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帝国と王国の交声曲《カンタータ》
悪人の流儀
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「………で、こんなに早く戻ってきた訳か」
相も変わらず地下の薄暗い部屋………盗賊ギルドの拠点で
ダスレさんが机に腰かけて口にする。
人形達の宴を出た私達は、奴隷娼婦の情報を求めて
マリスの先導の元、盗賊ギルドを訪ねていた。
「ま~ね~、まさかマリスもこんなに早くおっちゃんのとこに
戻って来るとは思わなかったよ、あははは」
「フン」
マリスとダスレさんはお互いお互い軽口を叩き合う。
………ホント、いつも思うんだけどマリスって何者なんだろ。
聞けば答えてはくれそうだし噓は言わなそうだけど
ホントの事も言ってくれそうにないなぁ。
ま、余計な詮索や興味は危険の元だし、マリスが自分から言うまで
私から聞く様な事はしない方がいいね。
「それで、何の用だ
お前達の事だ、ただ帰還の挨拶しに来たって訳では無いだろう?」
ダスレさんはそう言って私達に話を促す。
予想通り話が早くて助かるね、個人的にこういう人は嫌いじゃない。
信頼は出来ないけど、信用は出来る人だ。
「奴隷娼婦………は知ってるよね?」
こういう人に腹の探り合いしても意味はない、私はいきなり本題を口にする。
………案の定ダスレさんの目つきが変わる、殺気は無いけど
人を威圧するには十分な眼差しだ。
「私達はとある筋から奴隷娼婦の救出及び
それを行っている輩の捜査、そして可能ならば排除を依頼されるんだ
その為の情報を求めてここに来たんだよ」
その視線を受け流しながら私は言葉を続ける。
ロテールさん達の事は別に隠してくれと言われた訳じゃないけど
ダスレさん達は一応帝国側に所属してる人間だ、余計な火種に
なりかねない事柄は言わない方がいい。
「ちなみに帝国が出した依頼とは全くの別口だよん
依頼が重複してるから今は調整中だけど、直ぐに正式な依頼として
冒険者ギルドからマリス達に要請が来ると思うよ~」
私の言葉にマリスが補足する。
………正直言ってここまで言うのは賭けに近い。
帝国公認の盗賊ギルドと言っても、国ぐるみでこの件に関与していたらアウトだ。
私は後方にいるフィルとリーゼに僅かなアイコンタクトを送り、いつ修羅場に
なってもいい様に準備を促す。
フィルとリーゼは即座に頷き、僅かに身構える。
ロテールさんの話だとその可能性は低いようだけど、はてさて………
「フン………おい!!」
ダスレさんはつまらなそうに息を吐くと奥の方に向かって声をかける。
そして私に向かってにぃっと笑いかけ
「中々にいい判断だ、俺達を簡単に信頼しないのは好感が持てる
だが安心しろ、この件に関しては俺達は敵じゃない」
ダスレさんが言い終わると同時に、部屋の奥から1人の男が
紙を持って姿を現し、それを無言でダスレさんに手渡す。
「別口で奴隷娼婦の事を調べろと言う依頼が来てな
先日奴らの潜伏先分かったところだ」
………!?
ダスレさんの言葉に私達は一様に驚く。
「………別口、ね
マリス達以外にもこの件で動いてる人がいるなんてね」
マリスが真剣な表情をして呟く。
「それは順番が逆だ、俺達の依頼主はかなり前からこの件に関して探っていた
そこにお前達が別口で首を突っ込んできた形だ」
ふむ、という事は帝国内でもこの件を解決する為に
動いている人がいるって事だね。
そうなると話は変わってくる、少なくとも孤立無援では無いって事だね。
となれば、その依頼人って人に………
「先に言っておくが、協力するから依頼人と会わせろとか言うなよ?
俺達は依頼人が裏切らない限り依頼人の事を口外しない、例え殺されようともな
それがギルドの掟だからな」
考えを読まれたのか、ダスレさんに釘を刺される。
ふむ、まぁ当然と言えば当然か。
「………だが、依頼人の事は兎も角調べた内容を口止めされた訳ではないんでな
今なら2万ルクルで教えてやってもいいぜ?」
そう言ってダスレさんは手に持った紙をぱんぱんと叩きながら
意地の悪い笑みを浮かべる。
………何とまぁ、盗賊らしくて逆に安心するよ。
「………それってどうなのよ」
ずっとそっぽを向いて不機嫌そうなフィルがボソッと呟く。
まぁ真面目なフィルからしたら看過し辛い事柄ではあるかもね。
「フッ…愚問だな、帝国に尻尾は降ってはいるが俺達は悪人だぜ
そんな人間に口止めしなかった依頼主が悪いんだよ
………あの依頼主はそれも想定してるだろうがな」
ふむ、多少の罪悪感はあるけど背に腹は代えられない、私達にとっては
喉から手が出るほど欲しい情報には違いないしね。
「分かった、2万ルクルでいいんだね?」
「ああ、正直もっと吹っ掛けてやってもいいんだがお前さん達とは
付き合いが長くなりそうなんでな、今日の所は負けておいてやる」
「お気遣いどーもっと………はい2万ルクル」
「………確かに、そら」
私から2万ルクルを受け取るとダスレさんは満足そうに
持っていた紙を渡して来る。
それを受け取り、仲間達と覗き込む。
………そこには大まかな帝都の地図と、何かを示した×印が書かれていた。
「………何これ、これが2万ルクルの情報って言うの?」
フィルが不満そうに呟く。
「ご不満そうだが、それは俺達が調べ上げた奴らの拠点だ
そこに奴隷娼婦達を連れ込むところも確認している
恐らくはそこで奴らは楽しいパーティでもしているんだろうさ」
………成程、この×印はそこの場所って訳だね。
「ちなみに、この拠点とやらの持ち主って誰か分かるのかな?」
「そこまでは分からん、名目上の持ち主はすでに死んでるのだけは確認できた
そこから辿ろうとするともう少し時間が必要だな」
流石に非合法な事をしてるって自覚はある様で偽装工作されてるね。
「おっちゃんが中に潜入したりはしてないの?」
「………流石に無理だな、冒険者崩れやごろつきをそれなりの人数
雇って警備させてやがる」
警備は厳重………ね、まぁこれも予想した通りかな。
「とは言え、外枠から調べ続けるのも限界だったところだ
………誰かが中に潜入して調べてくれれば助かるんだがな?」
ワザとらしくそう呟いた後、意地の悪い笑みを向けて来るダスレさん。
………全く、分かり易過ぎて笑えて来るよ。
「っ!!貴方それを見越して私達にこれを………
しかもそれを2万ルクルで売りつけるなんて!!」
ダスレさんの真意を知ったフィルが声を上げる。
「悪いが、これが俺達のやり方だ
文句があるなら、軽々しく俺達を利用しようとしたマリスに言ってくれ」
ダスレさんは意地の悪い笑みを浮かべながら、マリスに向かって顎でしゃくる。
「あはは、まぁこの程度は予想の範囲内だね~
おっちゃんとの付き合いもそれなりだし、そう言って来るとは思ってたよ」
そんなダスレさんの言葉を飄々と受け流し、いつも通りのニコニコ顔のマリス。
そしてそのままダスレさんの方に向く。
「………おい、てめぇ何考えてやがる」
それだけの行動でダスレさんはさっきまでの表情を消し
胡散臭げにマリスを睨みつける。
あ~、これはマリスが何か無茶言うパターンの予感………
「大したことは考えてないよん、ただちょこ~っとおっちゃんに
手伝って欲しいことが出来たからお願いしようと考えてるだけだよ~」
「断る………と言いたい所だがどうせこの件に関係あるんだろ
言うだけ言ってみろ」
マリスの言葉に小さく溜息を吐きながらダスレさんが吐き捨てる。
「んじゃ遠慮なく、おっちゃんの言う通りマリス達ここに潜入して来るからさ
その為の偽装工作と潜入ルートの確保、そんでもって………」
そう言いながらマリスは地図の裏に何か絵を描き始める。
んっと………これは人の絵?
ぼんやり眺めてると徐々に輪郭がはっきりし始め、絵の全容が浮かび上がって………
ってちょっと待って、これって!?
「これと同じような服を4着、それぞれマリス達に合わせたサイズで発注宜しく~
あ、服の代金はおっちゃん持ちでいいよね~」
そう言ってダスレさんの前に絵を差し出し、マリスは満面の笑みを浮かべた。
相も変わらず地下の薄暗い部屋………盗賊ギルドの拠点で
ダスレさんが机に腰かけて口にする。
人形達の宴を出た私達は、奴隷娼婦の情報を求めて
マリスの先導の元、盗賊ギルドを訪ねていた。
「ま~ね~、まさかマリスもこんなに早くおっちゃんのとこに
戻って来るとは思わなかったよ、あははは」
「フン」
マリスとダスレさんはお互いお互い軽口を叩き合う。
………ホント、いつも思うんだけどマリスって何者なんだろ。
聞けば答えてはくれそうだし噓は言わなそうだけど
ホントの事も言ってくれそうにないなぁ。
ま、余計な詮索や興味は危険の元だし、マリスが自分から言うまで
私から聞く様な事はしない方がいいね。
「それで、何の用だ
お前達の事だ、ただ帰還の挨拶しに来たって訳では無いだろう?」
ダスレさんはそう言って私達に話を促す。
予想通り話が早くて助かるね、個人的にこういう人は嫌いじゃない。
信頼は出来ないけど、信用は出来る人だ。
「奴隷娼婦………は知ってるよね?」
こういう人に腹の探り合いしても意味はない、私はいきなり本題を口にする。
………案の定ダスレさんの目つきが変わる、殺気は無いけど
人を威圧するには十分な眼差しだ。
「私達はとある筋から奴隷娼婦の救出及び
それを行っている輩の捜査、そして可能ならば排除を依頼されるんだ
その為の情報を求めてここに来たんだよ」
その視線を受け流しながら私は言葉を続ける。
ロテールさん達の事は別に隠してくれと言われた訳じゃないけど
ダスレさん達は一応帝国側に所属してる人間だ、余計な火種に
なりかねない事柄は言わない方がいい。
「ちなみに帝国が出した依頼とは全くの別口だよん
依頼が重複してるから今は調整中だけど、直ぐに正式な依頼として
冒険者ギルドからマリス達に要請が来ると思うよ~」
私の言葉にマリスが補足する。
………正直言ってここまで言うのは賭けに近い。
帝国公認の盗賊ギルドと言っても、国ぐるみでこの件に関与していたらアウトだ。
私は後方にいるフィルとリーゼに僅かなアイコンタクトを送り、いつ修羅場に
なってもいい様に準備を促す。
フィルとリーゼは即座に頷き、僅かに身構える。
ロテールさんの話だとその可能性は低いようだけど、はてさて………
「フン………おい!!」
ダスレさんはつまらなそうに息を吐くと奥の方に向かって声をかける。
そして私に向かってにぃっと笑いかけ
「中々にいい判断だ、俺達を簡単に信頼しないのは好感が持てる
だが安心しろ、この件に関しては俺達は敵じゃない」
ダスレさんが言い終わると同時に、部屋の奥から1人の男が
紙を持って姿を現し、それを無言でダスレさんに手渡す。
「別口で奴隷娼婦の事を調べろと言う依頼が来てな
先日奴らの潜伏先分かったところだ」
………!?
ダスレさんの言葉に私達は一様に驚く。
「………別口、ね
マリス達以外にもこの件で動いてる人がいるなんてね」
マリスが真剣な表情をして呟く。
「それは順番が逆だ、俺達の依頼主はかなり前からこの件に関して探っていた
そこにお前達が別口で首を突っ込んできた形だ」
ふむ、という事は帝国内でもこの件を解決する為に
動いている人がいるって事だね。
そうなると話は変わってくる、少なくとも孤立無援では無いって事だね。
となれば、その依頼人って人に………
「先に言っておくが、協力するから依頼人と会わせろとか言うなよ?
俺達は依頼人が裏切らない限り依頼人の事を口外しない、例え殺されようともな
それがギルドの掟だからな」
考えを読まれたのか、ダスレさんに釘を刺される。
ふむ、まぁ当然と言えば当然か。
「………だが、依頼人の事は兎も角調べた内容を口止めされた訳ではないんでな
今なら2万ルクルで教えてやってもいいぜ?」
そう言ってダスレさんは手に持った紙をぱんぱんと叩きながら
意地の悪い笑みを浮かべる。
………何とまぁ、盗賊らしくて逆に安心するよ。
「………それってどうなのよ」
ずっとそっぽを向いて不機嫌そうなフィルがボソッと呟く。
まぁ真面目なフィルからしたら看過し辛い事柄ではあるかもね。
「フッ…愚問だな、帝国に尻尾は降ってはいるが俺達は悪人だぜ
そんな人間に口止めしなかった依頼主が悪いんだよ
………あの依頼主はそれも想定してるだろうがな」
ふむ、多少の罪悪感はあるけど背に腹は代えられない、私達にとっては
喉から手が出るほど欲しい情報には違いないしね。
「分かった、2万ルクルでいいんだね?」
「ああ、正直もっと吹っ掛けてやってもいいんだがお前さん達とは
付き合いが長くなりそうなんでな、今日の所は負けておいてやる」
「お気遣いどーもっと………はい2万ルクル」
「………確かに、そら」
私から2万ルクルを受け取るとダスレさんは満足そうに
持っていた紙を渡して来る。
それを受け取り、仲間達と覗き込む。
………そこには大まかな帝都の地図と、何かを示した×印が書かれていた。
「………何これ、これが2万ルクルの情報って言うの?」
フィルが不満そうに呟く。
「ご不満そうだが、それは俺達が調べ上げた奴らの拠点だ
そこに奴隷娼婦達を連れ込むところも確認している
恐らくはそこで奴らは楽しいパーティでもしているんだろうさ」
………成程、この×印はそこの場所って訳だね。
「ちなみに、この拠点とやらの持ち主って誰か分かるのかな?」
「そこまでは分からん、名目上の持ち主はすでに死んでるのだけは確認できた
そこから辿ろうとするともう少し時間が必要だな」
流石に非合法な事をしてるって自覚はある様で偽装工作されてるね。
「おっちゃんが中に潜入したりはしてないの?」
「………流石に無理だな、冒険者崩れやごろつきをそれなりの人数
雇って警備させてやがる」
警備は厳重………ね、まぁこれも予想した通りかな。
「とは言え、外枠から調べ続けるのも限界だったところだ
………誰かが中に潜入して調べてくれれば助かるんだがな?」
ワザとらしくそう呟いた後、意地の悪い笑みを向けて来るダスレさん。
………全く、分かり易過ぎて笑えて来るよ。
「っ!!貴方それを見越して私達にこれを………
しかもそれを2万ルクルで売りつけるなんて!!」
ダスレさんの真意を知ったフィルが声を上げる。
「悪いが、これが俺達のやり方だ
文句があるなら、軽々しく俺達を利用しようとしたマリスに言ってくれ」
ダスレさんは意地の悪い笑みを浮かべながら、マリスに向かって顎でしゃくる。
「あはは、まぁこの程度は予想の範囲内だね~
おっちゃんとの付き合いもそれなりだし、そう言って来るとは思ってたよ」
そんなダスレさんの言葉を飄々と受け流し、いつも通りのニコニコ顔のマリス。
そしてそのままダスレさんの方に向く。
「………おい、てめぇ何考えてやがる」
それだけの行動でダスレさんはさっきまでの表情を消し
胡散臭げにマリスを睨みつける。
あ~、これはマリスが何か無茶言うパターンの予感………
「大したことは考えてないよん、ただちょこ~っとおっちゃんに
手伝って欲しいことが出来たからお願いしようと考えてるだけだよ~」
「断る………と言いたい所だがどうせこの件に関係あるんだろ
言うだけ言ってみろ」
マリスの言葉に小さく溜息を吐きながらダスレさんが吐き捨てる。
「んじゃ遠慮なく、おっちゃんの言う通りマリス達ここに潜入して来るからさ
その為の偽装工作と潜入ルートの確保、そんでもって………」
そう言いながらマリスは地図の裏に何か絵を描き始める。
んっと………これは人の絵?
ぼんやり眺めてると徐々に輪郭がはっきりし始め、絵の全容が浮かび上がって………
ってちょっと待って、これって!?
「これと同じような服を4着、それぞれマリス達に合わせたサイズで発注宜しく~
あ、服の代金はおっちゃん持ちでいいよね~」
そう言ってダスレさんの前に絵を差し出し、マリスは満面の笑みを浮かべた。
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