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4-2 心配されたい
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「は? 何それ、僕、聞いてないけど?」
「今伝えた」
「今伝えた──じゃなくて。僕、監視しかしないよ? そういう契約だし」
これ以上、面倒に巻き込まないでほしい。そう、頭の中で、神に頼む。神が僕の言うことを聞いてくれた試しなど、一度もないが。
「いいだろう」
「ほんと? ほんとに? 言ったね? じゃあ、僕、帰る。お疲れっ!」
「──だが、このままだと、いつ、願いの魔法が発動されるか分からぬぞ」
僕は足を止めた。聞かなかったことにしたい気持ちは山々だったが、それで本当に発動されては困る。大変困る。とても困る。
「拒否権ないじゃん……」
「どちらも嫌なら、願いを諦めるという手もあるのではないか?」
「いやいやいや、それこそ、絶対ないって。知ってて聞いてるよね?」
「くっく……」
相変わらず、彼は影のある笑い方をする。──くっ、カッコいい。と、その笑いが途切れたような気がして、僕は素直に問いかける。
「どうかした?」
「くっ、あ、いや。んん、この笑い方をしていたら、娘に気持ち悪いと言われてなぁ。くっくっ……おっと」
割と本気で傷ついていそうだ。まあ、娘の方に人を傷つけた自覚はないだろうが。だって、まなちゃんだし。
「はあ……。それで、なんだっけ?」
「──貴様、話を聞いていたのではないのか?」
「うん、聞いてたよ。めんどくさそーって思ってたから、忘れちゃった。もう一回、お願いしまーす」
「なるほど。それならば、貴様の脳に直接刻みこんでおこう。次は忘れぬようにな」
瞬間、頭がじんわり温かくなり、僕は先ほどの話を思い出した。
「なんだっけ、チアリターナから聞いたんだっけ?」
「そうだ。そうだが……そこからか」
僕は自分のポンコツさをこれでもかというくらい、自覚している。魔法がなかったら、本当に人類最下位選手権に優勝できる自信がある。ん、最下位なのか? 優勝なのか? よく分からない。まあ、とにかく、僕は人間としての能力が非常に低い。当然、頭の方はすっからかんだ。難しい話はまったく頭に入らない。
「娘のマナが、何か、大切なことを忘れる呪いにかかっているらしい。それを思い出させてやってくれ、と先ほど頼んだ」
「ああ、そうだったそうだった。……いや、それって、まなちゃんが何かを忘れてて、その何かを思い出させてってことだよね? あれ、こんな難しい話、理解できる僕って、実は天才?」
「同じことを言っただけだと思うがな」
「……え、僕、気づいちゃったんだけどさ、それって、ヤバくない? 無理じゃない?」
「まあ、不可能に近いな」
「いや、魔王サマが不可能って言ってることが、僕にできるとお思いで?」
「だからこそ、貴様にしかできぬと、そう思ったのだが」
「期待しすぎだって! 僕、本当に魔法以外はゴミみたいなもんだから!」
「期待などしていない。貴様の残念さは、余も知っている。だが、貴様が、余を超える魔法使いであることは事実だ」
「まあ、それはそうだけど……」
それが、事実であるから、余計タチが悪い。魔法使い最強と人類最下位という相反する性質が、お互いを強調し合っている。僕が世界一の魔法使いであるとはいえ、魔法でできることにも限りがある。
──何かよく分からないけど、いい感じになあれ!
……とはいかない。
「せめて、何を忘れたのかだけでも聞かせてよ。それくらい、ちゃちゃーってできるでしょ?」
「無理だ」
「なんでよ、ほんとに助けてもらう気ある?」
魔王はもの悲しい様子で、ため息をついた。相変わらず、哀愁の似合う男だ。あんな雰囲気、一度でいいから僕も出してみたい。
「関連する記憶はすべて、消去されるようにできている。魔力が弱いものには、違和感すら残さない。これは、そういう一種の、呪いのようなものだ」
「でも、原因は魔法なんでしょ? なら、どうしてまなちゃんが覚えてないの?」
まなちゃん──マナ・クレイアには、魔法が効かない。なのに、どうして記憶を消されているのだろうか。
「おそらく、魔法の矛先が世界だからだろうな」
「はぁ……?」
分かるような分からないような、曖昧な返事をする。自分が分かっているのかどうかも分からない。多分、分かっていない。
「世界全体から、マナが忘れまいとする『何か』が、消されようとしている。つまり、世界に魔法をかけている、というわけだ」
「へえ?」
「くくっ、自分にもできる、とでも言いたげだな?」
「おっと、なんで分かったの?」
「さあな」
他の誰かにできることは、たいてい僕にもできてしまう。魔法に限った話だが、そもそも、魔法があれば、たいていのことはできる。
つまり、僕が本気を出せば、世界を混乱に陥れることくらい、不可能ではないということ。僕は黒い炎を左手に生み出し、右手をいい感じに顔に当てる。
「そうさ、僕こそ、世界最強と謳われる魔法使いなんだよ……」
「──まさしく、厨二病が厨二的な力を手に入れた、という感じだな」
「やめてそういうこと言わないで! でもだって、事実だし!?」
手から黒い炎出せる自分って、ヤバくない? と思ったことはある。というか、今でも思っている。まあ、炎を黒くしたところで何の役にも立たないと、何度も言われているのだが。
「とにかく、原因と、何を、ってとこが分かんないとさ……。そっちも探ってみてよ」
「悪いが、これでも、魔王というのは、大変に忙しい立場でな──」
「はいはい分かりました。全部僕がなんとかしますよーだ。また来るからな、覚えとけ!」
「それは、悪役の捨て台詞ではないか?」
「言ってから気づいたっ!」
僕は瞬間移動が使えた。今のところ、世界で僕にしか使えない魔法だ。どうやら、魔力をたくさん使うので、普通はそこまでして使いたいと思わないらしい。どこにでも行ける桃色の扉は、みんなの憧れだと思っていたのだが。
ただ、移動した先に他の人がいるといけないとかなんとかで、周りに人がいないことを確認してから、素早く元の位置に戻るように魔王に言われていた。そのため、僕は自分の部屋か、トイレの個室でしかこの魔法を使ったことがない。しかも、行く先は魔王の城オンリー。泣きたい。
トイレから出て、手を洗い、僕は教室へと戻る。時間の操作をしていたので、そんなに時は経っていないはずだ。
僕は教室に戻り、時計を確認する。せいぜい、数秒といったところか。僕は席に座り、わざとらしくため息をついた。
「はあ……」
しばらく、声が掛けられるのを待っていたが、何の反応もない。聞こえなかったのかと思い、僕はもう一度ため息をつく。
「はあああぁぁぁ」
「うっさいわね」
「永遠に呼吸しないでください」
「生きる権利をください!」
よく考えなくても分かることではあった。この二人が、僕を気遣うわけがない。無関心と無遠慮だ。期待した僕が間違っていた。
「それで、二人で何話してたの?」
「いえ、別に? 今日も平和ねって話」
「そんな会話ある……?」
この二人は、一体、どんな会話をしているのだろうか。少し気になる。ちらと、隣を見ると、マナが何やらノートに書き付けていた。
「そういえば、──いえ、私が気にすることでもありませんね」
「え、何? めっちゃ気になるんだけど」
「まあ、普通やってきてるでしょ」
「まなさんはこの男をどうして信用できるのですか?」
「いや、ほんとに何?」
マナが僕を信用も信頼もしていないのは当然だが、何も思い出せない。何か信用に関わることがあっただろうか。
「宿題」
「なんか出てたっけ?」
まなちゃんが口を開きかけたとき、教室前方、入り口の扉が開かれ、空気が変わる。──ティカ先生だ。
ああ、思い出した。これで、二十回目くらいだろうか。宿題を忘れるのが。
「まなちゃん。……宿題、見せてくれない?」
「は?」
「──まあいっかー」
僕は頭の後ろで手を組み、天井を見つめる。ここまで来ると、一回や二回、忘れたところで変わらない気がしてくる。実際、たいして変わらないだろう。出すに越したことはないかもしれないが。
「榎下朱里、今日はやってきただろうな?」
ティカ先生はみんなの前でそう尋ねた。僕は可愛く首を傾げて、頭を小突いた。直後、白いチョークが僕の額に直撃した。
「ジーザス!」
「……誰? それか、何?」
「さあ、私も存じ上げません。もしくは、存じません」
かくいう僕も、ジーザスが何であるかは知らなかった。そして、一時間目が始まる前から、放課後の居残りが決定した。
「今伝えた」
「今伝えた──じゃなくて。僕、監視しかしないよ? そういう契約だし」
これ以上、面倒に巻き込まないでほしい。そう、頭の中で、神に頼む。神が僕の言うことを聞いてくれた試しなど、一度もないが。
「いいだろう」
「ほんと? ほんとに? 言ったね? じゃあ、僕、帰る。お疲れっ!」
「──だが、このままだと、いつ、願いの魔法が発動されるか分からぬぞ」
僕は足を止めた。聞かなかったことにしたい気持ちは山々だったが、それで本当に発動されては困る。大変困る。とても困る。
「拒否権ないじゃん……」
「どちらも嫌なら、願いを諦めるという手もあるのではないか?」
「いやいやいや、それこそ、絶対ないって。知ってて聞いてるよね?」
「くっく……」
相変わらず、彼は影のある笑い方をする。──くっ、カッコいい。と、その笑いが途切れたような気がして、僕は素直に問いかける。
「どうかした?」
「くっ、あ、いや。んん、この笑い方をしていたら、娘に気持ち悪いと言われてなぁ。くっくっ……おっと」
割と本気で傷ついていそうだ。まあ、娘の方に人を傷つけた自覚はないだろうが。だって、まなちゃんだし。
「はあ……。それで、なんだっけ?」
「──貴様、話を聞いていたのではないのか?」
「うん、聞いてたよ。めんどくさそーって思ってたから、忘れちゃった。もう一回、お願いしまーす」
「なるほど。それならば、貴様の脳に直接刻みこんでおこう。次は忘れぬようにな」
瞬間、頭がじんわり温かくなり、僕は先ほどの話を思い出した。
「なんだっけ、チアリターナから聞いたんだっけ?」
「そうだ。そうだが……そこからか」
僕は自分のポンコツさをこれでもかというくらい、自覚している。魔法がなかったら、本当に人類最下位選手権に優勝できる自信がある。ん、最下位なのか? 優勝なのか? よく分からない。まあ、とにかく、僕は人間としての能力が非常に低い。当然、頭の方はすっからかんだ。難しい話はまったく頭に入らない。
「娘のマナが、何か、大切なことを忘れる呪いにかかっているらしい。それを思い出させてやってくれ、と先ほど頼んだ」
「ああ、そうだったそうだった。……いや、それって、まなちゃんが何かを忘れてて、その何かを思い出させてってことだよね? あれ、こんな難しい話、理解できる僕って、実は天才?」
「同じことを言っただけだと思うがな」
「……え、僕、気づいちゃったんだけどさ、それって、ヤバくない? 無理じゃない?」
「まあ、不可能に近いな」
「いや、魔王サマが不可能って言ってることが、僕にできるとお思いで?」
「だからこそ、貴様にしかできぬと、そう思ったのだが」
「期待しすぎだって! 僕、本当に魔法以外はゴミみたいなもんだから!」
「期待などしていない。貴様の残念さは、余も知っている。だが、貴様が、余を超える魔法使いであることは事実だ」
「まあ、それはそうだけど……」
それが、事実であるから、余計タチが悪い。魔法使い最強と人類最下位という相反する性質が、お互いを強調し合っている。僕が世界一の魔法使いであるとはいえ、魔法でできることにも限りがある。
──何かよく分からないけど、いい感じになあれ!
……とはいかない。
「せめて、何を忘れたのかだけでも聞かせてよ。それくらい、ちゃちゃーってできるでしょ?」
「無理だ」
「なんでよ、ほんとに助けてもらう気ある?」
魔王はもの悲しい様子で、ため息をついた。相変わらず、哀愁の似合う男だ。あんな雰囲気、一度でいいから僕も出してみたい。
「関連する記憶はすべて、消去されるようにできている。魔力が弱いものには、違和感すら残さない。これは、そういう一種の、呪いのようなものだ」
「でも、原因は魔法なんでしょ? なら、どうしてまなちゃんが覚えてないの?」
まなちゃん──マナ・クレイアには、魔法が効かない。なのに、どうして記憶を消されているのだろうか。
「おそらく、魔法の矛先が世界だからだろうな」
「はぁ……?」
分かるような分からないような、曖昧な返事をする。自分が分かっているのかどうかも分からない。多分、分かっていない。
「世界全体から、マナが忘れまいとする『何か』が、消されようとしている。つまり、世界に魔法をかけている、というわけだ」
「へえ?」
「くくっ、自分にもできる、とでも言いたげだな?」
「おっと、なんで分かったの?」
「さあな」
他の誰かにできることは、たいてい僕にもできてしまう。魔法に限った話だが、そもそも、魔法があれば、たいていのことはできる。
つまり、僕が本気を出せば、世界を混乱に陥れることくらい、不可能ではないということ。僕は黒い炎を左手に生み出し、右手をいい感じに顔に当てる。
「そうさ、僕こそ、世界最強と謳われる魔法使いなんだよ……」
「──まさしく、厨二病が厨二的な力を手に入れた、という感じだな」
「やめてそういうこと言わないで! でもだって、事実だし!?」
手から黒い炎出せる自分って、ヤバくない? と思ったことはある。というか、今でも思っている。まあ、炎を黒くしたところで何の役にも立たないと、何度も言われているのだが。
「とにかく、原因と、何を、ってとこが分かんないとさ……。そっちも探ってみてよ」
「悪いが、これでも、魔王というのは、大変に忙しい立場でな──」
「はいはい分かりました。全部僕がなんとかしますよーだ。また来るからな、覚えとけ!」
「それは、悪役の捨て台詞ではないか?」
「言ってから気づいたっ!」
僕は瞬間移動が使えた。今のところ、世界で僕にしか使えない魔法だ。どうやら、魔力をたくさん使うので、普通はそこまでして使いたいと思わないらしい。どこにでも行ける桃色の扉は、みんなの憧れだと思っていたのだが。
ただ、移動した先に他の人がいるといけないとかなんとかで、周りに人がいないことを確認してから、素早く元の位置に戻るように魔王に言われていた。そのため、僕は自分の部屋か、トイレの個室でしかこの魔法を使ったことがない。しかも、行く先は魔王の城オンリー。泣きたい。
トイレから出て、手を洗い、僕は教室へと戻る。時間の操作をしていたので、そんなに時は経っていないはずだ。
僕は教室に戻り、時計を確認する。せいぜい、数秒といったところか。僕は席に座り、わざとらしくため息をついた。
「はあ……」
しばらく、声が掛けられるのを待っていたが、何の反応もない。聞こえなかったのかと思い、僕はもう一度ため息をつく。
「はあああぁぁぁ」
「うっさいわね」
「永遠に呼吸しないでください」
「生きる権利をください!」
よく考えなくても分かることではあった。この二人が、僕を気遣うわけがない。無関心と無遠慮だ。期待した僕が間違っていた。
「それで、二人で何話してたの?」
「いえ、別に? 今日も平和ねって話」
「そんな会話ある……?」
この二人は、一体、どんな会話をしているのだろうか。少し気になる。ちらと、隣を見ると、マナが何やらノートに書き付けていた。
「そういえば、──いえ、私が気にすることでもありませんね」
「え、何? めっちゃ気になるんだけど」
「まあ、普通やってきてるでしょ」
「まなさんはこの男をどうして信用できるのですか?」
「いや、ほんとに何?」
マナが僕を信用も信頼もしていないのは当然だが、何も思い出せない。何か信用に関わることがあっただろうか。
「宿題」
「なんか出てたっけ?」
まなちゃんが口を開きかけたとき、教室前方、入り口の扉が開かれ、空気が変わる。──ティカ先生だ。
ああ、思い出した。これで、二十回目くらいだろうか。宿題を忘れるのが。
「まなちゃん。……宿題、見せてくれない?」
「は?」
「──まあいっかー」
僕は頭の後ろで手を組み、天井を見つめる。ここまで来ると、一回や二回、忘れたところで変わらない気がしてくる。実際、たいして変わらないだろう。出すに越したことはないかもしれないが。
「榎下朱里、今日はやってきただろうな?」
ティカ先生はみんなの前でそう尋ねた。僕は可愛く首を傾げて、頭を小突いた。直後、白いチョークが僕の額に直撃した。
「ジーザス!」
「……誰? それか、何?」
「さあ、私も存じ上げません。もしくは、存じません」
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