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帝国と王国の交声曲《カンタータ》
王国へ
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「そっか、取り合えず私が勇者とやらじゃない事は確定って事みたいだね
まぁ、変な役割を押し付けられなくて良かったよ」
結局私がこの世界に来た理由は分からずじまいだったけど、とりあえず
自分の事に集中できそうでなによりだ。
正直言って今でも自分の事だけで精一杯なのに魔王とやらを倒す役割を
背負わされるなんてたまったものじゃないからね。
「あははは、そう言っちゃうのはレンお姉ちゃんらしいけど
あまり人前では言わない方がいいよ~、勇者はこの世界で神様に次いで
崇拝される存在だから下手な事を言ったら個人どころか国そのものが
敵に回っちゃう可能性があるしね~」
ありゃ、これは失言だったかな。
そう思い周りを見る、けどフィルやリーゼ、そしてダスレさん達
盗賊ギルドの面々は気にしてない様子だ。
「大丈夫よレン、私は何があってもレンの味方だから
例え勇者と敵対する事になっても私はレンの側にいるわ」
「我の主はマスターのみです、いくら掟があろうとも、マスターから離れて
勇者の元に行くことはあり得ませんのでご安心を」
む、不安が顔に出ていたかな?2人がそれぞれフォローしてくれる。
「マリスも勇者につくよりレンお姉ちゃんのとこにいた方がいっかな~
だってレンお姉ちゃんって不可思議の塊だもん、ありきたりな勇者より
よっぽど興味深いし、楽しいトラブルが沢山起こりそうだしね~」
うん、マリスを飽きさせないように頑張ろう。
現状マリスに抜けられると色々と不都合が出るだろうしね。
………それを狙ってこうやって気を回してる可能性も在りそうだけど。
「さて、そろそろ本題に戻ろっか
ダスレのおっちゃんが過去40年くらいの勇者の足跡を洗ってくれたんだけど
今んとこ確定してるのがこの2つみたいなんだよね」
マリスはそう言いながら地図に記された場所を指す。
「残り2つは現在裏取り中だ。
とは言え結構な年月が経っているからな、中々確証が掴めん」
ダスレさんが補足説明してくれる。
まぁ元の世界みたいに写真やビデオみたいな記録を残すものは無さそうだし
40年も前の事なんて誰かが書き記してでも無ければ確証を得るのなんて
困難だろうね。
「とは言え、10万ルクルの仕事がこの程度と思われても困る
引き続き調査は続けてやるさ」
おや、調査はここまでと打ち切られると思ってたら
意外とプロ根性高いね。
こういう人は報酬さえ準備してたらきちっと仕事をしてくれるから
ある意味信頼できるんだよね。
「お願いね~
んっふっふ~、依頼料弾んで正解だったよ」
「フン、言動と依頼内容はアレだがお前は上客に違いないからな
報酬を用意する限りは喜んで使われてやるさ」
マリスの言葉にダスレさんは不敵に笑う。
やっぱり結構長い付き合いみたいだね、この2人。
………ますますマリスの謎が深まるね、正直見た目通りの
年齢じゃないと言われてもなんか納得できそうな気がする。
「んで、確定してるのがこの2か所なんだけど
2か所ともレフィエルド王国領内なんだよね~」
マリスが2か所の印を指さしながら言う。
………ん?ちょっと待って
「レフィエルド王国ってこの間話した昔帝国と戦争してた国だよね?
今は停戦中って話だけど。
そんな国に帝国所属の冒険者である私達が入国できるのかな?」
私は過去の会話を思い出しながら口にする。
普通に考えたら停戦中とは言え戦争していた国の民を入国させるとなると
かなり厳しい審査とかがあるんじゃないだろうか?
「ん~、入国するだけなら問題は無いと思うよ
帝国所属の冒険者って言ってもあくまで帝国を拠点にしているだけの事柄だし
その気になればいつでも他の国に拠点を移せるよん
身軽さが冒険者の1番のウリだからね
尤も、その国の評価はゼロだから拠点を移すと1から出直しの様な事になるから
冒険者はあんまりやんないんだけどね」
………そうなんだ、となると帝国仕事がないからと
他の国に移って仕事を探すって選択肢はありなんだね。
「そっか、なら私達が王国に行っても問題は無いんだね?」
「一応マイーダお姉ちゃんに話を通しておくとスムーズかな?
王国の冒険者ギルドに連絡しておいてくれるだろうし
そうすれば国境移動の手続きも幾分スムーズになると思うよ」
まぁそうだね、先に出来る手続きはさっさとやっておくほうが
後後面倒ごとにならなくて済むしね。
「ああ、それと王国に入ったらリーゼに乗っての移動は出来ないから注意ね」
マリスは思い出したように口にする。
「ん?どうして?」
「王国は昔邪竜の群れに滅ぼされかけた事があってね、それで
王国にとってドラゴンは討伐すべき対象なんだよ
空飛んでるドラゴンなんか見られたら速攻で軍が動いて
落としにかかって来るよ」
ありゃ、それは確かにマズいね。
でも、よく考えたらドラゴンが空飛んでも平気な帝国が異常なだけかも?
「まぁ帝国はドラゴンの巣が近くにあるからね
ごくたまにだけどリーゼ以外のドラゴンが空飛んでる事あるし」
「そうなの?」
少し驚いて思わずリーゼに問いかける。
「はい、我等は時折帝国上空を飛行し、
雨雲などを利用して体の汚れを落とします
人間でいう『風呂』に近い感覚ですね」
「そうなんだ、となるとリーゼもした方がいいのかな?」
「いえ、我は人の体になれるので人間の風呂で十分に汚れを落とせます。
………むしろ、あの疲労が抜けていく感覚は雨雲では味わえませんので
我としては風呂の方がいいのですが………」
あら、そうなんだ。
何というか、リーゼも少しづつ人間文化に染まって行ってるようだね。
「という事は目的地に着くまでに結構時間がかかりそうね
都合よく乗り合いの馬車でもあれば楽に行けそうだけど………」
「その辺りは運だね~
まぁ王国領内は帝国より魔物は弱いから徒歩でも
比較的楽に行けると思うよ」
「そうだったらいいんだけど………」
フィルが少し心配そうにつぶやく。
………分かってはいたけど聞くまでも無く行く気満々だね。
「とりあえずは王国の首都【王都リゼーン】を目指して
そこを拠点にして目的の2か所に向かう形がいいかな~
尤も、王国領土内で自由に動こうとするには2つ3つ依頼を
こなさないといけないだろうけど」
「それは私達が帝国からの人間だから?」
「そゆこと、いくら冒険者で帝国とは休戦状態って言っても
人の心ってそう簡単に割り切れないからね~
帝国人ってだけで王国の人は良くて警戒、最悪敵意に
晒される可能性が大きいんだよ。
まぁ、その辺りは帝国でも同じことが言えるんだけど」
………そこらは仕方ないよね、怨恨なんて簡単には消えないものだしね
それが例え逆恨みであっても。
それはさておき、勇者の足跡ってのが元の世界に戻る手掛かりに
なればいいんだけど無駄足の可能性も在る。
そんな事柄に皆を付き合わせるのは少し気が引けるんだけど―――
「レン、また『私達を付き合わせたくない』とか言うんじゃないでしょうね?」
表情に出したつもりはないのにいきなり突っ込んでくるフィル。
………もしかして魔法で心を読んでたりする?
「レンの考えそうな事なんて分かるわよ全く………」
フィルはやれやれと溜息を1つ吐き
「マリス、リーゼ、レンが変にごねないうちにさっさと準備して出発するわよ」
「ほいほ~い、さてさて今回は何があるかね~
あ…ダスレのおっちゃん、また何か進展あったらよろしくね~」
「了解しました、至急準備を始めます」
「ちょ、ちょっとみんな………」
戸惑う私を尻目にさっさと盗賊ギルドから出て行く3人。
「クックック、中々愉快な連れじゃねぇか
盗賊の俺が言うのもなんだが、精々大事にしてやんな」
私の背後でダスレさんが愉快そうに笑ってる。
「マリスみたいに何か欲しいモノがあれば来な
金次第だが、大抵の事は請け負ってやるよ」
ダスレさんが笑いながらそう続ける。
この人、完全に面白がってるよね。
「ええ、贔屓にさせて頂きますよ
凄腕の情報屋さん」
私は皮肉を少し交えてそう言い放ち、3人の後を追った。
まぁ、変な役割を押し付けられなくて良かったよ」
結局私がこの世界に来た理由は分からずじまいだったけど、とりあえず
自分の事に集中できそうでなによりだ。
正直言って今でも自分の事だけで精一杯なのに魔王とやらを倒す役割を
背負わされるなんてたまったものじゃないからね。
「あははは、そう言っちゃうのはレンお姉ちゃんらしいけど
あまり人前では言わない方がいいよ~、勇者はこの世界で神様に次いで
崇拝される存在だから下手な事を言ったら個人どころか国そのものが
敵に回っちゃう可能性があるしね~」
ありゃ、これは失言だったかな。
そう思い周りを見る、けどフィルやリーゼ、そしてダスレさん達
盗賊ギルドの面々は気にしてない様子だ。
「大丈夫よレン、私は何があってもレンの味方だから
例え勇者と敵対する事になっても私はレンの側にいるわ」
「我の主はマスターのみです、いくら掟があろうとも、マスターから離れて
勇者の元に行くことはあり得ませんのでご安心を」
む、不安が顔に出ていたかな?2人がそれぞれフォローしてくれる。
「マリスも勇者につくよりレンお姉ちゃんのとこにいた方がいっかな~
だってレンお姉ちゃんって不可思議の塊だもん、ありきたりな勇者より
よっぽど興味深いし、楽しいトラブルが沢山起こりそうだしね~」
うん、マリスを飽きさせないように頑張ろう。
現状マリスに抜けられると色々と不都合が出るだろうしね。
………それを狙ってこうやって気を回してる可能性も在りそうだけど。
「さて、そろそろ本題に戻ろっか
ダスレのおっちゃんが過去40年くらいの勇者の足跡を洗ってくれたんだけど
今んとこ確定してるのがこの2つみたいなんだよね」
マリスはそう言いながら地図に記された場所を指す。
「残り2つは現在裏取り中だ。
とは言え結構な年月が経っているからな、中々確証が掴めん」
ダスレさんが補足説明してくれる。
まぁ元の世界みたいに写真やビデオみたいな記録を残すものは無さそうだし
40年も前の事なんて誰かが書き記してでも無ければ確証を得るのなんて
困難だろうね。
「とは言え、10万ルクルの仕事がこの程度と思われても困る
引き続き調査は続けてやるさ」
おや、調査はここまでと打ち切られると思ってたら
意外とプロ根性高いね。
こういう人は報酬さえ準備してたらきちっと仕事をしてくれるから
ある意味信頼できるんだよね。
「お願いね~
んっふっふ~、依頼料弾んで正解だったよ」
「フン、言動と依頼内容はアレだがお前は上客に違いないからな
報酬を用意する限りは喜んで使われてやるさ」
マリスの言葉にダスレさんは不敵に笑う。
やっぱり結構長い付き合いみたいだね、この2人。
………ますますマリスの謎が深まるね、正直見た目通りの
年齢じゃないと言われてもなんか納得できそうな気がする。
「んで、確定してるのがこの2か所なんだけど
2か所ともレフィエルド王国領内なんだよね~」
マリスが2か所の印を指さしながら言う。
………ん?ちょっと待って
「レフィエルド王国ってこの間話した昔帝国と戦争してた国だよね?
今は停戦中って話だけど。
そんな国に帝国所属の冒険者である私達が入国できるのかな?」
私は過去の会話を思い出しながら口にする。
普通に考えたら停戦中とは言え戦争していた国の民を入国させるとなると
かなり厳しい審査とかがあるんじゃないだろうか?
「ん~、入国するだけなら問題は無いと思うよ
帝国所属の冒険者って言ってもあくまで帝国を拠点にしているだけの事柄だし
その気になればいつでも他の国に拠点を移せるよん
身軽さが冒険者の1番のウリだからね
尤も、その国の評価はゼロだから拠点を移すと1から出直しの様な事になるから
冒険者はあんまりやんないんだけどね」
………そうなんだ、となると帝国仕事がないからと
他の国に移って仕事を探すって選択肢はありなんだね。
「そっか、なら私達が王国に行っても問題は無いんだね?」
「一応マイーダお姉ちゃんに話を通しておくとスムーズかな?
王国の冒険者ギルドに連絡しておいてくれるだろうし
そうすれば国境移動の手続きも幾分スムーズになると思うよ」
まぁそうだね、先に出来る手続きはさっさとやっておくほうが
後後面倒ごとにならなくて済むしね。
「ああ、それと王国に入ったらリーゼに乗っての移動は出来ないから注意ね」
マリスは思い出したように口にする。
「ん?どうして?」
「王国は昔邪竜の群れに滅ぼされかけた事があってね、それで
王国にとってドラゴンは討伐すべき対象なんだよ
空飛んでるドラゴンなんか見られたら速攻で軍が動いて
落としにかかって来るよ」
ありゃ、それは確かにマズいね。
でも、よく考えたらドラゴンが空飛んでも平気な帝国が異常なだけかも?
「まぁ帝国はドラゴンの巣が近くにあるからね
ごくたまにだけどリーゼ以外のドラゴンが空飛んでる事あるし」
「そうなの?」
少し驚いて思わずリーゼに問いかける。
「はい、我等は時折帝国上空を飛行し、
雨雲などを利用して体の汚れを落とします
人間でいう『風呂』に近い感覚ですね」
「そうなんだ、となるとリーゼもした方がいいのかな?」
「いえ、我は人の体になれるので人間の風呂で十分に汚れを落とせます。
………むしろ、あの疲労が抜けていく感覚は雨雲では味わえませんので
我としては風呂の方がいいのですが………」
あら、そうなんだ。
何というか、リーゼも少しづつ人間文化に染まって行ってるようだね。
「という事は目的地に着くまでに結構時間がかかりそうね
都合よく乗り合いの馬車でもあれば楽に行けそうだけど………」
「その辺りは運だね~
まぁ王国領内は帝国より魔物は弱いから徒歩でも
比較的楽に行けると思うよ」
「そうだったらいいんだけど………」
フィルが少し心配そうにつぶやく。
………分かってはいたけど聞くまでも無く行く気満々だね。
「とりあえずは王国の首都【王都リゼーン】を目指して
そこを拠点にして目的の2か所に向かう形がいいかな~
尤も、王国領土内で自由に動こうとするには2つ3つ依頼を
こなさないといけないだろうけど」
「それは私達が帝国からの人間だから?」
「そゆこと、いくら冒険者で帝国とは休戦状態って言っても
人の心ってそう簡単に割り切れないからね~
帝国人ってだけで王国の人は良くて警戒、最悪敵意に
晒される可能性が大きいんだよ。
まぁ、その辺りは帝国でも同じことが言えるんだけど」
………そこらは仕方ないよね、怨恨なんて簡単には消えないものだしね
それが例え逆恨みであっても。
それはさておき、勇者の足跡ってのが元の世界に戻る手掛かりに
なればいいんだけど無駄足の可能性も在る。
そんな事柄に皆を付き合わせるのは少し気が引けるんだけど―――
「レン、また『私達を付き合わせたくない』とか言うんじゃないでしょうね?」
表情に出したつもりはないのにいきなり突っ込んでくるフィル。
………もしかして魔法で心を読んでたりする?
「レンの考えそうな事なんて分かるわよ全く………」
フィルはやれやれと溜息を1つ吐き
「マリス、リーゼ、レンが変にごねないうちにさっさと準備して出発するわよ」
「ほいほ~い、さてさて今回は何があるかね~
あ…ダスレのおっちゃん、また何か進展あったらよろしくね~」
「了解しました、至急準備を始めます」
「ちょ、ちょっとみんな………」
戸惑う私を尻目にさっさと盗賊ギルドから出て行く3人。
「クックック、中々愉快な連れじゃねぇか
盗賊の俺が言うのもなんだが、精々大事にしてやんな」
私の背後でダスレさんが愉快そうに笑ってる。
「マリスみたいに何か欲しいモノがあれば来な
金次第だが、大抵の事は請け負ってやるよ」
ダスレさんが笑いながらそう続ける。
この人、完全に面白がってるよね。
「ええ、贔屓にさせて頂きますよ
凄腕の情報屋さん」
私は皮肉を少し交えてそう言い放ち、3人の後を追った。
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