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2-25 作戦を立てたい
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「改めて紹介するけど、彼がトイスね。トイス・ゴールスファ。えーっと、第なんとか王子」
「第二王子だ。いい加減覚えろ」
「いや、覚える必要ないじゃん?」
「常識だ」
「それ、まなちゃんに言ってあげてよ。まなちゃんさ、昨日まで、マナがお姫様だってこと、知らなかったんだよ。ふはっ」
あかりに半笑い気味に言われ、私は少し苛立つ。あかりに、というところが特に。
「まあ、そういうこともあるだろ」
「なんでまなちゃんには優しいのさ」
「あかりさんに気遣う必要を感じないだけだ」
「うわ、ひいきだ!」
「あかりさんが加わると話が進まないから、しばらく黙っててくれないか?」
そう言われて拗ねたらしく、あかりは体育座りになって、毛先を観察し始めた。
「あたしはマナ・クレイア。こっちは、まゆみ。それで、早速、説明してもらっても?」
「……おう。この部屋の地下には、城に通じる通路がある。侵入するにはそこを通ればいい」
「本当に侵入できるわけ?」
トイスはくりくりとした目を真っ直ぐ私に向け、頷く。
「この通路は、見つかってから絶えず監視がついてるんだが、その監視担当が俺だ」
「王子なのに?」
「そうだ。穴を埋めるまでの間、監視が必要だからな」
「トイスくんって、すごくいい子だねー」
「──話を続けるぞ」
「また無視だー」
今のはまゆが悪い。タイミングというやつがある。
「肝心なのは、入ってからだ。城に仕える使用人は、それぞれ、お互いの顔と名前を把握している。つまり、変装して紛れ込んだところで意味がない」
「まあ、顔ごと変えるっていう手もあるんだけど、まなちゃんには無理だよね」
「……あんた、一分も黙ってられないわけ?」
私がにらみを利かせると、あかりは辟易した様子で髪の毛を三つに分け、編み始めた。
「その上、姉さんがいるのは最上階。最上階に用があるときは、使用人が今日即席で作られた、七人グループで行くことになっている。当然、監視もついているし、姿を変えたところで、誤魔化すのは不可能だ」
「すごく面倒なことしてるわね……」
一人でマナのところに向かえば、侵入者だと気づかれてしまうということ。しかも、そのグループのメンバーが、私たちには分からない。
「最上階手前までは、エレベーターで上れる。地上三十階分の高さだから、階段で昇るのはやめた方がいい。だが、最上階へ行くには、エレベーターの正面にある階段を突っ切るしかない。そして、階段には、そこそこ強い見張りが二人、ついている」
「そんなの、僕がサクッと……」
「監視にはルナとセレーネがついている。やめた方がいい」
「その二人を同時にかあ……厳しいねえ」
あかりですら躊躇うほどの実力ということか。とはいえ、城の警備をしているわけだから、強いのも頷ける。
「部屋に鍵とかは?」
「姉さんが開けられる」
「そう。それなら大丈夫ね」
「よし、じゃあ、僕が時を止めてるから、その隙に──」
さらっと、あかりがとんでもない発言をしたが、とりあえず聞き流す。
「時を操るには代償がいるだろ。やめた方がいい。それから、エレベーター内には当然、監視がついてる。その上、上から十階分はすべて、会議や応対に使われているから、使用人が自由に立ち入ることは不可能だ」
「王位継承の儀式と、歌を蜜にする儀式って、そこでやる感じ?」
「王位継承の儀式はな。蜂歌祭は民衆に公開するつもりだ。──だが、どの階のどの部屋で儀式が行われているかは分からない。知っているのは、兄さん──代理王と母上、それから、姉さんを案内することになっている、どこかの使用人グループだけだ」
「なるほどね」
「僕、全然分かんないけど、──控えめに言って、無理じゃない?」
「そんなことないわ、と、言いたいところだけど、全くその通りね」
ふと見ると、まゆは隣で寝息を立てていた。飽きたらしい。まあ、楽しい話でないのは確かだけれど。
「最上階のガラスを割って入るのは? あかり、飛べるでしょ?」
「城門の門番が厄介だ。魔法で防ぐことができない投げ槍を、最上階まで正確に飛ばしてくる」
私は先ほど話した、普通そうな門番を思い出す。あちらは無理そうだから、片割れの少し強そうな方だろうか。
「もう一人、門番がいると思うけど、そっちは?」
「そっちの普通そうな方は、不測の事態に備えて、時を戻す魔法具を──これ、言っていいんだっけ……」
「なんとなくダメな気がする」
「そうか。じゃあ、聞かなかったことにしてくれ」
今さらな気がするが、それ以上は何も聞かないことにした。秘密を知ったからには生かしておけない、なんてことになったら困るし。
「仮に、あんたたち三人で強行突破したとして、どこまでいけると思う?」
「使用人たちの命と、城の形状さえ問わなければ、あかりさん一人で姉さんを連れて戻ることは可能だ。最上階以外を溶かして、姉さんだけ連れ出せばいい」
「溶かすって、何人殺す気……?」
「おお! それなら、あかりの首一つで済むじゃねえか! そいつは傑作だな!」
「めちゃくちゃ犠牲出てるし、僕の首飛んでるって!」
「でも、現実はそういうわけにはいかない。全員昏倒させるとか、眠らせるとかいうことも考えたんだが──」
「階段のところにいる二人が、どうしても強いのね」
「ああ。あかりさんとレックスさんの二人なら、まず、確実に勝てる。だが、そちらに戦力を割けば、他が手薄になる」
「あんたは戦えないの? トイス?」
トイスは肩をすくめる。王子なのだから、訓練は受けていそうなものだが。
「トイスはね、人に魔法や武器を向けるのが無理なんだよ。絶対無理、吐く! ってほどじゃないけど、対人になるとめちゃくちゃ弱いんだよね。……でも、あれから、一年あったし──」
「……残念ながら。多少は改善されたと思うが」
人を相手に戦うということには少なからず抵抗を覚えるものだ。それが、悪人でないのなら、なおさら。
「小さい頃、訓練が終わってから、姉さんと魔法で遊んでたときに、風で、誤って、姉さんの髪を切り飛ばしたことがあって……」
腰辺りまであった髪が、肩の上までバッサリなくなったらしい。ただ、彼女の性格から推察するに、
「マナはそんなに気にしてないと思うけど?」
「そうなんだが、あのときの、髪が一気になくなる、パサッ──って感覚が忘れられなくてな……。姉さんは、ショートも軽くていいって言ってくれたんだが」
それがどんなに昔のことで、小さなことであったとしても、トラウマというのは、簡単に乗り越えられるものではないのかもしれない。
「まあ、髪が切れるってことは、人も殺せるってことだもんね!」
「あんた最低ね……。自分もトラウマ抱えてるんだから、どれだけ嫌か、分かるでしょ?」
「いやいや、他人が痛くても、僕は痛みを感じないからさ」
「こんなことを言ってるが、あかりさんは以前、すごく親身になって話を聞いてくれたんだ」
「へえ……」
「やめてそういうのほんとめちゃくちゃ恥ずかしいから……!」
赤面したあかりは、顔に髪の毛を巻きつけて、両手で押さえる。誉められるのは慣れていないのだろうか。面白い。
「とにかく、強行突破は最終手段にしてくれ」
考えていることがすべて、上手くいかないということは、きっと、根本が間違っている。そういう考えを、私は日頃から持つようにしている。
「そ。じゃあ、残った方法は一つね」
「一つ? どんな?」
マナを強制的に連れ帰ったところで、この問題は解決しないということだ。そもそも、私たちも連れ去られたことに対して、怒りを覚えたばかりではないか。
そのとき、外が騒がしいことに気がつく。
「こっちか!?」
「あそこに扉があるぞ!」
「追っ手が迫ってる。急ぐぞ!」
トイスが立ち上がって壁のある場所を押すと、そこは回転扉になっており、地下に繋がる隠し階段が現れた。
「第二王子だ。いい加減覚えろ」
「いや、覚える必要ないじゃん?」
「常識だ」
「それ、まなちゃんに言ってあげてよ。まなちゃんさ、昨日まで、マナがお姫様だってこと、知らなかったんだよ。ふはっ」
あかりに半笑い気味に言われ、私は少し苛立つ。あかりに、というところが特に。
「まあ、そういうこともあるだろ」
「なんでまなちゃんには優しいのさ」
「あかりさんに気遣う必要を感じないだけだ」
「うわ、ひいきだ!」
「あかりさんが加わると話が進まないから、しばらく黙っててくれないか?」
そう言われて拗ねたらしく、あかりは体育座りになって、毛先を観察し始めた。
「あたしはマナ・クレイア。こっちは、まゆみ。それで、早速、説明してもらっても?」
「……おう。この部屋の地下には、城に通じる通路がある。侵入するにはそこを通ればいい」
「本当に侵入できるわけ?」
トイスはくりくりとした目を真っ直ぐ私に向け、頷く。
「この通路は、見つかってから絶えず監視がついてるんだが、その監視担当が俺だ」
「王子なのに?」
「そうだ。穴を埋めるまでの間、監視が必要だからな」
「トイスくんって、すごくいい子だねー」
「──話を続けるぞ」
「また無視だー」
今のはまゆが悪い。タイミングというやつがある。
「肝心なのは、入ってからだ。城に仕える使用人は、それぞれ、お互いの顔と名前を把握している。つまり、変装して紛れ込んだところで意味がない」
「まあ、顔ごと変えるっていう手もあるんだけど、まなちゃんには無理だよね」
「……あんた、一分も黙ってられないわけ?」
私がにらみを利かせると、あかりは辟易した様子で髪の毛を三つに分け、編み始めた。
「その上、姉さんがいるのは最上階。最上階に用があるときは、使用人が今日即席で作られた、七人グループで行くことになっている。当然、監視もついているし、姿を変えたところで、誤魔化すのは不可能だ」
「すごく面倒なことしてるわね……」
一人でマナのところに向かえば、侵入者だと気づかれてしまうということ。しかも、そのグループのメンバーが、私たちには分からない。
「最上階手前までは、エレベーターで上れる。地上三十階分の高さだから、階段で昇るのはやめた方がいい。だが、最上階へ行くには、エレベーターの正面にある階段を突っ切るしかない。そして、階段には、そこそこ強い見張りが二人、ついている」
「そんなの、僕がサクッと……」
「監視にはルナとセレーネがついている。やめた方がいい」
「その二人を同時にかあ……厳しいねえ」
あかりですら躊躇うほどの実力ということか。とはいえ、城の警備をしているわけだから、強いのも頷ける。
「部屋に鍵とかは?」
「姉さんが開けられる」
「そう。それなら大丈夫ね」
「よし、じゃあ、僕が時を止めてるから、その隙に──」
さらっと、あかりがとんでもない発言をしたが、とりあえず聞き流す。
「時を操るには代償がいるだろ。やめた方がいい。それから、エレベーター内には当然、監視がついてる。その上、上から十階分はすべて、会議や応対に使われているから、使用人が自由に立ち入ることは不可能だ」
「王位継承の儀式と、歌を蜜にする儀式って、そこでやる感じ?」
「王位継承の儀式はな。蜂歌祭は民衆に公開するつもりだ。──だが、どの階のどの部屋で儀式が行われているかは分からない。知っているのは、兄さん──代理王と母上、それから、姉さんを案内することになっている、どこかの使用人グループだけだ」
「なるほどね」
「僕、全然分かんないけど、──控えめに言って、無理じゃない?」
「そんなことないわ、と、言いたいところだけど、全くその通りね」
ふと見ると、まゆは隣で寝息を立てていた。飽きたらしい。まあ、楽しい話でないのは確かだけれど。
「最上階のガラスを割って入るのは? あかり、飛べるでしょ?」
「城門の門番が厄介だ。魔法で防ぐことができない投げ槍を、最上階まで正確に飛ばしてくる」
私は先ほど話した、普通そうな門番を思い出す。あちらは無理そうだから、片割れの少し強そうな方だろうか。
「もう一人、門番がいると思うけど、そっちは?」
「そっちの普通そうな方は、不測の事態に備えて、時を戻す魔法具を──これ、言っていいんだっけ……」
「なんとなくダメな気がする」
「そうか。じゃあ、聞かなかったことにしてくれ」
今さらな気がするが、それ以上は何も聞かないことにした。秘密を知ったからには生かしておけない、なんてことになったら困るし。
「仮に、あんたたち三人で強行突破したとして、どこまでいけると思う?」
「使用人たちの命と、城の形状さえ問わなければ、あかりさん一人で姉さんを連れて戻ることは可能だ。最上階以外を溶かして、姉さんだけ連れ出せばいい」
「溶かすって、何人殺す気……?」
「おお! それなら、あかりの首一つで済むじゃねえか! そいつは傑作だな!」
「めちゃくちゃ犠牲出てるし、僕の首飛んでるって!」
「でも、現実はそういうわけにはいかない。全員昏倒させるとか、眠らせるとかいうことも考えたんだが──」
「階段のところにいる二人が、どうしても強いのね」
「ああ。あかりさんとレックスさんの二人なら、まず、確実に勝てる。だが、そちらに戦力を割けば、他が手薄になる」
「あんたは戦えないの? トイス?」
トイスは肩をすくめる。王子なのだから、訓練は受けていそうなものだが。
「トイスはね、人に魔法や武器を向けるのが無理なんだよ。絶対無理、吐く! ってほどじゃないけど、対人になるとめちゃくちゃ弱いんだよね。……でも、あれから、一年あったし──」
「……残念ながら。多少は改善されたと思うが」
人を相手に戦うということには少なからず抵抗を覚えるものだ。それが、悪人でないのなら、なおさら。
「小さい頃、訓練が終わってから、姉さんと魔法で遊んでたときに、風で、誤って、姉さんの髪を切り飛ばしたことがあって……」
腰辺りまであった髪が、肩の上までバッサリなくなったらしい。ただ、彼女の性格から推察するに、
「マナはそんなに気にしてないと思うけど?」
「そうなんだが、あのときの、髪が一気になくなる、パサッ──って感覚が忘れられなくてな……。姉さんは、ショートも軽くていいって言ってくれたんだが」
それがどんなに昔のことで、小さなことであったとしても、トラウマというのは、簡単に乗り越えられるものではないのかもしれない。
「まあ、髪が切れるってことは、人も殺せるってことだもんね!」
「あんた最低ね……。自分もトラウマ抱えてるんだから、どれだけ嫌か、分かるでしょ?」
「いやいや、他人が痛くても、僕は痛みを感じないからさ」
「こんなことを言ってるが、あかりさんは以前、すごく親身になって話を聞いてくれたんだ」
「へえ……」
「やめてそういうのほんとめちゃくちゃ恥ずかしいから……!」
赤面したあかりは、顔に髪の毛を巻きつけて、両手で押さえる。誉められるのは慣れていないのだろうか。面白い。
「とにかく、強行突破は最終手段にしてくれ」
考えていることがすべて、上手くいかないということは、きっと、根本が間違っている。そういう考えを、私は日頃から持つようにしている。
「そ。じゃあ、残った方法は一つね」
「一つ? どんな?」
マナを強制的に連れ帰ったところで、この問題は解決しないということだ。そもそも、私たちも連れ去られたことに対して、怒りを覚えたばかりではないか。
そのとき、外が騒がしいことに気がつく。
「こっちか!?」
「あそこに扉があるぞ!」
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