18 / 134
0-3 おいしい空気
しおりを挟む
私が自分の置かれている状況を、正しく理解し始めたのは、四歳の頃だった。
辞書をすべて読み終える頃、私の興味は部屋の本から、外の世界に移りつつあった。文字だけでは分からないことが多すぎると気がついたのだ。どうやら、私が思っているよりも、外の世界は広いらしい。
それから、私は塩が言った、「魔王」という言葉を辞書で探してみた。しかし、載っていなかった。
また、塗りつぶされている言葉には、「ま」から始まる言葉が多いということに気がついた。ただ、塗りつぶされているから、どうやっても読むことはできなかった。
辞書に頼るのをやめて、塩の人に何度か聞いてみたが、何も教えてもらえなかった。
その日は朝から雨だった。私は高いところにある窓から、じっと、空を眺めていた。
「雨はどこに消えていくんだろう。美味しいのかな。どれくらい、冷たいのかな──」
空から降ってきたということは、その下にある大地に吸い込まれていくのだろう。
そういえば、この下の大地は、一体、どんな色をしているのだろうか。あそこの窓から乗り出せば、少しは見えるかもしれない。知りたい。
「んーっ、よいしょーっ……はあっ、届かない……!」
ぴょんぴょん跳ねた。毎日毎日、跳ねてみたが、とても、手が届きそうになかった。
「ねえ、塩の人」
「……え、それ、オレのことっすか!?」
「他に誰がいるの? 幽霊さんたちが見えるようになったの?」
「幽霊……!? お、オレはローウェルっす!」
「じゃあ、ローウェル。窓の外は、どうなってるの?」
私が尋ねると、ローウェルは悩む素振りを見せた。彼は悩むときに少し、笑う癖がある。
「──見たいっすか?」
「うん」
迷った末に、ローウェルは私を抱き上げて、高い位置まで上げてくれた。窓を開けると、むわっとした空気が入ってきて、雨の降る音が、鮮明に聞こえた。
そこから、少し身を乗り出して下を見ると、緑の大地が見えた。──芝生だった。雨は空から降ってきて、あっという間に芝生の下にある土に吸い込まれて消えた。もっと、近くで見てみたかった。
それから、私は視線を上げた。
そこから見える景色には、終わりがなかった。
高い建物が建っていて。
一面に芝生が広がっていて。
柵が設置されていて。
遠くに、人の影も見えた。
耳を澄ますと、声が聞こえた。
芝生の苦い臭いがした。
手を伸ばすと、雨はひんやりと冷たくて、ぽつりぽつりと当たる感覚が、面白かった。
そして、自分の手がいかに短くて、自分がいかに小さくて、自分がいかに何も知らないか、気づかされた。
辞書を読んでいる時間ですら無駄だと感じた。外に出れば、辞書を読むより多くのことが分かる。きっと、もっと楽しいことがたくさんある。
私はいっそう、外に出たくなった。そうして、窓枠を掴んで力を込めたが、しっかりと抱えられていて、脱け出せそうになかった。
「ダメっすよ。外に出るのは」
「なんで?」
「まな様は、ここにいないといけないからっす」
「どうして?」
「それは──」
「どうしたら、外に出られるの? 」
私が問いかけると、ローウェルは困った顔で笑って、こう言った。
「きっと、八歳になったら出られるっすよ」
「私、今何歳?」
「四歳っす。……でも、八歳になったら」
「──ローウェル」
外からの声に呼ばれて、ローウェルが私を抱えたまま振り返る。そこには、青髪の男性が立っていた。塩と砂糖はどうしてダメなのかと聞いたとき、そういう決まりだから、と、よく分からないことを言っていた人だ。
一番、私と会話してくれないから、私は彼が苦手だった。そういえば、ローウェルと同じ髪の色だ。
「お前はまた勝手なことを……」
「いいじゃないっすか、少しくらい──」
「いいわけがあるか! 今すぐここから出ろ!」
私はビックリして、動きを止める。ローウェルはそんな私を床に降ろして、頭を撫でた。
それきり、笑顔を隠して、
「失礼します」
青髪を残し、扉から出て、無表情でこちらを見つめていた。
「まな様、外に出ようとなさいましたね?」
「うん、したけど……」
「外に出るのは危険です。絶対におやめください」
「で、でも──」
「でもじゃない!」
私は体を震わせて、壁にもたれかかり、目をそらす。すごく、怖い。
「わ、私は、外に出たいの。お願い──」
「お願いすれば、なんでも叶うと思うな! お前がここで生かされているのは、お前が生きるためじゃない!」
鉄の扉が叩かれて、大きな音が鳴る。私は耳を塞いで、うずくまる。
───怖い怖い怖い。なんで、どうして、そんなに怒るの? 敬語じゃないから?
「ごめんなさい。お願いします、外に、行かせてください」
「そんな言い方をしても無駄だ! お前の望みなど、誰も聞いていない!」
そう言って、青髪は窓を、バンッ、と閉めた。雨の音が遠くなる。草の香りが消える。外が遠い。
「どうしたら、外に行かせてもらえますか?」
「だから、外に出るなと言ってるんだ!」
そうして、私は頬をぶたれた。その衝撃に驚いて。打たれたところが、痛くて。怖くて。
「……うわああん!!」
「泣けば許されると思うな。お前の存在自体が罪なんだ。お前がみんなから優しくしてもらえるのは、お前が愛されているからじゃない。お前が愛されていないからだ! お前が可哀想で、見ていられないからだ! お前自身は、誰にも必要とされていない! 分かったか!?」
「うああぁん!!」
「外に出ないと、約束しろ!」
話し方の問題じゃない。ただ、青髪は私を外に出したくないのだ。外に出ないと、誓わせたいのだ。そうして、自分が安心したいのだ。きっと、私が外に出ると、何か不都合なことでもあるのだろう。
「嫌だ! 外に行きたい! 私は外の世界が見たいの! こんなに狭い部屋は、もう、嫌だっ!!」
「……そうか。お前を甘やかしたのが間違いだった!」
私は蹴り飛ばされて、壁に背中を打ちつけた。一瞬、何が起こったか分からなかった。ただ、呼吸ができない。上手く、声が出せない。涙だけが静かに溢れていく。
「ちょ、ちょっと! さすがに、死んじゃいますって!」
「骨も折っていないのに、このくらいで死ぬわけがないだろう。あの方の血を引いているのだから」
「でも、暴力は禁止されているはずっす!」
「忘れるなよ、ローウェル。お前の子どもを誰が助けてやったと思っている」
「それは──っ」
ローウェルの制止も聞かず、青髪は私の元まで歩いてくると、髪の毛を掴んで引っ張りあげた。
「痛い、痛い! 離して!」
「外に出る気は失せたか?」
「嫌だ! 出して、ここから出してよ!」
私は青髪から離れようともがく。しかし、短い手足では、まったくと言っていいほど届かない。揺れるほどに地肌が痛む。
「なんで出ちゃダメなの!? みんなは外に出てるんでしょ!?」
「お前が普通じゃないからだ! お前が、女で、白髪で、赤目で、魔族だからだ!」
「それの、何が悪いのっ──きゃあっ!」
私は壁に叩きつけられて、地面に落ちる。それから、足でお腹を押さえつけられる。
「うぐっ……」
「出ない。そう誓え」
「いやだあぁっ……!」
諦めなければ、夢は叶うと、本たちは言った。何が起こっても、諦めなければ、なんでもできると。だから、私は諦めたくなかった。怖いし、痛いし、嫌なことばかりだったけれど。
「うっ……!」
すると、青髪は私の上に乗って、口と鼻を手で塞いだ。息ができない。苦しい。じたばたと暴れるが、離れてくれない。手を掴んでも、とても引き剥がせそうにない。
「……ごほぉっ」
そうして、私は意識を失った。
辞書をすべて読み終える頃、私の興味は部屋の本から、外の世界に移りつつあった。文字だけでは分からないことが多すぎると気がついたのだ。どうやら、私が思っているよりも、外の世界は広いらしい。
それから、私は塩が言った、「魔王」という言葉を辞書で探してみた。しかし、載っていなかった。
また、塗りつぶされている言葉には、「ま」から始まる言葉が多いということに気がついた。ただ、塗りつぶされているから、どうやっても読むことはできなかった。
辞書に頼るのをやめて、塩の人に何度か聞いてみたが、何も教えてもらえなかった。
その日は朝から雨だった。私は高いところにある窓から、じっと、空を眺めていた。
「雨はどこに消えていくんだろう。美味しいのかな。どれくらい、冷たいのかな──」
空から降ってきたということは、その下にある大地に吸い込まれていくのだろう。
そういえば、この下の大地は、一体、どんな色をしているのだろうか。あそこの窓から乗り出せば、少しは見えるかもしれない。知りたい。
「んーっ、よいしょーっ……はあっ、届かない……!」
ぴょんぴょん跳ねた。毎日毎日、跳ねてみたが、とても、手が届きそうになかった。
「ねえ、塩の人」
「……え、それ、オレのことっすか!?」
「他に誰がいるの? 幽霊さんたちが見えるようになったの?」
「幽霊……!? お、オレはローウェルっす!」
「じゃあ、ローウェル。窓の外は、どうなってるの?」
私が尋ねると、ローウェルは悩む素振りを見せた。彼は悩むときに少し、笑う癖がある。
「──見たいっすか?」
「うん」
迷った末に、ローウェルは私を抱き上げて、高い位置まで上げてくれた。窓を開けると、むわっとした空気が入ってきて、雨の降る音が、鮮明に聞こえた。
そこから、少し身を乗り出して下を見ると、緑の大地が見えた。──芝生だった。雨は空から降ってきて、あっという間に芝生の下にある土に吸い込まれて消えた。もっと、近くで見てみたかった。
それから、私は視線を上げた。
そこから見える景色には、終わりがなかった。
高い建物が建っていて。
一面に芝生が広がっていて。
柵が設置されていて。
遠くに、人の影も見えた。
耳を澄ますと、声が聞こえた。
芝生の苦い臭いがした。
手を伸ばすと、雨はひんやりと冷たくて、ぽつりぽつりと当たる感覚が、面白かった。
そして、自分の手がいかに短くて、自分がいかに小さくて、自分がいかに何も知らないか、気づかされた。
辞書を読んでいる時間ですら無駄だと感じた。外に出れば、辞書を読むより多くのことが分かる。きっと、もっと楽しいことがたくさんある。
私はいっそう、外に出たくなった。そうして、窓枠を掴んで力を込めたが、しっかりと抱えられていて、脱け出せそうになかった。
「ダメっすよ。外に出るのは」
「なんで?」
「まな様は、ここにいないといけないからっす」
「どうして?」
「それは──」
「どうしたら、外に出られるの? 」
私が問いかけると、ローウェルは困った顔で笑って、こう言った。
「きっと、八歳になったら出られるっすよ」
「私、今何歳?」
「四歳っす。……でも、八歳になったら」
「──ローウェル」
外からの声に呼ばれて、ローウェルが私を抱えたまま振り返る。そこには、青髪の男性が立っていた。塩と砂糖はどうしてダメなのかと聞いたとき、そういう決まりだから、と、よく分からないことを言っていた人だ。
一番、私と会話してくれないから、私は彼が苦手だった。そういえば、ローウェルと同じ髪の色だ。
「お前はまた勝手なことを……」
「いいじゃないっすか、少しくらい──」
「いいわけがあるか! 今すぐここから出ろ!」
私はビックリして、動きを止める。ローウェルはそんな私を床に降ろして、頭を撫でた。
それきり、笑顔を隠して、
「失礼します」
青髪を残し、扉から出て、無表情でこちらを見つめていた。
「まな様、外に出ようとなさいましたね?」
「うん、したけど……」
「外に出るのは危険です。絶対におやめください」
「で、でも──」
「でもじゃない!」
私は体を震わせて、壁にもたれかかり、目をそらす。すごく、怖い。
「わ、私は、外に出たいの。お願い──」
「お願いすれば、なんでも叶うと思うな! お前がここで生かされているのは、お前が生きるためじゃない!」
鉄の扉が叩かれて、大きな音が鳴る。私は耳を塞いで、うずくまる。
───怖い怖い怖い。なんで、どうして、そんなに怒るの? 敬語じゃないから?
「ごめんなさい。お願いします、外に、行かせてください」
「そんな言い方をしても無駄だ! お前の望みなど、誰も聞いていない!」
そう言って、青髪は窓を、バンッ、と閉めた。雨の音が遠くなる。草の香りが消える。外が遠い。
「どうしたら、外に行かせてもらえますか?」
「だから、外に出るなと言ってるんだ!」
そうして、私は頬をぶたれた。その衝撃に驚いて。打たれたところが、痛くて。怖くて。
「……うわああん!!」
「泣けば許されると思うな。お前の存在自体が罪なんだ。お前がみんなから優しくしてもらえるのは、お前が愛されているからじゃない。お前が愛されていないからだ! お前が可哀想で、見ていられないからだ! お前自身は、誰にも必要とされていない! 分かったか!?」
「うああぁん!!」
「外に出ないと、約束しろ!」
話し方の問題じゃない。ただ、青髪は私を外に出したくないのだ。外に出ないと、誓わせたいのだ。そうして、自分が安心したいのだ。きっと、私が外に出ると、何か不都合なことでもあるのだろう。
「嫌だ! 外に行きたい! 私は外の世界が見たいの! こんなに狭い部屋は、もう、嫌だっ!!」
「……そうか。お前を甘やかしたのが間違いだった!」
私は蹴り飛ばされて、壁に背中を打ちつけた。一瞬、何が起こったか分からなかった。ただ、呼吸ができない。上手く、声が出せない。涙だけが静かに溢れていく。
「ちょ、ちょっと! さすがに、死んじゃいますって!」
「骨も折っていないのに、このくらいで死ぬわけがないだろう。あの方の血を引いているのだから」
「でも、暴力は禁止されているはずっす!」
「忘れるなよ、ローウェル。お前の子どもを誰が助けてやったと思っている」
「それは──っ」
ローウェルの制止も聞かず、青髪は私の元まで歩いてくると、髪の毛を掴んで引っ張りあげた。
「痛い、痛い! 離して!」
「外に出る気は失せたか?」
「嫌だ! 出して、ここから出してよ!」
私は青髪から離れようともがく。しかし、短い手足では、まったくと言っていいほど届かない。揺れるほどに地肌が痛む。
「なんで出ちゃダメなの!? みんなは外に出てるんでしょ!?」
「お前が普通じゃないからだ! お前が、女で、白髪で、赤目で、魔族だからだ!」
「それの、何が悪いのっ──きゃあっ!」
私は壁に叩きつけられて、地面に落ちる。それから、足でお腹を押さえつけられる。
「うぐっ……」
「出ない。そう誓え」
「いやだあぁっ……!」
諦めなければ、夢は叶うと、本たちは言った。何が起こっても、諦めなければ、なんでもできると。だから、私は諦めたくなかった。怖いし、痛いし、嫌なことばかりだったけれど。
「うっ……!」
すると、青髪は私の上に乗って、口と鼻を手で塞いだ。息ができない。苦しい。じたばたと暴れるが、離れてくれない。手を掴んでも、とても引き剥がせそうにない。
「……ごほぉっ」
そうして、私は意識を失った。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】
ちっき
ファンタジー
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!
naturalsoft
ファンタジー
『※タイトル変更するかも知れません』
シオン・バーニングハート公爵令嬢は、婚約破棄され辺境へと追放される。
そして失意の中、悲壮感漂う雰囲気で馬車で向かって─
「うふふ、計画通りですわ♪」
いなかった。
これは悪役令嬢として目覚めた転生少女が無駄に能天気で、好きな絵を描いていたら周囲がとんでもない事になっていったファンタジー(コメディ)小説である!
最初は幼少期から始まります。婚約破棄は後からの話になります。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる