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4-25 コミュ力を獲得したい
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「あたしもよ。でも、久しいってほどじゃないと思うけど?」
「そうか? 余にはずいぶんと長く感じられたがな」
「立ち話もなんですから、お二人とも、中へお入りください」
ボーリャさんに促されて、私はユタが住む部屋に上がる。今日は、なんだか忙しい日だ。
「まなさん、お昼はどうされましたか?」
「そういえば、まだ食べてなかったわね」
言われると、急にお腹が空いてきた。ボーリャさんは笑って、すぐ支度をすると言ってくれた。
「それで、今日はなんで来たわけ?」
「く……、んん。娘に会いに来るのに、理由が必要か?」
「あっそう……。その答え、鬱陶しいわよ」
「鬱陶しい、か。くっくっくっ……」
確かに、いつ、理由もなく会いに来たところで、問題はないのだろうが。露骨な愛してますアピールがウザいというか。普通に特に理由はない、だけでいいと思う。ただ、その様子に、少しおかしな点があった。
「なんか、怒ってる?」
「怒ってなどおらぬが?」
「絶対嘘でしょ……」
指を机の上でとんとんしていた。顔も険しいし、これで気がつかないやつなど、この世にいないだろう。気づいてくださいと言っているようにしか思えない。
「指とんとんしないでくれる? 目障りよ」
「目障り──。んん、今後、気をつけるとしよう」
「まなさん、あまり、かっちゃんをいじめてはいけませんよ」
「ボーリャ。その呼び方は控えるようにと、言ったはずだが?」
「そうでしたっけ? それはすみませんね、かっちゃん」
……なんと、盛り上がらない空間だろうか。周りのことなど我関せずな私でも、気まずいと感じるレベルだ。私はそっと、ため息をつく。
「そちらこそ、何かあっただろう」
「別に? あたし自身は何もないわよ」
「琥珀髪の男か」
「……なんで分かるわけ? 気持ち悪いんだけど」
「くっくっくっ……」
あかりのことなど話したことがないのに、恐すぎる。私の人間関係を逐一、確認しているのだろうか。それが事実なら、受け入れがたいのだけれど。親だからこそなのか、なんか、生理的に無理だ。いや、あかりと関わりがあるから、そちらから聞いているのかもしれない。だとしても無理だけれど。
「大方、桃髪の王女と何かあったのだろう?」
「気味が悪いわね……。ええ、そうよ。あかりがマナの求婚を断ったの。かなり、酷い断り方だったと思うわ」
「盗み聞きか?」
「こんな薄い壁じゃ、隣の部屋の音くらい、嫌でも聞こえるわよ」
「そうか──」
魔王は顎に手を当て、考える素振りを見せる。私は邪魔をしないよう、静かにしていた。
「ボーリャ、お茶を──」
「お茶くらい、自分で注いでください。ここは城ではないのですから」
「……ああ」
魔王が普通にポットからお茶を注ぐ光景は、なかなかに、シュールだった。少しして、水を注いだコップを一つ持って戻ってきた。
「それ、当然、あたしの分よね?」
「何?」
「そこまで行ったなら、普通、あたしの分も用意するでしょ。まったく、気が利かないわね」
私は立ち上がって、自分で水を注ぎ、一気に飲み干した。魔王はそれを、なぜか立ったまま見ていたが、やがて、座った。
「ボーリャさん、手伝うわ」
「いえいえ、いいんですよ。二人でお話なさってください」
「でも、あの人、あたしと話す気ないみたいだし」
「そんなことありませんよ。ただ、何を話していいか分からないだけです。それから、気持ち悪いは、さすがにおやめください。かっちゃんはあれで、とても、傷つきやすい方ですから」
「とてもそうは見えないけれど……」
本当に話す気があるのだろうかと、私は顔をまじまじと見つめてみる。
「どうした?」
しかし、いざ、話そうとすると、何も話題が浮かんでこない。今まで私はどうやって人と会話していたのだろうか。
「最近どう? 体調とか、崩したりしてない?」
「案ずるな。魔王は病などにはかからぬ。かかったとしても、一瞬で治せる」
「そう……」
──沈黙。
「今日はいい天気ね」
「そうだな」
──。
「生活費のことだけど、ありがとう。助かるわ」
「気にするな。金ならいくらでもある」
「そうよね、魔王だものね」
──駄目だ。ろくな話題が浮かんでこない。返しも独特すぎて、対応しきれないし。私だけが悪いわけじゃないだろう。多分。
「あんた、あたしに聞きたいこととかないの?」
「──学校は楽しいか?」
「普通だけど」
「そうか」
──。
「友人関係で何か悩みなどはないか?」
「あの二人が心配で仕方ないけど?」
「そうだな。先ほど、そう言っていたな」
「ええ」
──。
「勉強はついていけているか?」
「ええ。問題ないわ」
「そうか」
──。
「部活動には参加しているのか?」
「いいえ、別に」
「そうか」
──。
本当に、私たちは親子なのだろうかと、疑うくらいに、会話が弾まない。まあ、目つきの悪さがそっくりなので、血の繋がりは、疑いようがないのだけれど。
とはいえ、蜂歌祭で会うまで、会話をしたことがなかったのだ。声すらも知らなかった。だから、思い出のない時間の分だけ、きっと、埋めがたい溝のようなものがあるのだろう。
「ほら、オムライス、できましたよ」
永久に続くかと思われた地獄のような時間に、一筋の陽光が射した。スプーンで卵を割ると、中からトロッと、黄身が流れ出した。一口食べれば、その美味しさの虜になる。プロレベルだ。
「……ボーリャ。なぜ、グリンピースが入っている?」
「いつまでも好き嫌いせず、お食べなさい」
「グリンピースが嫌いって、子どもみたいね」
「どこからどう見ても、余は子どもではあるまい?」
「知ってるわよ……」
食べ終わって、すぐ、魔王は寝転がろうとした。それを、私は制止する。
「あんた、食器洗いくらい手伝いなさいよ」
「しかし、今食べたばかりで──」
「は? そんなの関係ないわ。はい、動く」
「……マリーゼそっくりだな」
「え?」
「そうか? 余にはずいぶんと長く感じられたがな」
「立ち話もなんですから、お二人とも、中へお入りください」
ボーリャさんに促されて、私はユタが住む部屋に上がる。今日は、なんだか忙しい日だ。
「まなさん、お昼はどうされましたか?」
「そういえば、まだ食べてなかったわね」
言われると、急にお腹が空いてきた。ボーリャさんは笑って、すぐ支度をすると言ってくれた。
「それで、今日はなんで来たわけ?」
「く……、んん。娘に会いに来るのに、理由が必要か?」
「あっそう……。その答え、鬱陶しいわよ」
「鬱陶しい、か。くっくっくっ……」
確かに、いつ、理由もなく会いに来たところで、問題はないのだろうが。露骨な愛してますアピールがウザいというか。普通に特に理由はない、だけでいいと思う。ただ、その様子に、少しおかしな点があった。
「なんか、怒ってる?」
「怒ってなどおらぬが?」
「絶対嘘でしょ……」
指を机の上でとんとんしていた。顔も険しいし、これで気がつかないやつなど、この世にいないだろう。気づいてくださいと言っているようにしか思えない。
「指とんとんしないでくれる? 目障りよ」
「目障り──。んん、今後、気をつけるとしよう」
「まなさん、あまり、かっちゃんをいじめてはいけませんよ」
「ボーリャ。その呼び方は控えるようにと、言ったはずだが?」
「そうでしたっけ? それはすみませんね、かっちゃん」
……なんと、盛り上がらない空間だろうか。周りのことなど我関せずな私でも、気まずいと感じるレベルだ。私はそっと、ため息をつく。
「そちらこそ、何かあっただろう」
「別に? あたし自身は何もないわよ」
「琥珀髪の男か」
「……なんで分かるわけ? 気持ち悪いんだけど」
「くっくっくっ……」
あかりのことなど話したことがないのに、恐すぎる。私の人間関係を逐一、確認しているのだろうか。それが事実なら、受け入れがたいのだけれど。親だからこそなのか、なんか、生理的に無理だ。いや、あかりと関わりがあるから、そちらから聞いているのかもしれない。だとしても無理だけれど。
「大方、桃髪の王女と何かあったのだろう?」
「気味が悪いわね……。ええ、そうよ。あかりがマナの求婚を断ったの。かなり、酷い断り方だったと思うわ」
「盗み聞きか?」
「こんな薄い壁じゃ、隣の部屋の音くらい、嫌でも聞こえるわよ」
「そうか──」
魔王は顎に手を当て、考える素振りを見せる。私は邪魔をしないよう、静かにしていた。
「ボーリャ、お茶を──」
「お茶くらい、自分で注いでください。ここは城ではないのですから」
「……ああ」
魔王が普通にポットからお茶を注ぐ光景は、なかなかに、シュールだった。少しして、水を注いだコップを一つ持って戻ってきた。
「それ、当然、あたしの分よね?」
「何?」
「そこまで行ったなら、普通、あたしの分も用意するでしょ。まったく、気が利かないわね」
私は立ち上がって、自分で水を注ぎ、一気に飲み干した。魔王はそれを、なぜか立ったまま見ていたが、やがて、座った。
「ボーリャさん、手伝うわ」
「いえいえ、いいんですよ。二人でお話なさってください」
「でも、あの人、あたしと話す気ないみたいだし」
「そんなことありませんよ。ただ、何を話していいか分からないだけです。それから、気持ち悪いは、さすがにおやめください。かっちゃんはあれで、とても、傷つきやすい方ですから」
「とてもそうは見えないけれど……」
本当に話す気があるのだろうかと、私は顔をまじまじと見つめてみる。
「どうした?」
しかし、いざ、話そうとすると、何も話題が浮かんでこない。今まで私はどうやって人と会話していたのだろうか。
「最近どう? 体調とか、崩したりしてない?」
「案ずるな。魔王は病などにはかからぬ。かかったとしても、一瞬で治せる」
「そう……」
──沈黙。
「今日はいい天気ね」
「そうだな」
──。
「生活費のことだけど、ありがとう。助かるわ」
「気にするな。金ならいくらでもある」
「そうよね、魔王だものね」
──駄目だ。ろくな話題が浮かんでこない。返しも独特すぎて、対応しきれないし。私だけが悪いわけじゃないだろう。多分。
「あんた、あたしに聞きたいこととかないの?」
「──学校は楽しいか?」
「普通だけど」
「そうか」
──。
「友人関係で何か悩みなどはないか?」
「あの二人が心配で仕方ないけど?」
「そうだな。先ほど、そう言っていたな」
「ええ」
──。
「勉強はついていけているか?」
「ええ。問題ないわ」
「そうか」
──。
「部活動には参加しているのか?」
「いいえ、別に」
「そうか」
──。
本当に、私たちは親子なのだろうかと、疑うくらいに、会話が弾まない。まあ、目つきの悪さがそっくりなので、血の繋がりは、疑いようがないのだけれど。
とはいえ、蜂歌祭で会うまで、会話をしたことがなかったのだ。声すらも知らなかった。だから、思い出のない時間の分だけ、きっと、埋めがたい溝のようなものがあるのだろう。
「ほら、オムライス、できましたよ」
永久に続くかと思われた地獄のような時間に、一筋の陽光が射した。スプーンで卵を割ると、中からトロッと、黄身が流れ出した。一口食べれば、その美味しさの虜になる。プロレベルだ。
「……ボーリャ。なぜ、グリンピースが入っている?」
「いつまでも好き嫌いせず、お食べなさい」
「グリンピースが嫌いって、子どもみたいね」
「どこからどう見ても、余は子どもではあるまい?」
「知ってるわよ……」
食べ終わって、すぐ、魔王は寝転がろうとした。それを、私は制止する。
「あんた、食器洗いくらい手伝いなさいよ」
「しかし、今食べたばかりで──」
「は? そんなの関係ないわ。はい、動く」
「……マリーゼそっくりだな」
「え?」
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