちょっと質問だけど私の腕力の強化ってできる?
出来れば握力が強化できるといいんだけど………」
「えっ?ええ、可能だけど………いきなりどうしたのレン?」
「何々?レンお姉ちゃんまた何か無茶な事でも思いついたの?」
私の突拍子もない質問に戸惑いながらも答えてくれるフィルと心底楽しそうに
話に割り込んでくるマリス。
と言うかマリス、毎度楽しそうに無茶なことを期待しないでよ………
「うん、ちょっとアイツを何とか出来そうな事を思いついてさ
その為には握力………物を握る力が必要だからそれを強化したいんだよ
フィルは強化魔法得意だし出来るかなと思ってね」
一先ず説明する私、けどフィルは少し考えた後私をジト目で睨み
「………レン、また危険な事をするんじゃないでしょうね」
そう言ってくる、いや戦いなんだから危険なのは当然なんだけど………
相変わらずフィルは私が傷つく事を極端に嫌うね。
「そりゃ戦いだから危険な事だよ、けど現状アイツを
どうにかしなきゃいけない訳でしょ?フィルの気持ちは嬉しいけど
そろそろ割り切ることは出来ないかな?」
「………それは無理、私はいつだってレンが傷つく姿なんて見たくないもの」
即答ね、まぁフィルらしいっちゃらしいんだけど
となれば次の科白も………
「けど、私がレンと一緒にいるのは………」
「私を支えるため、でしょ
なら今回も力を貸してくれないかな?」
フィルの科白を取って強引にお願いをする。
流石にそろそろ付き合いも長くなってきたしね、パターンは読めてくるよ。
「………意地悪ね、レン」
「そんな私に惚れちゃったんでしょ?フィルは」
「はぁ………ほんっとズルいんだから」
言葉の応酬をした後、お互いの顔を見つめてクスリと笑う。
これでフィルの了承は得た、後は………
「んっふっふ~、毎度いいものを見せてくれてあんがとね~
んで、マリスは何をすればいいのかな?」
「マリスも私へ強化魔法お願い
その後はリーゼと一緒に周辺の雑魚の殲滅かな」
「という事は、我はあの有象無象をブレスで一掃すればいいのですか?」
「察しがよくて助かるよリーゼ、マリスとの連携で一掃できれば良し
出来なければ雑魚の殲滅を優先して」
「………ほう?という事はレン嬢ちゃん1人で奴を相手取る気かの?」
それまでのやり取りを静観していたゼーレンさんが会話に入ってくる。
「うん、雑魚を殲滅するまでは私1人で相手取るつもりだよ
ゼーレンさんは私が足止めしている間に奴に攻撃をお願い
多分だけど、アイツに確実な有効打を与えることが出来るのは
ゼーレンさんだけだと思うから」
「ふむ………確かにの
しかし相変わらずレン嬢ちゃんは冷静じゃの
その年でその位の実力を持てば大抵増長するもんじゃが………」
「身近に高くなろうとした鼻をその都度木っ端微塵にしてくれた人がいたからね
お陰で自分の実力を客観的にしか見れなくなっちゃったけど」
ゼーレンさんの言葉に苦笑いで返す。
………うん、ホント少しでも自信過剰な事を見せると容赦なく
叩き潰してきたからねお爺ちゃん。
まぁ、そのお陰で戦いだらけの異世界に来ても何とか生き延びれてるから
感謝しか無いんだけど。
「はっはっは、そうかそうか
その御仁はよっぽど厳しくレン嬢ちゃんを鍛え上げた様じゃの」
ゼーレンさんはひとしきり愉快そうに笑い
「………攻撃役、しかと承った
先ほど言った通り、必ず二射で仕留めて見せようぞ」
そして顔を引き締め、老練の戦士にしか出せない凄味を含んだ声で言う。
うん、こういう所はお爺ちゃんとよく似てる、正直頼もしい事この上ないね。
「リアは絶対にゼーレンさんから離れちゃ駄目だよ
………それと、毎度怖い目に遭わせてゴメンね」
それからゼーレンさんの横で静かに私達を見つめていたリアにも語り掛ける。
王国に入ってからずっと戦い続きだし、その度にリアは怖い思いをしてるだろう。
そう思って謝ったんだけど………リアはぶんぶんと首を振り。
「大丈夫………レンやみんながいるから怖くない
けど、私だけ戦えないのが………ちょっと悲しい」
そんな事を言ってくるリア。
………参ったねホント、リアは私を焚きつけるのが上手いよね。
そんな事を言われたら絶対に負ける訳にはいかなくなるじゃない。
「………うん、有難うリア
その気持ちだけで百人力だよ」
私はそう言ってリアの頭を撫でる、リアはちょっとくすぐったそうな表情をするも
黙ってされるがままになってる。
………さて、やる気は貰った、後は勝つだけだ。
「よし、それじゃ行くよみんな!!」
私はみんなに号令をかけ、デカカマキリにに対して戦闘を開始した。
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