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2-49 口笛を吹きたい
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私が戻ると、れなはすでに外に出ており、扇子で顔をパタパタと扇いでいた。いつも通りフードをかぶっていて、顔には穴が空いているようで、見えない。
「まなちゃー、おかえりー。ばれなかったよん、ぶいー」
「のぼせたの?」
「うぃー……。あ、中にまなちゃ用の着替えが用意してあったよー」
「ええ。着替えてくるわ」
私は着るのに少し戸惑いながら、城で用意された服に着替える。一見、私服のように見えるのだが、着心地はこれまで着たことがないほど素晴らしい。夢の中にいるみたいだ。
「おお、まなちゃ可愛い! さすが、あたしのまなちゃ!」
「いつからあんたのになったのよ……。てか、結局、あんた、あたしの何なの? 本当にストーカーなの?」
見ず知らずの他人であるはずの彼女に、なぜここまでしてもらえるのか。その理由が分からないから、恩という名の借りばかりが積み上がっていくようで、なんとなく、落ち着かない。
「──次に会った時。そのときに話すよ」
「なんで今じゃダメなの?」
「それはねー、まなちゃが、あたしを頼りたくなっちゃうから」
「それは──」
「頼られたくないわけじゃないよ。むしろ、どんどん、れなに甘えてほしい。……でも、あたしは、れなは、いつでもまなちゃの側にいられるわけじゃないから」
その存在が、私にとって何であるのか、分からないまま。ただ、れなという名前の人物のことだけが、しっかりと記憶に刻まれていく。
「それと! これ、明日──、とゆーよりも、今日の手紙ね!」
どうやら、もう、日付が変わっていたらしい。使用人たちが、マナの気持ちが落ち着くまでと、配慮してくれたのだろうか。そんなに話し込んでいたとは気づかなかった。
そして、この日、私は初めて、手紙を手渡された。視線に促されて、私はシールで閉じられた封を開け、中を見る。その字から、彼女が手紙を書いている本人であることは、疑いようもなかった。
まなちゃへ
まなちゃに会えて、あたし、ほんっっっとーに嬉しい! って、盛り上がって、今日、まなちゃが屋台を見てるときにさ、あ。ほんとはあたしもついていこうとしたんだけど、シニャックがお仕事しなさいっていうから、仕方なく行かなかったんだけどね? もう、舞い上がりすぎて、お酒の缶を昼から十本開けました。でも、実はれな、お酒そんなに強くなくて、最初の一本で撃沈しちゃって。でも、あの、栓を開けるのが好きなんだよねー。それで、栓だけ開けてたの。そしたら、シニャック激おこでした。そんくらい、すんごい嬉しかったの! 伝われ、この思い! アイラブユー、まなちゃ! 愛してる! 抱き締めたい! いや、今から、抱き締めます! れなより!
読み終わった瞬間に、前から抱きつかれ、肩に頭を乗せられた。
「あんた、まだ酔ってるの?」
「酔ってない、とは言い切れないねー。んふ」
まあ、普段とたいしてテンションは変わらないように見えるけれど。お酒の匂いはしない。シャンプーの匂いだけがする。
「これ、明日から毎日読むの?」
「そう。ちゃんと読んでよ?」
「……せめて、三行にしてくれない?」
「えー? これでも短めにしたつもりだけどなあ……」
「こんなの、会えて嬉しかったの一言で終わりでしょ」
「それじゃあ、思いが伝わらないじゃん!」
「そこを、短い言葉でなんとかするのが賢者でしょ」
「ほえ? そうなの? あ、そうか。ん? そうなの? え、どっち?」
そのとき、今度は後ろから、頭と肩に重さを感じて、私は状況を理解する。マナが来たのだ。すごくいい匂いがする。頭も乾かしてもらったらしい。
「重い……」
前と後ろから抱きつかれて、非常に暑苦しい。見る人によっては、羨ましいのかもしれないけれど。
「おっ、お姫ちゃんの登場だー。……あー、さては、緊張してるねー?」
「……そうなの?」
マナは頭の上でこくこくと頷く。全然、そんな風には見えなかったのだが。あのマナでも緊張することがあるのだと、私は少しだけ、意外に思う。
「やっぱり、うちのまなちゃに見られてると、緊張するんだ?」
「え、あたしのせいなの?」
それも、私が見ているからこその緊張だと言い始めた。私が一体、何をしたというのだろう。
マナは何も話せないのを逆手にとり、問いかけには答えず、れなを引き剥がし、私を引っ張って連れて行こうとする。
「お姫ちゃん。完璧じゃなくても、不完全でも、それはそれでいいものだよ?」
マナの表情は見えない。しかし、立ち止まった。
「ダイジョーブ。それか、まなちゃのために歌うと思えばいんじゃない?」
マナは部屋に戻る方に歩みを進める。ただ一つ、私はれなに聞きたいことがあるのを思い出した。
「あんた、あたしがマナのところに泊まるって言ったとき、何も言わなかったのよね?」
「え? あたし、そんな報告されてないけど? やー、確かになかなか帰ってこないなーとは思ってたんだけど。ほら、あんまりしつこく聞くとダメだって言うから」
「反抗期の子どもを気遣う親みたいね……。いいえ、それよりも……マナ?」
頭を乗せられたまま、私は上を向く。マナはそっと視線をそらした。確信犯だ。
「どーせ、お姫ちゃん、あたしに言ったら、まなちゃを泊まらせてもらえないと思ったんでしょ?」
「そうなの?」
マナはそっと私から離れ、口笛を──、
「全然鳴ってないわね……」
「お姫ちゃん、口笛だけは鳴らせないんだよねー。手とか、楽器とかは上手に鳴らせるんだけど」
ここにきて、まさかの弱点発見だ。なんでもできそうな印象が強かったために、わりと驚きだ。そうして、マナはその場を立ち去ろうとしており、
「誤魔化せてないわよ」
私は襟首を後ろから掴み、マナを引き留める。
「実際、れなはあたしを泊まらせてくれないつもりだったの?」
「うん、そうだね。過保護って言われるかもしれないけど」
マナは私をすっぽり覆うように前から抱きつき、隠すようにしてれなに背を向ける。渡さないという、意思表示らしい。
だが、ぴったりくっつかれて、息が苦しい。
「もごもご……」
「じゃあ聞くけど、まなちゃは修学旅行に行くつもりある? ──ないでしょ?」
正直、ない。夜、みんなでワイワイしたり、色んなところを巡ったりするのには憧れがあるが、風呂や就寝を共にすることを考えると、いささか、抵抗がある。風呂では角や尻尾も洗うし、何かの拍子にそれらが飛び出るかもしれない。口で自分が魔族だというのと、実際に角や尻尾を見せるのとでは、与える印象がまったく異なる。
実際、学園には魔族も少なからず在籍しており、修学旅行にも、魔族専用のものがあるらしい。
それはいいとして。
「もご……!」
暑い、苦しい! マナ、ギブ! ギブアップ!
──そう訴えようとしても、口を塞がれていて、ろくに喋れない。
「お姫ちゃんお姫ちゃん、そんなに強くぎゅーってしたら、まなちゃ死んじゃうから」
そうして、やっと解放してもらえた。私は外の新鮮な空気を吸い、呼吸を整える。
「あたしの可愛いまなちゃなんだから、ガラス細工なんだから、金箔なんだから、お豆腐なんだから、もっと丁重に扱ってよ?」
「そんなに弱くない……!」
メンタル面の話をされているのだとしたら、的を射ているかもしれないけれど。
「じゃ、れなは帰るねー」
「え? 泊まってくんじゃなかったの?」
「……げ。あー、えーっと、さっき確かめてみたらベッドが柔らかすぎて、れなの肌には合わなかったっていうか?」
なるほど、れなは私が困ることを見越して、気を回してくれたのか。詰めが甘いけれど、嬉しい話だ。
「まあ、ありがとう」
「まなちゃから感謝されるなんて……! 来たかいあったわー!」
「安いわね……」
私はマナとれなに、頭をくしゃくしゃに撫でられた。
「まなちゃー、おかえりー。ばれなかったよん、ぶいー」
「のぼせたの?」
「うぃー……。あ、中にまなちゃ用の着替えが用意してあったよー」
「ええ。着替えてくるわ」
私は着るのに少し戸惑いながら、城で用意された服に着替える。一見、私服のように見えるのだが、着心地はこれまで着たことがないほど素晴らしい。夢の中にいるみたいだ。
「おお、まなちゃ可愛い! さすが、あたしのまなちゃ!」
「いつからあんたのになったのよ……。てか、結局、あんた、あたしの何なの? 本当にストーカーなの?」
見ず知らずの他人であるはずの彼女に、なぜここまでしてもらえるのか。その理由が分からないから、恩という名の借りばかりが積み上がっていくようで、なんとなく、落ち着かない。
「──次に会った時。そのときに話すよ」
「なんで今じゃダメなの?」
「それはねー、まなちゃが、あたしを頼りたくなっちゃうから」
「それは──」
「頼られたくないわけじゃないよ。むしろ、どんどん、れなに甘えてほしい。……でも、あたしは、れなは、いつでもまなちゃの側にいられるわけじゃないから」
その存在が、私にとって何であるのか、分からないまま。ただ、れなという名前の人物のことだけが、しっかりと記憶に刻まれていく。
「それと! これ、明日──、とゆーよりも、今日の手紙ね!」
どうやら、もう、日付が変わっていたらしい。使用人たちが、マナの気持ちが落ち着くまでと、配慮してくれたのだろうか。そんなに話し込んでいたとは気づかなかった。
そして、この日、私は初めて、手紙を手渡された。視線に促されて、私はシールで閉じられた封を開け、中を見る。その字から、彼女が手紙を書いている本人であることは、疑いようもなかった。
まなちゃへ
まなちゃに会えて、あたし、ほんっっっとーに嬉しい! って、盛り上がって、今日、まなちゃが屋台を見てるときにさ、あ。ほんとはあたしもついていこうとしたんだけど、シニャックがお仕事しなさいっていうから、仕方なく行かなかったんだけどね? もう、舞い上がりすぎて、お酒の缶を昼から十本開けました。でも、実はれな、お酒そんなに強くなくて、最初の一本で撃沈しちゃって。でも、あの、栓を開けるのが好きなんだよねー。それで、栓だけ開けてたの。そしたら、シニャック激おこでした。そんくらい、すんごい嬉しかったの! 伝われ、この思い! アイラブユー、まなちゃ! 愛してる! 抱き締めたい! いや、今から、抱き締めます! れなより!
読み終わった瞬間に、前から抱きつかれ、肩に頭を乗せられた。
「あんた、まだ酔ってるの?」
「酔ってない、とは言い切れないねー。んふ」
まあ、普段とたいしてテンションは変わらないように見えるけれど。お酒の匂いはしない。シャンプーの匂いだけがする。
「これ、明日から毎日読むの?」
「そう。ちゃんと読んでよ?」
「……せめて、三行にしてくれない?」
「えー? これでも短めにしたつもりだけどなあ……」
「こんなの、会えて嬉しかったの一言で終わりでしょ」
「それじゃあ、思いが伝わらないじゃん!」
「そこを、短い言葉でなんとかするのが賢者でしょ」
「ほえ? そうなの? あ、そうか。ん? そうなの? え、どっち?」
そのとき、今度は後ろから、頭と肩に重さを感じて、私は状況を理解する。マナが来たのだ。すごくいい匂いがする。頭も乾かしてもらったらしい。
「重い……」
前と後ろから抱きつかれて、非常に暑苦しい。見る人によっては、羨ましいのかもしれないけれど。
「おっ、お姫ちゃんの登場だー。……あー、さては、緊張してるねー?」
「……そうなの?」
マナは頭の上でこくこくと頷く。全然、そんな風には見えなかったのだが。あのマナでも緊張することがあるのだと、私は少しだけ、意外に思う。
「やっぱり、うちのまなちゃに見られてると、緊張するんだ?」
「え、あたしのせいなの?」
それも、私が見ているからこその緊張だと言い始めた。私が一体、何をしたというのだろう。
マナは何も話せないのを逆手にとり、問いかけには答えず、れなを引き剥がし、私を引っ張って連れて行こうとする。
「お姫ちゃん。完璧じゃなくても、不完全でも、それはそれでいいものだよ?」
マナの表情は見えない。しかし、立ち止まった。
「ダイジョーブ。それか、まなちゃのために歌うと思えばいんじゃない?」
マナは部屋に戻る方に歩みを進める。ただ一つ、私はれなに聞きたいことがあるのを思い出した。
「あんた、あたしがマナのところに泊まるって言ったとき、何も言わなかったのよね?」
「え? あたし、そんな報告されてないけど? やー、確かになかなか帰ってこないなーとは思ってたんだけど。ほら、あんまりしつこく聞くとダメだって言うから」
「反抗期の子どもを気遣う親みたいね……。いいえ、それよりも……マナ?」
頭を乗せられたまま、私は上を向く。マナはそっと視線をそらした。確信犯だ。
「どーせ、お姫ちゃん、あたしに言ったら、まなちゃを泊まらせてもらえないと思ったんでしょ?」
「そうなの?」
マナはそっと私から離れ、口笛を──、
「全然鳴ってないわね……」
「お姫ちゃん、口笛だけは鳴らせないんだよねー。手とか、楽器とかは上手に鳴らせるんだけど」
ここにきて、まさかの弱点発見だ。なんでもできそうな印象が強かったために、わりと驚きだ。そうして、マナはその場を立ち去ろうとしており、
「誤魔化せてないわよ」
私は襟首を後ろから掴み、マナを引き留める。
「実際、れなはあたしを泊まらせてくれないつもりだったの?」
「うん、そうだね。過保護って言われるかもしれないけど」
マナは私をすっぽり覆うように前から抱きつき、隠すようにしてれなに背を向ける。渡さないという、意思表示らしい。
だが、ぴったりくっつかれて、息が苦しい。
「もごもご……」
「じゃあ聞くけど、まなちゃは修学旅行に行くつもりある? ──ないでしょ?」
正直、ない。夜、みんなでワイワイしたり、色んなところを巡ったりするのには憧れがあるが、風呂や就寝を共にすることを考えると、いささか、抵抗がある。風呂では角や尻尾も洗うし、何かの拍子にそれらが飛び出るかもしれない。口で自分が魔族だというのと、実際に角や尻尾を見せるのとでは、与える印象がまったく異なる。
実際、学園には魔族も少なからず在籍しており、修学旅行にも、魔族専用のものがあるらしい。
それはいいとして。
「もご……!」
暑い、苦しい! マナ、ギブ! ギブアップ!
──そう訴えようとしても、口を塞がれていて、ろくに喋れない。
「お姫ちゃんお姫ちゃん、そんなに強くぎゅーってしたら、まなちゃ死んじゃうから」
そうして、やっと解放してもらえた。私は外の新鮮な空気を吸い、呼吸を整える。
「あたしの可愛いまなちゃなんだから、ガラス細工なんだから、金箔なんだから、お豆腐なんだから、もっと丁重に扱ってよ?」
「そんなに弱くない……!」
メンタル面の話をされているのだとしたら、的を射ているかもしれないけれど。
「じゃ、れなは帰るねー」
「え? 泊まってくんじゃなかったの?」
「……げ。あー、えーっと、さっき確かめてみたらベッドが柔らかすぎて、れなの肌には合わなかったっていうか?」
なるほど、れなは私が困ることを見越して、気を回してくれたのか。詰めが甘いけれど、嬉しい話だ。
「まあ、ありがとう」
「まなちゃから感謝されるなんて……! 来たかいあったわー!」
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