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冒険者の狂想曲《カプリッチオ》
灼熱の掌
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私はトロールへあと数歩と言う所まで接近し、一気に間合いを詰める為
踏鳴からの活歩の真似事で地面を滑るように移動する。
「ふっ!!」
最接近した処でもう一度踏鳴を入れ、鈍く光る魔晶石に向けて拳を突き出す。
バキィ!!
「~~~~~っ」
反動で拳に痛みと痺れが走る、思ってた以上に固い
私の拳打じゃとてもじゃないけど壊すどころか傷を付ける事すらできそうにない。
「マスター!!離れてください!!」
声を聴いた瞬間私は後方に飛ぶ、それと入れ替わりにリーゼが
渾身の力を持って戦斧を魔晶石に振り下ろす。
ガキイイイイィィィン!!
甲高い音が響き、リーゼの戦斧を真っ向から受け止めるも
魔晶石は傷1つ付いていない。
「そんな、リーゼの力でも無理なの!?」
フィルの絶望が入り混じった声が響く。
けど、たった1回で諦めちゃいけない。
「リーゼ、可能な限り魔晶石に攻撃をし続けて!!」
「ですが奴の体が再生しています、このままでは追撃は不可能になります!!」
トロールの体を見ると下半身はもう再生しきっていて
既に上半身への再生が始まっている。
このままでは魔晶石を攻撃するのにまたトロールの体を
吹き飛ばさなきゃいけなくなる、マリスもリーゼもそう何度も
同じ攻撃は出来ないだろう、自分の火力の無さが恨めしくなってくる。
「………フィルミールお姉ちゃん、【再生】の魔法は使えるようになった?」
マリスが唐突にフィルに問いかける。
「え、ええ………詠唱は覚えたけど」
「なら、あのトロールにお願い」
「はぁ!?あんた何言ってるのよ!!
あいつの再生速度を加速させるつもり!?」
マリスの言葉にフィルが食って掛かる。
どうやら回復魔法の様だけど、確かにそんなものをかけたらこちらが
益々不利になるだけだ、マリスだってそんな事ぐらい分かってる筈。
「いいからお願い、説明してる時間が無いんだよ」
マリスは真剣な顔でフィルに語り掛ける。
そこまで言うからにはマリスには何か考えがあるんだろう、なら!!
「フィル、マリスの言う通りにしてあげて!!」
「レン!?けど………」
「いいから、お願い!!」
「………ッ!!」
私の言葉に躊躇いながらもフィルが魔法の詠唱を始める。
「信じていいんだね、マリス」
「………あんがと、レンお姉ちゃん
でも、期待させて悪いけど今からやる事は時間稼ぎでしかないんだ
その間に、何とかあいつを倒して」
マリスの表情にいつもの飄々さが微塵もなくなっている。
やはりマリスも余裕はなさそうだ。
「我が内に宿りし根源の理よ、神意に従い定められし職掌を果たし
彼の者に無限たる破壊を【再生】!!」
フィルの魔法が完成し、癒しの光がトロールに向かって伸びていく。
その瞬間マリスの右手をかざし、手の先と足元から魔法陣が浮かび上がる。
「【魔法剥奪】!!」
マリスの魔法発動と同時に、トロールに向かっていた癒しの光が
マリスの手の魔法陣に吸い込まれていく。
「なっ!?」
その光景を見てフィルが驚愕の声を上げる、どうもまたマリスが
規格外な事をしているらしい。
「………流石フィルミールお姉ちゃん、ただの【再生】が
ここまで強力になってるとはね。
これなら、思ったより時間が稼げそうだよ」
マリスが呟くと同時に、足元の魔法陣が光を発し始める。
「んじゃ行くよ!!【効果反転】!!」
マリスの魔法が再び発動する、するとマリスが横取りしたはずのフィルの魔法が
再び発動し、トロールに向かい効果を発揮する。
「………!?!?」
トロールの雰囲気が変わる、見ると既に魔晶石が埋まりかけていた体の再生が
止まり、逆に少しづつだけど魔晶石が露になって行っている。
「ははは、再生を止めるだけのつもりだったけどここまでとはね
フィルミールお姉ちゃんも人の事言えないと思うよ?」
「何言ってんの、人の魔法を奪った上に反転させるなんて
どう考えても私以上の化け物じゃない」
フィルとマリスが軽口を叩き合う、仕組みは分からないけど
どうやら2人がトロールの再生を食い止めているようだ。
「安心してるとこ悪いけど、この状態はマリスの魔力が切れると
元に戻っちゃうんだ、だから………」
マリスが脂汗をかきながら苦しげに口にする、状況を察したリーゼが
すぐさま魔晶石の攻撃に移る、だが………
「ッ、固い………これは物理攻撃では砕けないのやもしれません」
リーゼが数回戦斧を叩きつけるも魔晶石は傷一つ付かない。
マズい、リーゼの攻撃が効かないとなると本格的に勝算が無くなる。
しかも魔法攻撃が出来るマリスは再生を食い止めるので手一杯だ、どうする………
「フィル!!魔法攻撃は………」
「御免なさい………私の使える魔法に相手を直接攻撃できるものは無いの」
「リーゼ、ブレスは………」
「申し訳ありません、もう1度ブレスを吐くには後数分程時間が必要なのです」
くっ………ここまでなの?
いや、皆を巻き込んだのは私だ。私が諦める訳にはいかない
何かある筈………何かあの魔晶石を破壊する方法が………
私は周囲の状況と仲間達の持ち物を思い出しながら思案する。
焦ってはダメだ、こういう時得てして近くに使えるものが転がってたり………
「………あっ!!」
私は数時間前の出来事を思い出す、確かあれは
衝撃を与えると爆発すると言う話だった。
「マリス!!ちょっとゴメン!!」
とっさに私はマリスの懐に手を入れる。
「ちょっ、ちょっ!?レンお姉ちゃん!?
こんな時にフィルミールお姉ちゃんの真似事は勘弁して欲しいんだけど」
「ちょっと!!それどー言う意味よ!!」
2人の声に耳を貸さず私はマリスの懐をまさぐり、目的の物を取り出す。
「えっ、それって………」
そう、シュリンの町に来て直ぐにマリスが買った魔晶石だ。
「マリス、確認だけどこれって魔法の力で爆発するんだよね」
「そ、そうだけど………」
「なら私が動いたら奴の再生を復活させて頂戴」
「レンお姉ちゃん、まさか………」
流石マリス、たったこれだけで察してくれるとはね。
けど、私は敢えて答えずにフィルとリーゼに向き
「フィル、また迷惑かけるけど勘弁してね
それとリーゼ、着地は任せたよ」
「レン?」
「マスター、何を………」
フィルとリーゼが私の意図が理解できず首を傾げる。
勿論わざとだ、正直に話せばこの2人は絶対に止めるだろうからね。
「………リーゼの時と言い、レンお姉ちゃんは自分の体を張った一か八かが
好きだねぇ、そんなんじゃ命がいくつあっても足りないよ?」
私の意図を理解したマリスが心配そうなセリフを言いながらも
横目で私ににやりと笑う。
「けど、そう言うのが好きだからここにいるんでしょ、マリスは」
私はにやりと笑い返す。
「あははは、全く持ってその通りだよ
んじゃ、一か八かを始めようとしようか!!」
「了解、行くよ!!」
私はトロールに向かって何度目かの突撃をする、それと同時にマリスが再生阻止を
止め、トロールの体が見る見るうちに再生していく。
「レン、まさか!!」
「マスター!!」
私の意図を察した2人が叫ぶ。悪いけど、私が始めた事だ。
なら私がケリを付けないとね。
「さて、これで倒せたらいいけど!!」
トロールに肉薄と同時に私は踏鳴を入れ、再生し体に埋まる直前の
魔晶石に向けて左手に握った魔晶石をぶつける!!
ガキイイィィッ!!
金属同士がぶつかる音がする、その瞬間、私の腕はトロールの体に飲み込まれ
そのままトロールの体が再生される。
さて、このままだと私はトロールに飲み込まれちゃう訳だけど………
「グ………ガ………アアアア!!」
トロールが苦しむような呻き声を上げ、体が膨らんでいく
例え魔法とは言え爆発は爆発だ
密閉されればされるほど威力は飛躍的に上昇する。
「グエエェェェイイアアアアアアァァァァ!!」
バッッッゴオオオオオオオオォォォォン!!!!
風船の様に膨らんだトロールはその内圧に耐えられず爆発四散する。
当然、至近距離にいた私もその爆風をもろに受ける訳で、木っ端の如く
空高く吹っ飛んでいく。
「マスター!!」
背中からドラゴンの羽を生やしたリーゼが吹っ飛んでいる私を空中で受け止める。
うぁ~全身が痛い、爆発って痛みを感じないとか嘘だね。
けど左手からは全く感覚がない、これは奇麗に吹っ飛んだかな。
これで倒せなかったらほんっとに積みだけど、どうなったのかな。
私は少しだけ首を傾げトロールの方を見る。
そこにはトロールの姿は無く、黒くキラキラとした破片が周囲を舞っていた。
踏鳴からの活歩の真似事で地面を滑るように移動する。
「ふっ!!」
最接近した処でもう一度踏鳴を入れ、鈍く光る魔晶石に向けて拳を突き出す。
バキィ!!
「~~~~~っ」
反動で拳に痛みと痺れが走る、思ってた以上に固い
私の拳打じゃとてもじゃないけど壊すどころか傷を付ける事すらできそうにない。
「マスター!!離れてください!!」
声を聴いた瞬間私は後方に飛ぶ、それと入れ替わりにリーゼが
渾身の力を持って戦斧を魔晶石に振り下ろす。
ガキイイイイィィィン!!
甲高い音が響き、リーゼの戦斧を真っ向から受け止めるも
魔晶石は傷1つ付いていない。
「そんな、リーゼの力でも無理なの!?」
フィルの絶望が入り混じった声が響く。
けど、たった1回で諦めちゃいけない。
「リーゼ、可能な限り魔晶石に攻撃をし続けて!!」
「ですが奴の体が再生しています、このままでは追撃は不可能になります!!」
トロールの体を見ると下半身はもう再生しきっていて
既に上半身への再生が始まっている。
このままでは魔晶石を攻撃するのにまたトロールの体を
吹き飛ばさなきゃいけなくなる、マリスもリーゼもそう何度も
同じ攻撃は出来ないだろう、自分の火力の無さが恨めしくなってくる。
「………フィルミールお姉ちゃん、【再生】の魔法は使えるようになった?」
マリスが唐突にフィルに問いかける。
「え、ええ………詠唱は覚えたけど」
「なら、あのトロールにお願い」
「はぁ!?あんた何言ってるのよ!!
あいつの再生速度を加速させるつもり!?」
マリスの言葉にフィルが食って掛かる。
どうやら回復魔法の様だけど、確かにそんなものをかけたらこちらが
益々不利になるだけだ、マリスだってそんな事ぐらい分かってる筈。
「いいからお願い、説明してる時間が無いんだよ」
マリスは真剣な顔でフィルに語り掛ける。
そこまで言うからにはマリスには何か考えがあるんだろう、なら!!
「フィル、マリスの言う通りにしてあげて!!」
「レン!?けど………」
「いいから、お願い!!」
「………ッ!!」
私の言葉に躊躇いながらもフィルが魔法の詠唱を始める。
「信じていいんだね、マリス」
「………あんがと、レンお姉ちゃん
でも、期待させて悪いけど今からやる事は時間稼ぎでしかないんだ
その間に、何とかあいつを倒して」
マリスの表情にいつもの飄々さが微塵もなくなっている。
やはりマリスも余裕はなさそうだ。
「我が内に宿りし根源の理よ、神意に従い定められし職掌を果たし
彼の者に無限たる破壊を【再生】!!」
フィルの魔法が完成し、癒しの光がトロールに向かって伸びていく。
その瞬間マリスの右手をかざし、手の先と足元から魔法陣が浮かび上がる。
「【魔法剥奪】!!」
マリスの魔法発動と同時に、トロールに向かっていた癒しの光が
マリスの手の魔法陣に吸い込まれていく。
「なっ!?」
その光景を見てフィルが驚愕の声を上げる、どうもまたマリスが
規格外な事をしているらしい。
「………流石フィルミールお姉ちゃん、ただの【再生】が
ここまで強力になってるとはね。
これなら、思ったより時間が稼げそうだよ」
マリスが呟くと同時に、足元の魔法陣が光を発し始める。
「んじゃ行くよ!!【効果反転】!!」
マリスの魔法が再び発動する、するとマリスが横取りしたはずのフィルの魔法が
再び発動し、トロールに向かい効果を発揮する。
「………!?!?」
トロールの雰囲気が変わる、見ると既に魔晶石が埋まりかけていた体の再生が
止まり、逆に少しづつだけど魔晶石が露になって行っている。
「ははは、再生を止めるだけのつもりだったけどここまでとはね
フィルミールお姉ちゃんも人の事言えないと思うよ?」
「何言ってんの、人の魔法を奪った上に反転させるなんて
どう考えても私以上の化け物じゃない」
フィルとマリスが軽口を叩き合う、仕組みは分からないけど
どうやら2人がトロールの再生を食い止めているようだ。
「安心してるとこ悪いけど、この状態はマリスの魔力が切れると
元に戻っちゃうんだ、だから………」
マリスが脂汗をかきながら苦しげに口にする、状況を察したリーゼが
すぐさま魔晶石の攻撃に移る、だが………
「ッ、固い………これは物理攻撃では砕けないのやもしれません」
リーゼが数回戦斧を叩きつけるも魔晶石は傷一つ付かない。
マズい、リーゼの攻撃が効かないとなると本格的に勝算が無くなる。
しかも魔法攻撃が出来るマリスは再生を食い止めるので手一杯だ、どうする………
「フィル!!魔法攻撃は………」
「御免なさい………私の使える魔法に相手を直接攻撃できるものは無いの」
「リーゼ、ブレスは………」
「申し訳ありません、もう1度ブレスを吐くには後数分程時間が必要なのです」
くっ………ここまでなの?
いや、皆を巻き込んだのは私だ。私が諦める訳にはいかない
何かある筈………何かあの魔晶石を破壊する方法が………
私は周囲の状況と仲間達の持ち物を思い出しながら思案する。
焦ってはダメだ、こういう時得てして近くに使えるものが転がってたり………
「………あっ!!」
私は数時間前の出来事を思い出す、確かあれは
衝撃を与えると爆発すると言う話だった。
「マリス!!ちょっとゴメン!!」
とっさに私はマリスの懐に手を入れる。
「ちょっ、ちょっ!?レンお姉ちゃん!?
こんな時にフィルミールお姉ちゃんの真似事は勘弁して欲しいんだけど」
「ちょっと!!それどー言う意味よ!!」
2人の声に耳を貸さず私はマリスの懐をまさぐり、目的の物を取り出す。
「えっ、それって………」
そう、シュリンの町に来て直ぐにマリスが買った魔晶石だ。
「マリス、確認だけどこれって魔法の力で爆発するんだよね」
「そ、そうだけど………」
「なら私が動いたら奴の再生を復活させて頂戴」
「レンお姉ちゃん、まさか………」
流石マリス、たったこれだけで察してくれるとはね。
けど、私は敢えて答えずにフィルとリーゼに向き
「フィル、また迷惑かけるけど勘弁してね
それとリーゼ、着地は任せたよ」
「レン?」
「マスター、何を………」
フィルとリーゼが私の意図が理解できず首を傾げる。
勿論わざとだ、正直に話せばこの2人は絶対に止めるだろうからね。
「………リーゼの時と言い、レンお姉ちゃんは自分の体を張った一か八かが
好きだねぇ、そんなんじゃ命がいくつあっても足りないよ?」
私の意図を理解したマリスが心配そうなセリフを言いながらも
横目で私ににやりと笑う。
「けど、そう言うのが好きだからここにいるんでしょ、マリスは」
私はにやりと笑い返す。
「あははは、全く持ってその通りだよ
んじゃ、一か八かを始めようとしようか!!」
「了解、行くよ!!」
私はトロールに向かって何度目かの突撃をする、それと同時にマリスが再生阻止を
止め、トロールの体が見る見るうちに再生していく。
「レン、まさか!!」
「マスター!!」
私の意図を察した2人が叫ぶ。悪いけど、私が始めた事だ。
なら私がケリを付けないとね。
「さて、これで倒せたらいいけど!!」
トロールに肉薄と同時に私は踏鳴を入れ、再生し体に埋まる直前の
魔晶石に向けて左手に握った魔晶石をぶつける!!
ガキイイィィッ!!
金属同士がぶつかる音がする、その瞬間、私の腕はトロールの体に飲み込まれ
そのままトロールの体が再生される。
さて、このままだと私はトロールに飲み込まれちゃう訳だけど………
「グ………ガ………アアアア!!」
トロールが苦しむような呻き声を上げ、体が膨らんでいく
例え魔法とは言え爆発は爆発だ
密閉されればされるほど威力は飛躍的に上昇する。
「グエエェェェイイアアアアアアァァァァ!!」
バッッッゴオオオオオオオオォォォォン!!!!
風船の様に膨らんだトロールはその内圧に耐えられず爆発四散する。
当然、至近距離にいた私もその爆風をもろに受ける訳で、木っ端の如く
空高く吹っ飛んでいく。
「マスター!!」
背中からドラゴンの羽を生やしたリーゼが吹っ飛んでいる私を空中で受け止める。
うぁ~全身が痛い、爆発って痛みを感じないとか嘘だね。
けど左手からは全く感覚がない、これは奇麗に吹っ飛んだかな。
これで倒せなかったらほんっとに積みだけど、どうなったのかな。
私は少しだけ首を傾げトロールの方を見る。
そこにはトロールの姿は無く、黒くキラキラとした破片が周囲を舞っていた。
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