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帝国と王国の交声曲《カンタータ》
突きつけられた悪意
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「うっ………何この匂い」
マリスが見つけた地下への階段を降り、少し開けた部屋に出た私達。
その瞬間、不快な臭い………特徴的で忘れたくても忘れられない臭いが
私達を包む。
………激しく生臭く、私達に生理的嫌悪感を呼ぶ起こす臭い。
そんな臭いに襲われたフィルは思わず口を手で押さえてる
まぁ当然の反応だね。
「ん~~、地下室特有のカビの匂いじゃないねぇ
何の匂いなのかなこれ?」
マリスも若干顔を顰めながら部屋の周りを見回す。
………そっか、マリスも知らないんだ。
「生物が排出する分泌液の様な匂いですね
恐らくは人間の物でしょうが」
リーゼはドラゴンの嗅覚を生かして臭いの大まかな分析をしてる。
うん、リーゼ大正解。
とは言え、真実を伝えた方がいいものやら………
マリス辺りは感づいてるかもだけど、気分のいい代物じゃないんだよね。
特にフィル知ったら気絶するかもしれない。
「ふ~ん、成程ね………
という事はここがパーティ会場の1つだって事なのかな?
レンお姉ちゃん」
案の定、察しのいいマリスが私に問いかけて来る。
………ホント、油断ならないね。
私はそのままゆっくりと頷く、それを見たフィルが
思わず私に問いかけて来る。
「パーティ会場って………レン、まさか!?」
「ご想像の通りだよ、フィル
全く………こういう所も変わんないね」
「………嘘でしょ」
フィルは蒼い顔をしながら若干よろめいて壁にもたれかかるも
気絶はせずに気をしっかり保とうとしてる。
流石のフィルもショックが大きいかなと思ってたけど
フィルって私の想像以上に気丈だったみたい。
とは言え、正直言ってこの程度は序の口に過ぎない。
私の経験上だとこの手の輩はエスカレートしていくのが常だ、その証拠に
奥の方に先へ続く通路が見える。
「フィル、必死なとこ悪いけど多分これ序の口だよ
この奥に行けばもっときついものを見る事になるよ」
「これが………序の口!?」
流石にこの上は想像してなかったようで、フィルの顔色がますます悪くなる
とは言えここに置いていく訳にも留まっている訳にもいかない。
「へぇ~、これが序の口とはまたまた………
という事はこの先にはもっとヤバイ光景が待ち構えてるって訳だね」
流石のマリスもいつもの笑みを消し、真剣そのものの表情で呟く。
「経験上、この手の輩は必ずって言っていい程エスカレートしていくんだよ
咎が外れた人間程残酷で暴走する生き物は見た事ないからね」
私は平静を装いながらも、体の中に沸き上がった感情を抑えきれず吐き捨てる。
ホント、人間て奴はどいつもこいつも………
「………先へ進むよ、みんな
繰り返すけどこの先はここより酷い光景を見る事になると思う
無理な事を言ってるのは重々承知してるけどフィル、覚悟してて」
「………」
フィルの顔色は青いままだ、けどしっかりと頷き返してくれた。
「………マスター、この先に人の姿はありません
安全に進めるかと」
私達が問答をしてい間に索敵をしてくれてたリーゼが報告して来る。
流石に種族が違い過ぎるのか私が事実を告げても冷静なままだ。
………今はそれが有難いね、正直頭に血が上りやすくなってるから
リーゼの冷静な声で頭を冷やすことが出来る。
「リーゼありがと、助かるよ」
「………有難うございます」
リーゼの声で幾分冷静さを取り戻した私は気を取り直し
先頭立って部屋の抜け通路を進んでいく。
………出来れば真っ最中なのにぶつかりたくはないかな
けど、その可能性が予測できるならまだ冷静さを保てる。
――――だけど、そんな考えが甘かったことを私は思い知る
人間の残虐性が、そんな程度で終わるなんて有り得ないと
身を持って知っていた筈だったのに――――
………
………………
………………………
あれから私達は、地下室にしては多めに作られている
いくつかの部屋を探索するも、幸いなことに
真っ最中な現場に出くわす事は無かった。
四六時中って訳でも無いのか、それともタイミングが良かったのか
どちらにしてもチャンスであることに変わりはないね。
ただまぁ、「その為の道具」があちこちに散乱してた部屋もあったけど。
と言うか、この世界でもあんなもの作ってるんだ………
「………フィル、大丈夫?」
私の横で若干ふらつきながらもついて来てるフィルに声をかける。
いくらフィルが気丈とは言え、こんな所はきついだろう。
神官だし反応からしてフィルは恐らく経験無いだろうしね。
「………ええ、大丈夫よレン
匂いも感じなくなった所」
そう言いながらもまだ若干顔色は青いままだ。
そろそろ私達が抜け出してることがバレてもおかしくない時間が経ってる。
この辺りで何か手掛かりが欲しいとこだけど………
「レンお姉ちゃん、また隠し扉があったよん」
私がフィルを気遣ってる間にマリスがまた隠し扉を見つけた様だ。
とはいえ隠し扉に隠された地下にさらに隠し扉ね………
確証はないけどそこまでしてるって事はこの先はアタリの可能性が高い。
「恐らくそこに何かあるね………
皆、警戒を怠らないで」
私の言葉に皆は頷く。
「んじゃ開けるよん、さてさて何が出てくるのやら」
マリスは壁をカチャカチャ操作する、あそこに扉を開ける
仕掛けがあるみたいだ。
直ぐにガコンと重い音がし、壁が少しづつスライドされていく………
――――その瞬間、濃密な血の匂いが私達に襲い掛かる
「なっ!?」
余りの予想外な臭いの変化にフィルは思わず大声を上げ、即座に口を押える。
「血の匂い………それもかなり濃密だね
これは想像以上にろくでもない事をやってたかな?」
マリスも軽い調子を完全に無くし、眉を顰めて吐き捨てる。
やがて重く引きずる音が止まり、私達の前に部屋の全貌が姿を現す――――
――――その光景は、私達の想像を遥かに超えていた。
「な………っ!!」
目の前に広げられた余り悍ましい光景、そんなものを直視させられた
フィルは口を押え、しゃがみこんでしまう。
「これはまたまた………」
普段おちゃらけているマリスも、目前の光景を睨みつけ
不快な表情を浮かべている。
………初めて見る光景じゃない、むしろもっと酷い光景を見た事もある。
だけど、そこに散らばってるモノの存在は私の心を大きく揺さぶり、そして………
――――錆び付いていた筈だったもう1つのスイッチが
音も無く上にあがる――――
「何………何よこれ………何よこれ!!」
フィルがしゃがみこんだまま絶叫をする。
目の前に広がった余りの光景に完全に冷静さを無くしてる様だ。
その部屋は他の部屋と違い全体に赤黒く、そして拘束具の様な物や
刃物、ペンチや万力のみたいな工具、木でできた寝台、天井から吊るされた鎖等
様々なものが置かれておりそのすべてに赤黒い染みがついている。
そして部屋の床には白いモノが散らばっている状態だった。
「なんともはや………」
マリスは床に散らばっている白いモノを無造作に拾い上げ
しげしげと見つめる。
「人骨………まぁ当然ながら女性のものだね
全く、悪趣味これ極まり………って感じだね」
マリスが呆れ声でそう吐き捨てる。
頭のいいマリスの事だ、ここで何が行われているかすぐに察したんだろう。
「人骨?………どういう事よマリス!!ここで一体何が!?」
その言葉に反応したフィルがマリスに食って掛かるかの如く詰め寄って聞く。
………フィルもこの光景を見て何が行われていたか想像できない訳じゃない。
けど、その想像があまりにも凄惨なものであり、それを本能的に
否定したいが為にマリスに詰め寄ってるのだろう。
「………残念だけど、フィルミールお姉ちゃんの想像通りだよ
ここでは………」
「人の姿をした強欲が、命を嘲笑ってる場所だよ」
マリスの言葉を塞ぎ、私は抑揚のない声でフィルに事実を突きつける。
そう………ここは尊厳を踏みにじり、慟哭や苦悶を楽しみ、命を嘲笑った場所
私の全てを壊し、全てを踏みにじり、嘲笑った場所と同じ所
そんな場所を………存在させてはいけない
私の中で眠っていた感情が、ゆっくりと目を覚まし始める。
ゴメン、お爺ちゃん…今から私、言いつけを………破るよ。
マリスが見つけた地下への階段を降り、少し開けた部屋に出た私達。
その瞬間、不快な臭い………特徴的で忘れたくても忘れられない臭いが
私達を包む。
………激しく生臭く、私達に生理的嫌悪感を呼ぶ起こす臭い。
そんな臭いに襲われたフィルは思わず口を手で押さえてる
まぁ当然の反応だね。
「ん~~、地下室特有のカビの匂いじゃないねぇ
何の匂いなのかなこれ?」
マリスも若干顔を顰めながら部屋の周りを見回す。
………そっか、マリスも知らないんだ。
「生物が排出する分泌液の様な匂いですね
恐らくは人間の物でしょうが」
リーゼはドラゴンの嗅覚を生かして臭いの大まかな分析をしてる。
うん、リーゼ大正解。
とは言え、真実を伝えた方がいいものやら………
マリス辺りは感づいてるかもだけど、気分のいい代物じゃないんだよね。
特にフィル知ったら気絶するかもしれない。
「ふ~ん、成程ね………
という事はここがパーティ会場の1つだって事なのかな?
レンお姉ちゃん」
案の定、察しのいいマリスが私に問いかけて来る。
………ホント、油断ならないね。
私はそのままゆっくりと頷く、それを見たフィルが
思わず私に問いかけて来る。
「パーティ会場って………レン、まさか!?」
「ご想像の通りだよ、フィル
全く………こういう所も変わんないね」
「………嘘でしょ」
フィルは蒼い顔をしながら若干よろめいて壁にもたれかかるも
気絶はせずに気をしっかり保とうとしてる。
流石のフィルもショックが大きいかなと思ってたけど
フィルって私の想像以上に気丈だったみたい。
とは言え、正直言ってこの程度は序の口に過ぎない。
私の経験上だとこの手の輩はエスカレートしていくのが常だ、その証拠に
奥の方に先へ続く通路が見える。
「フィル、必死なとこ悪いけど多分これ序の口だよ
この奥に行けばもっときついものを見る事になるよ」
「これが………序の口!?」
流石にこの上は想像してなかったようで、フィルの顔色がますます悪くなる
とは言えここに置いていく訳にも留まっている訳にもいかない。
「へぇ~、これが序の口とはまたまた………
という事はこの先にはもっとヤバイ光景が待ち構えてるって訳だね」
流石のマリスもいつもの笑みを消し、真剣そのものの表情で呟く。
「経験上、この手の輩は必ずって言っていい程エスカレートしていくんだよ
咎が外れた人間程残酷で暴走する生き物は見た事ないからね」
私は平静を装いながらも、体の中に沸き上がった感情を抑えきれず吐き捨てる。
ホント、人間て奴はどいつもこいつも………
「………先へ進むよ、みんな
繰り返すけどこの先はここより酷い光景を見る事になると思う
無理な事を言ってるのは重々承知してるけどフィル、覚悟してて」
「………」
フィルの顔色は青いままだ、けどしっかりと頷き返してくれた。
「………マスター、この先に人の姿はありません
安全に進めるかと」
私達が問答をしてい間に索敵をしてくれてたリーゼが報告して来る。
流石に種族が違い過ぎるのか私が事実を告げても冷静なままだ。
………今はそれが有難いね、正直頭に血が上りやすくなってるから
リーゼの冷静な声で頭を冷やすことが出来る。
「リーゼありがと、助かるよ」
「………有難うございます」
リーゼの声で幾分冷静さを取り戻した私は気を取り直し
先頭立って部屋の抜け通路を進んでいく。
………出来れば真っ最中なのにぶつかりたくはないかな
けど、その可能性が予測できるならまだ冷静さを保てる。
――――だけど、そんな考えが甘かったことを私は思い知る
人間の残虐性が、そんな程度で終わるなんて有り得ないと
身を持って知っていた筈だったのに――――
………
………………
………………………
あれから私達は、地下室にしては多めに作られている
いくつかの部屋を探索するも、幸いなことに
真っ最中な現場に出くわす事は無かった。
四六時中って訳でも無いのか、それともタイミングが良かったのか
どちらにしてもチャンスであることに変わりはないね。
ただまぁ、「その為の道具」があちこちに散乱してた部屋もあったけど。
と言うか、この世界でもあんなもの作ってるんだ………
「………フィル、大丈夫?」
私の横で若干ふらつきながらもついて来てるフィルに声をかける。
いくらフィルが気丈とは言え、こんな所はきついだろう。
神官だし反応からしてフィルは恐らく経験無いだろうしね。
「………ええ、大丈夫よレン
匂いも感じなくなった所」
そう言いながらもまだ若干顔色は青いままだ。
そろそろ私達が抜け出してることがバレてもおかしくない時間が経ってる。
この辺りで何か手掛かりが欲しいとこだけど………
「レンお姉ちゃん、また隠し扉があったよん」
私がフィルを気遣ってる間にマリスがまた隠し扉を見つけた様だ。
とはいえ隠し扉に隠された地下にさらに隠し扉ね………
確証はないけどそこまでしてるって事はこの先はアタリの可能性が高い。
「恐らくそこに何かあるね………
皆、警戒を怠らないで」
私の言葉に皆は頷く。
「んじゃ開けるよん、さてさて何が出てくるのやら」
マリスは壁をカチャカチャ操作する、あそこに扉を開ける
仕掛けがあるみたいだ。
直ぐにガコンと重い音がし、壁が少しづつスライドされていく………
――――その瞬間、濃密な血の匂いが私達に襲い掛かる
「なっ!?」
余りの予想外な臭いの変化にフィルは思わず大声を上げ、即座に口を押える。
「血の匂い………それもかなり濃密だね
これは想像以上にろくでもない事をやってたかな?」
マリスも軽い調子を完全に無くし、眉を顰めて吐き捨てる。
やがて重く引きずる音が止まり、私達の前に部屋の全貌が姿を現す――――
――――その光景は、私達の想像を遥かに超えていた。
「な………っ!!」
目の前に広げられた余り悍ましい光景、そんなものを直視させられた
フィルは口を押え、しゃがみこんでしまう。
「これはまたまた………」
普段おちゃらけているマリスも、目前の光景を睨みつけ
不快な表情を浮かべている。
………初めて見る光景じゃない、むしろもっと酷い光景を見た事もある。
だけど、そこに散らばってるモノの存在は私の心を大きく揺さぶり、そして………
――――錆び付いていた筈だったもう1つのスイッチが
音も無く上にあがる――――
「何………何よこれ………何よこれ!!」
フィルがしゃがみこんだまま絶叫をする。
目の前に広がった余りの光景に完全に冷静さを無くしてる様だ。
その部屋は他の部屋と違い全体に赤黒く、そして拘束具の様な物や
刃物、ペンチや万力のみたいな工具、木でできた寝台、天井から吊るされた鎖等
様々なものが置かれておりそのすべてに赤黒い染みがついている。
そして部屋の床には白いモノが散らばっている状態だった。
「なんともはや………」
マリスは床に散らばっている白いモノを無造作に拾い上げ
しげしげと見つめる。
「人骨………まぁ当然ながら女性のものだね
全く、悪趣味これ極まり………って感じだね」
マリスが呆れ声でそう吐き捨てる。
頭のいいマリスの事だ、ここで何が行われているかすぐに察したんだろう。
「人骨?………どういう事よマリス!!ここで一体何が!?」
その言葉に反応したフィルがマリスに食って掛かるかの如く詰め寄って聞く。
………フィルもこの光景を見て何が行われていたか想像できない訳じゃない。
けど、その想像があまりにも凄惨なものであり、それを本能的に
否定したいが為にマリスに詰め寄ってるのだろう。
「………残念だけど、フィルミールお姉ちゃんの想像通りだよ
ここでは………」
「人の姿をした強欲が、命を嘲笑ってる場所だよ」
マリスの言葉を塞ぎ、私は抑揚のない声でフィルに事実を突きつける。
そう………ここは尊厳を踏みにじり、慟哭や苦悶を楽しみ、命を嘲笑った場所
私の全てを壊し、全てを踏みにじり、嘲笑った場所と同じ所
そんな場所を………存在させてはいけない
私の中で眠っていた感情が、ゆっくりと目を覚まし始める。
ゴメン、お爺ちゃん…今から私、言いつけを………破るよ。
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