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帝国と王国の交声曲《カンタータ》
悪意の生まれる場所
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「いぃっ!?」
瞬く間に骸にされた仲間達を見て戦意が低下したのか
残りの男が鼻白み左足を後ろに下げる、男の生存本能が生き延びるために
逃げを選択した反応だ、この状況下でその選択は正解だ。
………けど、それを私が想定してなければの話だけど。
私は体勢を低くし地面を蹴って男に肉薄、先ずは逃げられない様
右足に組み付き、そのまま捩じる様な感じで膝の関節を極め
そのまま破壊する!!
「ぎゃあああああああ!!」
右足を使用不能にされ、後ろに体重をかけていた男は無様に
仰向けに倒れ、その衝撃で頭が上がり喉が露になる。
そのままさっきの男の様に喉を潰す為に飛び上がろうとした瞬間
「レンお姉ちゃん!!全員殺っちゃダメだよ!!
そいつは動けない様にするだけに止めて!!」
マリスの悲鳴じみた声が耳に届く。
………ッ!?
信頼してる仲間の声だからか、相手を■■する為に塗りつぶした感情が
一瞬だけ戻り、■■を効率よく行う為だけに思考していた頭が
体に待ったをかける。
そうだった………ここはあの場所じゃない、ここでの■■に
何の意味も無いんだ。
………ありがとマリス、頭が冷えたよ。
私は狙いを喉から右肩に変え、鎖骨に向かって思いっきり踏み抜く!!
「ぐげああああああぁぁ!!」
骨の折れる衝撃と共に男が再び叫び声を上げる。
右膝と鎖骨を破壊した以上、この男はもう動けないだろう。
仲間が回復魔法を遣えれば別だけど、その仲間は全て私が■■させたし
この男の動きも封じた、ならこの男を助ける人間はしばらくは来ないだろう。
それを確認すると思考がクリアになって行き、感情も正常に戻る。
そうして改めて現状を確認すると………見事に凄惨な現場になっていた。
………やった事に後悔は無いけど、流石にこれはフィル達にドン引かれるかな
そんな思考が頭をよぎった時、パチパチと拍手の音が聞こえ
「いや~お見事お見事、まさかレベル40越えの男達を
ここまでさくっと殺っちゃうなんて予想外だったよ
しかも完全にいつもと違う動きだったし
相変わらずレンお姉ちゃんは面白いね~、あはははは」
男2人を■■させたにもかかわらず、マリスはいつも通り明るい笑顔を
私に向けてくれる。
………恐らく気を遣ってくれたんだろう、正直ドン引きされるどころか
怖がられても仕方のない状況だ、それでもマリスは普段通りに接してくれた。
ありがとマリス………私は心の中で再びマリスに礼を言う。
「………んで、な~んでここにいるのかな?
ガディのおっちゃん」
マリスは倒れた男の傍らでしゃがみ込み、顔を覗き込ませながらそう言い放つ。
ガディ………なんかどこかで聞き覚えがあったような。
「レンお姉ちゃんが冒険者になるときに試験管だったおっちゃんだよ
散々偉そうな事言ってたけどレンお姉ちゃんに速攻ぶっ倒されてたでしょ」
マリスの指摘に私も思い出す。
あ~、あの失礼なベテラン冒険者だね、速攻ではっ倒したから忘れてたよ。
と言うかマリスあれ見てたんだ。
「ぐっ………がっ……体が………動かねぇ
てめぇ………何しやがった」
何しやがって………この人自分の体の状況分かってないの?
苦悶の表情してるから痛みは感じてる筈だけど、どういう事?
「貴方の右鎖骨を折ったのと右膝の靭帯を捩じ切っただけだよ
と言うか痛みで分からないの?」
答える義理も無かったけど、取り敢えず説明しておく。
人間の構造上鎖骨を折られると痛みで腕が動かせなくなるし
膝の靭帯を捩じ切れば当然立てなくなる上に下手をすれば治療後も
歩くのに支障が出る程の重傷だ。
と言うか、こんな事武道を嗜む人間なら当然なんだけど………
「ばっ………馬鹿を言え
女が……女如きがそんな真似………出来る訳ねぇだろ!!」
女如き、ねぇ………
まぁ確かに普通の女性が出来るような事柄じゃないとは思うけど。
「何だ……何なんだお前!!
女が………女が男に逆らいやがって、何様のつもりだ!!」
ガディのおっさんが唾吐く勢いで怒鳴り散らす。
………薄々は感じたけど、この人凄い女性を軽視してるどころか
自分の僕みたく思ってる感じだね。
この世界にもいたんだね、男尊女卑をこじらせた男って。
まぁ、こんな所にいるからこんな考えな人間なのも当然か。
「うんうんわかるよ~
つい10年程前の帝国ではそれが当たり前だったからねぇ
そりゃおっちゃんの年だとそんな考えにもなるよね~」
マリスがしゃがんで腕を組み、同意するように頷きながら言う。
………ってちょっと待って、10年程前は当たり前って。
「うん、前の皇帝迄は帝国って完全な男上位の社会だったんだよ
女は男に従い、男に尽くせって感じのね」
マリスはしゃがんだまま顔をこちらに向け苦笑いをしながら言う。
それって太平洋戦争が終わるまでの日本の様な感じって事?
歴史はあまり得意じゃないけど、確かその頃の日本も
そんな感じって授業で習った覚えがある。
「けど、今の皇帝に変わってから女性の地位は男と同様にするようにって
法律が出来たんだよ、まぁかなり貴族連中と揉めたみたいだけど
皇帝の勅令だから帝国民は従わざるを得なかった様だねぇ
………まぁ、人の考えはそう簡単に変わる訳は無いよね」
マリスはやれやれと両手を上げるジェスチャーをした後
ガディのおっさんに向き直る。
まぁそうだね、人間の考えがそんなに簡単に切り替わったら
元の世界でも差別が根強く残ってたりしない。
と言うか、未だに女だからと言って高圧的な態度を取ってくる
男はかなりいたしね。
「まぁ、とは言え今の帝国だとガディのおっちゃんがやってる事は
どうあがこうと紛れもなく犯罪なんだよね
実際帝国からもこの件に関する依頼も出てるし、そろそろ国が動く
頃合いだったかもしれないねぇ」
「………だっ、だからどうした
俺達にゃデカいバックがついてるんだ、その人のかかりゃこんな事
揉み消す事なんて分けねぇんだよ!!」
ガディのおっさんはマリスの脅し文句にも屈せずそう吐き捨てる。
その瞬間、マリスはにやりと意地の悪い笑みを浮かべ
「いや~、ガディのおっちゃんありがと
その言葉が聞きたかったんだよ~」
そう言って自分の胸元をごそごそと弄り、魔晶石を1つ取り出す。
「この魔晶石は周囲の人の声を記録する術式が埋め込まれてるんだよね
あまり長い間は無理だけど、今の会話ぐらいなら十分記録されてるよん」
「なっ………!!」
マリスいつの間にそんなものを………けどこれで黒幕がいるという裏付けと
証拠を取ることが出来た、けど………
「マリス、どうせだったら黒幕吐かせた方がよかったんじゃない?
そうしたら一気にそいつらも叩けるようになると思うんだけど」
私の疑問にマリスは首を振り
「流石にそれは無理かな~、それに今のマリス達が黒幕の正体を知った所で
黒幕の恨みを買ってロクな事にならないよ、こんな事を組織的に出来る
輩なんて確実に権力者なんだしさ」
確かにそれはそうだ。けど私達だって帝国と王国の依頼でいまここにいる。
その私達をどうにかしようとするのはリスクが高くないかな?
「ま、権力者には権力者ってね
とりあえずガディのおっちゃんを然るべきところに引き渡して
そこがどう動くかを見守るのか懸命だねぇ」
「然るべきところ………だと!?
フン、帝国の何処に送られようとあの方が………」
「残念、引き渡す所は帝国じゃなくて王国なんだよね~これが
マリス達、王国側の依頼を受けてここにきてるんだよ」
「なっ!?」
ガディのおっさんの顔が一気に青くなる。
そりゃそうだろう、黒幕が帝国でどんな権力者であろうが王国では関係ない
そして王国はこの件に関して容赦はしないだろう、となれば………
「ふざけるな!!女を攫って好きにしただけでなんで俺がそんな目に
遭わなきゃならねぇんだ!!
そうだ………元はと言えばてめぇが分を弁えず冒険者になろうとしたのが
原因じゃねぇか!!てめぇのせいで俺は女より弱いってレッテル貼られて
散々馬鹿にされた後パーティを追い出されたんだよ!!
しかも噂が広まって仕事も回ってこなくなりやがったし
俺がこんな目に遭ってるのも、全ててめぇのせいなんだよ!!」
うわ、ついに最低な理由で責任転嫁し始めたよこの人。
しかもレッテルって………男尊女卑をこじらせるとこうまで醜くなるんだね。
全く、聞くに堪えないね。
もういっか、マリスがこれ以上聞くことが無ければこのおっさん黙らせよう。
私はウンザリした気持ちを隠さず、マリスに耳打ちをした。
瞬く間に骸にされた仲間達を見て戦意が低下したのか
残りの男が鼻白み左足を後ろに下げる、男の生存本能が生き延びるために
逃げを選択した反応だ、この状況下でその選択は正解だ。
………けど、それを私が想定してなければの話だけど。
私は体勢を低くし地面を蹴って男に肉薄、先ずは逃げられない様
右足に組み付き、そのまま捩じる様な感じで膝の関節を極め
そのまま破壊する!!
「ぎゃあああああああ!!」
右足を使用不能にされ、後ろに体重をかけていた男は無様に
仰向けに倒れ、その衝撃で頭が上がり喉が露になる。
そのままさっきの男の様に喉を潰す為に飛び上がろうとした瞬間
「レンお姉ちゃん!!全員殺っちゃダメだよ!!
そいつは動けない様にするだけに止めて!!」
マリスの悲鳴じみた声が耳に届く。
………ッ!?
信頼してる仲間の声だからか、相手を■■する為に塗りつぶした感情が
一瞬だけ戻り、■■を効率よく行う為だけに思考していた頭が
体に待ったをかける。
そうだった………ここはあの場所じゃない、ここでの■■に
何の意味も無いんだ。
………ありがとマリス、頭が冷えたよ。
私は狙いを喉から右肩に変え、鎖骨に向かって思いっきり踏み抜く!!
「ぐげああああああぁぁ!!」
骨の折れる衝撃と共に男が再び叫び声を上げる。
右膝と鎖骨を破壊した以上、この男はもう動けないだろう。
仲間が回復魔法を遣えれば別だけど、その仲間は全て私が■■させたし
この男の動きも封じた、ならこの男を助ける人間はしばらくは来ないだろう。
それを確認すると思考がクリアになって行き、感情も正常に戻る。
そうして改めて現状を確認すると………見事に凄惨な現場になっていた。
………やった事に後悔は無いけど、流石にこれはフィル達にドン引かれるかな
そんな思考が頭をよぎった時、パチパチと拍手の音が聞こえ
「いや~お見事お見事、まさかレベル40越えの男達を
ここまでさくっと殺っちゃうなんて予想外だったよ
しかも完全にいつもと違う動きだったし
相変わらずレンお姉ちゃんは面白いね~、あはははは」
男2人を■■させたにもかかわらず、マリスはいつも通り明るい笑顔を
私に向けてくれる。
………恐らく気を遣ってくれたんだろう、正直ドン引きされるどころか
怖がられても仕方のない状況だ、それでもマリスは普段通りに接してくれた。
ありがとマリス………私は心の中で再びマリスに礼を言う。
「………んで、な~んでここにいるのかな?
ガディのおっちゃん」
マリスは倒れた男の傍らでしゃがみ込み、顔を覗き込ませながらそう言い放つ。
ガディ………なんかどこかで聞き覚えがあったような。
「レンお姉ちゃんが冒険者になるときに試験管だったおっちゃんだよ
散々偉そうな事言ってたけどレンお姉ちゃんに速攻ぶっ倒されてたでしょ」
マリスの指摘に私も思い出す。
あ~、あの失礼なベテラン冒険者だね、速攻ではっ倒したから忘れてたよ。
と言うかマリスあれ見てたんだ。
「ぐっ………がっ……体が………動かねぇ
てめぇ………何しやがった」
何しやがって………この人自分の体の状況分かってないの?
苦悶の表情してるから痛みは感じてる筈だけど、どういう事?
「貴方の右鎖骨を折ったのと右膝の靭帯を捩じ切っただけだよ
と言うか痛みで分からないの?」
答える義理も無かったけど、取り敢えず説明しておく。
人間の構造上鎖骨を折られると痛みで腕が動かせなくなるし
膝の靭帯を捩じ切れば当然立てなくなる上に下手をすれば治療後も
歩くのに支障が出る程の重傷だ。
と言うか、こんな事武道を嗜む人間なら当然なんだけど………
「ばっ………馬鹿を言え
女が……女如きがそんな真似………出来る訳ねぇだろ!!」
女如き、ねぇ………
まぁ確かに普通の女性が出来るような事柄じゃないとは思うけど。
「何だ……何なんだお前!!
女が………女が男に逆らいやがって、何様のつもりだ!!」
ガディのおっさんが唾吐く勢いで怒鳴り散らす。
………薄々は感じたけど、この人凄い女性を軽視してるどころか
自分の僕みたく思ってる感じだね。
この世界にもいたんだね、男尊女卑をこじらせた男って。
まぁ、こんな所にいるからこんな考えな人間なのも当然か。
「うんうんわかるよ~
つい10年程前の帝国ではそれが当たり前だったからねぇ
そりゃおっちゃんの年だとそんな考えにもなるよね~」
マリスがしゃがんで腕を組み、同意するように頷きながら言う。
………ってちょっと待って、10年程前は当たり前って。
「うん、前の皇帝迄は帝国って完全な男上位の社会だったんだよ
女は男に従い、男に尽くせって感じのね」
マリスはしゃがんだまま顔をこちらに向け苦笑いをしながら言う。
それって太平洋戦争が終わるまでの日本の様な感じって事?
歴史はあまり得意じゃないけど、確かその頃の日本も
そんな感じって授業で習った覚えがある。
「けど、今の皇帝に変わってから女性の地位は男と同様にするようにって
法律が出来たんだよ、まぁかなり貴族連中と揉めたみたいだけど
皇帝の勅令だから帝国民は従わざるを得なかった様だねぇ
………まぁ、人の考えはそう簡単に変わる訳は無いよね」
マリスはやれやれと両手を上げるジェスチャーをした後
ガディのおっさんに向き直る。
まぁそうだね、人間の考えがそんなに簡単に切り替わったら
元の世界でも差別が根強く残ってたりしない。
と言うか、未だに女だからと言って高圧的な態度を取ってくる
男はかなりいたしね。
「まぁ、とは言え今の帝国だとガディのおっちゃんがやってる事は
どうあがこうと紛れもなく犯罪なんだよね
実際帝国からもこの件に関する依頼も出てるし、そろそろ国が動く
頃合いだったかもしれないねぇ」
「………だっ、だからどうした
俺達にゃデカいバックがついてるんだ、その人のかかりゃこんな事
揉み消す事なんて分けねぇんだよ!!」
ガディのおっさんはマリスの脅し文句にも屈せずそう吐き捨てる。
その瞬間、マリスはにやりと意地の悪い笑みを浮かべ
「いや~、ガディのおっちゃんありがと
その言葉が聞きたかったんだよ~」
そう言って自分の胸元をごそごそと弄り、魔晶石を1つ取り出す。
「この魔晶石は周囲の人の声を記録する術式が埋め込まれてるんだよね
あまり長い間は無理だけど、今の会話ぐらいなら十分記録されてるよん」
「なっ………!!」
マリスいつの間にそんなものを………けどこれで黒幕がいるという裏付けと
証拠を取ることが出来た、けど………
「マリス、どうせだったら黒幕吐かせた方がよかったんじゃない?
そうしたら一気にそいつらも叩けるようになると思うんだけど」
私の疑問にマリスは首を振り
「流石にそれは無理かな~、それに今のマリス達が黒幕の正体を知った所で
黒幕の恨みを買ってロクな事にならないよ、こんな事を組織的に出来る
輩なんて確実に権力者なんだしさ」
確かにそれはそうだ。けど私達だって帝国と王国の依頼でいまここにいる。
その私達をどうにかしようとするのはリスクが高くないかな?
「ま、権力者には権力者ってね
とりあえずガディのおっちゃんを然るべきところに引き渡して
そこがどう動くかを見守るのか懸命だねぇ」
「然るべきところ………だと!?
フン、帝国の何処に送られようとあの方が………」
「残念、引き渡す所は帝国じゃなくて王国なんだよね~これが
マリス達、王国側の依頼を受けてここにきてるんだよ」
「なっ!?」
ガディのおっさんの顔が一気に青くなる。
そりゃそうだろう、黒幕が帝国でどんな権力者であろうが王国では関係ない
そして王国はこの件に関して容赦はしないだろう、となれば………
「ふざけるな!!女を攫って好きにしただけでなんで俺がそんな目に
遭わなきゃならねぇんだ!!
そうだ………元はと言えばてめぇが分を弁えず冒険者になろうとしたのが
原因じゃねぇか!!てめぇのせいで俺は女より弱いってレッテル貼られて
散々馬鹿にされた後パーティを追い出されたんだよ!!
しかも噂が広まって仕事も回ってこなくなりやがったし
俺がこんな目に遭ってるのも、全ててめぇのせいなんだよ!!」
うわ、ついに最低な理由で責任転嫁し始めたよこの人。
しかもレッテルって………男尊女卑をこじらせるとこうまで醜くなるんだね。
全く、聞くに堪えないね。
もういっか、マリスがこれ以上聞くことが無ければこのおっさん黙らせよう。
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