35歳ニートがテストプレイヤーに選ばれたのだが、応募した覚えは全く無い。

『まるで異世界のようなゲーム世界で、第二の人生を楽しむおっさん』

 虐められていた高校生時代、さらには大学には行かずに引きこもった男『松風 神(じん)』
 就活はしたものの、幾度も面接で失敗し、挙句には『ぷっ……雷神は来ていないのかね?』なんて名前で小馬鹿にされるものだから諦めてしまっていた。

 ある日、自宅に届いた俺宛の小包には、【デイズフロント-オンライン】そしてそれが当たったらしい言葉が綴られた手紙が一つ。
 そんなものに応募した覚えは無いし、そもそも聞いたことの無いゲームであった。

「まぁいい……どうせ暇だったしな。
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 いたずらにしては金がかかり過ぎている。
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まともに購入したら一体いくらかかるのか……
 そしてこのゲームとの出会いが、俺の人生をガラッと変えてしまうのだった。
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